毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「一学期末試験(前半)始まる」No.1550

2015-12-29 23:11:19 | 中国事情

一学期末試験が始まりました。

前半は今月末12月31日まで、授業最終日にするお気楽テストです。

後半は1月10日からだそうですが、詳細については未だ知らされていません。

下は数日前の3年「日本語作文」試験時の様子です。

教室には暖房が届いておらず、ずっと寒いまま今まで耐えている3年生です。

ガッツリ着込んでいますが、必ず誰かは風邪を引いています。

後ろに明るく輝いているのは、

モリ先生が見るに見かねて自分の宿舎から運んだ電気ストーブ。

ないよりずっとマシです。

(私も提供したいところですが、私の部屋のは最初から壊れていて使えません…)。

 

何故カーテンをしているかと言うと、少しでも外の寒気を防ぐためです。

カーテンの下に見えるのが暖房装置(お湯が通るもの)ですが、

去年からずっと壊れたまま作動しません。

マイナス10℃の日はどんなに寒かったか(この日もマイナス2~3℃)。

風邪を引いている学生の机上のティッシュが痛々しいです。

 

同じビルディングでも、暖かい教室、ちょっと暖かい教室といろいろです。

3年生は同じ学費を払っていてこの仕打ちです。

もし私が学生なら、うーむ、腹を立てて退学するかな。

3年生は何度も市長に電話して抗議したそうですが、市長の回答は

「どうしようもない」

の一言だったそうです。

中国人の先生に尋ねると、市長や学長にはこれに関して権限がなく、

山東省政府教育部かなんかの管轄だそうです。

山東省は江西省よりお金持ちの省なのですが、

教育にそんなにお金をかけてくれないらしいです。

なるほどね~。

 

さて、日本語学科最大のラッキーな教室は1年生の教室です。

お湯の暖房装置は作動していませんが、直方体ボックスタイプのエアコンがついていて、

学生たちは上着を脱ぐ人さえいますよ。

種の発芽じゃないけど、勉強にはある程度の快適な温度が必要です。

エアコンのおかげで、一年生の教室は雰囲気も明るく、

勉強への姿勢も前向き、字もきれいと、いいことづくめですよ。

下はカタカナがもうひと息の学生の解答ですが、文字が整っていると思いません?

一年生はおしなべてこの程度の字を書いています。

中国語は、促音(おと、かこ、ちょとなど)、撥音(さぱつなど)、長音(ようじ)、

濁音・半濁音・清音の違いなどが明確でなく、

漢語母語話者の学生たちをいつも悩ませています。

しかし、今年の一年生は一歩一歩慣れてきている様子。

もうすぐ冬休みですが、春節に帰ったらアニメ『天空の城ラピュタ』の挿入歌の

『君をのせて』を家族に歌って聞かせるのも宿題の一つです。

毎週1回の授業で歌うだけで、かなり見ないで歌えるようになりました。

この学年は日本語学科の希望の☆といったところでしょうか。

やっぱり、衣食足りて礼節を知ると言うか、

暖房足りて、勉強できると言うか。

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