以前UKさんがコメントに
「日本にいると疲れます。南昌に行きたい」と書いていた。
なぜだろう?UKさんは決して左派的な考えの人ではない。
従って、昨今の日本の右傾化傾向のことを言っているのでは決してないだろう。
私にしても単に政治的傾向だけでなく、
それをも覆い尽くす広範なPM2.5的悪い空気を感じることがよくある。
例えば昨日のニュースに、
「自転車で帰宅中の40代男性が、足に矢を射られ貫通」とあった。
以前は猫や鳥が犠牲になっていたが、ついに人間が的になってきたのだ。
また、函館で見知らぬ親子を車ではねて殺そうとした事件では、犯人は、
「仲良くしている家族がうらやましかった」
と話したという。
先日、靖国裁判傍聴に行ったときに
「あいつら、汚い。消えろっちゅうねん。」
という言葉を吐いた人も全く理性的でなく、
憎悪の感情が顔ににじみ出ていたのを思い出す。
敵意、憎悪、ヘイトの感情、
こんなのが日本の空に蔓延しているとしたら(て言うか、蔓延しているので)、
そりゃ息苦しくなるはずだ。
50年前日本社会に、切り捨て、排他、排撃の言動はあったにしても
身の回りだけの小規模なもので、
社会全体を覆う風潮にはなっていなかったと思う。
1970年頃にも「日本の心が失われつつある」という言辞はあったが、
当時は表面だけは取り繕えていたのかも知れない。
今は、表面の取り繕いすらできず、
内面の膿がダダ漏れになっている状態ではないか。
いったいこの歯止めのきかない状態は何がどうしたというのだろう。
学校で愛国心を教えなかったからか?
今は、自称「愛国者」のほうが排外的で憎悪と敵意に満ち満ちているのだが。
先日「もったいない」についてアンケートを依頼してきた中国の学生の施芳芳さんは、
「『もったいない』価値観を通じて日本から学ぶことは多いです」
と言う。
今の日本社会が、様々なものごと、人やいのちについて、
「もったいない」と心から大切にし、慈しみ、育て、最後まで全うする価値観を、
中国の学生に提示できるほど持ち合わせているのか、私は自信がない。
様々な場面で(^^;)
「何だい?あんたもかい!」と突っ込みたくなるけど、それをすると自分が上から目線の輩になりかねないから控えてますが、他人を値踏みして対応にあからさまな差別をする人間が昔より多くなりましたよね?