現在は保釈中であることから、辺野古や高江の現場には行けない
山城博治さん(沖縄平和センター議長)は、
今日は京都、明日は長崎と、毎日全国を飛んで回って、
なぜ沖縄県民があれほど基地に反対して頑張っているのか、説明し、
基地に反対している沖縄県民を理解し、支援し、ともに立ち上がることを
人びとに訴えています。
実は、メディアが事実を報道すればするほど、沖縄が置かれている状況が
全国の人々に伝わるのですが、本土のメディアは十分に伝えているとは
到底言えません。
メディアは、芸能ニュースやゴシップばかりを追いかけないで、
日本の根幹にかかわる沖縄の基地問題に真正面から取り組み、
報道してほしいと思います。
「軽微な罪にこれほどの圧力を与えるのか」
「政府が市民に平和的に抗議する空間を与えることが必要だ」
上の言葉は、山城博治さんがスピーチした
6月16日のジュネーブ国連人権理事会で、
同様に登壇した国連特別報告者デービッド・ケイ氏の発言です。
山城博治さんたちの異常な逮捕・長期勾留と、
沖縄の新基地建設・ヘリパッド建設に反対して座り込みを続ける
市民に対する日本政府の強権的弾圧に対して、
外側から批判が強まっています。
人権感覚が鋭い世界の人々が日本政府の姿勢を批判しているのを見ると、
嬉しいけど、情けない気持ち……。
沖縄の問題は日本の問題なのに、他人事の人が多すぎる……。
はっつあん、クマさんが今の日本人を見たら、
「おうおうおう、なんだって沖縄県民を手伝わねえんだよ!
おめえら、それでも血の通った人間かよ!情けねえな、まったく」
と言うだろうと私は確信します。
山城氏ら、人権侵害、沖縄の基地負担訴え 国連NGOシンポ
琉球新報 2017年6月17日 06:30
シンポジウムで発言する山城博治氏(左から2人目)ら登壇者=16日午後、スイス・ジュネーブ
【ジュネーブ=島袋良太】沖縄の基地問題と表現の自由に関するシンポジウムが16日午後(日本時間同日夜)、スイスジュネーブの国連ビルで開催された。米軍基地建設に抗議中に逮捕された沖縄平和運動センターの山城博治議長ら登壇者は、沖縄の過重な米軍基地負担の状況を紹介した。同時に山城氏の長期勾留問題などにも触れ、民主主義の根幹をなす表現や報道の自由が萎縮させられる懸念を説明した。国際NGO関係者など約60人が参加した。
国連NGOの反差別国際運動(IMADR)、フランシスカンズ・インターナショナル、アムネスティ・インターナショナル、沖縄国際人権法研究会の共催。
国連特別報告者のデービッド・ケイ氏も登壇した。ケイ氏は山城氏の長期勾留について「対日報告書でも書いたが、軽微な罪にこれほどの圧力を与えるのか」と懸念。「政府が市民に平和的に抗議する空間を与えることが必要だ」と指摘した。
山城氏は米軍北部訓練場のヘリパッド建設への抗議中に逮捕されて以降、5カ月にわたり勾留された経験を説明し「不当な弾圧は許されない」と強調した。
金高望弁護士、沖縄タイムスの阿部岳記者も登壇した。