にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

言葉について

2006年04月22日 | 日々のこと
イツパツ評論に、19日の「日本学事始め」の様子をアップしました。

自分の論文を受講生(大半が2回生)に読んでもらったのですが、
とても緊張しました。

それは、「ごまかしのきかない怖さ」とでも言えるようなものです。

長い間大学院に籍を置いていると、
嫌が上でも学術用語に耳が慣れてくるというか、
専門用語や学術用語でなんとなくわかったような気になることが増えてくるように
思うのですが、それは本当に言葉が通じているわけではない。

通じているつもりになっているだけだろうと思うのです。

もちろん、受講生のみなさんのなかには、
わたしよりももっと学術用語に精通している方がたくさんおられるかもしれないけれども、
「ここの意味がよくわからない」と率直に言ってくれたことがとても嬉しかったです。

「ここがわからない」と思ったときにすぐに口に出せないような場所は、
あんまり集まる意味もないし、楽しくないと思う。


来週もたのしみです。

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6 コメント

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早速ですが (タケ)
2006-04-23 02:32:39
言葉に関して質問を(笑)



リンク先の「イツパツ評論」で書かれている文章の中に「フィールドノート」という言葉が出てきますよね?



この語は文化人類学の半ば専門用語だと思っていたんですが、具体的にはこのノートにどんなことを書き留められているんでしょうか。



文面を拝見する限りでは、人類学のものと変わらず細大もらさずあらゆることを書き留めるというものに思われたのですが。



だとすると、テープおこしが大変そうだなぁ(笑)

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フィールドノート (ゆき)
2006-04-23 11:50:29
さすがタケさん。

鋭いつっこみありがとうございます。



わたしがこのノートに書いているのは、「イツパツ評論」で書いている内容とほぼ同じものです。具体的には、授業中の誰かの発言、行動などを、メモしておいて、帰ってから文書にしています。

(ほんとうは録音するつもりだったのですが、ここ2回とも失敗しているので。これではライブのときとおんなじですね・・・笑)



文書をもとに、金曜日にブログに書くときには、すこし説明を書き加えたり、もう一度記憶を掘り起こしたりしています。



一番難しいのは、その現場にいる「自分」をどのように記述するかということだと思うんです。あるいは、自分と相手との間でいままさに生まれている関係をどのように記述できるか、という問題です。



来週からも、試行錯誤しながらがんばりたいと思いますので、また人類学のことなど、いろいろ教えてくださいね。



よろしくお願いします。



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Unknown (タケ)
2006-04-23 20:02:43
>一番難しいのは、その現場にいる「自分」をどのように記述するかということだと思うんです。あるいは、自分と相手との間でいままさに生まれている関係をどのように記述できるか、という問題です。



おおお、人類学の教科書に出てきそうなお言葉。

いつの間にか歴史家でなくて人類学者になって

しまわれたんですね(笑)
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Unknown (ゆき)
2006-04-23 21:19:59
いやいや、歴史の史料だって、それを見ている「自分」というのは絶対いるわけなので、根本的な問題はたぶん一緒なんじゃないかと思います。



わたしは歴史家でも人類学者でもなく、あえていうならただのうたうもの書きです(笑)
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Unknown (あきまき)
2006-04-27 21:53:46
遅ればせながら、拝見しました。

イツバツ評論のユルくて(?)なんでもあり、という感じがとてもまぶしくみえます。

ゼミの雰囲気、素敵ですね。

どうかこれからも頑張ってください。
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Unknown (ゆき)
2006-04-29 09:39:42
あきまきさんコメントありがとう。



イツパツ評論は、わたし以外の方々は

みんな博識(マニア?)なので、

なんだかひとりで浮いてるような気がするんですけど・・・笑



また気が向いたらイツパツ評論にも気軽にコメントしてくださいね☆
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