平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

海辺の映画館 キネマの玉手箱

2020年08月02日 23時52分08秒 | 映画・ドラマ・アニメ
今日は、名古屋で映画を2本観ました。
1本目は、大林宣彦監督の遺作となる「海辺の映画館 キネマの玉手箱」。
大林宣彦監督の遺作となるし、予告も面白そうだったので、
観ることはすぐに決定していました。


あらすじは、名匠・大林宣彦監督が20年ぶりに故郷・尾道で撮影し、無声映画、
トーキー、アクション、ミュージカルと様々な映画表現で戦争の歴史をたどったドラマ。
尾道の海辺にある映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎えた。最終日のオールナイト興行
「日本の戦争映画大特集」を見ていた3人の若者は、突如として劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、
スクリーンの世界にタイムリープする。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の
広島にたどり着いた彼らは、そこで出会った移動劇団「桜隊」の人々を救うため、
運命を変えるべく奔走するが・・・。


3時間ちかい長編だったにもかかわらず、あっという間に終わってしまった。次々と場面が
切り替わることもあって全く退屈することがなかった。この映画は大林宣彦監督の遺言の
ような感じがする。彼の映画にかける思い、戦争や平和への思いがいっぱいつまっている。
そしてところどころで紹介される中原中也の詞が印象的だ。先の先まで見通していたかの
ような彼の詞。その詞は現在の世界にさえ当てはまる。彼の詩集を読みたくなってしまった。
構成がユニークな形になっているので、大林宣彦監督のスタンダードな名作のようなつもりで、
観に行くと、全く違う内容に戸惑うかもしれませんね。映画終了後のざわめきはそんな人達の
ものだったかも。でも、大林宣彦監督の思いを表現するとこんなふうになるのかと自分は、
とても興味深く、楽しく観ることができました。重いテーマなのに軽やかに笑いを織り交ぜながら、
テンポよく進んでいき、とてもわかりやすい。本当に素晴らしい映画でした。







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