平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

東京SWAN1946~戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初演~

2023年03月29日 23時59分16秒 | 映画・ドラマ・アニメ
先週の土曜日、伏見ミリオン座で開催中の「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」で
観た2本目の映画は、「東京SWAN1946~戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初演~」です。
日本で、最初の『白鳥の湖』全幕公演を題材にしたドキュメンタリー映画である。
もちろん自分は、バレエとは縁遠い人間なので、ピンとこない感じであります。
でも、変に予習はせずに観ることにしました。


内容は、1946年、敗戦直後。京城出身の青年・島田廣は自身のバレエの才能を見出した
ロシア人の師匠・エリェナ・パァヴロバの悲願を成し遂げるために、「白鳥の湖」全幕初演という
前代未聞の挑戦に奔走する。次々と仲間を増やしていく島田の前に現れたのは、若き日に密航し、
上海でスターダンサーに昇りつめた謎の男・小牧正英。食べ物も稽古着もないなか、手探りで
作り上げる奇跡の舞台。


まず驚いたのは、まだ戦後1年で「白鳥の湖」のバレエ公演を実現させたことだった。映画では、
他にも「白鳥の湖」の公演を考えている人が知って、島田は、それをやるのは自分達でなくてはと。
亡くなった師匠の願いでもああったので、誰よりも早く公演をしたかったのであろう。そして、
このバレエ公演が大熱狂だったことだ。敗戦して、まだ1年だと、欧米文化に対する鬱屈した気持ち
があったりするのではと思ったが、そんなことはなく、受け入れられたというのは、当時まだ
娯楽も少なかったからというのもあるのだろう。そして、バレエの違いである。クラシックバレエの
ことを知らないので、基本、昔も今も変わりないのではと思っていたが、この頃と今では、バレエの
表現が全然違うことだ。この頃のほうが、表現に自由がありダンサーの感情表現があったが、現代は
より形式的になったぶん技術は上がっているようであった。この映画の発案者と言ってもいいダンサー
であり俳優の宮尾俊太郎さんが、実際に以前のバレエを踊ってもらい、それを見て涙している姿が
印象に残りました。
すっかり、現代のバレエでは無くなっていたものを現代のダンサーが実際に踊ってみるというのは、
何か伝統の継承を見ているようで、胸が熱くなりました。


上映後は舞台挨拶があり、宮武由衣監督と石井清子さん(東京シティ・バレエ団/演出・振付)が登壇されました。

色々とお話が聞けて良かったです。









全般ランキング

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« KUNI 語り継がれるマスク伝説... | トップ | オートレーサー森且行 約束... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画・ドラマ・アニメ」カテゴリの最新記事