BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

彼女、お借りします 第234話 『キスと彼女③』 感想: キューピット八重森、降臨!w

2022-05-11 12:54:12 | かのかり
ようやく八重森の登場。

案の定、あれこれ和也から「聴取」を行い、この3ヶ月間の話をまとめて聞く。

で、我らが八重森くんw、笑ったり、泣いたり、叫んだり、・・・と、これもまた予想どおりの百面相wをしてくれて、楽しいw

なかでも、キスをかめはめ波に例えたあたりは、地味にお腹を抱えたw

この子、ホント、表現力が豊かだなぁ、ってw


で、わかったのは、ホントに、あのキス事件以来の3ヶ月間、千鶴と没交渉だったということ。

LINEで呼びかけても、(いまさら)レンタルしようとしても、梨の礫、だという。

でもさー、大学、同じなんだよねー、てか、お隣さんなんだよねー。

ストーカーも何も、すでにお隣さんなんだよねーw

いや、前にも書いたけど、さすがにこのシチュエーションで、さすがに3ヶ月間、接触なし、ってのは無理がないか?

実際、今回の最後で、あっさり、八重森は千鶴をゲットしてたじゃん!

ってことは、単純に和也がずっと引きこもっていただけなんじゃないの?とも思うのだけど。

でも、それにしてもさ、大学はさすがに通ってるよね?

大学に行ったら、木部とか栗とか会うよね?

麻美だってニアミスくらいはしているかもしれないし。

そもそも、3ヶ月間も瑠夏ちゃんが放置しておくはずがないんじゃない?

むしろ、あの荒れ果てた和也の部屋を見れば、いまこそ、仮カノ・瑠夏が女子力を発揮して和也をとりこにすればいいシチュじゃない?

そういうイベントがまったくなかった、というのが、にわかに信じられないんだよね。

もしもそうなら、むしろ、あのキス事件の後で、麻美や瑠夏にもなにかあった、と思うほうが自然だよね。

どうしよう、これで、実は、麻美は木部と、瑠夏は栗と、この3ヶ月の間に付き合うことになってました・・・みたいなオチだったらw

それだってないとは限らないからなぁ。。。

ただ、それにしたって、キューピット八重森が復活するなら、天使墨ちゃんが再登場してもいい頃合いだよね?

なんかなー。

そんな整合性ばかりいったらマンガは成立しない、と反論されそうだけど、でも、このラブコメ?は、作者の画力も含めて、どちらかといえばギャグではなく、リアリズムを追求する方にあると思っていたから、そういう設定のチグハグは、やっぱり気になるんだよね。


ともあれ、次回、八重森がどういう話を千鶴から聞き出すのか。

ことばの直球勝負を得意とする八重森なら、千鶴の本心まで、一気にたどり着くようにも思えるのだけど。。。

てかさ、千鶴は千鶴で、スーパーで人参を手に取っただけで、和也の顔が思い浮かぶわけだから、相当重症の恋煩いにかかっていることは間違いないのだから。

ここは、その千鶴の「大概」ぶりに、是非とも八重森が切り込んでほしいところw

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トニカクカワイイ 第190話 『1400年生きたって…』 感想: 今回は「ポンコツ」がテーマですw

2022-05-11 10:56:53 | トニカクカワイイ
1400年生きたって…、ポンコツなものはポンコツなのさ!w

・・・っていう、司っちの基本スペックwに関する話だった。

まぁ、日常に戻る、ってこういうことだよね!みたいなエピソードw

同時に、時子がナサ君に残したパズルの試練の難易度が更に上がった物語w

でも、逆にそれがナサ君にとってはモチベーションを上げる理由にもなるのだろうから、きっと結果オーライになるのでしょうw

でも、そうなることまで見越していたとすれば、時子、恐ろしい人w

ということで、なんだか死んでからの時子株の上がり方が半端ないw

とまれ、京丸屋敷を後にしてからの日常編リブート!って感じで、微妙にほっこりしたよw

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ワンピース-ONE PIECE- 第1048話 『二十年』 感想:大団円の前のため回ってことね。

2022-05-09 12:27:57 | ワンピ
とりあえず今回は、ルフィがカイドウと決着をつける次回のためのため回、という感じで。

最後に、その前座として、オロチが傳ジローに切られて倒されていたけど。

そうなんだよぁ、これ、彼ら赤鞘九人男の討ち入りとして始まっていたはずなんだけど。

いつの間にか、その決着をつけるのがルフィになってしまった。

そのうえで、ルフイはどうやら猿神様になってしまったみたいだし。

それって、もしかしてハヌマーンとか関係あるのかね。

しかし、最近の作品って、どれもこれもインド神話が好きだなぁw

月の滅びた文明?もこの先、インド神話的に語られるのかね?

なんか、スケールがデカくなってきたら、逆に話の先が見えるような、どこかで見たような設定が増えてきて、ちょっとなー。

ともあれ、次回、VSカイドウ戦に決着だよね?

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呪術廻戦 第182話 『東京第2結界③』 感想: マジでもうわからん…

2022-05-09 12:17:49 | 呪術廻戦
うーん、マジでもう、この物語、何がしたいんだか、わからん。

呪術といいながら、単なる異能力者バトル漫画になってしまって。

一応、今回の中身だと、

有名作品をパチンコ台にあげるとはなんたる原作への冒涜!!!

って感じで、マンガ家の憤りをついでに訴えているようだけど。

そんなマンガ家の鬱憤を晴らすための話を読まされてもなぁ。。。

ということで、ちょっと、もうこれは限界。

これ、作者自身が、編集部から、もっとコラボして呪術、売ってきましょうよ!とか言われていることへの意趣返しなのかね?

だとしたら、そんなの作品の外側でリアルにやってくれ。

それこそマンガに対する冒涜ではないか。

ホント、クソつまらない作品になったなぁ。

てか、もう虎杖たちの影すら見えず。

まぁ、この死滅回游が、実は両面宿儺がかつてから計画していたことだった、とか、超巨大な風呂敷がこれから明かされるのかもしれないけれど。

でも、そんな可能性を想像すること自体が馬鹿らしい類の作品に成り下がってしまったのがね。。。

ホント、くだらない。

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処刑少女の生きる道 第6話 『【回帰:記憶・魂・精神】』 感想: アカリによるループミステリーであることはわかったけれど、これ、ちゃんと完結できるのかな?

2022-05-07 19:19:27 | 処刑少女
なんかいろいろとこの物語全体の仕掛けが明らかにされた回だった。

要するに、アカリが、まどマギのほむほむよろしく、「時間」の純粋概念の導力を駆使して、何度もループを繰り返している、ということ。

どうやら、そのループの繰り返しをさせている統合人格のアカリと、各ループごとにメノウとのやり取りを行うプレイヤー人格が入れ替わる仕組みのようなのだけど、そもそも、その仕掛けは誰が設計したのだろう?

背景はわかったけれど、むしろ、あれこれと「ラスボス」的「黒幕」的なものの存在を意識しないではいられない構成なんだよね。

アカリがループを続けている根本的な動機は、同じ殺されるならメノウに殺されたい、ということからのようだけど。。。

で、そのアカリの意志にメノウも気づいてしまったので、ここから先は、殺しても自動再生してしまうアカリの殺し方を探して、一緒に旅をする、ということなわけね。

なんていうか、確かにダークだよなぁw

でも、これ、とりあえず原作はまだ継続しているわけだから、アカリの完全殺害方法はまだ見つかっていない、ということだよね?

うーん。

物語的に期待してしまうところはある一方で、このラノベ的な引き伸ばし作戦がはたして、そうした緊張感をどこまで維持できるのか、ちょっと心配だなぁ。

この先、アカリが、どうしてメノウに殺されたい、と思ったのか、という「始まりの事件」がどこかで語られることもあるのだろうけど。

でも、なんとなくだけど、そもそも、

アカリにメノウに殺してもらいたいと思わせることでループを繰り返す

ことをアカリに強いているゲーマスのような上位存在がいるんじゃないかな、って気がするんだよね。

つまり、アカリがループを繰り返すことで何らかの利益を得る存在が、別にいるのではないか、ということで。

でないと、これ、アカリの死にたがり願望のループから抜け出すことができないじゃない、きっと。

合わせて、「なぜメノウなのか?」という問いね。

こうした大きな問いがガツンと残ったまま、この先は小さなエピソードがずっと続けられるのだろうなぁ、とは思うけど。

作者は、この物語、『Darker than Black』を模範にした、というけれど、でも、この「終わるはずのない終わり」を求めて旅をし続ける、という構図は、むしろ『ベルセルク』みたいだなぁ、と思ったり。

モモやアーシュナといったバイプレイヤーがキチガイばかりなのも含めてね。


でもさ、『ベルセルク』はもとより、『Darker than Black』にしても、すっきりした終わり方をしてないじゃない。

運命に弄ばれている者たちが最後に反抗する対象といえば、もうそれは、世界の創造神でしかないはずで。

そうなると、この物語は、この捻れた人間関係と捻れたループ構造をどう昇華させるのか、で、この先、相当苦労しそうな気がする。

面白いとは思うのだけど、はたして作者にそこまでの力量があるのかどうか。

むしろ、完結しない可能性すらあるなぁ、と。

その点で、今回のアニメ化を通じて、中途半端に人気が出て、商業的に成功して、作者の実入りがよくなったりしないほうがいいなぁ、と思ったり。

『涼宮ハルヒ』や『東京レイヴンズ』とか、世の中には中途半端に人気が出た結果、作者の執筆インセンティブが極端に下がった結果、いつまで待っても続編が出ないことは多いので。

この作品もそうならないとは言い切れないので。

そういう意味では、クリエイターの人たちは皆、『鬼滅の刃』を参考にして、ちゃんと終わらせることの美学や潔さを肝に命じてほしいなぁ、と思う。

作品的には面白い、と思った一方で、ものすごく先行きが不安になってもきた。

杞憂で終わるといいのだけれど。

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サマータイムレンダ 全13巻(全139話)感想3: なぜ、潮ではなくウシオが、慎平のパートナーとして活躍できたのか?

2022-05-07 17:53:03 | サマータイムレンダ
感想1感想2から続く)

この作品の面白いところは、キャラの配置がものすごくよく考えられているところ。

メインは
慎平
潮 ウシオ
澪 ミオ

朱鷺子
南雲ひづる 竜之介
根津
凸村

このチーム慎平に敵側の
ハイネ
シデ
が対峙する。

あとはバイプレイヤーとして
雁切
菱形
アレン
らが名を連ねる。

でも、そうしたサブキャラにしても、舞台が「離島」であるため、少数に特定されてしまっても違和感はない。

基本的にタイムリープを繰り返すため、関わってくる人物も最初に出てくる人たちでほぼ固定される。
そのかわり、それぞれのキャラのバックストーリーも深掘りされていく。

アメドラっぽい構成。

上手いなぁと感じたのは、その各人のバックストーリーが、何らかの形で、影や、島といった背景事情の説明につながっていること。
そうして新たな情報が開示されると同時に、新たな「状況」が生まれる。
このあたりはミステリー風でありながらホラー風でもある。

まぁ、昔あった『ひぐらし』とかのノリに近いんだけど。
でも、それが今風に、というかSF的に洗練されている。

よく指摘されるように、影がデジタル風にバグっているところとか。
実際、あの描写だと、読んでる最中に、あれ、この作品ももしかして「ゲーム内世界」のデジタル世界だったりする? とか邪推してしまったりw
最後まで読むとそうじゃないことがわかるわけだけどw
でも、物語の途中でその可能性もあるかも?と思わせるところは、ちょっとズルいが、これも上手い。

その上で、ハイネの「最善・最良」の部分の分身が、実はウシオの中にあった、という設定によって、最後には、ハイネもピュアな心で浄化される側に立つようになっても不自然でないこと。
そういう意味では、我欲の追求にだけ走ったシデが一番たちが悪い、ということになるのだけど。
でも、裏返すと、シデが変な気を起こさなければ、ウシオが死ぬこともなかったんだよね。


この物語の一番のポイントは、(潮ではなく)ウシオこそがすべてのカギを握るワイルドカードだったということ。

なにしろ、結局、ひづるを島に戻らせたのも、慎平にハイネの右目の能力を与えたのも、すべて、最終局面で、常世でシデに勝利したあとの、そして、ヒルコの島への漂着を「なかったことにした」あとに、ウシオが時間を超越して行ったことだから。

その意味では、ウシオが本当の主人公であって、慎平は、いわゆるプレイヤーキャラとしての進行役にすぎなかったといえなくもない。

まぁ、「潮」がもう死んでしまっていて手を下せないから、代わりに慎平が、影のウシオの手を借りて、問題解決にあたる、という形式を取らざるを得なかったわけだけど。

もう少し正確に言うと、
影であるウシオが、
ハイネからは、常世の世界から世界を眺めることができる右目を
オリジナルの潮からは、慎平に対する恋心と、島のみんなを救おうとする勇気を
それぞれ引き継いでいたことが大きかった。

その結果、ウシオは、ハイネやシデにも挑むことができる特異な影になることができた。
そうなった理由が明らかになったとき、スムーズに納得できるだけの描写の蓄積もなされていた。

もちろん、その特異なウシオを、影ゆえに躊躇せずに、ある意味使い魔のように使役した慎平の度胸もすごいのだけどw

ただ、見ようによっては、潮と瓜二つのウシオを「使役する」ところに慎平の異常さが現れているようにも思える。
もっとも、それにしても、当初から彼の性格として「俯瞰する自分」をもつという特性が示されていたため、こちらもそれほど違和感がなかった。
むしろ、「俯瞰する自分」という、慎平の「人格」があればこそ、右目を最大限に利用することができたように思えたので、途中から、右目がしかるべき人物に移植された、と納得もできた。

ともあれ、こうした設定の組み立て方、ならびに、物語の流れに沿った読者へのプレゼンの仕方が、とてもうまかったんだよね。

そのため、慎平が、ハイネとシデというラスボスを正確に認識し、彼らを倒して島のみんなを守る決意に至った3周目の最後以降は、物語を読む速度が加速度的に速まっていったのは確か。

最初に紹介された人物たちが、途中で裏切ることがなく、むしろ、多くの人がともに戦う仲間になっていくところも、ストレスなく最後まで物語を読み進めることができた理由だったと思う。

その意味では、影のミオを仲間に引き込んでからの展開は実に秀逸。

ウシオだけでなく、影ミオや、ひづるのなかの竜之介、あるいはトキちゃんのゴズ?たちのように、影の能力をもつ者たちを仲間に引き込めていけたのも大きい。

その一方で、ハイネが慎平をトレースできるようになったことも。

なんだかんだいいながら、ハイネとの間で勢力が均衡しながら勝負が進んでいくのだから。

そりゃ、頁を繰る手も速まるというものだよねw

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かぐや様は告らせたい -ウルトラロマンティック- 第5話 『「藤原千花は刻みたい」「早坂愛は話したい」「四条眞妃は頼りたい」』 感想

2022-05-07 17:14:05 | かぐや様
アハハ、今回はすごいね!

3つのエピソードが全部キレッキレだものw

前々から、この漫画、ラップが好きだな、とは思っていたけど、今回はもう、それで全部押し切った、という感じで。

しかも、その合間に、あっさり、ハーサカ、てか、早坂の本音まで語らせるのだからw

で、ラップ話で2話、駆け抜けたかと思ったら、最後に、前回からの続きのように眞妃の話をはめ込むのだからw

いやー、素晴らしい。

絵も動きも話も面白いけど、それ以上になんだかシリーズ構成にも力を入れている様に見える。

ちょっとビックリだよ。

なんか、3期は、全部が吹っ切れてる感じがして凄い。

シリアスかぁ?と思わせておいて、ちゃんと落として来るしw

とにかく笑いっぱなしだった。

このままで3期は一気にいってほしいところw

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サマータイムレンダ 全13巻(全139話)感想2:全編通じて展開の緩急のつけ方が上手く、最後まで加速したまま物語が進んでいくのは気持ちいい!

2022-05-06 15:33:33 | サマータイムレンダ
感想1からの続き)

とにかく、この作品は、緩急のつけ方が最高!

7月22日から24日の3日間を繰り返して、最終的には10周する。

ただし、回を追うごとに戻れる過去が近づいてくる、というタイムリミットつき。
つまり、いつまでもタイムリープ者の好きにはできない、ということ。
あわせて、確定した過去は覆せない、ということ。
やり直しできる範囲がどんどん狭まっていく。
その分、知恵を使わなければならない。
相手の数手先まで先読みして、相手が取れる選択肢を狭めなければならない。
知略戦の横行。
しかも状況は時々刻々変わっていく。

実際、慎平&ウシオから見れば、常に一進一退。

とりわけ
3周目の絶望
4周目の無念
5周目からの容赦ない追撃
によって、圧倒的に劣勢を強いられる

なかでも、ウシオの消失とひづるの死は決定的にマズイ状況を生み出すが、9周目におけるウシオの奇跡的な復活とともに物語は一気に加速し最終局面へ流れ込む。

それにしても、この終盤の9周目から10周目にかけての一気呵成ぶりには、ホントしびれたw

もう読み進めるしかない!って感じでグイグイいく!

で、最後に覚醒したウシオが、第1話への円環をつくる。

ウシオは、潮のコピー、いわばニセモノだが、ニセモノ故に本物の「潮」なら絶対にこれをやるはず、ということをとことん突き止めて、実行に移す。

そのあたりは、西尾維新の『偽物語』に出てきた貝木泥舟の「ニセモノこそが本物に近づきやがては凌駕する」という理論そのもの。

実際、ウシオはオリジナルの「潮」と比べても不思議な存在で、

肉体的な素体、すなわち物質的な素体は、

ハイネの右目ならびにその右目に伴う異能と、
ハイネのオリジナルであった雁切波稲の良心

をともにもった存在としてつくられ、

そこに魂として、オリジナルの「潮」の真っ直ぐな正義感と慎平への愛情が上乗せされた存在。

その意味では、ウシオって実は「潮」以上の存在なんだよね、ポテンシャルとして。
潮以外の要素も持ち合わせたハイブリッド。
そのハイブリッドな肉体的存在を、「潮」の魂が操っていた、という感じで。


「潮」自体は、いわば「魂」だけで戦っていたようなものだけど、イレギュラーな「影」の肉体のスペックによって、それ以上の成果を見せる。

加えて、影のウシオも慎平とループを繰り返すうちにどんどん成長していく。

だから、終盤になるとウシオは、魂的にも「潮」であって「潮」ではない状態になる。

「潮」の魂が経験を積んで成長していくから。

で、ここで哲学的に面白いのは、成長したウシオは、当然、コピー直後のオリジナルの「潮」とは異なるはずなのだけど、でも、人格としての同一性(アイデンティティ)を保っていると、本人も周りの人間も思ってしまうところで。

つまり、人格の同一性は、成長という変化も織り込み済みのものなのだ、ということで。

だったら、影の身体だけどウシオはやっぱり「潮」でいいじゃん、ってことになるわけで。

そういう、ふとした時に思いつく知的面白さもあるんだよね。

もっとも、そのために仕込まれたのが、作中の『沼男』という小説なのだけど。

ああいう形で、読者の解釈を誘導するところも作風として上手いなぁ、と思ってしまったんだよね。

ああしたメタ読みを促さすガジェットの配置も、緩急のうまさに一役買っているのは間違いない。

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サマータイムレンダ 第4話 『未視感(ジャメヴ)』 感想: 今回でメインキャラが勢ぞろいした、って感じだな!

2022-05-06 11:30:14 | サマータイムレンダ
いやー、展開早い!

一気に夏祭りのクライマックス間近まで。

しかも最後をひづる/竜之介の登場で締めるのも!

しかし、一通り最後まで読み終わってから、今回のエピソードを見ると、

慎平がウシオ(=潮の影)を浜辺で見つけるところって、秀逸だな。

ずっと海の中を漂っていたウシオが浜辺に打ち上げられた、という意味では、状況的には「人魚姫」のようなシチュエーションだし。

実際、ウシオの髪が金髪なのも、この浜辺での再会シーンで思いっきり、効いている。

幻想的だし、ロマンティックだよねw

しかも、ウシオが、この時点では、影の記憶をもろもろ飛ばされているから、自分自身を本物の潮と思いこんでいるところもいい。

別にウシオに悪気があるのではなく、本気で自分が潮だと、この時点では思っているからね。

そのあたりは、最初から自分は澪の影だと自覚して行動しているミオとは全く違う。

というか、圧倒的にウシオがイレギュラーなわけだけど。

でも、読み終わった後で、今回の浜辺での再会シーンを見ると、実は、この時に出会ったウシオと慎平は、ずっと一緒に最後まで戦うことになるんだよね。

影だけど影じゃないウシオ/潮として。

これは実は良く出来てるんだよなぁ。

タイムリープものって記憶の保持が基本的にその人物の人格の一貫性、つまりアイデンティティを決定するものとして機能するのだけど、ウシオについては、それがそのまま当てはまる。

タイムリープの能力者は慎平であるにもかかわらず。

前の周回や並行世界の記憶を保持する特異点としてのキャラクター、って、ホント当たり前の存在になってるのは、なんだけどw


もっとも、こうやってこの4話における慎平とウシオの遭遇シーンを見直すと、どうしてあの場所に慎平が誘導されたのか? という謎が新たにわいてくるんだけどねw

ご都合主義といえばそれまでなのだけど、でも、そうした物語の転換点を、うまーく原作は、物語の勢いで突破しているんだよね。

そういう意味では、この作品のスピード感は、物語を成立させるためにも必要だったんだな、って改めて痛感した。


そう、こんな感じで、今後もどんどん物語は加速していく!

今から続きが楽しみだ。

ともあれ、次回は、前半の山場!

というか、物語の大転換点だからな!

今からワクワクするよ。ゾクゾクもするけれどw

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