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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

響け!ユーフォニアム3 第13話 『つながるメロディ』 感想: 全国大会の演奏シーンを久美子の回想で手を抜いちゃだめでしょ。ゴールド金賞も台無しだよ。

2024-06-30 23:47:25 | 京アニ
感想2もあります)

終わってみれば、何よりも「コスパの時代」のユーフォニアム!って感じの、すっきりしない幕切れで残念だった。

前回の真由のソリ勝利!で、なんかもういいや、と思って迎えた最終話だったのだが。

それでも一応、最後くらいは、ちゃんと演奏シーン、やってくれると思ったのだけど、まさか、全国大会での演奏中の映像が、ほとんど久美子の3年間の回想で終わるとは思ってなかった。

なんか、これだけ見ると、結局、演奏シーンを1期や2期の密度で描く体力が今の京アニにはないから、ユーフォのソリを真由にした、って感じにしか見えなかったな。

いや、だって久美子がソリを取っていたら、絶対、最終話では、全国大会の演奏で、久美子と麗奈がソリで掛け合いをするシーンが描かれていたはずでしょ?

そして、そこが、一番、最終話で、感極まるシーンになっていたはずだよね?

それこそ、1年のときの誓いを、今、成し遂げた!って感じで。

万感の思いで、演奏も聞けていたはずなのに。

それが、結局、久美子の回想シーンだけだもの。

つまり、私、よくやったよ、ここまで!という、自画自賛だけで終わってしまった。

これは悲しい。

しかも、そのよくわからない演奏で、それこそここは予定調和で、ゴールド金賞を取ってしまう、というオチ。

ごめん、なにがよくて、北宇治が評価されたのか、全然わからなかった。

演奏前に、あんな取ってつけたように、北宇治のメンバー紹介をカット割りして3人ずつ紹介するくらいなら、ちゃんと、演奏シーンを描いて欲しかった。

マジで残念でならない。


なので、結局終わってみれば、北宇治は、全国大会に向けて「コスパの良い布陣」を組むことができたから勝てました!・・・みたいな結果にしか見えなかった。

実際、部長としての久美子がやったことって、その多くが、いわゆるHR、つまり人事管理の仕事ばかりだったよね?

プレイヤーと言うよりは、マネージャー。

で、奏者久美子ではなく、マネージャー久美子からしてみたら、自分よりも上手い真由が演奏してくれることで、チーム北宇治の勝利を得ることができたってことで万々歳!ってことだったんだろうな。

音大に行かないという選択をした時点で、自分は奏者としての実力はここまで、って見切っていたところもあったし。

ただなぁ。。。

そういう久美子の心の変遷だけを映す、いわば鏡として北宇治吹奏楽部が使われていた、というのが、最後まで見ると分かってしまったので、それはやっぱり、1期や2期を見てきたものからすると、最大の肩透かしだった。

北宇治の実力主義って、結局、勝つために効率的なチーム編成をしましょう、というだけのことだった。

コスパ重視の吹部経営! って感じ。

最適化重視、ってところは、現代的といえば現代的だし。

だって、奏が最終的に久美子と一緒にステージの上で吹けなかったのも、要するにチューバの奏者たちが実力不足で、去年までなら3人で出せた音を4人使わないとだめだから、だったからでしょ?

つまり、チューバを一人増やした分、ユーフォが一人減った。

まさに「最適化」の弊害で、奏は久美子と最後の全国大会で一緒に吹く機会を失った。

えーと、だからさ、今回のゴールド金賞の獲得で、本当のところ、だれが喜ぶことができたの?

具体的に示されたのって、滝が亡き妻の夢を叶えた、それと麗奈が一年のときからの夢を叶えた!ってだけだよね?

その結果、データ野球みたいな吹奏楽部ができあがった。

正直、3期は、演奏が全然なかったこともあって、吹奏楽部として、音楽として、これは素晴らしい!と思えるシーンが一つもなかった。

率直に残念。

最終話で感じたことは、とにかく「コスパの時代のユーフォニアム!」。

全国大会の演奏シーンを、久美子の回想を装うことで、過去の映像の編集で済ます、というコスパの良い制作を行い、

久美子がソリに選ばれないことを正当化した「実力主義」で、コスパの良い楽団が結成された。

そこに、美学的な崇高や、互いに切磋琢磨することのすばらしさ、とか、そういうものは一切、描かれなかった。

その上で、滝の言う「正しさ」が最優先される部活になっていた。

控えめに言って、3期の内容って、どこにも作品に対する「愛」がなかったよね。

それが、とにかく残念だった。

規定演技として、予定調和な「ゴールド金賞」をとっても、その演奏シーンも演奏者たちも、みな「コスパ」の成果、って。。。

前回の無念さ以上に、おいおい、10年前の感動を返せよ、京アニ、花田、って思うよ。

もういろいろ残念だよ。。。

最後に久美子が教師になって吹奏楽部の副顧問になるって展開も、あのマネージャーとして私は全国金賞をやり遂げたって流れのあとでは、違和感しかわかない。

ソリを演奏してまかりなりにも音楽の魅力に、麗奈とは違う意味で取り憑かれたというのならその後の進路として了解もできるけど、むしろ、久美子の場合は、部長として北宇治を全国で金賞を取れた時点で、完全燃焼して、これで私のやることはやった、という感じだと思ったのだけど。

なんか、そういう細部が、12話の改変で辻褄が合わなくなっていると思う。


とまれ、とりあえず、最終話鑑賞直後の感想はこれくらいで。

落ち着いたら、もうちょっと冷静に書けると思うけど。


感想2へ)

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怪獣8号 第12話 『日比野カフカ』 感想: 怪獣バレしたものの処分保留のここまででようやく序章が終了、そして2期へw

2024-06-30 20:01:21 | 怪獣8号
前回の最後に始まった四宮長官による戦闘検分の結果、長官の裁量で、なんとかカフカの処分が保留になり、首の皮、一枚つながったところで終了。

でも、それじゃただの「おれたたエンド」じゃん!と思ってたら、一応、2期制作が発表された。

でも、まぁそりゃ当然だよね。

今回の12話って、『進撃の巨人』でいえば、エレンがリヴァイ班預かりになったところで終わり・・・だからw

『進撃』なら、その後の「女型の巨人」編でようやく意志ある巨人同士の戦いになっておもしろくなったわけだから、『怪獣8号』もそこまでやらないと、まったく盛り上がらない。

そう思って原作を見ると、アニメの12話までで、原作の38話までを消化。

今、原作が109話なので、一応、あと2クール分近くのストックはある。

問題は、それだけ原作が進んでも、まだカフカがなぜ怪獣8号になったのか?とか、怪獣9号はどこから現れたのか?とか、そういった物語の根っこの情報がほとんど開示されていないこと。

つまり、女型の巨人のような、序盤の物語を盛り上げるイベントがほとんど起こっていない。

じゃ、この間、なにしているかというと、ほとんどが、レノやキコルといった隊員たちの強化訓練に費やされる。

要するに修行期間。

『鬼滅』でいえば、今やってる「柱稽古編」をずっとやってるようなものw

いや、一応、実戦もやってるけどね。

そりゃ、物語が進まないはずだw

ということで、続編があるのはいいけど、多分、期待していたほど、物語が進まないので、下手をすると失速する。

なので、できるだけ間を置かずに2期をやらないと、せっかく「熱くなった鉄」もあっという間に冷めてしまうはず。

でもまぁ、基本的に『進撃』のパクリだからなぁ。

ただ、『進撃』の場合、巨人は、シンプルに「バカでかい人間」に過ぎず、でもそのデカさだけで十分、人にとっては脅威たり得たのが、シンプルにわかりやすかった。

ところが、『怪獣8号』の場合は、8号も9号もともに基本は人間大の「怪人」なので、デカい!というようなシンプルな力で描くことができない。

結果、8号のように、手足からブースターが突然出るといった、どう考えても、それ自然にできた力じゃないよね?という能力になってしまって、怪獣が誰かによって作られた存在であるという推測をしないわけにはいかなくなるのだけど。。。

怪獣8号なんて、どちらかというと、怪獣スーツを蒸着させた形態に見えるよね。

でもその秘密も最新話の109話になってもわからない。

ということで、続編制作決定は朗報だけど、待たされた挙げ句、そこで描かれる内容が、なかなか物語の肝に到達しないとなると、結構、視聴が厳しくなりそうだなぁ。

とにかく「鉄は熱いうちに打て」にならい、とっとと2期を放送してほしいところ。


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魔法科高校の劣等生 第3シーズン 第13話『古都内乱編V』 感想:VS周公瑾戦を経て大団円、そして四葉継承編へw

2024-06-29 17:57:01 | さすおに
さすがに、周公瑾との戦いは、前回と違って作画リソースもそれなりに割いて、手堅く作ってきた印象だった。

ただ、そうか、こういう終わりだったっけ?というのが率直な感想。

光宣、一条、亜夜子と文弥、それに達也、と、結構な総力戦だったw

随分前に読んだので、細かいところは忘れていた。

でも、名倉の血液が周公瑾を追い詰めるための武器だったのは覚えてた。

しかし、改めて見て思うけど、最後の周公瑾の自決って、なんか結末としては肩透かしだな。

まぁ、周公瑾という存在が、肉体に依存しないところがあるから、これでいいのだろうけど。

で、古都内乱編まで終わったところで、3期は一応、終了。

そして続きは、噂されてた通り、劇場版の四谷継承編へ。

ていうか、これはむしろ、四葉継承編を映画でやりたかったから、むりやり3期で古都内乱編までこなしたのが実情なのだろうな。

随分駆け足で進めたのもそのためだったと。

途中、紙芝居のようにサクサク進めたところも少なくなかったしw

あと、内容的には、水波がとにかく光宣に熱を上げているのがめちゃくちゃ目立って笑った。

水波は、一応、深雪のガーディアンなんだよね?と突っ込みたくなるくらいw

でもまぁ、四葉継承編にまで手を付けるということは、これは「お兄様」は、終わらないコンテントでシリーズの最後までアニメ化するってことでいいのかな?

四葉継承編は、全体としてそれなりに緊密な物語構成になっているし、登場人物も多いから、映画にして一気に終わらせるほうが確かにあっているのかもしれない。

でも、できれば監督は、来訪者編の監督にしてほしいなぁ。

四葉継承編って、結構、横溝正史的な旧家の闇、みたいなねっとりした空気が漂う世界だから、やっぱり来訪者編のような雰囲気を上手く演出してほしいから。

四葉継承編は、シリーズ全体のターニングポイントだからね。

これを境に、達也と深雪が、四葉の直系であることが明らかにされて、これまでの人間関係にも大きく影響を与えるから。

ということで、楽しみにしておこうw

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転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第171話『魔海峡バミュー』 感想: ギタンは、ホント、ぶれないなぁ、あ、迷子にはすぐなるけれどw

2024-06-29 10:23:54 | 第七王子
ギタン、強え!

魔海峡バミュー、あっという間に攻略完了w

ほんとすごいな、アンチXXXXカリバーw

ギタンが理解できたものなら、まさに抗体のように対抗手段を生み出せる。

これ、やっぱり原理的には無敵、ってことだよね。

もちろん、制限時間や魔力量とかの制約はあるから、現実的には敗れることもあるのだろうけど。

でも、今回の場合は、ギタンが、徹底的にSS級を敵視していたのが大きいのだろうな。

まぁ、魔海峡バミューが、人間を舐めプしてたのは間違いないけどw

もっとも、SS級だから、これだけで終わるとも思いにくいので、次回、さらなるカウンターを魔海峡バミューがギタンにぶつけてくる可能性もあるけれど。

でもまぁ、とりあえず、SS級としては三下wっぽくもあるから、これで撃滅かな?

となると、次回は、イドがSS級を撃破、かな?

なんか前回の感じだと、ギザルムもとりあえずロイドの配下に組み込まれそうだから、ロイドに対して感じた不満をギザルムがSS級にぶつけて撃破、ってこともありそうだけどw

ロイド隊、過剰戦略じゃない?

むしろ、このSS級との戦いを通じて、ロイドが魔界の王子様の生まれ変わり、とか正体に関する情報の一端が覗けそうな気もするけどw


あ、そういえば、ギタンが、軍事魔術についてあれこれ考察していたけど、彼はすでに軍事魔術の極意も会得したのかな?

これはこれで、このSS級との戦いの最後で大化けしそうな気もするので、ちょっと気になるw

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響け!ユーフォニアム3 第12話 『さいごのソリスト』 感想8: しかし、なんでここまで黒江真由を隠し玉みたいにしたのかね?

2024-06-28 20:49:47 | 京アニ
感想1感想2感想3感想4感想5感想6感想7もあります)

最終回が近づいてきたから、またちょっと考えてしまったのだけど、そもそも、どうして黒江真由を、ここまで隠し玉的に扱ったのだろう?

久美子よりも「実力のある」ユーフォ吹き、というのなら、その実態をもう少し12話の前までにちゃんと表現していくれていたら、まだましだったのだけど。

なんで、いつの間にか、久美子vs真由、の構図に収まってしまったのだろう?

だって、多分、3期のテーマって、

北宇治が全国に行けるか? そこで金が取れるか?

という話と、

主人公の久美子が3年間でどう成長したか?

の2つだったのでしょ?

それは独立して描かれてもよかったはずなのに、どうしてその両者で、黒江真由という隠し玉、というか、爆弾を用意しなくちゃいけなかったのか?

せめて彼女の「実力」を入部当初にでも示してくれたら、オーディション以後の確執もわかったし、それなりに真由の支持者がいるのも理解できたけど。

でも、そもそも、演奏の「実力」ってよくわからないんだよね、視聴者には。

さらにいえば、吹部全体の演奏のいい悪い、という要素が来るとほんとにわからない。

それを、たとえば、葉月みたいな部員たちに選ばれる意味がさらにわからない。

結局、滝が、教師としての、というよりも、指導者としての「説明責任」を、最後の段階で放棄したのが、残酷だった、ってことになるのだけど。

うーん、だから疑問なのは、なぜ、わざわざそんなひねくれた物語構成にしたのかな?ということ。

ひとつには、原作既読者に対して、あれ、これ原作と違う、と気づかせないために、12話のギリギリまで、原作に準じた展開にしたこと。

まぁ、その結果、12話がサプライズになって、多くの視聴者がとにかく「泣いた!」を連呼するような、お涙頂戴のオチにすることができた、ということ。

あとは、それを、それこそ、久美子と麗奈が迎える「青春の蹉跌」みたいな言葉で、上手く視聴者に言わせるための布石。

いや、だからね、とっても、なんだか、人工的な作りが透けて見えてくるんだよ。

それを緻密な構成、ということももちろん可能だし、実際、「泣いた!」しか言わない視聴者が相当数いることも、放映後数日が経ってよくわかったので、ものすごくゲンナリしているのだけど。

でも、オーディションの結果を12話のようにするなら、もっと早い段階で、理想的には、入部の段階で、顧問の先生あたりから、黒江真由という新キャラが、転校前の強豪校で、ユーフォのエースだった・・・くらいの情報を、久美子にちゃんと教えておく、というようなフックを仕掛けておいても良かったと思うのだよね。

そういうのがないまま、ただ、真由の自己申告で、私、本当は実力あるけど、みんなを困らせたくないから実力は隠します、という、なんか陰湿なチート・ムーブと、あとは、夏合宿で、麗奈が、久美子に、もっとちゃんとやらないと真由に抜かれるよ、という忠告くらいしかなかった。

で、正直、久美子は、ユーフォの演奏力を上げることもよりも、部の運営と、自分自身の進路のために、それどころではなかった、ということで。

これじゃ、奏じゃないけど、久美子にとって、アンフェアな状況が続きすぎでしょ?

結局、そういうパーツパーツの準備のされ方が、原作の構成をギリギリまで残しながら、12話でサプライズを起こすための作為にしか見えないんだよね。

冷静に12話まで見直すと、やはり、そういう構成上の「小賢しさ」が目立って、嫌になってきた。

結局、全ては12話でできるだけ多くの人を「泣かせて」、「感動した」と言わせて、神回だ!認定させるための仕掛けにしか見えない。

で、そういう小賢しさは、1期や2期、あるいは劇場版にはなかったじゃん、と思って。

そういうことで、なんか、物語への関心とか、期待とかの糸がプチンと切れた感じ。

まぁ、多分、こういう視聴者は、今の京アニが欲しいお客さんじゃないんだろうな、と思って、余計にどうでも良くなった。

さて、最終回、どうなるのかね?

秀一が、ちゃぶ台ひっくり返して、退部届を出してくれると、かっこいいんだけどな。

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【推しの子】 第153話 『フィクション』 感想: ようやく明かされる、アイはどうしてカミキヒカルを愛し、別れたのか? その真実・・・?

2024-06-28 12:15:23 | 推しの子
カミキヒカルから「神木輝」へ、この表記の変化に意味はあるのかな?

前回から引き続き、アクアに対してビデオ・インタビューを続けるカミキヒカル、ももとい、神木輝の話。

というか、どうやら、ここから神木の告白?回想?シーンが始まるらしい。

となると、やっぱり、カミキヒカルから神木輝へと、彼の名の表記が変わったのも、単純に、これまでのような抽象的な存在から、具体的な血の通った人間?として、彼を扱うフェーズへと移った、ということなのだろうね。

なにしろ、アクアが仕掛けた、神木を告発する映画『15年の嘘』は、よく調べてあるけれど、所詮は「フィクション」でしかない・・・とまずは、アクアに対して「カマして」いるのだから。

そりゃ、何が起きたかは、当事者しか知らない。

だから、彼=神木には、それを告発して、「真実」を語り、アクアのフィクションを塗りつぶす権利はある。

でもさ、

その神木の回想が、絶対的な真実である、つまりフィクションではない、ということは誰がどう証明するの?

その意味で、アイが同じように、15歳のアクアに向けて「告白」したDVDのなかにも、真実が語られているとかいしゃくしてもいいはず。

神木の回想もアイの回想も、当事者として同等の勝ちを持つはずだから。

少なくとも、アイと神木の双方に、真実を語る権利はある。

だとすれば、アクアは、その両方から「真実のかけら」を拾い集めて、真の「真実」と思しきものを提示するだけのこと。

となると、アクアの目論見としては、この神木輝の告白を引き出すところまで含めて、『15年の嘘』の制作過程であると思っているのかもしれない。

まぁ、真実なんて究極的には藪の中かもしれないけれど。

でも、それを前提にしながら紡がれるのが、真実としての「歴史=ヒストリア」、すなわち、ストーリーであり、フィクションである、ってことなのではないかな。

ということで、突然、始まった神木輝の告白をきっかけに、真の真実の探索の旅が始まる、ということなのかね?

とりあえず、神木は、自分がどれだけルッキズム重視の少年売春の対象にされ続け、そこで、あれこれ自分を背負い込みながら、その過程で、アイに救いを求めたのか、熱弁するようだけど。

そのうえで、アイに振られて、その腹いせにアイを最終的に殺した、ってことのようだけど。

でも、きっと、アイの側から見たら、真相は全然ちがう。

アイが別れ話を切り出したのは、きっと神木の子どもがお腹の中にできたことにきづいたから。

そして、その事実を神木に背負わせることが残酷だと思ったから。

なぜなら、神木がアイのもとに逃げ込んできたきっかけが、そもそも姫川大輝の人生を引き受けないとならないと思ったからだったことを、アイは知っていたから。

なので、自分だけが生まれてくるアクアとルビーのことを背負おうと決心したということなのだろうね。

でも、そうやって別れて、アイが出産、子育てを一応していく過程で、端から見ていた神木は、アイの愛情が自分からアクアたち子どもたちに完全にシフトしたとおもったのだろうね。

だから、神木に問題があるとすれば、彼が、愛情をゼロサムでしか考えられないこと。

誰かに愛情を注いだたら、それまで注がれていた人の愛情は消えてしまう。

でもきっと、アイが試みたかったのは、そのような愛情のゼロサムゲームではなく、愛情がどんどん重ねがけされて増大していくことの方だった。

だから、アイは「アイドル」を演じたし、アイドルとしてファンからの愛情をうけとめ、その愛情をファンにも返して、巨大な愛を育むことができた・・・んじゃないかな?

もちろん、詳細は次回以降、語られていくのだろうけどw


しかし、こうなると、どうやら神木輝は人格異常者であることは間違いないけど、しかし、だからといって、芸能の神に通じるような頂上者ではない、ということになりそう。

そうなると、究極のところで、吾郎とせりなを転生させた存在、ないしは理由、はどうなるのだろう?

例のカラスの子どもが、アイの転生した姿、ということが本当だとすると、もう転生そのものの秘密が明かされることはないのかな?

いや、それはそれでお話としてはありえるものだけど。

でも、やっぱり、転生の秘密は知りたいよね、ここまで来たら!

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Unnamed Memory 第12話 『〜背中合わせの記憶〜』 感想: ちょっと駆け足だったけど「第1部完!」 そして2期に続く!

2024-06-26 19:19:55 | Unnamed Memory
最終回、めちゃくちゃ、作画、よかったねw

昨年末のPVを見た時は、これでずっとやってくれると思ってのだけどw

とまれ、2期決定。

まぁ、半年後の2015年1月から2期=「Act.2」というのだから、分割だよねw

ただ、これは原作の全6巻を読んでいれば、自明の展開。

だって、あの魔法球で時間遡行して歴史を書き換える、というか、やり直すからこその、「Unnamed Memory=名もなき記憶」だから。

要するに、誰のものかわからない記憶がそこら中に飛び散らされては書き換えられるのがこの物語世界。

しかも、オスカーが言った通り、この世界の時間線は分岐しないから、過去にやってきて歴史を変えると、その本人の時間線の世界は、その人物を含めてすべていったん消滅する、という仕組み。

だから、ティナーシャを救って歴史を書き換えたオスカーは消えるしかなかった。


でも、過去を遡ることはできなくても、未来に行くことができるのは、すでに「青き月の魔女」が400年間生きていたことから可能であることはわかっている。

ということで、続きのAct2は、400年の時を超えて、今度は、ティナーシャがオスカーに押しかけ女房しておく話w

要するに、オスカーとティナーシャで攻守逆転wのAct2。

400年を超えてでもオスカーを求めた、オスカースキーのティナーシャが、当初からデレ前回で始まる2期、それはそれで楽しみw

しかし、原作3巻までの内容で折り返すのなら、もう少し中盤の話の作り方があったろうに。

オスカー以外の登場人物が基本的にみな、背景のモブ程度の描写しかできなかったのは、尺がないとはいえ、残念だった。

でもまぁ、ループもの、って、本質的に、主人公の「僕と君」を除くと、みんなその都度書き換えられるモブのNPCになってしまうから仕方ないのだけどね。。。

だったら、もっとティナーシャとオスカーのバカップルぶりを描けよ!ってことになるのだけど、Act1の段階では、基本的にティナーシャがずっ「ツン」モードだったので、これも仕方がないといえば仕方がない。

惜しむらくは、やっぱり連続2クールでやってほしかった、ということ。

さすがに半年も空けたら間延びしすぎ。

まぁ、その間に原作の6巻まで手を出してくれ、ってのも狙いなのだろうけど。。。

なんかね、そういう商法と直結した分割って、もう食傷気味なんだよね。

物語をちゃんとした塊で終わらせるってことに、もっと制作者も視聴者も慣れないと、ホント、間延びした物語しか世の中に出回らなくなる。

そのうえで、早回しで見られたら、目も当てられない。


とまれ、半年後のAct2を待ちますかね。

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彼女、お借りします 第334話 『デートと彼⑭』 感想: ええー、まさかのここで麻美の登場ですか?!

2024-06-26 19:18:22 | かのかり
調子よくジョイポリスデートの下見を進めていた和也と神・八重森wだったわけだけど、最後に食事に寄ったカフェ?で、その姿を麻美に見つけられる始末。

まぁ、まだこのあと、麻美がどういう行動に出るかはわからないけど。

なにしろ、一応、麻美も二人連れで来ているし。

でも、問題は、和也を見かけた、しかも誰かとどうやら一緒にいるところを、ってことで。

これは、どう転ぶ?


で、その一方で、同じ頃、劇団に戻ってた千鶴を、どうもデート絡みで見つめる同僚の女子がいて。

これは、十中八九、海くん絡みだろうな。

海くんを狙っている女優(のたまご)の同僚が、千鶴に、海くんのこと、どう思ってるの?と詰め寄る展開。

そうして、千鶴は千鶴で追い詰められて、和也が好き?であることを自覚しながら自分の言葉で第三者に説明していく流れ・・・かね。

ということで、千鶴も、麻美?も、和也に対する熱が勝手に上がっていく方向にある模様w

なんか、和也の知らぬところで、周りが勝手に盛り上がってきているようだが。

果たして、次回、和也は、何事もなく、八重森とパンケーキを食べられるのだろうか?

しかし、最近、やたらと人気?なの? パンケーキ?

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トニカクカワイイ 第278話 『昨日の自分を追い越して』 感想: 真・輝夜に向けた復旧って、実際、どんなことをしているのだろう? 私、気になります!!!

2024-06-26 19:13:47 | トニカクカワイイ
司は、本物の輝夜の復旧・復活に向けて「接続」を維持するためのバックアップ、という真実が明らかになったところで・・・当の輝夜(候補?)はサウナで新陳代謝にと努めていたw

まぁ、輝夜がホントの輝夜かどうかは、一応、未定だけどw

でも、視野を少しでも広げて世界を見たいという気持ちはあるらしい。

そうなると、復活後の輝夜は、いい人であるのかな?

しかし、冷静に考えると、仮に輝夜が復旧対象の輝夜だとして、日々、司はどういう形で、輝夜の復旧に役立っているのだろう?

接続を確保しているのって、いわばただの命綱みたいなものだよね、輝夜の母星からみたら。

こうなると、輝夜の復旧過程が気になるのだけどw

加えて、司が血を与えて、ナサくんのように死から救った人たちは、どう、その輝夜のバックアップに関わっているのだろう?

なんとなく「気」みたいなものを送り続けているのかな?

そちらもやっぱり気になってきたw

ていうか、輝夜は、真・輝夜として復活を待たれる存在そのもの、と思っていいんだよね?

まさか、これから、輝夜候補が更に現れたりしないよね?

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カッコウの許嫁 第209羽目 『あいは夢を見ているようです!』 感想: もしかして昭和ノスタルジーデート、流行ってる?

2024-06-26 19:13:28 | カッコウ
かのかりのジョイポリスもそうだったけど、こちらも、あいの要望で浅草に昭和デートに出かけた凪とあい。

いうまでもなく、それはあいの口実で、あいはあいで、ちゃんと高校生デートを凪としたかったんだろうな、と。

しかし、この予行演習w的デートの結果、あいは女優デビューも果たしてしまったけど、これ、この先どうするのだろう?

芸能界案件ってことで、これは、もしかしてテレビ局のプロデューサーをしている、天野母、つまり、凪の実母が関わってきて、なんかややこしい展開になっていくのかな。

下手をすると、凪がテレビデビューなんてこともありかも?

テイラーと風呂場ダンス?もしているしw

なんか、ちょっと違う方向に向かっているような気もしてきた。

まぁ、次回、早くも修学旅行に向かうようだから、杞憂で終わりそうな気もするけどw

しかし、昭和といえば浅草、というのもどうなのだろう?

ホントは銀座、っていいたいところだけど、今の銀座は中国人観光客目当ての店ばかりから、ちょっとコンセプトから外れちゃうんだろうなぁ。。。

あれ、でも、あいって中国に住んでたんだよね?

だったら、むしろ、一泊置いて、ホテル王を目指すことになる凪の、観光サービス研修のために、凪とあいが銀座に出没!なんてこともあるのかもw

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