BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法科高校の劣等生 第24巻 エスケープ編〈上〉 感想

2018-03-16 15:50:49 | さすおに
前巻で本格的に世界から危険視され地球の外へ追いやられる可能性の出てきた達也。
はたして彼はいかにして、その無茶振りを切り抜けるのか・・・。

ということで、いつもどおりスペース空けておきます。














































で、とにかく、今回の最後は
どうなる水波?――の幕引き。
そりゃあ、二ヶ月連続刊行になるはずだよね。

とりあえず、なんで表紙に水波?と思っていたわけだけど、
こういう展開ならナットク。

とはいえ、次巻の表紙には、水波の対の位置に光宣がいて、あれ、この二人、やっぱりくっ付けるの?と疑問に思ったり。

それにしても、光宣・・・
何をトチ狂ってんだか。
よりにもよって、周公瑾の霊を取り込むとはw

そりゃあ、当時も周があれで終わったとは思っていなかったけど、まさか、こんなに時間が経ったところで、実は光宣に憑依していました!ってな展開が起こるとは思ってなかったなぁ。

光宣については、キャラとして何の思い入れもないこともあって、ひたすら呆れるしかない。
というか、さすがにこの展開は、ご都合主義にすぎるでしょ。

まぁ、もちろん、こうして周に取り込まれて片足をダークサイドに踏み込んでしまった光宣とも、よくわからない対戦の上で、達也側に引き込むためのステップかも知れないけれど。

でも、その場合も、エリカの兄貴のときと同じように、達也には問答無用で、光宣にも引導を渡してほしいかなぁ。要するに、「さすおす」を久しぶりに行うためのわかりやすい相手として光宣が出て来た、って感じで。

なにしろ、最近のお兄様は、すっかりいい人になってしまって、以前のような外道の部分がぬけて来てしまったので。
そういう意味では、ちょっとオリジナルの設定にブレが生じてきてるよね。

もっとも、どうやらリーナもUSNAを造反して達也のもとに駆け込んで来そうな展開だから、最終的には、達也、深雪、リーナ、光宣による最強魔法師カルテットで、諸国の戦略級魔法師を圧倒し、誰も手が出せない、事実上の魔法師の王国を築く、というのでもいいと思うけどね。

それこそ、前に作者があとがきで書いてた「なにかやらかす異端児」としての「劣等生」というタイトルに相応しいと思うけど。晴れてリーナも劣等生入りするということで。
まぁ、リーナは、素でポンコツだったけどw

しかし、光宣に周の魂・・・というか霊が取り込まれた、というのなら、遠からず、達也&深雪の実母である深夜の霊も登場するのだろうな、きっと。
ピクシーが登場した頃から想像できたことではあるけれど、それをどううまくこの魔法のある世界に落ち着かせるかは、単純に、設定的に気になる。
なにしろ、それは「不死」の問題とも関わるから。

そういう意味では、今回の最後の、水波のいわば自己犠牲的行動は、穂波の霊、というか残存思念のようなものが、同じ桜シリーズの調整体である水波に、何らかの形で干渉した、というような話になると面白いかな。

要は、生霊のようなものだけど、そうなると、かつての来訪者編のような面白さを期待できるのかもしれないし。

だって、そういう要素がないと、もはやこの魔法科高校の話は、ただの陰謀論のオンパレードにしかならないからね。今回だって、作者のマスコミ嫌いが随所に散りばめられるような展開で、いやー、これって単純にネトウヨを喜ばすだけなんじゃないの?と疑問に思ったものね。

それにかこつけた、十三束の行動が、あまりに幼稚で悲しくなるほどだし。
高校生だから、というのはわからなくないけど、あれだけ達也の周りでは普通に大人の陰謀で溢れているのに、その間に、思慮の足りない実像に近い脳筋高校生とか描写されても困っちゃうよね。
いや、これは作者の問題というよりも、ラノベやコミックのような、表向きのターゲットと実売層の違いを無視した商品の問題なんだけど。
でも、気持ち悪い。

ともあれ、達也の念願のエスケープ計画も出てきたことだし、ここからが本番。
トーラス・シルバーという仮面も消えてしまったし、これはもう、どのタイミングで、達也が戦略級魔法師であり、マテリアルバーストという超級魔法を使うことをバラすのか、というのに尽きるかな。

その意味で、いくらラノベとはいえ、クラーク父子の言動が、とても諜報機関と関わっているものとは思えないほどお粗末で笑うしかない。

だって、ああやって達也をギリギリまで追い込んで、達也がそれをばらしたら、戦略級魔法師そのものが諸悪の根源であり、戦略級魔法師そのものを世界から廃絶しようという動きに発展しかねないじゃない。しかし、それは、もともと核の恐怖に手を出さずに済んだのは魔法師の存在のおかげだったという最初期の設定をないがしろにしようとするわけだから、単に破滅の道を歩んでいるようにしか見えない。

そんな悪手のシナリオをNSAの人間が手をつける、というのが無理があるかな。
むしろ、クラーク父は、途中でそのことに気づいて手をひこうとしたのに、現場の軍人や魔法師が暴走して手がつけられなくなるとうい展開になるしかないのかもだけど。
あ、だからリーナが仲間から狙われるのか?

ともあれ、来月には、下巻としての25巻が出るので、これ以上は、その時に。

それにしてもクラーク息子、不愉快なやつだな。
さっさと雫あたりに、あなたほんとは悪人ね、ぐらい言わせて、精神的に参らせて欲しいよw。

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UQ HOLDER! 第146話 『命の残機、放出』

2018-03-11 13:55:40 | UQH/ネギま!
ひたすらゲンゴロー回。
それだけw
おいおい、主人公、誰だよ?―というのが第一声。

あと、中堅というか古参の漫画家って、ホント、成層圏からの落下シーン、好きだね―。
サイボーグ009の、002&009の落下へのオマージュなのかね。
まぁ、絵的にカッコイイのは認めるw

残機制の話は後にするとして、
それにしても、カトラス、お前、何したかったんだ?まったく。
ただの、兄貴の才能にすねて、その結果グレた、こじれ妹でしかない。
まぁ、そんなどうでもいいキャラ付けはおいておくにしても
いやー、で、何したかったの?ホントに。

それにしても、ネギ=ヨルダがカトラスの好きにさせたのもよくわからん。
これもなにか隠れた意図があるのかね?
というか、ネギがさすがに許すとは思えないし、
ヨルダだったら、一応、そもそもすべての人を救うとかの狂気があったんじゃなかったっけ?
少なくとも、今回の核爆弾テロのエピソードで、ゲンゴローが刀太にさんざんぱら諭していたのは、全ての人を救うなんてお花畑な考え方は、ヨルダのような狂気しかうまない、という話じゃなかったんだっけ?

それにしたって、カトラスの行動は独断専行に見えるし、
これは、やっぱり、カトラスには、異なるスポンサーがいるのかね?
刀太やカトラスを「製造」しようとした人たちには、様々なスポンサーもいただろうから、そのあたりに腹黒人間がいるのかね?いや、魔族でもいいんだけどw

ともあれ、今回のエピソードはそういう話とつながらないと、さすがに、ちょっと理解不能なエピソードかなぁ。

で、残機制だけど、これ、どう考えても、ゲンゴローから見たら、この世界はゲームの世界だし、ゲンゴロー自身、代えのきくゲームプレイヤーであり、その意味で、ゲンゴローには「中の人」が存在して、この刀太の世界の外から、まさにゲームとして眺めているんだろうな、と思うよね。
その意味では、ゲンゴローは一種の神様の現身のような存在というか。
きっとだから、刀太の世界で生き残ることにそれほど躊躇がなかったというか。

あ、むしろ、ゲーム制作者が、ゲーム内に降り立って、現場の状況を観察しているのかも。

まぁ、平行世界って設定は、そんな解釈も可能にするよね。
かっこよくいえば、ゲンゴローは、他の平行世界から来た「異世界人」で、この世界の観察者=オブザーバーである、と。
SFにありそうな設定じゃん。

とまれ、次回、今回のエピソードをどう受け継ぐのか、気になるところ。

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