BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第8話 「大雨の夜にすべてを流して」

2018-11-23 00:30:50 | 青ブタ
江ノ島を眺めながら、夜中に浜辺で花火なんて、マジ、青春だよねーw
いやー、ホント、ズルい。
江ノ島が舞台なんて、江ノ電が背景なんて、藤沢が地元なんて・・・
湘南は、ホント、絵になるよね!

しかし、結局、双葉が分裂した理由ってなんだったんだろう?
「思い当たる節がある」と前回、コンタクト双葉のほうが言っていたけど、それが何か、結局、明らかにはされていないよね。

原作を読めば何か書いてあるのかもしれないけれど。

ただ、それとは別に、今回の構成からすると、これもまた前回、コンタクト双葉のほうが言っていた「タイミングなんだよ」というのが気になっていて。

これ、要するに、双葉が国見が好きだ、というのは、あくまでも偶然のいたずらで、違うタイミングだったら咲太を好きになっていたかもしれない、という気持ちの表れだよね?きっと。

となると、自分が好きなのは国見なのか、咲太なのか、という迷いが双葉の中にはあったけど、多分、告白して三人の関係のバランスが壊れるのを、人見知りの双葉としては一番恐れていて、それで、国見に彼女ができたことをいいことに、国見が好きだということにして、というか、自分自身もそう思い込むことで、咲太への恋心をうまく封印して、逆に、あくまでも友達として咲太といい関係を築いていたんだろうな。

まぁ、このあたりは、ホント、微妙な、三角関係だよね。

友情と恋愛感情の差がどこにあるのか、実はよくわからない、という。

ところが、あろうことか、咲太にも桜島先輩、という恋人ができてしまって、咲太はフリーだからこそ維持できていた三人の関係が維持できなくなってしまった。

しかも、そこで咲太からは、国見に告白しろ、と迫られてしまうと、実のところ、双葉としては、自分の気持が咲太と国見のどちらにあるか、わからなくなった、ということなのだろうな。

で、だから、その決断を不要にするために自分自身を2つにした、というのが真相だったんじゃないかな。

あとは、双葉自身、咲太がもちこんだ思春期症候群を複数回、見たことで、とりわけ、朋絵の「量子もつれ」のケースから、あ、ほんとに起こるんだ、と確信してしまったんだろうな。

いや、もちろん、思春期症候群のネタ元が、いずれも量子力学なり量子論だということなのだけど、それに確信を見出してしまったのが双葉だった、ということで。

となると、彼女は彼女で、今後は、思春期症候群のそれぞれの症候の発生理由の解明者なり解説者の役割を果たしていくのかな。そんな気はするね。

ともあれ、最後の花火大会を三人で見に行くところで、双葉が髪はポニテで、でもコンタクトではなくメガネにしてたというので、分離した二人の性格を両方きちんと調和させたということで。

それはとりもなおさず、どちらも彼女持ちの国見と咲太と三人の同級生で、今後も仲良くやっていこう、ということをはっきりさせた、ということでもあるよね。

ある意味で踏ん切りがついたというか。

ただ、それで逆に気になるのは、咲太に対する不分明な恋心を、双葉は結局、封印したままにしてしまったけど、それが今後、どこかで噴出したりはしないか、ということ。

それはそれでなんかありそうな気もするんだよね。。。

まぁ、やっぱり、これは原作を読むのはご法度にしておいて、やっぱりこのまま映像の方でまずは見ていこう。

となると、牧之原翔子編が映画になってしまったのは、微妙にもったいなかったなと思うのだけど。。。
うーん、2クールあればなぁ。
久しぶりに、普通に楽しめるラノベ原作作品だったのになぁ。

とりあえず、次回は、どうやら桜島麻衣先輩が入れ替わりしてしまうみたいだけど。。。

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ストライク・ザ・ブラッド 第19巻 「終わらない夜の宴」 感想

2018-11-22 16:43:20 | ストブラ
なんだかんだいって読んでしまっているストブラw
こちらは、禁書やお兄様と違って、むしろ2部になってから、いい意味で水戸黄門的お約束的展開を使いこなして、いい感じになってきているような気がする。

で、この新刊はどうだったのか。

ということで、とりあえずスペース、空けておきます。









































結論的には、あーそうきたかー、という感じの終わり方。
いや、ようやくアヴローラの再登場かぁ!という終わり方。

といっても、最初、読み終わったときは、アヴローラってわかってなかったんだけどw
そういえば、凪沙からヘクトスの身体に移っていたんだっけ・・・、というのをしばらくしてから思い出した。
でも、思い出したらなるほどなー、という気にはなった。

つまり、アヴローラの再登場を促すために、今回の領主選争が起こっていた、ということだし、そのために「吸血王」を名乗った、ゼロ番目のカレイド・ブラッド、すなわち「ケノン」が登場した、ということだよね。

むしろ、最後まで読むと、ケノンが、いつまでもアヴローラを放ったらかしにして、雪菜やカス子たちと戯れている古城に愛想を尽かして、おめぇ、いい加減、うちのアヴローラ、なんとかせえぇや!って感じで脅しをかけた、というように見えてきたw

まぁ、その結果、第一、第二、第三の真祖がみな、絃神島に集まってしまった、というおまけ付きになってしまったわけだけどw

しかし、これで次巻以降は、これもまたずっとお預けになっていた真性の「真祖大戦」が始まるってことだよね?

で、その真祖大戦を勝ち抜いて、晴れて古城が絃神島の「暁の帝国」の主となるために、アヴローラの眷獣を取り込んで、真の「第四真祖」になるのだろうね。

・・・と、とりあえずのゴールが見えているので、次巻以降の展開は加速気味になっても大丈夫そうだし、いい意味で、そんなゴールが裏切られるのも楽しみかも。

なんたって、今回は、古城が、「オレのケンカだ!」って口上も述べてないからねw
それは次巻ということで。

で、その真祖大戦を勝ち抜く上で、チーム古城のメンバーを再確認した、というのが今回のお話の目的だったんだなぁ、とは思う。

だから、その分、いささか退屈だったんだけどね、中盤は。

それにしても「吸血王」にそんな仕込みがあったとは全く思いつかなかったよ。
これは、カス子がでたあたりをすこし見直すべきなのかもね、と思った。

ともあれ、お話としては悪くない。
ちゃんと、骨になるストーリーがあるから。
あと、そのストーリーを、今まででてきたキャラたちでなんとかしようと言うことになってるから。

このあたりは、ストブラの作者が、禁書やお兄様の作者と違って、うまいところで、お話のためだけに新キャラをただ増やしていくだけ、ということはしない。

むしろ、今回の雪菜と浅葱のペアのように、既出のキャラたちでも新しい組み合わせを作ることで、そこに新しいサブストーリーを作っているところがいいよね。

ということで、終わってみれば、本巻は、次巻以降の大きな物語の序章でしかないことがよくわかったので、とにかく次巻を早く出して!ってことに尽きるw

逆に、他の三人の真祖とガチのタイマンを果たしてしまった後、この物語はどうなっていくのか?という疑問はあるけどねー。

そういう意味では、バトラーが、次元の向こう?から戻ってきたりするのかね?

アヴローラが再登場するくらいだから、バトラーもあるかもなぁ。

それにしても、アヴローラは、眷獣を古城に差し出した後はどうなるのだろう?
マジで消滅するのか?
あ、それとも、またケノンがボディを差し出すのかな?
ん?でもケノンは男性だったようにも思うのだけど、そのあたりはどうなるのだろうね?

いずれにしても、アヴローラは本妻中の本妻ポジションだから、彼女の扱いが、いかにして別格になるのか、が気になるところ。
阿良々木くんにおける「忍」ポジションだからね、アヴローラは。
時空を越えた伴侶のポジションをきちんと固めるのだろうか?
それとも、マジで消えてしまうのか?

久しぶりに、本シリーズで、続きが気になってしかたない。
次巻、はよ!

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魔法科高校の劣等生 第27巻 急転編 感想

2018-11-16 20:55:11 | さすおに
すっかり禁書目録どうよう、ダラダラした展開が続いている劣等生。
今回は、きちんと物語を進めたのだろうか。
てか、いい加減、今度こそ、ちゃんとリーナ、動かしてねー、という期待を持ちつつ。

とりあえずは、スペース開けときます。














































いやー、もうちょっとこれ、どうするんだろうね。
ってくらい、何してるのか、わからなくなってきた。

まずは、一条。
吉祥寺とともにもはやネタキャラになってるわけだけど、
えーと、吉祥寺さ、一条を「戦略魔法師」にさせるのにかまけて、しかし、その「戦略魔法」のネタ元が、達也であることを隠匿しているのって、さすがに、友人としてどうよー、って思うぞ。

やった、これで俺も戦略級だぜ!司馬とならんだぜ!、司馬さん、見ていてください!ヒャッハー!ってなった一条に対して、

いや、ごめん、将輝、根本の魔法は司波達也からもらったんだ、でも、大丈夫、起動式は僕が書き上げたんだから!って力説して弁明する吉祥寺の姿が今から目に浮かぶw

なんか、もうすっかりベジータだな、一条w

それにしても、片手間で戦略魔法の基礎をつくりあげちゃう達也っても、もはやその頭脳の方が、スゲー!!!って感じだよね。

もうこのノリでさ、達也は、日本に戦略魔法師、あと、10人ぐらい作っちゃえばいいのに。
今回、同じくすっかり、光宣のカマセ役に成り下がった「十文字殿w」にも、ファランクスベースで、一個、戦略級魔法をあげればいいのに。

てか、次巻以降、実はその「達也の知人、みんな戦略魔法師化」ってのが、待ってるだと思うなw それでまた一条がいじけるというw

まぁ、リーナもすっかり達也の引き立て役でしかなくなったしなぁ。

てかさー、光宣が、巳焼島に送ったパラサイトを通じて、実は魔法を遠隔操作していた、ってのがあったけど、そこまで読むと、今回、達也が一条に戦略魔法を与えたところとか、マジで、やってること、光宣と同じだよね。
達也が、一条を遠隔操作している。
てか、達也の手のひらの上で、一条と吉祥寺が、すっかり踊らされている。

いやー、作者も、ホント、人が悪いよねーw

まぁ、光宣がある意味で「規格外」であることはいいんだけど、達也の「目」も含めて、もはや日本海から太平洋まで、達也も光宣も、ともに一望におさめてしまっているのが、どんだけ目がいいんだ!って思うとともに、それじゃ、もう、話のスケールがでかくなったのかどうかすらわからなくなってしまって、ちょっと呆れる。

だって、日本海で起こった侵略も、太平洋の島で起こった襲撃も、瞬時に、それこそ量子もつれのように、わかってしまうのだから。それなら、もう軍隊の諜報部とか、偵察衛星とかいらないじゃん!ってなるから、今後、ますます魔装大隊あたりも、空気になっていくんだろうなぁ。

ただ、達也も言ってたとおり、知覚は距離に拘わらずできるが、しかし、テレポーテーションはできないので、物理的に時間をかけて移動するしかないわけで。

だから、日本海における達也の駒として、一条を使った、ってことだよね。
ある意味で、リーナは、太平洋側の駒だしw

まぁ、でも、最近見られる、この『魔法科高校~』のドラゴンボール化を思えば、そのうち、悟空が瞬間移動を会得してしまったように、達也もテレポーテーションが行えるようになるんだろうな。

要は、達也の情報体だけ転送して、転送先で「再生」を使って、自分の身体そのものを物理的に作り出せばいいわけでしょ?
それくらいのこと、最後にはやってのけそうだよな、達也なら。
なにしろ、今回、深雪の危機に間に合うことができなかったのだから。
絶対、次は、距離を超越する魔法を考えてくるはず。
まぁ、でも、単純に、量子テレポーテーションすればいいんだもんね。

こう見てくると、達也がずるいなー、と思ったのは、一条を戦略魔法師にして、その魔法の開発者を公式には吉祥寺にすることで、彼に集まる注目を分散化させてしまったところだよね。

このノリで、ホント、あと2,3人、新規の戦略魔法師とその開発者を作り上げてしまえば、そもそも司波達也だけを徴用しようという金星の計画も意味がなくなるし、そもそも戦略級魔法師の数が一気に増えれば、世界の軍事バランスがそもそも崩れてしまうわけでしょ?

これ、きっと、そうやって、作者の願望としての日米同盟からの離脱、とかやりたいんだろうな。というか、日米の軍事力が逆転して、米軍に対して居丈高に振る舞う達也とかを描きたいんだろうなぁ、とか。

それにしても、パラサイト、便利に使われるようになっちゃったな。
来訪者編のときは、正直、伝奇モノ的でワクワクしたのに、再登場したら、完全に便利ツールでしかないもんね。
てか、レイモンドとかなんで意識が残ってんだよ?と。

ということで、なんか、もうホント、この先、何したいんだろうw

もういっそのこと、達也が完全に攻勢に転じて、世界征服をして、自分に降りかかる火の粉をもとから払いのける、ってことくらいしてくれないかなぁw

ともあれ、最後の水波のところは、やっぱそう来ますか?って感じ。
実際、深雪も疑問に思っているように、水波と光宣があそこまで相思相愛状態になることの理由が不鮮明なんだよな。
調整体どうし惹かれ合う、という理由なら、まぁわからなくはないけど、それって、本質的にパラサイトと変わらないよね。
そうなると、最終的には、深雪自身の調整体問題に行き着くのかなぁ。

ホント、もはや全編、ネタとしてしか読めなくなってきたw

次は、上下巻らしいけど、来年の春くらいかなー。

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青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第6話 「君が選んだこの世界」

2018-11-11 01:09:41 | 青ブタ
あー、なるほど。
これ、要するに、『ハルヒ』の設定で『化物語』をやってるのね。
加えて、10年前の設定では、さすがに古くなってるところを今風に変えてきてもいる。

いや、単純に、久しぶりに、おお普通に面白い、と思ってたものだから、
その理由が気になっていたのだけど、今回ので確信。

ちなみに、原作は未読。
これは、手を出したくなるところだけど、
しかし、一方で、これは映像の美味さのような気もするので、どうするかなぁ、ってところ

にしても、いいねー。

『化物語』の阿良々木くんが、要は咲太で、
戦場ヶ原にあたるのが、麻衣先輩で
神原が、朋絵ってことね。
もちろん、朋絵の気持ちは、咲太の方を向いているから、神原とは違うのだけど、咲太を「親友」として全幅の信頼を寄せる点では、同じだよね。
どうやら、シスコンは、今後、麻衣先輩の妹がでてくるみたいだから、機能的役割は、若干、シャッフルしているということで。

あとは、咲太の胸の傷の話が、どう考えても前日譚としてあって、それが阿良々木くんにおける『傷物語』だったのと同じなんだろうな。
そのあたりは今後の楽しみだけど。

あ、あとは、双葉が羽川ポジションか。
彼女によって、思春期症候群の概要が毎回、語られる。

要は、怪異にあたるのが思春期症候群で、
その思春期症候群のネタが、ハルヒ的「人間原理」的な物理的説明としてある。

そういう意味では、最初は6月まで、まさに振り出しに戻るのか?と思ったけど、これってループ設定ではなくて、双葉が言ってたとおり、「ラプラスの悪魔」のように、朋絵が、様々な未来をシミュレートさせていて、そのシミュレーションの筋書きに沿って咲太たちが振る舞っていた、ということだよね。

だから、最後の6月27日だっけ?、から始まるものだけが、一応「現実」で、それまでの、朋絵が盛大に失恋してしまうところまで、すべてシミュレーションを見せられていた、ということだよね。

ただし、咲太たちは、神ポジションを占める「ラプラスの悪魔」たる朋絵の「サイコロの振り方」には一切干渉はできない。その意味で、彼らが自由にできる余地はない。

もちろん、双葉のように、悪魔=神の采配が関与している、と推測することはできるけど。

でも、それを証明することはできない。

このあたりは、一見すると、エンドレスエイトみたいなループものに見えるけれど、それとは違う、ということだよね。

エンドレスエイトの場合は、神様は別にいて、単にハルヒがハルヒの力で時間を何度もループさせていただけど、青ブタの場合は、朋絵がまさに神であって、彼女が全ての未来シナリオを書いてしまう。だから、リセット、というか、リブートの日時は、最初の6月27日になる。
(この場合、「戻る」という表現は妥当でないわけで)。

一応、最後にちゃんと、双葉が、朋絵のもった未来シミュレート力について、念を押すようにふれていたしね。

ともあれ、こういうところが、今風。
もちろん、咲太がイケメンなのも。

てか、咲太に限らず、この作品は、CVがいずれもぴったりだと思うところがあって、それが理由で原作に手を出せないのもある。

多分、映像が与える、全体の物語的色気を感じることができないだろうなぁ、と。

あ、そういう意味では、ハルヒにしても、化物語にしても、CVの人たちがやはり10年前の人達だから、もはやベテラン過ぎて、面白みにかけるわけで、そのあたりの、演技のリアル若返り感も大事だと思っている。

いや、そう思うのは、『禁書目録』の3期が、あまりにイタイからで。もちろん、多くは尺の関係もあるわけだけど、さすがに8年前のキャストを踏襲されても、それだけど、もう学芸会というか同窓会というか、そういうセルフコピーにしか見えないよね。

その意味でも、CVも今の布陣で行ってるのは大事。

一応、ここまでの6話で、咲太、麻衣先輩、朋絵、双葉、かえで、翔子、とキャラをちゃんと配置してきたのうまいし、咲太が、基本ぼっちだけど、だからといって、社会に対して背を向けているわけではないところもいい。

そのあたりは、多分、原作として、ハルヒ的なオタク臭は外して、化物語的なイタさ、たとえば、阿良々木くんの「人間強度が下がるから」なんてスカした表現を使ったりしていないところがいいんだろうな。

ともあれ、1クールだけど13話まであるから、残り7話が楽しみだな。
その後に映画も続くようだけど、でも、そこまで力を入れるなら、2クールやってくれればよかったのになぁ、と思ったりもする。

いやー、しかし、久しぶりに、続きが楽しみな物語だ。
すばらしい!

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UQ HOLDER! 第154話 『魔王誕生の軌跡』

2018-11-11 00:02:18 | UQH/ネギま!
前回の最後で、火星の魔法世界に乗り出したエヴァ、夏凛、ジンベエ、の三人。
さて、その守備やいかに・・・、という話。

で、火星を回りながら、地球侵略の指揮をとっていた元老議員をつきとめ、その爺さんを討ちにいったところで、前回、エヴァが手ひどくやられた吸血鬼の真祖バアルと交戦。

作り物の真祖エヴァvs真性の真祖バアル、との戦いは、互いに頭を吹き飛ばしても、不死身ゆえ即座に再生してしまう、というエグさ。

いや、実際、無駄に頭を吹き飛ばしたところは軽くグロくて、いやー、ネギまやUQHの絵柄で、それはいらないかなー、と思いつつ。

肉弾戦だと埒が明かないなーと思ったのか、あっさり魔獣召喚を行い、こちらもまた、物量対決になったところで、夏凛が、なんだかもう、あなた(Fateの)ギルガメッシュですか?、という感じで、光り輝く剣を雨あられのようにバアルに降らせる始末。

いやー、これ、さすがにパクリが過ぎない?と思ったのだけど、そんななんちゃってギルガメッシュ作戦を業腹に感じた真祖バウルは、これもまたよくある「時空の狭間」に閉じ込め系の技を使って、夏凛を無効化しようとしたところで、エヴァが、懐かしの「太陰道」を使って、逆にバウル様を封じて、とりあえず、その間は決着。

でも、それは仮初の勝利もどきでしかなかったから、その後もエヴァたち三人の火星の侵略者成敗の旅は続いて、で、最後はなんとかやっつけて終わり。

ここで、確かに刀太が言う通り、さすがにエヴァ、強すぎね?という感じだったのだけど、まぁ、ネギくんも最後はあれくらいやってたから、師匠のエヴァならあれくらいできて当然だったのだろうなぁ、と。

もっとも、エヴァって、そういう正面突破で敵を破るような「戦士」だったっけ?という疑問は残って、なんかキャラ、違くね?と思ったりもして。

ともあれ、そうして、火星の侵略者を成敗したところで、今回のタイトル回収で、晴れてエヴァは「魔王」の称号を得ましたとさ、という話。

ただし、その後は、結局、エヴァたちはお尋ね者扱いされ、逃亡劇を120年繰り返したところで、今回のエピソードが終わり。

で、あれ、そもそも、なんでこんな「エヴァの冒険・火星制圧編」みたいなことやっていたんだっけ?というのを思い出させるような、夏凛による「魔法使いの主従契約」の話が出てきて、次回へ続く。

いやー、正直、この最後の「主従契約」の話がなかったら、マジで、なんでこんな話してたんだっけ、という感じだった。

だって、結局、今回の話って、思いっきりダイジェスト版の話でしかなかったから。
盛り上がりらしきものといえば、エヴァvsバウルのところだけど、そもそも、なんでこの二人、こんなにガチでやり合わないといけないの?という感じだったからね。

一応、バウルによって、エヴァの村が火星の魔法世界人に襲われて、そのゴタゴタの中で、どうやらエヴァが人工真祖になってしまったみたいなことは言っていたけど、これって、なんか今後、本編に関係してくるのかな?

要するに、多分、エヴァを吸血鬼にした、始まりの魔法使いであるヨルダが、何らかのかたちでバウルとの間に確執を抱えていた、ってことなのだろうけど、その確執が、魔法世界誕生の話と絡んでくるのだろうか?

たしか、魔法世界そのものはヨルダが作ったんだったんだよね?
となると、真祖バウルからすると、もともと真祖たちのテリトリーとしてあった火星に、地球からヨルダが侵略してきたってことになるのかね?

しかし、真祖というからには、生きていくために「人間の血」が必要なはずで、そうすると、ガチで「火星人」がいたってことなのかな?

・・・ってな具合に、益体のないことを、あれこれ考え始めてしまったりするのだが。

しかし、問題は、そうした、真祖バウルvs始まりの魔法使いヨルダ、みたいなネタが、今後のUQHの展開に関わるのか?ということで。

裏返すと、今回のエピソード、なんか意味あるの?という疑問しか生じない。
てか、いらないんじゃね、むしろ。

いやー、同じ雑誌に『進撃の巨人』も載っていて、そちらがなんか最終章っぽい感じで、あれこれ、きちんと謀略を描こうとしているのを横目で見ていると、なんか、UQH、さすがに展開が行き当たりばったり過ぎないか?と言いたくもなってくる。

単純に、作者の作劇のテンポが、月刊誌にあわないだけなのかもしれないけれど。

にしてもなぁ。
もう少し、この先、何をしようとしているのか、示してほしいなぁ。
ゴールが見えない。
いや、ゴールがネギくんの救出なのは間違いないのだろうけど、それにしても先がみえないにも程がある。

単純に、次回が全然、気にならないんだよね。

さてさて、どうしたものか。

なんかもう、お話の「タガが外れた」って感じなんだよね。
なんでもありすぎて。
しかも、平行世界とか、時間遡行とかまでやっちゃってるから、ホント、後付けで物語の辻褄も簡単に合わせちゃえるので。
なので、まともに考察とかする気も、実は起こらなくて。

はーあ。
やっぱり、人気作の続編ってのは、やってはいけない「悪手」なんだなぁ。

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東京レイヴンズ 第16巻 感想

2018-11-01 19:54:02 | レイヴンズ
いつの間にか、16巻が出ていた。
1年に1冊って、作者、やる気あるの?と少しは悪態もつきたくなるところ。
それでも、読んでしまうところが、若干悔しいw
いや、いい話なんだけどね。。。

ということで、スペース、開けときます。














































まずは、本巻で、一応、前巻から始まった過去編というか、夜光編が終わったのだけれど、正直なところ、これ、必要だったのかなぁ、と。。。

必要だったのか?、というのは、

夜光のことを、ここまで書き込む必要があったのか?
ということ。
単純に、これは前日譚として、本編が終わってから「外伝」として詳細に書いてもよかったんじゃないの?という気がまずしてしまったこと。

まぁ、これは単純に構成の問題として、なんだけど。

それよりももっと疑問に思ったのは、うーん、そこまで陰陽の世界を、なんでもありにしちゃうと、あまりにも都合が良すぎて、はぁ? という気になってしまう。
カタルシスも何もなくなってしまう。

なぜなら、今回、作者は、かなりアクロバティックな「謎解き」をしてきたから。

つまり、春虎は、確かに夜光の転生だった。
これは、本編の最初からずっと言われてきたことで、実際、第1部最後で、明確にそうなったわけで、だから「夜光編」では、夜光の死は規定路線で、実際そうなった。

でも、その転生のところで、ものすごい、アクロバティックなことをしかけてきていて、なぜなら、その際には、飛車丸は、自分自身が「未来」の「夏目」の転生(でいいのかな?)であったことに気づいた、ということ。

つまり、春虎が「夜光II」であるのに対して、夏目が「飛車丸II」だったわけではなく、逆に、飛車丸の方が「夏目II」だったということ。

てか、これ、完全に時系列が入れ替わってしまってて、普通に考えたら、全然、意味わっかんねー、ってことになるところなのだけど、どうやら、これは陰陽の世界だからオッケー!ってことらしい。

というか、そのための「屁理屈」というか「小理屈」というか、とにかく理屈をつけるためにあったのが、実は過去編であり夜光編だったことになる。

つまり、陰陽師の至宝、超天才の夜光様の「お考え」がそのまま、このレイヴン世界の「真理」ということになった。

それは、結局のところ、この世界の「神」とは、時間を超越してあまねく存在するものであり、その意味で、過去も現在も未来もない。

そして、基本的に、泰山府君祭というのは、そのような神の世界(多分、隠世)と、この世をチャネリングするメディアなので、泰山府君祭を行っている際の天壇では、時間を超越して、魂の移動が可能になってしまう。だから、未来に誕生するであろう「夏目」の魂が、夜光の時代に現界したのが飛車丸だった、ということになる。

つまり、夏目と飛車丸は、もともと「同じ魂」の別時間バージョン。
ついでにいえば、夜光と春虎も「同じ魂」の別時間バージョン。

その意味では、そもそも春虎を「夜光の転生」と表現するのは正しくなくて、その言い方は、あくまでも夜光の側から見たものに過ぎない。

夜光の魂すら、泰山府君祭でチャネリングする先の「神の世界」にも「もともと」あったものが、たまたま、昭和10年くらいの時期に現界したものに過ぎない、と考えるべき。

つまり、レイヴンの世界では、神の世界に、たくさんの「魂」のストックがあって、それらが時代時代に現界しているだけのこと。

要するに「輪廻転生」ってことなのだけど、輪廻転生というと、普通は、今、人間だった魂も、来世では、虫とか魚になるかもしれない、って話だし、基本的には、前世、今世、来世、という感じに、時間の流れとしては、過去から未来に向けて直線的に流れている。

普通はそう思うのだけど、このレイヴンの世界では、輪廻転生の場合でも、人から人に転生している。
いやまぁ、飛車丸の場合は狐憑きだから、半分、獣みたいなものなのかもしれないけれど。

でさらに、時間の流れが直線的であることをやめるだけでなく、完全に過去、現在、未来が入れ替え可能になっている。
それを一応、陰陽道の、陰陽(インヤン)の入れ子の姿でオッケーにしてしまっている。

まぁ、それでほんとにいいのか?という気はするけれど、一応、そのような世界観を出すと、飛車丸が夏目の(過去における)転生、ということになる。

ということは、今回の16巻の最後ではまだ曖昧な描写で終わってしまっているけれど、多分、春虎の時代においては、夏目の姿をとった魂に、飛車丸の「霊体として時代をさまよう魂」が吸収された、ということになってしまっているのだろうな、とは思う。

要するに、飛車丸は消えて、夏目だけになった。
もっとも、夏目の魂に、飛車丸の記憶も組み込まれてしまったのかもしれないけれど。
それは、今の春虎が、夜光の記憶と春虎の人格を両方、持っていることに近い。

というか、そもそも、春虎を単なる夜光の「魂」的コピーにしないように、父親の泰純がとったのが、春虎という「今の時代」における人格をまずは育成しておこう、ということだったわけだから、ほぼ同じことが、夏目/飛車丸にも起きてしまった、と思えばいいということになる。

あー、しかし、ややこしい。

まとめると、春虎/夜光と、夏目/飛車丸の、セットになったということ。

そして、夜光の姿が、春虎の時代にはないのと同じように、飛車丸の姿も消えて夏目に一本化された。

となると、以前から想像していた通り、今回のエピソードで、多分、角行鬼も飛車丸同様、消えて、彼の代わりに、冬児が春虎の護法としての「鬼」になるのだろうな、と思ったり。

まぁ、角行鬼は、もともと霊的存在でしかないから、もはや生き死は超越しているのかもしれないけれど。なので、単に春虎のもとから去るだけかもしれないし、去り際に、冬児の魂にでも間借りする存在になるのかもしれない。

ただ、冬児の場合は、確か、八瀬童子の一つだったはずだから、角行鬼とはむしろ、因縁の間柄になるのかもしれないけれど。

ともあれ、過去編における、超天才の夜光理論によって、この世界は、泰山府君祭さえ使えば、時間を超越した魂転送が可能で、魂の移動だけでいえば、夜光→春虎、夏目→飛車丸、ということだったということ。

とういことで、晴れて、春虎・夏目組も、夜光・飛車丸組も、ともに夫婦になってめでたしめでたし!というオチになるのだろうなぁ。

ただ、となると、夏目の出生そのものの秘密がとても気になるし、最後に物語の鍵を握ることにもなるように思うのだけど。

そこまでやるかなぁ。


あとは、16巻の話で、将門公の神降ろしが結局、原因で、東京で霊災が生じているということだから、その修祓も、春虎・夏目組で対処できるのかどうか。

できないとなると、夜光がしたように、今度は、春虎が安倍晴明を呼び出して、夜光と同じように、未来の子孫へ転生、というようなことになるのだけど。。。。

あ、でも、いま、土御門に跡取りいないじゃん!
となると、その作戦は使えない、ということなのか。。。

じゃ、きっと、春虎・夏目組で平将門は修祓するんだろうな。

しかし、それにしても、アクロバティックすぎる説明で、ビックリ。

もちろん、ここまで書いた「小理屈」が全然違ってる可能性もあるのだけど。。。

ということで、次巻でこの物語は終わりかな。

となると、1年も待たさないでほしいけど。

ていうか、もうここから先は、大団円だけだから、物語としては一直線だから、作者も一気にかけるでしょ。

だから、まぁ、半年後くらいの、来春ぐらいまでには、17巻が出ることに期待w


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