BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

UQ HOLDER! 第28話 感想

2014-03-26 17:47:08 | UQH/ネギま!
ようやくエヴァたちUQHの助っ人が登場。
てか、おセェーよw
ここまで引っ張る必要あるのか?

しかも、エヴァは最初雪姫として登場したから、例のエヴァ的な、影の中から、ぬめ~り、って感じで浮上してくる出方でなかったのが、もったいない。

どうせ、本来のロリババア形態に戻るんだったら、最初から、ぬめ~り、と出てきて欲しかったなぁw

まぁ、どうでもいいけどね。

で、一気にUQHが三人登場。
しかも、圧倒的な破壊力、制圧力w
うーん、これは瞬殺かなー、南雲らは。
そのほうが、サクサク進むからいいけどね。

で、今回の設定バレは、不死狩りの人たちは「裏火星」の「魔法世界」の人たちらしい、ってことで。

要するに、火星と地球をつないだら、火星にも反対する保守勢力があって、彼らが反体制派として残ってる、ってことなんだろうね。

ネギま!世界にあった、いわゆる純然たる魔法世界人たちの中に、自分たちの世界があれこれ変わってしまうのを拒んだ輩がいた、ってことかと。

うーん。

まぁ、そういうのはよくあることだけど、その最終世界っぽい体制・反体制みたいな話をこの先続けるのかな。。。正直、ちょっと鬱陶しそうな気がするが。。。
要するに政乱ってことだからね。
あくまでも背景にとどめて欲しいかな。

もっとも、体制側には絶対雪広コンツェルンがいるはずだから、結構いい年になった委員長が再登場するフラグ?も立ったといえそうだけど。

ともあれ、このままサクサク話を進めてくれ。
そうそう、涙目になってる刀太には、初めて同情したよw

あ、そういえば、夏凛、月面?から脱出できたのかなw

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東京レイヴンズ 第24話 『to The DarkSky -魂呼-』

2014-03-26 17:32:39 | レイヴンズ
うーん、案の定、イマイチなまま終わってしまった。
本当に残念だ-。

作画そのものがまず平坦、
その上、動きが紙芝居、
シーン転換はぶつ切り、
ストーリーは原作のダイジェストでしかない、
演出も軽いまま、

・・・というのは、結局、最後まで変わらずじまい。

まぁ、言っても詮ないけど、今期の場合、ウイッチクラフトワークス、というハイクオリティの原作ものがあっただけに、東レの酷さは、ただでさえ目についてしまう。

ホント、これ、どうにかならなかったのか。

やっぱり、9巻までの内容を2クールに押し込む、という構成そのものに無理があったとしか思えないかなー。

最終話も盛り上がらなかったしね。

というか、これ、原作の読み込みが足りなかったんじゃないのかな、
特に、絵コンテ切る人が。

せめて、アップになった時くらい、顔や目つきに力がある絵を描いて欲しかったけど。
なんか、軽いよね、作画が。
陰影が全然ないし。
そのため、画面に全く緩急が生まれない。

で、最終話については、一番の山場は、コン→飛車丸、の封印解除のところだったはずなんだけど、ここもなー。

前回の、京子の星詠み覚醒が、何かニューエイジのオカルト映像になってしまってげんなりしたのと同じくらい残念な感じ。まぁ、春虎が初めて鴉羽を着た時の、なんちゃってガッチャマンもひどかったけど。なんだかなー。

あと、なんで、封印を解除したにもかかわらず飛車丸のCVが愛生さんのままなの?
あれはおかしくない?
当然、甲斐田さんにCVは戻るのだとばかり思っていた。
でないと、封印を解除した意味がないじゃん。
あれだと、コンが飛車丸の単なる幼少の姿だった、って解釈になってしまう。

でも、封印はあくまでも、本来の飛車丸の姿を隠すための「仮の姿」でしょ。
だったら、封印の前後で、明らかにそれとわかるギャップが示されないとおかしいはずなんだけど。それを端的に示すのがCVの転換だと思っていたんだけどね。

うーん。
いや、封印を強引に解いてしまったから、本来、甲斐田ボイスになるべきところが、愛生ボイスのままになってしまった、という解釈は成り立たなくはないのだけど、それならそれで、そういう「不都合」が生じたことがわかるように、演出的にきちんと示して欲しいところ。

実際、10巻まで読むと、かつての記憶を代償にした強制封印解除によって飛車丸が「不安定」になっている、という描写はあるので、なくはない解釈なんだけど。
それにしてもね。

いや、何でここにこだわるのかというと、結局、春虎が夜光として覚醒したのかどうか、というのも、実は曖昧なんだよね。だから、最終二話の事件でどうやら春虎が夜光になってしまった!ってことを明確にしているのは、飛車丸と角行鬼の帰還なんだよね。彼ら二人が春虎に付き従うからこそ、春虎は夜光として覚醒した、というのが外部絡みた時示されるわけで。。。

だから、コンが飛車丸に「戻った」ことは、もっと落差のある表現をしないと、何か、凄いことが起こった!って感じにならないじゃない。

最終話の流れだと、単にバッテン鏡がちょっかい出したから何か変わってしまった!っていうふうにしか見えないわけで。。。

まぁ、こういうのは今更何だけどね、もう。

だから、結論としては、東レ、というのは、正確に言うと、いわゆる「ラノベ」ではなく、少し前の伝奇もの、怪奇ものの小説に近くて、実際、7巻以降の醍醐味はそこにあったわけだよね。ラノベ的文脈であえていえば『空の境界』に近い作品だと思うのだけどね。
だから、ufo tableが東レを担当したら、ぜんぜん違うものになったろうな、って感じ。

もちろん、いわゆるラノベ的な学園要素は前半にはあったことは間違いないんだけど。

でも、もう春虎たちは学園を追われてしまったわけだから、いわゆる学園ものにはなりえないんだよね、今後は。

裏返すと、原作自体が、結構曖昧な表現や構成で、二重・三重に解釈できるよう、巧妙に書かれていたのだけど、それを映像にする段階で曖昧なところをわかりやすく一つの解釈にしてみたら、こんなことになっちゃいました!ってことなんだろうな。

そういうわけで、とても不幸なアニメ化だった。

原作は10巻から第二部に入って、復活した夏目が主人公の話になって雰囲気はまただいぶ変わっているけど、7巻以降の展開のテンションはきちんと残っているのでオススメではある。

そうそう、この最終話で一つだけよかったところは、冒頭にあった、少女時代の飛車丸と少年時代の夜光が、土御門の分家と本家として、出会っている場面。

これで、春虎と夏目の関係が、夜光と飛車丸の関係の反復であることがよくわかった。

となると、やっぱり、第二部の最後では夜光の意向の達成とともに飛車丸と角行鬼が退場して、その後、夜光ではなく春虎の両脇に立つのが、夏目と冬児ってことで間違いないと感じた。

そして、そうなると、前に10巻の感想で書いた通り、夏目は龍の生成りであることで間違いないと思えてきた。飛車丸は狐憑きだったわけだから。それに、冬児も角行鬼も鬼だからね。

あ、そうか、10巻で秋乃を兎の生成りとして登場させたのは、夏目が秋乃に対してかけた言葉が、そのまま、夏目自身が自分の正体に気づいた時に跳ね返ってくるブーメランだったわけだ。うーん。

こうなると、早く11巻が出ないかな。

とにかく東レは原作がオススメ!

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ウィッチクラフトワークス 第12話 『多華宮君とウィークエンド・後編』

2014-03-25 22:27:56 | ウィッチクラフトワークス
あー、とうとう、終わってしまった。
久しぶりだな-、単純に終わってしまうのがこれほど惜しい作品はw

ホント、バランスのとれたいいお話だった。

シリアスとギャグの適度な塩梅、
魅力的なキャラ群、
テンポの良い展開、
物語の緩急、
最後まで乱れなかった作画クオリティ、
所々で見られた(多分CGを使った)映像的実験、

いやー、ホントに面白かったw
それだけに、続きが見れないのが、超残念!

これは原作ストックが溜まったところで、是非二期を!って感じ。

しかし、最終話の、火々里さんの復活の様子から見ると、結局語られることのなかった火々里さんと多華宮くんのかつてあった関係というのは、

- 火々里さんが、どうやら魔力的に死ぬかそれに相当する昏倒状態にあったのを、多華宮くんが自分の魔力を分け与える(流し続ける?)契約をすることで、火々里さんが覚醒し動けるようになっている。

- その代わりに、多華宮くん自身は、エヴァーミリオンをその身に封印することでどうやら、本来彼が持っていた馬鹿でかい魔力を飲み込む器を、エヴァーミリオンの魔力を封じるために使っている(あるいは、かぜねたちに?使われている)。

- 火々里さんはエヴァーミリオンと契約することで、多華宮くんの身に危険が起こるようなことがあったら、多華宮くんから火々里さんに流れている魔力のパスを切断して、多華宮くんに戻るようにしていた。

・・・ということなのかな。

ともかく、

多華宮くん→火々里さん→エヴァーミリオン→多華宮くん→・・・、

という三角契約を行うことで三者が相互に縛り合う?関係を作っていた、ということだよね。

で、とにかく、本来多華宮くんが持っていた魔力は凄まじく大きかった。
それは、彼の魔力だけで、街全体がたちどころに復旧してしまうくらいのものだったのだから。多分、かざねと同等、あるいはそれ以上のポテンシャルがあった、ということだよね。

うーん、凄い。

確かに、11話で一瞬紹介された、かぜねのもとで修行する多華宮くんの姿からすると、そうとう鍛えられていたようだし。

そんな、多分、今のヘタレの多華宮くんとはキャラも違うであろう、男らしい多華宮くんが、一体何があって、火々里さんに魔力を譲渡しなければならなかったのか。

というか、そもそも、多華宮くん、って何? ってことだよね。

もしかして、多華宮くん自身が既に何度も転生を繰り返している大魔法使いだったりするのかな? 火々里さんの記憶の中で出てきた多華宮くんは、どうも大人バージョンだったしね。

このあたりはものすごく大事な背景なのだろうけど、全くわからんw

大体、クロノワールとかぜねがそもそも数百年レベルでこの世界に存在しているわけでしょ? そんな存在の娘が火々里さんだといわれても、じゃ、火々里さんってホントはいくつ?ってことになるような気もするし。。。

・・・という具合に、最後の最後で、話の辻褄が合ったかと思ったら、即座により大きな疑問が生じてきて。。。

あー、続きが知りてぇ-!w

まぁ、原作(←未読だけど)の方もほとんど今回の話で使い切ったようだから、こうした疑問も、原作ですらおいおい紹介されていく、ってことなのだろうな。。。

ということで、ホント、面白かった!

もちろん、KMM団や霞ちゃんたち、バイプレイヤーのはっちゃけぶりも面白かった。

てか、メデューサやクロノワール、ウィークエンド、と敵役の面々もそれぞれ魅力的だったし。よくわかんないけど、あい、まい、みい、の人たちも意外と味出してたし。

あ、そうそう、最終二話で実は大活躍だったような、あとりさん?、彼女、いいよーw
寡黙な武闘派と思いきや、腹話術?を使うツッコミキャラで笑ったw
もっと序盤から出てきた欲しかったかも。
いいよー、ホントに。
なんか、無駄に常識人なところも、この破天荒な魔法使いばかりの中でかえって際立つし。

・・・てな具合に、キャラも魅力的だった。

とにかく、よく動いた。で、その動きがあのクオリティの絵で動くのだから凄いよ。

ホント、続編、やらないかな-。

シリアスもギャグもどちらも期待できる、稀有な作品だよ。

いやー、大満足!
最後まで、ずっと楽しませてもらえた。

続編を是非、早く!
超・期待!!!

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UQ HOLDER! 第26話 感想

2014-03-12 17:44:27 | UQH/ネギま!
うーん、そう来たか。

いや、南雲のオッサンにはこの機に刀太の秘密やUQH世界の概要とかをぶっちゃけてほしいと思っていたので、この展開は全然ありなんだけどね。

語るのではなく、またもやバトるとは思ってなかったけど。
まぁ、いいや、この世界でのマギアエレベアの受け止められ方とか、刀太への埋め込められ方とか、この際だから明らかにして欲しいところ。

というか、これはさすがに刀太の危機だから、元祖・闇の魔法のエヴァなり助っ人が登場しそうだけど。

しかし、夏凛、月面ですか。。。
まぁ、どうせ、月面を模した幻覚世界に飛ばされた・・・ぐらいでのことで、夏凛であれば、自力で突破しそうな気はするけど。
とりあえず、時間稼ぎにはなるのだろう、南雲にとって。

とはいえ、南雲のいうことは納得できて、不死者は死なないから油断する、というのは、良い線をついてると思うんだよね。

つまり、力対力では勝ち目がないから、殺せなくても「無力化」することに重点を置く。

で、無力化というと、どうしても「知略」が必要になるわけで。
となると、南雲みたいな試合巧者が活躍できる余地もでてくるわけで。

どちらかというと、同じバトルでも、そういう知略戦がいいかなー。

もっとも、刀太だと、結局のところ、圧倒的力技で戦場を制す、って流れになるんだろうなー。いわゆる、戦略を戦術が圧倒する、って方向。

うーん。
ともあれ、このまま、一気に刀太の秘密に肉薄してくれることを期待。

それにしても、南雲の依頼人が誰なのか、気になるな~。
むしろ、そちら側に、雪広財閥が関わってくれてると、それはそれで燃えるんだけどなーw

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ストライク・ザ・ブラッド 第10巻 『冥き神王の花嫁』 感想

2014-03-10 20:52:36 | ストブラ
ストブラは最初は大して気にかけていなかったのだけど、第2クールに入ってから、キャラも物語も動き始めてきて面白くなってきた。その意味では、第2クールで失速した東京レイヴンズとは真逆なわけだけど、ともかく、その勢いで、原作も読んでみた。

ということで、最新刊の10巻について。
一応ネタバレもあるので、スペース空けときます。








































最初に、原作を読んでのストブラ全体の印象を書いておくと、
とにかく、

既存ラノベのマッシュアップ感がハンパない!

というのが率直なところ。
いいところだけ混ぜ込みました!って感じがするものすごさ。
いやー、本シリーズそのものが「究極(電撃)ラノベ」を作るためのカレイドブラッド計画のように思えてしまうくらいw

これは褒めるの半分、呆れるの半分、って感じ。

ある意味で、典型的な、ラノベ以後のラノベ、なんじゃないかな。

幾つかそう思ったところを挙げておくと、

まず、設定は『禁書目録』の反転。

科学が魔術になって、物語の舞台についても、学園都市=立川(東京の北)が、魔族特区=絃神島=伊豆諸島南方(東京の南)という具合に、東京の反対側に移動w
で、カインを登場させるところは、アレイスターとの照応感がハンパないw

カレイドブラッドという第四真祖を、神々(カイン?)との決戦用の人工の最終兵器として用意しているところは、学園都市でレベル6の開発を進めるところと似てるし。

で、主人公は、『はがない』のような難聴キャラw
古城の鈍感ぶりは読んでて呆れるくらいだが、しかし、『SAO』のキリトさん並の一級フラグ建築士w そのくせ、上条さんなみの説教臭さ、道徳臭さも併せ持つ。

その主人公が神にも匹敵する超絶能力を使役する部分は『カンピオーネ』そのもの。
眷獣を使役して戦う、その使役のためにはヒロインとの吸血行為が必要だけど、それは草薙護堂が言霊の剣を使うためにヒロインとキスしなければならないのと同じ。

特に9巻以降、敵の能力やサイズのインフレが進んだ結果、まさに怪獣大戦争のような感じになっているところも、カンピオーネそっくりw

それに、主人公をサポートする部隊が実質的にヒロインだらけ、というところも。
で、そのヒロインも、見事にテンプレ属性で分類される。

ヤンデレ・ストーカー=雪菜
スーパーハッカーで、ビッチもどきの幼なじみ=浅葱
基本男嫌いのお色気暗殺者=紗矢華
ボクっ子、元気っ子=優麻
ロリババア=那月
オテンバ(腹黒w)姫=ラ・フォリア
ロボ子(ホムンクルス)=アスタルテ
巫女の妹=凪沙
金髪幼女=アヴローラ
銀髪美少女=夏音
ウルサ妖精で錬金術士=ニーナ
しっかり型幼女=結瞳
小麦肌ツンデレ=セレスタ
 ・・・・

って具合。あー、お腹イッパイw

ついでに、不良オヤジ(牙城)とダメオカン(深森)。にゃんこ先生w

メインヒロインが「ヤンデレ」なところも今風。

一応、今回、ジャガンが古城といいコンビぶりを発揮させているけれど、これも、ツンデレの野郎版だしね。。


で、物語の展開は面白いくらいワンパターン。

大体、こんな感じで進む。

魔族関連の事件が絃神島に襲来
→公社関係者(主には矢瀬w)がその事件に古城が関わるように仕向ける
→事件にかこつけて新ヒロイン登場、古城と関わる
→古城のストーカーである雪菜も事件に巻き込まれる
→取り巻きヒロインたちが乱入
→前座として那月ちゃんが魔族に敵対
→ヴァトラーが余計なちょっかいをいれて事態を複雑化w
→古城、超ピンチ!
→ヒロインの誰かが献血行為
→新眷獣、ゲット!
→勢いにまかせたまま、最終決戦に雪崩れ込む
→眷獣召喚、ドカーン!バコーン!の超大味なバトルであっさり決着
→雪菜がツンツンして大団円!

おおむね、これの繰り返し。

で、このフォーマットに対して、各種組織の間で抗争が繰り広げられる。とりわけ、9巻あたりから、日本政府内の組織間抗争や、南北アメリカの地域紛争なんかも加味されてきて、徒に事件の規模がでかくなってきている。

設定としては、まず魔族特区の絃神島があって、そこを仕切る公社がある。あと一応本土政府の公安にあたる獅子王機関と、9巻で出てきた太史局。この二機関は「カインの巫女」を巡って意見が対立。で、国外に目を向けると、どうもアメリカがまた絡んできて、とうとう、魔法技術を使ったサイボーグもどきまで登場する始末。

まぁ、錬金術士なんて便利設定なものまでだしてしまったから、もうなんでもありなんだけどね。そういう意味では、10巻でん、ニーナ+夏音の修道院ペアが結構無双なのは笑ったw

で、こうした地域紛争的なものの外側に、いわば「神々の戦い」的に、吸血鬼の第一、第二、第三真祖がいて、カインとの戦いに備えている。

で、物語全体としては、最終兵器たる第四真祖を鍛えあげる方向に向かってる感じかな-。

以上が、物語全体の構図かな。

で、10巻のポイントは、最終決戦に向けて、ヴァトラーはヴァトラーで暗躍し始めているところ。しかし、コイツ、ホントにただの「バトルマニア」なだけなのかなー。もうちょっと裏があるような気がする。

で、そのヴァトラーが用意しているのが、12体のカレイドブラッド。

今回、最後にヴァトラーが第三真祖から譲り受けた焔光の夜伯は6番目と10番目。確かに、これは過去編の7巻と8巻でもちゃんとは登場していなかったもの。

整理しておくと、まず、12体の眷獣のうち、7巻と8巻の過去編の事件を通じて、ルート→アブローラ→古城、によって受け継がれた眷獣は全部で10体。

そのうち、古城が既に顕現させたのは、

1、3、4、5、7、9、11

の7体。

残る3体のうち、12番目の眷獣は凪沙の中にいるので、古城が直接呼び覚ませることができる眷獣は

2、8

の2体。

で、今回、ヴァトラーが今まで登場しなかった二体をようやく登場させた、ということ。

今回、1番目の眷獣を召喚するのに夏音の血を吸ったことを考えると、多分、2番目と4番目の眷獣を顕現させるのに「献血」wするのが、9巻で登場した結瞳と本巻で登場したセレスタなんだろうね。

あと、今回、凪沙は牙城と一緒に巫女の祖母のところに行ったわけだけど、きっとその件を通じて、12番目の古城への譲渡なりの策を考えるのだろうな。

そうなると、ヴァトラーが用意した二体の眷獣については、今まで同様、新たに二人の「献血予定者」を新ヒロインとして登場させるのか、それとも、話を一気に加速させるために、上の凪沙の件と絡めて合わせ技で古城のものにさせるのか。

で、気になるのは、その時、浅葱が献血者になるのかどうか、ってことだよね。

難しいのは、今回の事件でカインの巫女たる浅葱が絃神島の主たる?「カイン」の発動?もしくは顕現?のために、一応、そのための祭壇と思しきところに待機させられていたこと。

これ、素直に考えると、この物語の最後の「超ヒロイン」が浅葱、ってことになりそうな気がして、そのため、多分、浅葱を絃神島の呪縛から救い出すために、古城は12体の眷獣を全てその前に掌握しておかないといけないように思うんだよね。そんなところが次巻以降のポイントかな。

・・・と、こんな感じで、ストブラ自体は、可もなく不可もなし、って感じ。
テンプレてんこ盛りなため、なんとなく先も見えてしまう。
ものすごいメタ感。

だから、次巻が楽しみかというと微妙。

ただ、こんな感じのテンプレてんこ盛りな作品だからこそ、映像にすると、そういったテンプレな部分は端折ってもストーリーを終えるところがいいんだろうな。

で、その分、眷獣戦のような大味な戦闘を、丁寧に映像化すると、映像化の満足も自動的にあがる。

なんていうか、こういうところは上手いといえば上手い。

逆に言うと、東京レイヴンズのような話は、原作がきちんとした怪奇譚なだけに、逆に映像にすると、そのゾクゾク感が消えてしまう。

あるいは、ソードアートオンラインやアクセル・ワールドのように、大技ではなく個人の戦闘スキルで地道に戦わざるを得ないものだと、無駄に戦闘描写が濃くなってしまって、その分、読む方は退屈してしまうわけだけど、そういうところも、古城の眷獣のような大技を使うと、文章ではものすごく単純な描写でカタが付いてしまう。そこは便利。

ともあれ、とりあえずは、眷獣をあと2+2+1体を獲得しなければならないので、最低でもあと5巻は物語が続くのだろうとは思う。その間、物語の本筋がダレないといいのだけど。

というわけで、何ともいえない不思議な話。

あまり10巻について書いてないけど、結構長くなってしまったので、思いつくことがあったら、別に書くかも。

しかしなー、ホント、テンプレの嵐だな-。
その点は、マジで感心するw

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