BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

100万の命の上に俺は立っている 第99話 『生命と使命』 感想:四谷は、マヘリの戦争一択の考えを覆すことができるのか?

2024-09-09 15:54:13 | 100万の命
前回、ひょんなことから、マヘリ暗殺を企てるファノモンと合流し、マヘリを暗殺する機会をうかがっていた四谷だったけど。

結局、時間切れで、行軍の最終日にファノモンとともに暗殺を決行。

けれども、その企みは、想定以上に屈強だったマヘリ自身に阻まれてしまい、ファノモンは取り押さえる流れに。

仕方なく代わりに四谷がマヘリを取り押さえ、首筋に短剣をあて、マヘリの自作自演の戦争開始の目論見を兵士たちに告げる。

兵士たちも疑念に思っていたため、このまま戦争をせずに終わるかと思えば、敵のアトスィー軍がすぐ側までやってきていて、今まさに両軍の対決開始!という所まで来る。

しかも、アトスィー軍に自軍の位置を知らせていたのがマヘリ自身というのだから、どうしても戦端を開きたいらしい。

ただ、それもこれもが、王が竜討伐に心を奪われ、他のことを顧みなくなったため。

このままだと国庫が干上がってしまうことを憂え、マヘリは他国への進軍機会を増やし、属領を増やすことで、王の意向に応えつつ、国も守ろうと考えていた。

四谷は悩む悩む。

仕方がないので、最後にマヘリに、いや、王のご乱心は、単に王宮魔術師に操られて言ってるだけだよ~ん!とささやく手に出て、続きは次回。



というわけで、もう次回を待つしかない。

だって、今回の描写は、全部、次のステップにとって必要なことを淡々とあつかっただけだから。

そこに特に読み解くべき意図はない。

ひとつあったとすれば、四谷が、結局、ファノモンもマヘリも四谷自身も、みな、譲れないもののために行動を起こしているわけで、そこは説得できるものではない、というところかな。

やれることは、状況によりそって、その場その場で最善を尽くそうとするしかない。

というわけで、四谷は、マヘリの計略の前提となる王の意図を覆す手にでた。

とにかく次回。

でもねー、やっぱりこれ、物語としては面白みにかけてきているのは間違いない。

次回は連載100回目ということだから、ちょっとは状況を整理して、今後はもう少し、漫画として魅力のあるものになるよう、テコ入れをしてほしい。

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100万の命の上に俺は立っている 第98話 『獅子身中の虫たち』 感想: ちょっと状況が込み入ってきて見通しが悪くなってきてない?

2024-08-08 10:52:54 | 100万の命
前回の最後が二繁のコマで終わったら、これは、久しぶりに二繁が動くか?と思ったら、そんなこともなかったw

じゃあ、四谷たちが活躍したか、というとそういうわけでもない。

結局、アトスィー行軍というマヘリの陰謀を事前に阻止するために、マヘリの暗殺をするかどうか、というところで終わったわけだけど、

そこまでの描写が全部、こうした状況設定のための説明パートだから、正直、あまり面白くはなかった。

というか、正直なところ、今回のクエストになってから、あまり読み勧めるのが楽しくない。

政略絡みの軍略というのは、玄人には面白いのだろうけど、普通に漫画で読むものしては辛い。

こういうディテールは結果がわかってから見直す、という手順を踏まないとエンタメになりにくい。

特に、自作自演を説明するところで、四谷が満州事変を持ち出したところは特に。

何読まされてるんだ、今回?って思ってきた。

ということで、この作品も、そろそろ感想を書くのが辛くなってきた。

率直に言って、つまらなくなってきたから。

多分、四谷たちが扱うには、クエストの規模がでかすぎるんだよね。

なので、クエストがほとんど諜報工作になってきてる。

しかも、クエストごとに盤面が全部代わるから、勢力図や主要人物、背後にあるミクロな力関係とか追っていかなくちゃいけないので、月間連載で追うには集中力が持たなくなってきた。

うーん、もうちょっとどうにかならないものかな。。。

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100万の命の上に俺は立っている 第97話 『手段は問わない』 感想: これは四谷、衣宇、紅末の三角関係の恋の行方で、クエストのややこしさをごまかしていく展開か?

2024-07-09 10:12:47 | 100万の命
前回からひきつづき、どんどんクエストの土台となる政治状況がややこしくなってきている。

まぁ、ベースとなる政治課題が、現実世界の、環境問題と開発問題、それに「人類の危機」という人新世っぽい問題まで絡んできているから、それで事態が簡単に整理できるはずもないのだけれど。

で、さすがにどうするのかなぁ、と思っていたら、今回、だいぶ、その複雑さを縮減させる手を作者?は打ってきた。

一つは、クエストのややこしさ、というか重たさを見た目減らすために、クエスト前に発覚した、四谷、衣宇、紅末の三角関係が平行して描かれそうなこと。

その方向に加速させる要素として、時舘というオタクまで用意されているしw

紅末推しの時舘がきっと無駄に話を複雑にしてくれることだろう。

なんか、結果は、四谷がヘタレだ、ってことで落ち着きそうな気がするけどw

で、もう一つの物語の単純化要因が、どうやらハイベナの政治中枢が、王を含め皆、魔術師による催眠にあっているのではないか、という疑惑の浮上。

もしも、そうならハイベナの行動は、基本的に、その魔術師の描いたシナリオに準拠していることになり、四谷たちがハイベナの行動を予測するうえでは、だいぶ、事態を単純化できる。

さらに、その魔術師が、宿敵・ドラゴンビショップではないか?という話も含めて、物語が一本化されそうだし。

ということで、なんか抽象的な書き方しかできないのだけど、今回の内容は、結局のところ、中盤における物語部隊の整理だった、って気がする。

そういう意味では具体的な展開は、最後に二繁が見つけたものがなにか?ってことになるけど。

二繁が読んでいた本のタイトルが「天変地異の物語」とあるから、基本的には、「人類の生存リスク」に関する伝承や神話で、その物語の基本フレームに則りながら、クエストの終着点までのシナリオを、四谷とグレンダあたりが考案する、って流れになるのかな?

正直、クエストがめんどくさいものすぎて、だんだん、どこが面白いのかわかりにくい漫画になってきたのだけど。。。

まぁ、その退屈さを崩すための目眩ましが、四谷、衣宇、紅末の三角関係ってことなのだろうけどねw

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100万の命の上に俺は立っている 第96話 『硝子の王命』 感想: 今回のクエストは、気候変動問題を全否定するトランプのアメリカがモデルなのかな?

2024-06-07 18:47:18 | 100万の命
グレンの解説力がほとんど作者の代弁のようなのだがw

いや、ちょっと、今回は、状況説明回過ぎるでしょw

しかも、ほとんど全部、グレンの解説で終わったw

衣宇はまぁ、仕方がないとして、大人の二繁、必要なくね?

まぁ、今回はハイベナの内政と、バイベナを取り巻く外交(というか戦争)といった、このクエストを進める上で必要な大局観を得るための話だったから仕方がないのだろうけど。

にしても、グレンのジャーナリストな能力がなかったら全然、状況をつかめなかったぞ。

といっても、諸勢力の思惑、交錯過ぎじゃない?


「ドラゴン討伐の準備」という王命が、ホント、硝子のように脆いものであることが暴露された感じ。

でも、これって現実世界での、人類生存リスクとか人新世とか気候変動問題の話とまるっきり平行的なものだよね。

要するに、人類絶滅の災厄に今更備える。

ただ、それを盲信しようとしたら、ほとんど陰謀論に近いかたちになる。

とはいえ、王命だから逆らえない。

なので、逆に、その交錯した状況を逆手に取って、自分の権力増強のために利用とする、はしっこい政治家や軍人、商人が現れる。

まるっきり、気候変動なんてないんだ!ガンガン石油掘るぞ!っていってるトランプと変わらない。

あー、そうか、今回のクエストは、トランプ後の、ポピュリズムで荒れたアメリカをモデルにしてるのかな?

ちょうど、今年は大統領選だしw

にしても、グレンによる

「未来の情報に対する予算投入は陰謀論者による安全商法と同じ・・・」

という説明は、勉強になるなぁw

そう思われても仕方がないところで、現在と将来の利益を天秤にかけないとならないわけだし。

そのうえで、王命が反故にされる未来の可能性についてグレンは3つもヤバいシナリオを考えられるのだから、グレンも相当、戦略家としてヤバい部類。

財務大臣のような「人権派」がそそのかす植民地からの「クーデター」

増長する軍閥に対して内務官僚や議員が暗殺を仕掛けることで生じる「内紛」

将軍による進軍が大失敗したことで生じる国力低下がもたらす「自滅」

そりゃ、衣宇でなくても叫びたくなるよw

四谷とは違う意味でグレンも脳みそもトンガッている。

で、そんなヤバいハイベナ情勢をよそに、ガレイ隊は盛り上がっているわけだがw

はたして、四谷は四谷で、このメチャクチャヤバいハイベナ情勢をうまく御していけるのだろうか?

今まで以上に、面倒な政治シミュレーションだな。

そして、今回、一切触れられなかったけど、四谷を巡る三角関係はどうなる?

もうクエストが終わるまでお預けかな?

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100万の命の上に俺は立っている 第95話 『生還者(サバイバー)』 感想: ジョブ・チェンジ後の四谷がなんだか勇者みたいなのだけどw

2024-05-09 07:49:58 | 100万の命
なるほど「生還者(サバイバー)」って、四谷のジョブ・チェンジのあとの役割だったのか。

しかし、一気にランク10って、ここに来て物語のステージを大幅に変えるために巻いてきた感じかな。

感心したのは、いつの間にか、合理的なニヒリストだったはずの四谷が、パーティの中で最も自己犠牲的な勇者になっていることだよね。

これは、このクエストの最終ゴールがドラゴンからの地球の防衛であることを思うと、単なる勇気や思いだけではなく、合理的な装備や計算の果てに「人類救済」という目標も叶えられる、と読者に考えさせるためなのかな。

だって、この作品、どう考えても、現代の国際問題の政治的解決シミュレーションだよね?

複数の国や民族、企業が関わる、放っておけばデッドエンドの問題を、クエストという形で解決させてきたのだから。

で、そうやって小さな問題から具体的に解決を図っていくうちに、ソロプレイが好きな合理主義者が、勇敢で有能な英雄に成長していくという副次効果がある。

そういう意味では、今回、四谷が転じた「生還者」というジョブは、いろいろと今後を暗示している。

実際、それでコゥル討伐に関わった人たちからの死亡者はゼロで作戦継続をできたのだから。

うーん、いろいろと味わい深い回だったってことだったのか。

といっても、まだ途中経過に過ぎないから、この先、全滅の危機に瀕するのかもしれないけれど。

少なくともハイベナの兵士たちが全員生存する、というのはありえないよね。

あと、四谷たちは今、死んでも復活できるため、死ぬことも戦術の一つに組み込んでいるけれど、最終的なドラゴン決戦では一度たりとも死ねないから、打つ手は全く変わるはずで。

そうなると、最終クエストは、死は一度きり、って状態で、超難易度のムリゲーをさせられるのだろうな。

とまれ、今回は、テンポよく進んで、珍しく面白かった。

まぁ、一通り状況説明の設定回が終わったからこそ可能なスピード感だとは思うけど。


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100万の命の上に俺は立っている 第94話 『ガレイ防御陣形部隊』 感想: 意外と今回のクエストでは柳楽から四谷が学ぶことが増えそうだな。

2024-04-09 11:35:15 | 100万の命
すっかり書くのを失念していたのだけど、前回の感想もどうぞ。

それにしてもいきなり「イスラエルのガザ地区」って言ってくるかぁ。

さすがは社会派、時事問題は忘れないw

まぁ、実際、そうだよね。

そこでサバトラ軍曹と柳楽がいきなり悪手を交わすところは、さすがにマンガだけどw

ただ、同じ状況を見ていた四谷が、自分は利害関係でしか状況の是非を見れない人間だから・・・って嘆息するのを挟むのは忘れない。

四谷はあくまでも、個人プレイヤーが個人の合理性に則って動くこと(だけ)を基準に考える、典型的なゲーム脳の功利主義者。

対して、サバトラ軍曹と柳楽の二人は、社会の存続をまずは優先する点で、大人としての思考を共有している、ということか。

国や出身は違っても、子どもや妻という存在ゆえに、自然と正義感を共有してしまっている。

ていうか、そうした子どものいる大人の論理を今回のクエストに持ち込むために、バス運転手の柳楽がプレイヤーに選ばれたのだろうな。

要するに、クエストで新たに求められる「価値基準」に即した人が新規に組み込まれる。

特に、今回の柳楽はその線が強そう。

で、そのサバトラ軍曹も所属するガレイ防御陣形部隊だが、士気も技能もともに高いのが結構凄い。

なんていうか、今のところ、理想的な軍人さんたちだよね。

ファランクス形態をとっていく点で、わかりやすくチームプレイで勝ち進むタイプだからなのだろうけど。

裏返すと、今後、少しでもメンバーが殺されたとき、どうなるかが、気になる。

なにせ、死者はコゥルとして生き返る?わけだし。

どうやら今回の四谷のケースでもわかるように、コゥルには死体の主の魂も残存しているようなので、その幽霊的部分を、結束のかたいガレイ防御陣形部隊の面々がどう解釈するかで状況も変わりそう。

・・・ということで、次回、コゥルの聖地で何が起こるのか。

なんか琥珀生成の秘密とかも開示されそうで怖いな。

あとネナたち原住民の存在の意義とか役割とか来歴とかも明かされそうw

結局、クエストの難易度が上がるだけなのだろうけどw

それにしても、ホント、この作品は、倫理学的な物語だなぁ。

まぁ、国際関係がこれだけ身近な時代になったら、世界政府のない国際世界的な無法地帯で、ゼロからどんな国や宗教が望ましいのか、考えてしまいたくなるのもわかる。

難しい時代になったなぁ。。。

戦争、嫌だなぁ。。。

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100万の命の上に俺は立っている 第93話 『深淵からの声』 感想: まさか「人類の生存リスク」や「持続可能な成長」までクエストに盛り込んでくるとはw

2024-04-09 11:03:03 | 100万の命
とうとう未開部族を糾合して国家建設まで始めることになりそうw

もうこれ、完全にかつての、アフリカや東南アジアの未開部族に対して、先進国、というか宗主国が、国際関係の網の目の中に彼らを引き込むことで、表向きウィンウィンの関係を築こうとした話になってきたw

通貨、国、法律、軍隊などの政治概念が一切ないところで、それを教え込むところから始める、ということになったみたい。

環境主義者四谷らしい、イデオロギーに殉じるのも辞さない主義者・四谷らしい選択肢だし、展開だなぁ。

しかし、国の概念のないゼロからのスタートって、ちょっと凄いな。

確かにクエストが進むたびに、解決すべき擬似的な「国際状況」の難易度が格段に上がっていく。

だって、前回のクエストでは、一応すでにそこに「国」もあったし「宗教」もあったて、単に欧州基準での「近代化」がなされていなかっただけだったから。

なので、前回は、そこで大国と渡り合えるように、また、国際法的に問題のない民主的な国家に帰るために尽力すればよかったけど。

今回はとうとう、国興しから始めなくてはならなくなったw

しかもそんな面倒くさいことをするのを四谷に決断させるほど、自体がややこしい。

前提として、「人類という種の存続のためには未開人の命や生活など小事にすぎない」という考えを蔓延しているから。

いわゆる、人類生存リスク、ってやつだよね、最近、AIの危険性とかで言われるようになったやつ。

AIリスクでも、人類生存のために、核兵器開発をしている野蛮国にはとっとと核兵器を使って全滅させても構わない、という発想と似たようなもの。

仮に核兵器の使用で人類の9割が死滅したとしても1割残ればそれでいい、全滅でなければいい、という発想。

地球大規模のファシズムの論理。

それをもう少しマイルドにした形で、未開部族のいる土地における鉱物資源開発、という仕組みにしてきた。

あー、もう、なんでこんなムズい設定、マンガでやるんだよw

もう、めちゃくちゃ社会派じゃないかw


で、その環境問題の部分は、コゥルの目的が「ただただ生態系のバランスを取ること」というなんとも理想的なもので、なんだか、ナウシカの王蟲のような存在だったw

しかも、コゥルの発生源は人間の死体で、そこから孵化したコゥルを倒すと、実は求める「琥珀」になってしまう、というぐるぐる回りの論理w

よくもまぁ、こんなサイクル、考えつくなぁ。。。

そうなると、四谷の言う通り、未開人が軍事力をもつところまで盛っていくわけにもいかなくなる。

要するにこれって、琥珀を生態系への負荷なく採掘する方法を探る、サステイナブルな方策を探すクエストということで、めちゃくちゃ無理ゲーっぽいw

ていうか、ここまで来ると四谷のように、無駄に悪知恵も働く捻くれ者の戦略化もどきがいないと、そもそもクエストを突破できない、ってことでw

本気で難易度が上がってきたな。

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100万の命の上に俺は立っている 第92話 『本日も事故のないように』 感想: 対ドラゴン戦による人類絶滅をどう評価するか、ってことかw

2024-03-07 21:37:21 | 100万の命

前回からの続きで、冒頭、衣宇、紅末、四谷の3人が抱く恋愛観が明かされたw

喜び、戸惑い、面倒くさいw

まさに三者三様の恋の捉え方

で、その話は、紅末が拉致られてるので保留したままで、今回のクエストの効力法が考えられるわけだけど。

問題は唐突に、琥珀の採掘者=悪、と言えなくなってしまった。

なぜなら、琥珀の用途が将来のVSドラゴン戦に備えたものだから。

ここで天秤にかけられるのが、人類滅亡リスク。

人類滅亡を回避するためなら、少数の犠牲は厭わないというのが、採掘を進める側のロジックで、しかも、この世界でドラゴンを抑えられるなら、四谷たちの世界にとっても防波堤になってよい。

・・・という理屈で、一転してクエストパーティの方向が、採掘活動容認論に傾きかけたところで、四谷が、違う路線を選ぶという。

これ、確かに衣宇がびっくりしてたように、いつもの四谷なら「結果重視の合理的判断」で、つまり功利主義的判断で、採掘容認に一票となるところなのだけど、しかし、以前から「環境保全派」である四谷からすると、それにはどうにも承服しかねる、ということで、別の策を考えることを選択した。

うーん、これ、完全に「人新世」の問題だよね。

人類滅亡リスクへの対処、というやつ。

そこで功利主義的に動くのが最善なのかどうか。

ということで、多分、四谷が、普段はぼんやり考えていたことを、今回のクエストを通じてちゃんと正面から向き合う、といことになるのだろうな。

で、物語的には、自分の直観を尊重し、そんな「逆張り?」な意見を表明し実行しようとしている四谷の行動を、衣宇と紅末がどう受け止めるのか。

特に、衣宇がどう出るか。

なんとなく、キャラの性格的には、四谷の相手は紅末みたいな空気があるのは確かで、その既定路線?が、今回のクエストを通じて覆るのかどうか、だよな。

お話的に面白そうなのは、今回のクエストの解決策で、改めて衣宇が四谷の発想力に感激して、そのゴリ押しを含めて、四谷と衣宇のカップルがまずは成立してしまうという流れ。

で、その様子を傍らでイライラしながら見続ける紅末、という構図かなw

その後、普通なら、あるタイミングで、紅末の方に四谷が、やっぱり・・・、って感じで傾く流れになるのだろうけど、天邪鬼が売りのこの物語としては、そのまま四谷と衣宇の二人で最後まで突っ走ってくれると面白いのだけどw

違う性格のキャラが、クエストを通じてわかり会う、というほうが、この物語にはあってると思うんだよねー。

さてさて、どうなることやらw

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100万の命の上に俺は立っている 第91話 『野生と理性』 感想: 今回はどうやら四谷、衣宇、紅末、の三角関係ラブコメがクエストの眼目らしい

2024-01-09 17:10:23 | 100万の命
なるほど、コゥルは敵じゃない。

だからクエストの目的は、ジャングルにおける金の違法採掘・・・的状況をを解決する件w

そりゃ、四谷がホッとするはずだw

そんな感じでクエストの目的が明確になる中、晴れて、四谷、衣宇、紅末、の間で三角関係が成立w

しかし、ここまで冷静に分析的に「恋」を論じてその上で納得して、誰かのことを「好き」と了解するしかたは、いかにもこの作品っぽい。

まぁ、それもこれも、文明社会のベールを一旦剥ぎ取って、動物レベルにまで戻って考えざるを得ない状況が目の前に生じたからだけどw

それをシミュレーションといえば、確かにシミュレーションなんだけどw

やっぱ、変な漫画だよなぁ。

ことごとく漫画の王道を裏切ってくる。

というか、キャラの心情の舞台裏を暴こうとしてくるw

ということで、とりあえず次回はコゥルとの接触、ならびに紅末の救出、ってことでいいのかな?

パーティが、あっさり、大人チームと10代チームに分かれたから、また並行作業でクエストは進められるのだろうけど。

それにしても、紅末の、あの、死んではいないが復活もしていない状況はなんなのだろう?

どうもいわゆるゲーマス的超越視点を獲得しているようだけど?

管理者権限っぽい状況なので、今後の展開に大きな影響を与えそうな「モード」っぽいのが気になる。

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100万の命の上に俺は立っている 第90話 『終わりは突然』 感想: コゥル、強すぎ、一転してパーティが全滅しそうな大ピンチ!

2023-12-08 11:47:13 | 100万の命
急展開だなぁ。

いきなり9周目が始まるし。

新しいクエストだからメンバーも増えるし。

ただもう新メンバーは単なる数合わせって感じだよね。

まぁ、この運転手のおじさんもこのあと、活躍するのかもしれないけれど。

でもその前にとにかく、生き残らないとね。

ていうか、四谷が1分、逃げ回るって展開しかないよね?

全滅はマジな死だったはずだよね?

しかしこうなると、確かに衣宇への返事を先延ばしした四谷はアホだったことになる。

問題は、その後悔の心理が、この局面で、四谷の判断をぶらさないか、ってことだけど。

どうなのだろう?

ともあれ、まだクエストの全貌も見えないから、いきなりこれでゲームオーバーはないだろうけど、それにしても、これどうするんだ?って感じだな。

他の傭兵とも手を組まない限り生き残れそうにないのだけど。。。

どうする、四谷?

ここのところ、クエストの序盤がたるかったので、この「いきなり感」は悪くはないのだけど、それにしたって、どうするよ、これ?


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