BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

映像研には手を出すな! 第12話 『芝浜UFO大戦!』 感想: あれ、これで終わり? 残念、もっと続くと思っていた! 是非、2期を!

2020-03-23 14:22:18 | 映像研
前回の引きで、あれ、これ、音が合ってない!と大騒ぎになったコメットA出品作「芝浜UFO大戦!」。

・・・なのだけど、浅草の機転?というか、監督判断で、物語にテコ入れすることで、なんとか完成させることができた。

・・・なのだけど、今回の最後に見せられた作品そのものは、結構、抽象的で、え???、なにこれ???、という感じのものだった。

しかも、それで、『映像研』という作品の最終話になってしまうのだから。。。

意外と、最後は、「意識高い系」で落としてきたよね。

「芝浜UFO大戦!」という作品自体は、お仕着せの「ハッピーエンド」を否定した形で、なんでもかんでも大団円なんてヌルいこと言ってんじゃねぇよ!、と一応、世のエンタメ風潮に釘を差してきたし。

そのような展開に土壇場で変えた監督・浅草氏については、最後のシーンで、彼女の妄想力こそが、彼女の想像力の源泉であることを強烈に示していた。

なにしろ、目覚めたら、彼女の目には、芝浜の空を飛ぶUFOの姿が映ってくるのだし、そのUFOに対して、お気に入りのぬいぐるみを使って、対抗するイメージを、起き抜けであるにもかかわらず、自動的に想像してしまうのだから。

そして、そんな浅草の妄想力は、作品を通じて視聴者たちに目にも感染していく。

だから、「芝浜UFO大戦!」を見た人たちは、芝浜の街に、映画と同じように、「かっぱ人?」たちの建物が、街の中に隆起してくる様子を幻視してしまうw

まるで、それこそが想像力ってものだぜ!というみたいに。

一応、ここまでの話で、水崎のアニメータとしての「動き」の再現へのこだわりや、金森のプロデューサーとしての周りの利益を勘案しながらもとにかく作品は完成させてなんぼ!、という姿勢が描かれてきた。

それにならえば、今回示された浅草の妄想力は、ディレクターに必要な才覚として、描かれた、ということなのだろうな。

で、それを示したところで、一応、このクールの作品としても終わりということで。

なんか、いろいろと語りたくさせる面白さに溢れた作品だった。

できれば続きが見たいので、続編の製作に期待w

あ、それにしても、百目鬼が最後の私的鑑賞会には参加しないところはいいね。

なんで、音響さんって、ああいうふうにマイペースな人として描かれるのだろうw

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映像研には手を出すな! 第10話 『独自世界の対立!』 感想: ソワンデ書紀も金森氏たちの仲間入り?

2020-03-10 12:11:21 | 映像研
今回のポイントは、微妙に生徒会書紀のさかき・ソワンデが映像研のサポーターになりつつある感じがしてきたことかな。

まぁ、いわゆる戦友ポジション?

どうやらソワンデにとって大事なことは、自分たちの世界をきちっと自分の手で作り上げられることにあるようで。

要は、ヒッポホップ魂? もしくは、ラッパー魂?

なので、映像研が予選会議で、第1作を映像した時点で、こいつら予算なくてもやれる奴らじゃん、とふとこぼしたわけで。

なので、彼女からすると、映像研のやつらは、泳がしておくとなんかおもしろいことしてくれそう・・・、という感じなんだろうな。

直接、応援はしないけど、マイナスになりそうな案件には早めにアラームを鳴らして警告してくれるタイプ。

今回の、コメットAの参加へのアラームも、そういうことなんだろうな。

大事に至る前に警告し、生徒会、すなわち自分の立ち会いの下で、教師と映像研の協議の場も設けておいて、突如として大事が発生したときに、教師どもがヒステリーを起こして大事にするのを防ぐために、予め面通ししておいて、言質をとっておくための儀式にしたんだろうな。

そうして、半分、教師たちも運命共同体にしておいて、やつらが保身で動いて教育委員会とか校長とかを説き伏せられるように。

もしくは、しっぽ切りはあくまでも教師の責任にとどめるように。

・・・という具合に、書紀というよりも、思い切り政治家的振る舞いをしてきていているソワンデの今後の絡み方が気になってきたw

てかさ、そもそも表向きの面倒なことを引き受けさせる、一種の傀儡として、今の生徒会長をあてがっているのもミエミエだよね。

ということで、このソワンデの「状況支配力」、すなわちルーラーとしての能力が、どこでいかんなく発揮されるのか、それが、今後の見どころの一つになりそうw

ともあれ、浅草氏は、はやく、今度の作品のなかの敵の姿を明らかにしようねw

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映像研には手を出すな! 第9話 『コメットAを目指せ!』 感想: 新章はエヴァンゲリオンへのオマージュ?

2020-03-02 12:13:38 | 映像研
前回で「ロボ研」提供の「カニ編」が終わったので、今回から新章に突入。

とはいえ、いきなり浅草・金森・水崎の三人がどこか街なかを歩いている場面で始まったので、てっきりロケハンでどこかに遠出でもしたのかな、と思ったら、実は、地元「芝浜
」の街だった。

で、中をすっ飛ばすと、その「芝浜」を舞台にした「ご当地アニメ」を作って、それを「コメットA」なるコミケのような展示会で売ろう!という流れになった。

とはいえ、浅草氏の考えることだから、街を舞台に、とか、言っても人情ものが採用されるわけもなく、どうやら、UFOの襲来に備える芝浜という展開のようw

で、そのUFOを迎え撃つ芝浜の姿って、もう、街が基本、迎撃システムと一体化した武装基地のようなものになるので、これ、エヴァの第3新東京市か、ファフナーの竜宮島か、って感じw

って思って気がついたのだけど、映像研のつくるショートアニメって、基本的に、過去の名作へのオマージュになっているのかな?

最初の、戦車と女子が戦ったやつは、宮崎駿、ないしはジブリアニメ。

次の、ロボ研のものは、ガンダム。

で、今回、基地と化した都市、ということで、エヴァンゲリオン、かなと?

もちろん、エヴァにはUFOは出てこないけど・・・、あ、でも、使徒ってなかばUFOのみたいなものだっけ?

エヴァそのものが、ウルトラマンとかセブンとか、円谷プロの特撮モノへのオマージュから成り立っているわけだし。

その意味では、使徒はUFOのようなもの。

となると、やっぱり、映像研の第3作は、エヴァンゲリオンへのオマージュ、ということになりそうだね。

そこは楽しみ。

こんどは、どんな「部外者」が映像研に関わるようになるのか?


それにしても、金森氏。

子どもの頃の経験がもとになって、あの一見すると守銭奴のような現実主義者的な性格が生み出されたってことね。

これで、なんだかんだいって、映像研3人の生い立ちはすべて語られてたわけで。

今回は、芝浜の町興しの側面もあるから、金森氏のプロデューサー業にも焦点が当てられるようになるのかな。

でも、やっぱり映像研だから、映像の凄さで推してほしいとは思うのだけどw

ということで、続きが楽しみ。

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映像研には手を出すな! 第8話 『大芝浜祭!』 感想: ジブリ愛とロボット愛を超える「気合入って」いる「仲間です!」

2020-02-24 10:17:09 | 映像研
最後の一言、「仲間です!」は、やっぱりシビれるよね!

いやー、面白かった。

久しぶりに笑った!

ロボット研、グッジョブ!


水崎氏の「気合入れてます!」からのズドーン!、というオープンニング、しびれたなー。

さすがは、浅草氏w


それにしても、ジブリ愛、深いなぁw

キャラデザは全く宮﨑駿ではないけれど、それ以外の展開やギャグ、というか、間のとり方は、往年の宮﨑駿だよね。

ロボ研が、ダンボールロボをかぶって、そして配って、生徒会の魔手wから逃れるところとか、どう考えても『カリオストロの城』へのオマージュだよね?

いや、もちろん、ノスタルジアに逃げすぎるのは悪手なんだけどさ。

でも、今回は、まじでいい。

微妙に、映像研製作の「ロボアニメ」の中で、ロボが足を破壊された後も、右腕のチェーンソーで疾走を続けて攻撃の手を緩めないところとか、ロボット愛だよねぇ。


でも、やっぱり今回の主役は水崎氏!

両親との確執をどう解決するのか?と思っていたけど、そこは、前回、細かいところまで描いた、彼女の幼少の頃の、特に、おばあちゃんとのやり取りが、しっかり効いている。

あの、おばあちゃんに何度もおねだりした、残ったお茶を飛ばすシーンなんて、あのシーンが入っていたら、どれだけ水先氏がアニメーション表現に思い入れがあるか、一目瞭然で、それを、作品を見たご両親にも、ちゃんと伝わった、ということでしょ。

ていうか、そもそも、前回描かれた、水崎氏とおばあちゃんのやりとりのエピソード自体、実は、水崎氏が、今回のロボットアニメを作画する際に思いついたからこそ、わざわざ、回顧シーンとして挟まれた、ということだよね。

そういう、物語展開上の、因果関係が、あとから見ると、前後している、というのも、(作中のロボットアニメではなく)この本編のストーリーテリングの点で、めちゃくちゃ上手いところだよね。

いや、ここは、前回からの続きで、単純に脱帽した、すごいよ。

だって、今回のエピソードを見てからだと、前回のエピソードの見方も少し変わってくるのだから。

そういうのは、映像演出の妙だよね。


ということで、この作品の面白いところは、このアニメの製作自体も、この『映像研には手を出すな!』で描かれている内容の実践であるところ。

いや、アニメ製作の物語なんだから、当然なんだけどさ。

でも、類似先行作品である『SHIROBAKO』と違って、説明的にならないところがいい。

いま、目の前で放送されているエピソード自体が、その比喩的な説明になっているのだから。

そういう、メタなところ、いいなぁ。


ともあれ、水崎氏の両親の問題も解決して、この先、どんな展開が待っているのだろう?

本編の展開も気になるし、それを通じて、映像製作の何が次は語られるのか?、にもおのずから関心が向かう。

いやー、いいなー。

しかし、百目鬼が準部員みたいになっているところも地味に現実っぽくていいw

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映像研には手を出すな! 第6話 『前作より進歩するべし!』 感想

2020-02-11 11:59:05 | 映像研
第6話についてというよりも、この作品については一度書いておきたいな、と思っていたので。

ちなみに原作は未読。

というか、原作があること、さっきまで知らなかったので、ちょっとびっくりw

とまれ。

いやー、これ、面白いw

内容的にはアニメ制作という点では『SHIROBAKO』に近いのだけれど、こちらは、高校の部活という設定なので、エピソードの発端が常に、いい意味で素人丸出しなところがいい。

加えて、あんな「キャラ造形」なのでw、最初から「萌え」とか無視しているところも清々しいw

純粋に「映像をつくる」ってどういうこと?に焦点が当たる。

いや、だって「イメージボード」だよ?

しかも、思い切りジブリ風のw

第1話に登場したコナンのシーンもそうだけど、全体的に、古きよき宮﨑アニメへのオマージュが込められているところもいいよね。

別にこれは、この作品そのものが狙ったことではないのだろうけど、最近のソシャゲをベースにした、意味もなければストーリーもない、ただキャラが動くだけのアニメが増えているところで、とりあえず、ピュアな気持ちで「映像を動かす」ってどういうことだったんだっけ?というところにまで戻って、あれこれ、グダグダ、やりあっているのはいいw

しかも、『SHIROBAKO』のような世知辛さとは一応離れているのも。

もちろん、制作進行については、ちゃんと金森Pが仕切っているわけだけどw

でも、あれも、本人の属性/才能としてかたづけられているのもいい。

まぁ、なんで最初から浅草と金森がつるんでいるのか?という疑問はあるのだけどw

案外、金森自身、自分は人を集めて采配を下すところに、つまりマネジメントや政治の部分に自分の才能があると自覚していて、日頃から才能ある有為の人物を探していて、その結果、浅草に目をつけていたのかもしれないw

それは水崎を速攻でスカウトしたところにも見てとれるし。

なにより、作品だけでなく、作品を支えるのに必要なことがカネと名声、というところに気づいているのが、いい。

というか、高校生でそれを見切っているのは怖いw

でも、こういう人って、ひとりくらいは学校にいたよねー、と思わされるのもうまいところ。

いや、才能って、実は高校くらいの頃に、もう、決まってるんだよねw

そうした、全体的な雰囲気も含めて、とにかく、この『映像研』は面白い!

多分、単純な面白さだけなら、筆頭なんじゃないかな。

こういう、ちょっとめんどくさそうなところはあるけど、でも、見てちゃんと腹を抱えて笑える作品は、コンスタントに一定数は製作してほしいなぁ。

もうソシャゲ作品にはうんざりだから。

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