matasaburo3の散歩日記

日本各地を旅しながら、日本の四季を撮ります。
又、世界各地の街を巡りながらの印象記やあれこれ。

玉川上水緑道(小金井)を歩く

2018-05-19 11:22:46 | 東京散歩



  (歌川広重「小金井橋夕照」)

 小金井

 5月中旬玉川上水緑道を歩きました。

JR武蔵小金井駅で下車、小金井街道を
20分程歩くと、小金井橋に出ました。

小金井橋は、1653年(承応2年)玉
川上水が開かれた時に架けられたそうで
す。

小金井橋が桜の名所になると、歌川広重
らが錦絵や挿絵に描きました。


  (石橋、明治30年代)

木橋から石橋に架け替えられ、明治時代
以降も名勝の中心として多くの写真や絵
画にその面影を見ることが出来ます。


  (レンガ造アーチ橋、昭和5年頃)

小金井堤の桜は、8代将軍吉宗の時代に
奈良の吉野山と常陸の桜川から名品種を
取り寄せ、小金井橋を中心に玉川上水両
岸の6キロにわたり植えたものです。

小金井橋から5分程歩くと小金井公園で
す。公園内に「江戸東京たてもの園」が
あります。

30余りの懐かしい建物が移築または復
元されています。


  (前川國男邸)

日本の近代建築の発展に貢献した建築家
前川國男の自邸として、品川区上大崎に
1942年(昭和17年)に建てられた
住宅です。

戦時体制下、建築資材の入手が困難な時
期に竣工しています。

外観は切妻屋根の和風、内部は吹き抜け
の居間を中心にシンプルな間取りになっ
ています。


  (高橋是清邸)

明治から昭和のはじめにかけて国政を担
った高橋是清の住まいの主屋部分です。

港区赤坂7丁目にあった住居を庭付きで
移築しています。
総栂普請で、洋間の床は寄木張りになっ
ています。


  (高橋是清邸2階)

2階は是清の書斎や寝室として使われ、
1936年(昭和11年)の2・26
事件の現場になりました。


小金井公園から小平中央公園まで、上水
沿いに緑陰歩道を歩きました。

3代将軍家光のとき、参勤交代制や諸大
名の江戸在府制を実施したため、江戸の
人口は急激に増大して水不足になりまし
た。

推計では17世紀初めに15万人。18
世紀初頭には100万を超えたそうです
。北京や広州と同規模あるいは世界一だ
ったと考えられています。



多摩川から江戸市中に水を引くため、羽
村に取水口を設け、四谷大木戸までの約
43キロの開削工事が行われました。

工事は玉川庄右衛門・清右衛門兄弟が請
け負い、わずか8ヵ月で完工しました。



緑陰を吹き抜ける5月の風がさわやかで
す。

約7.5キロ、2時間ぐらい歩き、気持
良い汗をかきました。



 




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