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パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

今年の三冊

2016年12月25日 19時05分15秒 | 

今年は(も)結局のところそんなにたくさんの本は読んでなかった
夜のうちに読もうとしたが目が霞むし、老眼でよく見えないし
気がつくと寝てたりして 、なかなか思惑どおりには行かないものだ

でも印象に残った本といえば
1.全体主義の起源(3)ハンナ・アレント

実は残念ながら例のごとくあまり良く覚えていない
というか人に説明できるほど理解していない
だがページに文字ばかりの集中を要する本をとりあえず最後までいった
ということで、自分にご褒美・感心する意味でピックアップ

2.意識は傍観者である デイヴィッド・イーグルマン

心理学の方だが、もしかしたら色即是空空即是色に繋がるかもしれない本
意識とか心理は思いの外別の何か(無意識)に支配されているお話
本の後半は無難しかったが、前半のたくさんのエピソードは
人に話したくなるくらい興味深かった
(もしかしたら去年読んだ本?) 

3.STAP細胞絡みの数冊
「あの日」 小保方晴子、「捏造の科学者」須田桃子、「STAP細胞残された謎」佐藤貴彦

大騒ぎになった例のSTAP細胞事件
最初はメディアの伝え方に疑問を感じたが、いま印象に残っていることは
この現象に代表される生物・生きているものの理解を超えた働き(の可能性)
生き物は現代の科学で再現出来ないからと言って否定できるようなものでは
無いのではないかと信じたい(何しろ不死のベニクラゲはSTAP細胞並みに興味深い)

以上が面白かった本
他にもよく最後まで読めたたなと思えたのが
「善と悪の経済学」トーマス・セドラチェク
「生物はなぜ誕生したか」ピーター・ウォード/ジョゼフ・カーシュヴィンク 
これらも面白かった

小説類が全然ないじゃないかということになりそうだが
図書館で借りた大きな文字の「今昔物語」は別の話も読みたい気持ちにさせられた
自分の本棚を見ると福永武彦の訳した「今昔物語」があった
いったい何をしてたんだか、、

図書館で借りたリョサの「誰がパロミノ・モレーロを殺したか」も
登場人物がドストエフスキーのそれと同じくらいバイタリティがあって
内面の悩みにウジウジしがちな西洋的思考をぶっ飛ばしそうで
それなりの評価

でももしかしたら小説類で一番楽しんだのは
「813の謎」モーリス・ルブランのルパンシリーズの一冊だったかもしれない
昔読んだはずだったのに、すっかり忘れていたこの本
予想に反して面白おかしい単なるエンタメではなく、
フランス映画風の何処か癖のあるエンディングでこのシリーズを
続けて読むのが辛いな!と感じたりした

その他現実的な新書なども、しかも昔だったら絶対買わない分野の本も
目を通した
だが自分の指向性は「地に足がついていないような」話が好きなようで
Amazonで欲しいものリストに上げている本は実生活に殆ど関係ない本ばかり

しかし、それが個性なのだから、ま、いいか

本ならいつでも読めると思っていたが、気力・目の関係で
そんなにいつまでも読めるものではないかもしれない
楽しめるうちに楽しまないと、、、 

 


 

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