パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

やっぱり新城市はピンチ(市議会は自滅に向かっている)

2016年12月09日 18時04分16秒 | Weblog

新城市の少しばかり気の滅入る話題

昨日、一昨日の新城市議会は傍聴に出かけても
少し怒りを覚える部分があったものの比較的何ごともなかった印象だった
だから何事もなく終わるはずだった  

今回は一人と議長を除いて残りの市議が一般質問に立った
一般質問を行わなかった市議は、
やっと政治倫理審査会での厳しい結論がでた打桐議員だけ

しばらくしたあとで発行される「議会だより」には
傍聴した印象とは異なる表現がされるのだろうな
と、のんびり構えていたが、、、

今日突然に携帯に入った仲間からのメールでびっくりした
「今、浅尾市議の懲罰動議あり」
「???」
一瞬何のことかわからなかった
またもや前代未聞の出来事だ
とりあえず13時半から議場でこの件で会議が行われるとのこと
スケジュールを変更して議場に向かった

時間10分ほど前、傍聴者は既に何人かいた
皆が異様な出来事に驚いている様子
各自スマホで調べ物をしたり急遽プリントしたと思われる
写りの悪い印刷物を眺めていた
その印刷物とは以下の画像
 

浅尾市議に懲罰を科したいので動議を提出したい旨を記したものだ
懲罰に値する内容といえば
「打桐厚史市議の市議会議員政治倫理条例違反について」と題する一般質問に
おいて、「当該議員の妻の企業の経営状況は警戒企業、欠損や資金不足による現状低迷型の
最低E判定」「議員の兼業禁止を定めた地方自治法違反の現状を黙認した」との発言を行ったが
これらの発言は事実根拠がなく当該議員及び当該私企業の立場を著しく侮辱し、名誉を著しく
損なう内容であり、いずれも法に違反するもので、今後こうした発言が行われぬよう浅尾議員に対して
懲罰を科されることを求める

ここで懲罰を調べてみると、こうした議会で行われる懲罰にはその程度があって
地方自治法によると
第百三十五条  懲罰は、左の通りとする。
一  公開の議場における戒告
二  公開の議場における陳謝
三  一定期間の出席停止
四  除名
○2  懲罰の動議を議題とするに当つては、議員の定数の八分の一以上の者の発議によらなければならない。
○3  第一項第四号の除名については、当該普通地方公共団体の議会の議員の三分の二以上の者が出席し、その四分の三以上の者の同意がなければならない。

多少制限はあるものの、最も厳しいものは除名で市議の役職を奪うものだ
市議は選挙によって選ばれており、その存在は慎重に扱われるべき事柄であるのに
なんの前触れも無しに、いきなりこうした判断がくだされる可能性のあるものに
問うことに違和感を感じる

会議が始まった
動議を提出した議員が前に立ち提案理由を述べて
それについての質問・討論が始まった
色んな話がされたが自分の理解できた範囲内でのやり取りは
(議会運営上のルールに関することや段取りはよくわからない)

まず、浅尾市議の発言に根拠がないとした部分はどうかということ
当該議員の妻の企業の経営状況は警戒企業、欠損や資金不足による現状低迷型の
最低E判定」が虚偽だとする判断基準は何かというところ
その答えは、市職員に問い合わせたところ、
当該企業はそんな経営状況ではないと答えた
だから浅尾市議は虚偽の発言をしているというもの
しかし、後に行われた浅尾市議の弁明によれば
独自に民間の調査会社に依頼してそこ結果の写しをもっており
全く根拠の無いものではない
まして一般質問の時間にその根拠を求められたり、発言が不適切
との指摘もなかった
そしてその写しを請求されたならば示すことも
やぶさかではなかったと答えている
(実は別のある人物も浅尾市議と同様な調査をしており同じような結果を得ている) 

ここで産廃の問題では浅尾市議とは異なる立場の白井市議が
浅尾市議のフォローに回る
(本人は浅尾市議のフォローではなく、このようなことをしていくこと自体が
 新城市議会の今後を危うくするものだとの認識から発言したのだが)
市議の除名をするような大事な問題について、いきなり話し合うより前に
すべきことはなかったのか
議場での発言の制限とか訂正依頼とか、議会が終わったあとで記事録の削除についての
問いかけなど、すべきことは他にあったのではないか
議長の整理権(?)が充分果たされていなかったのではないか

まして今度の動議発案者が議会運営委員のメンバーがメインとなっており
このようなことがまかり通れば、議運のメンバーの気に入らない人物(市議)を
葬ることにつながり、それは将来の議員となる人たちにとっても
悪しき前例を残すことになりはしないか、、

傍聴者の立場から、誰の味方をするのではなく素直に聞いていると
白井市議の話のほうが提案書の理由付けより心情的にスッキリしている
難しい理屈というより、普通はそう考えるだろうな、、、といった共感を覚える

一方、提案者の答えることは「手続き上に問題はない」の一点張り
事実認定が一方的で、それが果たしてどうなのか分からない状態なのに
ルール則って、、とを繰り返す

結局、本質に話が移る前に(国会でも言い尽くされた)「審議は尽くされた」
の 一言で採決に
こうなるといつもの力関係
(しかし、この時ではなかったが議員として人としておかしいと感じた方もおられた)

結局は傍聴人のいない議員さん同士の話し合いで
浅尾市議の懲罰は決められていくことになった

ここで一番の違和感を感じるのは、この事件の唐突さ
冒頭にも述べたように昨日の段階では何ごともない
どちらかと言えば冴えない議会の印象だった
ところが今日になって前日まで問題視されていなかった発言が
急に取り上げられて、ほとんど議論の体をなさず、
数を頼りに強引に進められていく
そこで肌で感じる一部の議員の憎しみに似た感情

これは正直なところ驚く
何に驚くかと言えば、議会は自殺行為をしている
自滅に向かっている

新城市は昨年以来、住民投票・市長リコール運動・政治倫理審査会が4件
住民監査請求・産廃被害者の会設立・そして今回の懲罰委員会(?)
普通の考えると起きるはずのないことが立て続けに起きている
それだけで異常事態だ
個々の問題がどうであれ、こんなに問題が次々と出てくる自体が普通ではない

自分の住むこの地区のことを自ら悪く言うのは辛い
できることならそんなことはしたくない
しかし住民投票のときにあの選択肢の酷さに危機感を覚えて
ノンビリなどしていられない気持ちが起き上がり
自分のできることを必死でしたように
今も何かすごく危機感を感じて、ノンビリなどしていられない
気持ちがうずく

そして住民投票の時、リコール運動の時に肌で感じた
あの嫌な感じがまたもや感じられる
その正体は、、、



 


 

 

 
 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする