パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

みんな同じだ、、、

2017年04月30日 08時49分37秒 | 徒然なるままに

スポーツジム(プール)で同年代の人との会話

こうして泳ぐと夜によく寝られるんだ
疲れすぎるといかんけど、、、
睡眠薬よりはずっと効果がある
(わかるな、その実感) 

睡眠薬使ってるんですか、、

だけどあんまり効かないなあ
2時間位で目が覚めてしまう
(大変だな、薬まで必要なんて、自分は今のところそこまではいってないぞ) 

こっちの方は(お酒を飲む格好をして)

酒のほうが良いかも
ダーッと一気に寝てしまうことがある
飲み過ぎちゃいかんけど
(そうそう、よく飲むって話は聞いてるぞ、、) 

だけど、一番は本かもしれん
2.3ページ読んでると知らない間に寝てる
(読書は最強の睡眠導入剤ってことだな)

ただいかんのは、本は知らないうちにポトンと落としてしまってるので
前の日にどこまで読んだかがわからない
そこでまた同じところを読んだりして、なんだか読んだことがあるようだ
と思いながら、同じページを何回も読んでいる
(そうそう、その感じよく分かる)


自分も一緒、だから最近は肝心なところは付箋をつけるようにしてるんだけど

そうそう、カラーペンを手元において大事なところに印をつけて
その部分だけを読み返すことにしている、そうすると分かったような気になれる
(みんなやることは同じなんだな、、、) 

いかんのは、本は最後まで読んでしまうまえに本屋に行って
新しい本を買ってきてしまう
本って、大雑把な読み方をしても何が書いてあるか何となく分かるじゃん
一冊の本で2.3箇所記憶に残るところがあればいいんで、、
(そうだな、厚い本を読んでも記憶に残っているのは、そんなもんかも
全体を覚えてるなんてどだい無理、、、)

目はしょぼくない?

暗いとあかんね
(こちらも夜中に目が覚めて本を読もうとすると、霞んで読めないぞ、、、)

なんかなあ、歳とって初めて分かることというか、実感するってことは
予定とか予想通りには行かないってことだ
時間がある年齢になれば、たっぷり好きな本が読めると思っていたが
目がしょぼい、記憶力が悲劇的なほど酷い、集中力がない、気力がない
ほんと、ないないづくしで若い頃想像したことと随分違う

でも仕方ないか
みんな同じなんだ
記憶力がないことも、目がしょぼいことも、夜中に目がさめることも、、
ただ、この人と同じようにまだ本が読みたいと思うことは救いがあるかな、、、

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展

2017年04月28日 18時45分51秒 | 徒然なるままに

家から5分の新城インターチェンジの
新東名高速道路を使って、始まったばかりの東山魁夷の
唐招提寺御影堂障壁画展に行ってきた

場所は豊田市美術館

ナビのお陰で初めての場所も問題なく到着
建物は思わず写真を撮ろうとするくらいスッキリして現代的
なんとなくホキ美術館を思い起こさせる

東山魁夷は気になる画家で、文章も上手く10巻となる画文集も手元にある
(そのうちの一巻は悲しい記憶とともに欠けている)
東山魁夷が好みに合うのはわかりやすい詩的な世界を表現しているから
だけでなくて、フランスではなくてドイツで絵画を学んだところが
ドイツ好きの自分には無条件に評価がゆるくなる
でも、本当はやはり絵の力
あるとき、山から流れる滝の絵を見た時、ゴーッと滝の流れる音が聞こえたような気がした
その経験以来機会があれば見るように足を運んでいる

唐招提寺の御影堂障壁画、これらの絵は以前に見たことがある
それも現場、奈良の唐招提寺の御影堂で
確か鑑真和上の命日の3日間だけこの障壁画が開放されることになっていて
ある年、休みを取って雨の中を唐招提寺まで歩いた
流石にマニアは多くて今回のように大勢の人が見れるわけではない
人の流れに押し流されるように、近くからなんとなく見たという印象しかない

それが今回はしっかり見られる
しかも自分の年令も重ねているし、、、
その一つ一つを語れるほど鑑識眼はないので、感想は心の中だけに、、

これらの絵は御影堂、鑑真和上の像のある部屋を取り囲む事になっていて、
目が見えなくなったとは言え鑑真さんは遠く故郷の風景に囲まれて嬉しかっただろうな
東山魁夷さんもすばらしい気遣いだな、、
そんな幼稚な思いが浮かんだ

よし、機会があったら桂林に行ってみたいな
次に連想したことはごく世俗的な事柄
いつか機会があったら、、、はたして機会は訪れるか、、、
それは運次第、、、   最近はそれで良いと思っている

ところで、鑑真さんの命日の3日間、御影堂を開放して公開するとしたら
6月11日までの公開期間は不思議に思えたが、解説書によると御影堂は
平成27年から改修中で現地での公開ができないためにこの様に美術館での
公開となっているようだ 

普段は土産に何も買わないタイプだが
今回は厚い記念本を求めた(ケチな自分にしては珍しい)

そうだ、機会があったら長野の信濃美術館 東山魁夷館
ここにも行かねば、、、
機会があったら、、機会は、、、、あるかな 

 



 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オブラディ・オブラダ」と「もう飛ぶまいぞこの蝶々」

2017年04月27日 08時22分25秒 | 音楽

昨日の勝手気ままな連想の続き
日本語では「太郎と花子が、、、」などというへんてこな訳詞で歌われた
陽気なビートルズの(ポール・マッカートニーの)音楽「オブラディ・オブラダ」 

この曲を聴くと、つい連想してしまうのが
モーツァルトのフィガロの結婚の中で歌われる「もう飛ぶまいぞこの蝶々」

何か知らん似てるな、、、
(と思うのは自分だけかもしれないけど)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Junk」とK488の第2楽章

2017年04月26日 21時31分56秒 | ポール・マッカートニー

ポールマッカートニーの来日公演
今回のセットリストに入っているかどうかわからないが
急にセンチメンタルな曲が浮かんだ

ジャンク(Junk)がそれだ
ビートルズ解散直後の「マッカートニー」というアルバムの中の一曲
短いけど、好きなんだな 

そんなことを思っていたら、モーツアルトの儚くて美しい曲を思い出した
ピアノ協奏曲23番の第2楽章 

どちらの曲もどっぷりと感情に浸るというのではなくて、
どちらかと言えばあっさりと流れていく
それだけに、切なさが際立つ

天才たちの創作物 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保守主義について

2017年04月25日 19時58分17秒 | あれこれ考えること

昔、NHKテレビで西部邁氏の何かの講義を見た
偶然見たのだが、その話が興味深くて途中からだったが最後まで見終えた
確か「ユーモア」という言葉が出てきたが、大半なことはいつもの通り覚えていないが
「西部邁」という名前だけは覚えた

そのうち西部邁氏は朝まで生テレビに出るようになった
とても頭のいい人で、理屈っぽいがどこか憎めない人で
この人は信用できる人だと勝手に思っていた

最近、「まっとうな保守頑張れ!」などと無責任に取り上げたが
実は個人的には「保守」というものがどういうものかは知らなかった
そして西部さんはその「保守」の人間だということを今更ながら知った

それで少し前に西部さんの本を購入した
するとその本のタイトルが普通ではなくて「文明の敵・民主主義」
このタイトルは普通の感覚からすると、とても変だ
民主主義はとても尊重されるべきもので、文明の敵などと言われることはないはずだ

信じられる人物と直感した人物が、この様な発言をするのには何か意味があるはずだ
と思い、今度は西部さん所属する「保守」と言うものについての本を求めた
それが

これは思いのほか興味深く面白かった
今までは保守と言えば、一歩間違えると「日本会議」につながるような「伝統を守る」
事を優先する考えの持ち主だと錯覚していた
ところが、どうもそうではないらしい
確かに伝統を重視しようとする傾向はあるが、それは知識人の知恵から絞り出された
間違いを起こさないための一つの方法で、自分が勝手に思っていたのは
「原理主義」の部類に入るらしい

この本の最初、導入部分にチャーチルの言葉が紹介されている
「20歳のときにリベラルでないなら、情熱が足りない。
 40歳のときに保守主義者でないなら、思慮が足りない」

若き日に自由や平等の理念に心動かされ、理想主義的になることが一度もないとすれば
それは感情の欠如である。かといって、いい歳になっても抽象的な理想を追い求めるばかりで
現実を理解しようとしないのも、理性の欠如と言わざるをえない
とその意味を解説している

この本の中には世間で当たり前のように自由・平等の言葉で
良きものとして語られることの多いフランス革命に対するアンチの考え方が
紹介されている
表面的にはへそ曲がりな考え方の様に思えるが、その中には
なかなかどうして考えさせられる思索が含まれている

まずはフランス革命の自由・平等の概念が理念的過ぎるないか
次に、この革命による社会変化は急激すぎるのではないか、、
もう少し違うニュアンスかもしれないが、だいたいはこんな感じで
保守の考え方の必要性を紹介している
まずは進歩とか変化を無条件に良きものとして楽観的に捉えてよいのかという考え方がある
最近は科学の進歩などで明るい未来だけが待っているわけではない
と感じることが多くなっている 
保守主義者のバークは理性を(自由・平等)を否定するわけではない
ただ理性を論ずるにあたって、ひとりの個人の思弁的・抽象的な理性を過信することを
批判した。人間の理性とは脆弱なものであり、一個人の理性にできることには限界がある。
バークはしばしば偏見や迷信と呼ばれる人間精神の働きにこそ、理性を補充・拡張する潜在的可能性を
見出したのである

人間の思考とは、長い時間をかけて斬新的に発達したものであり、必ずしも合理的に設計されているものではない
偏見や迷信と呼ばれるもののなかには、歴史的に蓄積された経験が反映されていることが多い。
これらをすべて正しいとするのが誤りなら、これらをすべて理性の基準で捨て去ることも誤りである。

つまりは人間が試行錯誤で感情的に納得できる方法を育んできたものは
それなりに価値があり、その経験を踏まえてゆっくりと変化・進歩を目指すべきというのが
保守主義ということらしい
そのような考え方ができるのはエリートで、そのエリートは社会の上位にいる人が多く
それ故階級社会を崩さない可能性があるために、保守主義者は多少批判されるなニュアンスがある
しかし、現実論として「大衆の反逆」等で扱われたり「ポピュリズム」に大衆が左右されるのを見ると
選ばれた人(オルテガのような定義付けの)が世の中を仕切るほうが現実的かもしれないと思ったりする
その意味では民主主義というのは、理念だけで良きものとするのはお気楽すぎるのかもしれない

と言っても、まだこの本は読み終えたばかりでまだ頭の中が整理されていない
何日か睡眠を取っているうちに、ぼんやりと全体像が見えてくるかもしれない
(忘れてしまうかもしれないが)
ただ、いわゆる知識人と言われる人物の現実を踏まえた真面目な思考は
理想主義の思考と同等に価値があるということ

とにかく、世の中には色んな考え方があるものだ!
頭が整理できたら、もう一度この問題にトライするかな
(いやいや難しすぎて手に負えない、、、だろうな、きっと)

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モーツァルト・ブルックナー・ベートーヴェンのCDを購入した

2017年04月23日 08時46分48秒 | 音楽

久しぶりにCDを購入した

長いことAmazonの「欲しいものリスト」で眠っていたものだ
最近の節約疲れで、少しばかり衝動的な行動かもしれない

内容は、
1.リーリー・クラウスの弾くモーツアルトのピアノ協奏曲20から27番
 オーケストラはウィーン音楽祭管弦楽団 指揮 スティーヴン・サイモン

2.シモーネ・ヤング指揮のブルックナー交響曲全集
 ハンブルク・フィルハーモニカー

3.ゲヴァントハウス弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集 

一応、それぞれのアルバムを購入する言い訳と言うか、理由は存在する

1.のモーツァルトのピアノ協奏曲は、リリー・クラウスの明るい音の演奏が聴きたいのではなくて
ウィーンに住む演奏家が あまり大家でない指揮者の下で、どんな音楽を奏でるか興味があったから

ウィーンの連中はモーツァルトの音楽は多分身にしみこんでいる
プロの演奏家なら何度でも演奏しているだろうから、この場合はこんな感じ、、
他の楽器感とのやり取りは、、伝統的にこうかな、、などと想像したのを確かめるため
早速聴いたが(20番)、なんともフレーズや楽器間のやり取りが、本当におしゃべりのようで
それでいて必要最小限で効果的で、、、ウィーンの伝統はすごいと思いつつ
モーツァルトの凄さを(完璧性)を改めて再確認

2. のブルックナー全集はYoutubeで8番の初稿版の演奏を見て(聴いて)興味をもった

ほとんど間違いのないと自覚している、女性には受けないと信じていたブルックナーを
女性が指揮している
驚くのはそれだけでなくて、これがなかなか良い
しかも、その版は初稿版を用いている
一番から聴き始めたが、Youtubeで聴いたときのような全体的な音の印象
金管は決してヒステリックにならず、大音量の快感は神を賛美したいブルックナーの
いつもの癖が出ているようで、とても気分がいい
どうも自分はコンセルトヘボウとかハンブルクとか北のオーケストラの音色が
好きなのかもしれない
一番は最後の楽章で、テ・デウムを連想させる箇所と、9番の未完の楽章の雄大なテーマが
出てきても違和感のないような部分があった
ただもう一度聴くとそれがどこだったかわからないかもしれないが 

3.ゲヴァントハウス弦楽四重奏団のベートーヴェン

これが一番長いこと「欲しいものリスト」で眠っていた
評判の良いセットでいつかは、、と思いつつ今まで伸び伸びになっていた
ラズモフスキーの1番から聴き始めようとしたが、いきなり軽いショックを受けた
リズムを刻みそれがくっきりと聴こえるのは良いが、音色がどことなく暗い
暗いというのが正確な表現でないとしたら、くすんでいる(これも適切ではない?)
最近のアルバン・ベルク四重奏団のような艶やかな音ではないし、ハーゲン四重奏団とか
エマーソン弦楽四重奏団などの音色とも違う
スメタナ四重奏団の音色とも違う
随分音色とは違うものとつくづく思う

さて、購入したてのこれらのアルバム
そのうち暑くなって部屋では音楽を聴けなくなる(エアコンがないので)から
今のうちにしっかり聴いておかねば、、


最近はこうしたCDを聴くのも「ながら聴取」はもったいなく思えるようになっている
聴く時は気合を入れて、まるで生演奏を聴くようにスピーカーに向かうほうが
楽しみが多く得られる気がしている
どうせ聴くなら、生に行けないことの代わりとして、価格分元を取ろうとして
聴いたほうがコストパフォーマンスは良いに違いない

それにしても、やっぱりモーツァルトはいいなあ
これはまたもや実感


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポールマッカートニーのライブアルバム

2017年04月22日 09時20分42秒 | ポール・マッカートニー

確かあったはずだぞ!
と探してみたのが、しばらく演奏しなかったビールトルズの曲を入れたポール・マッカトニーのライブのCD
(ポールイズバックだったかな、、?)
これを聴いた時はあまりにも懐かしくて涙が出そうになって
夜にも関わらず聴き直した
声がかすれぎみになっているエリナー・リグビーやフール・オン・ザ・ヒルにはググっときた
しかし、今のところその大事なCDは意地悪しているように見つからない、、、
(本当に自分は整理整頓が下手くそだ!)

代わりに見つかったのが

2002年のアメリカでのライブ

 

聴き始めたが、声の馬力が違う
ポールは今もまだまだ元気がいいが、それでも勢いとか生命力が違う

終わりの方はゴールデン・スランバーからキャリー・ザット・ウエイト、そしてジ・エンド
と締めるかと思っていたが、この時代は違っているようだ 

Mother Nature's Son ・The Fool On The Hill・Here,There and Everywhere
など今はあまり演らない曲が入っている
今回の来日のセットリストは2013年、2015年と似た感じになっているようだが
それでも、今このCDのセットリストでやっても充分に楽しめる(きっと)

今少し後悔しているかもしれない
やっぱり今年はライブのチケットに挑戦すべきだったのかと、、

行けないが、現場で聴きたいのはWanderlust・Ram On・Dear Boy・Say Say Say
What's That You're Doing?  The Back Seat Of My Car ・Martha My Dear

そう言えばポールはメドレー形式が好きでアビーロードのすばらしいメドレーは
本当にライブ締めにぴったりだが、レッド・ローズ・スピードウェイのアルバムでも
Hold Me Tight⇒Lazy Dynamite⇒Hands of Love⇒Power Cutのメドレーもなかなか良い
(チューリップのテイクオフのアルバムはこの影響?)

レッド・ローズ・スピードウェイからはWhen The Night"も捨てがたい
そしたらまだ思い出した、Oh, Darlingも聴いてみたいぞ、、

この左利きのおちゃめな音楽バカと同時代に生きているのは
ちょっとばかり幸せ!
(それにしても名古屋に来ないかな、来れば楽にトライできるのに、、、) 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気休めに引っ張り出した「物部氏の正体」

2017年04月20日 08時11分00秒 | 徒然なるままに

毒にも薬にもならない話

最近真面目な(?)本を読んでいるので気休めに軽めの本を引っ張り出した
「物部氏の正体」関裕二 著
この本は読んだことがあるが、悲しいくらいに覚えていない
(だが、読み始めると少しは覚えているぞ!と安心もする)

関裕二さんは古代史の緻密な考証というのではなくて、
大胆な発想や仮説をするので、少し気をつけないといけないが
素人には親しみやすい 

物部氏はほぼ聖徳太子の時代、蘇我氏と日本に仏教を取り入れるか
入れないかで戦い、負けた方の氏族
だが、この本の冒頭にもあるように少し不思議な事がある
物部氏は古来日本に存在する、多分神道系の宗教や慣わしを守ればいいと主張し
蘇我氏は海外で流行りの仏教を取り入れるべきと説いた
この時の仏教は必ずしも宗教的な要素だけでなく、科学も含めた総合的な先端情報の意味がある

蘇我入鹿と物部守屋との戦いは、御存知の通り蘇我氏の勝利
とにかく、時代は仏教を取り入れることになった(もっとあとには蘇我氏は排除される運命となるが)
そして後の時代には京都には「門跡」といわれる皇族や公家が住職を務めるお寺さんが
数多く存在するようになった
つまりは、仏教はローマ帝国のキリスト教ほどではないかもしれないが、国の主だった宗教と認識された

ところが、明治維新となった時、「廃仏毀釈」運動が活発化され仏教はその特別な地位を
失うことになった(おんな城主 直虎 でおなじみの龍潭寺には廃仏毀釈運動で被害を受けた仏像がある)
そして神道が、「古事記」や「日本書紀」をベースとする国家観が形成されるようになった

そこで現代の話に移って、現在の日本はどうか?と考えてみる
すると大きな流れというか、ある一部の方たちは京都にある「門跡」とか
仏教(お寺さん)の歴史的な意味をあまり考えていないのではないかと考えてしまう

先だっての国会でも話題となった教育勅語の精神は、仏教を取り入れた考え方ではなくて
敗れた物部氏の方の考え方が、メインとなっているのではないか
もっとも、古事記や日本書紀は、物部氏も蘇我氏も力を持たない時に
時の政権下で都合よく残されたのだが、つじつま合わせが出来きれなくて
ところどころ矛盾点があるよううだ(専門家の視点からは)

物部氏に関する神社といえば奈良の石上神宮
大和朝廷の武力部門を任されていたのが物部氏で「もののふ」
という言葉は「物」と「部」という文字を読み替えることができる
とにかく、そこには「七支刀」や「勾玉」などのお宝がたくさんあって
普通の神宮とは格が違いそうで、一度は行って見たい場所だ

物部氏は「先代旧事本記」という偽書の疑いがある本にその出自や役割等が書かれているらしいが
天照大神の孫のニニギの天孫降臨の前に「ニギハヤヒ」が既に「天の磐船」に乗って天から
降りてきて治めていた、、とのエピソードはSFぽくてなかなか面白い

古代史は一人の人物でも名前がいくつもあって覚えにくい(覚えられない)
漢字も幾種類の表記があって手に負えないが、ここのあたりをわかりやすく
誰かSFぽい小説にしてくれないかな、、と思ったりする

いつものように上手くまとまらないお話、、ま、いいか

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マーラーの9番とブラームスの4番

2017年04月19日 08時29分05秒 | 音楽

年齢によって音楽の感じ方は変わってくる
感じ方どころか好みまで変わることが自分の身に起こっている
その極端な例が、マーラーの交響曲9番とブラームスの交響曲4番
に対する評価 (思い)

高校時代はマーラーの9番はよく聴いた(バーンスタインとニューヨークフィルのレコード)
特にできの良い第一楽章、ベルクも評価したこの楽章は繰り返し聴いた
この楽章だけで起承転結が出来ているようで、これだけでお腹いっぱい!
そんな気がしていた
高校生時代の精神的・体力的な好みは、思いっきり鳴らす、
しかも楽器はそれぞれの旋律を主張して
ウジウジしていなくて、やれやれ!もっとやれ!(特にホルンの咆哮は気分がいい)
と言った気持ちに応えていてくれてるようで、音楽の深さとは関係ないところで
生理的な楽しみがあったのかもしれない

同時期に購入したレコードにブラームスの4番があった(カラヤンとベルリン・フィル)
第一楽章はメロディアスで、そこはかとなく寂しい感じがしたが
その時は、ウジウジしているな、ブラームスは男っぽくない、、
などと根拠のない印象をもったものだ

この二曲、なぜかブラームスは白熱電球とかガス燈の明かりの下で作曲し
マーラーは蛍光灯の下で作曲したに違いないなどと思いこんだりした

昔の評価は(聴く優先順位は)圧倒的にマーラーだった
ところが今は、まったく反対になっている
ブラームスは特に秋になると聴きたくなってくる
それは晩年の諦念とか淋しさを感じさせるからというのではなくて
この曲は案外ゴツい事に(男らしいことに)なっていると感じたからだ
特にフルトヴェングラーの演奏などを聴くと交響という意味が分かる気がする
結構楽章間にそれぞれいろんなアイデアを凝らしているところが面白い

それに反してマーラはこのところ全然聴かない
聴けば昔の記憶が蘇ってまた楽しむことが出来るかもしれない
とは思うのだが、さて聴いてみるか、といった行動になかなか移せない
なにかひっかかるところがあって、ブレーキをかけるようだ
それは何か、、、と勝手に類推するに
マーラーの音楽は感情を刺激しすぎる
思いを押し付けすぎる気がしてならないのではないか、、
あるいは、マーラーの音楽は長編小説のようで、
音楽自体で完結していない気がして、、どうも勢い込んで聴く気になれないでいる

押し付けがましい音楽といえばベートーヴェンも思いつくが
それでもベートーヴェンの場合は感情が先走っているかと言えば
自分にとっては意外なことに、それほどではなくてまとまりの良さに感心してしまうところがある
マーラーの音楽は押し付けがましいということではなくて、あまりにも感情の発露が激しいために
聴く気が起きないでいるかもしれない

この感情の発露が激しいために(大げさなために)聴く気になれないでいる音楽がもう一つある
それはチャイコフスキーだ
なかなか美味しいメロディがところどころにあふれるチャイコフスキーの音楽
でも聴いていて何故か恥ずかしくなる
またやってる、こんなに大げさにしなくても、、、という思いをいつも持ってしまい
その後でモーツァルトを聴くとホッとするし、モーツァルトのシンプルな中での完璧性に
何故モーツァルトという存在があるのか、、という不思議ささえ感じてしまう

話はマーラーとブラームスに戻って
実演ではマーラーは5番は若杉弘、6番は小澤征爾、7番はラトル、9番はバーンスタインで聴いた
生の良さはあるので、その時はそれなりに楽しんだ
特に5番の若杉弘の演奏は今でも思い出せるほど情感に富んでいた

ブラームスの4番は生で聴いたことがあるはずだが、誰の演奏だったかは覚えていない
ただこの曲を聴く場合、第一楽章の後半の楽器間のリズムがズレそうになるところと
4楽章の音楽が終わったという感じが必然と感じられるようになっているか
(唐突な終わり方の印象が強いので)に注意を払っている
この様に生の演奏では大した記憶がないのに、今聴こうとするのはブラームスの方が
多いのはとても不思議で、この傾向はこれからも変わりそうもない気がする

年令・人生体験による感じ方の変化
と言ってしまえば簡単だが、なぜそうなるのか依然として不思議

ところでマーラーの9番は、2.3楽章が少しつまらない
4楽章は美味しいところもあるけど、今は必然性と言うものが
自分のメンタリティと合わないのか上滑りしているとさえ思えてしまう
(口当たりの良さと深刻ぶりは村上春樹の小説のようだ) 

マーラーは全部しんどいかといえば、
そうではなくて「さすらう若人の歌」などは今でも楽しむことができる
特にフルトヴェングラーとフイッシャー・ディスカウのそれは愛聴盤どころか宝物
その他では案外「大地の歌」は今でも楽しんで聴ける
どうも歌が入っている方が良いということなのだろうか、、

初夏を間近に控えた朝の、毒にも薬にもならないどうでもいい話、、 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不安

2017年04月18日 10時13分00秒 | あれこれ考えること

何故か胸騒ぎがする
なにか落ち着かない
よくわからない気分にずっと襲われているようだ

そんな気分に押されてここ一・二年で求めざるを得なくなった本が
「太平洋戦争と新聞」前坂俊之
「戦争まで」「それでも日本人は戦争を選んだ」加藤陽子
「近代の超克」小林秀雄ら
「超国家主義の倫理と心理」丸山眞男
「全体主義の起源3」ハンナ・アーレント
「憲法改正の真実」 小林節
「日本会議の研究」菅野完
「靖国問題」高橋哲哉
「南京事件を捜査せよ」清水潔

現在が「戦争前夜」とならないために求めた類の本

戦前は新聞紙法という法律と検閲で、いちばん大事な真実が
国民に行き渡らなかった
新聞は商売の道具として皆が喜びそうな内容の記事を先導して書き上げた

こうしたことは過去の失敗例として現在に活かされるべきなのだが
これがどうかと言えば、どうも怪しい
現在新聞紙法に代わるのが「電波法」
これは時の政権の裁量によって左右される

そして客観的な事実として現在のマスコミは、自由に報道できているか
また世間にあふれるデマゴーグは、、、(ネット上は酷いものだ)
戦争前夜ではなく、「全体主義国家前夜」ともなりそうな不安が抜けきれない

ポピュリズム、愚民政治、大衆の反逆、自由からの逃走、、
大衆は理性的な存在でないことの現実

そんなに馬鹿げた選択はしないだろうと思いたいが、それでも
不安を拭い去ることが出来ない
声をあげられるうちに、声をあげないと、、、

心配症な小市民の独り言、、 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする