来年の6月はサッカーワールドカップだ
この大会はアメリカ、メキシコ、カナダの3カ国共催
心配なのはトランプ大統領で、期間中は人が国をまたいで移動するから
そこでまた問題(制限とか)が起きないかと不安を覚える
サッカーはどちらかといえばヨーロッパの文化と言えるスポーツだ
トランプ大統領はあまり関心がなさそうな気がするし
隣の国とも関係が良いとは言えないので、変なところで存在感を誇示しそうだ
ヨーロッパのサッカーもシーズン終盤
明暗がはっきり分かれる時期になってきた
ヨーロッパ各国のサッカーのチームは大きく3つに分かれる
常に優勝を争うチーム、リーグ陥落を心配するチーム
そしてそのどちらにも当たらない中間のチーム
いつも勝つチームは観客も多く、収支が安定しているから金額で
いい選手を集めることができる
その供給先が中間のチームで、優れた選手を育成して
他のチームに高く売るということが必須となっている
久保の所属するレアル・ソシエダはその一つで昨期活躍をしたものだから
中盤のメリーノ選手がイングランドのアーセナルに移籍してしまった
この選手の移籍が与えたチームの影響は大きく
今年のレアル・ソシエダは前年のようなパス回しができなくなった
そのために久保の役割が重要となったが、相手からすれば久保だけを
マークしておけば対処できるチームになってしまった
あの選手層では久保がかわいそう!と感じることは少なくないが
久保は現監督のイマノル・アルグアシルとは相性が良かった
彼自信も「崖っぷちのところを助けてもらった」と口にしている
ソシエダ以前はいろんなチームを渡り歩いていたが今ひとつインパクトを
見せることができなかった
ところがソシエダに加入すると、後にスペイン代表に選ばれる選手も
数人いて、彼を活かすチーム作りができた
彼もその中で自身のポテンシャルを磨いた
そこにはイマノル・アルグアシル監督の信頼があったと思われる
サッカーにおいて監督と選手の相性は想像以上に大事だと思われる
実績や人気、評判が良くても何かしら選手の個性とマッチしない監督
というのは存在する
その相性が合う合わないというのは、その選手の宿命とすら思うことがある
今年の古橋はセルテックの時のような活躍ができなかったが
彼に責任があるというより、監督との相性が(求められるプレーとの)
全く良くなかったと言える
昔の話では香川がマンチェスター・ユナイテッドに移籍した時は
監督がアレックス・ファーガソンで、香川の前と後ろをつなぐ役割のプレーを
評価していたが、その後の監督はそれを重視するタイプではなかった
その結果、香川は輝きを失うことになった
こうした例を見ると、選手に必要な知恵は監督との相性とか
チームとの相性を見極めることだとも思えてくる
日本では柿谷はグランパス時代は、マッシモ・フィッカデンティには
信頼されてそれなりの活躍はできたが、長谷川健太監督になると
求められるプレーが少し違って目立たなくなってしまった
こうした例は日本でも外国でも多いと思われる
ハメス・ロドリゲスもレアル・マドリーでは輝かなかった
こうしたことは全て運命かもしれないが
本当に世の中は思い通りにならないことが多いものだ
ワールドカップ出場権を果たした直後のサウジアラビア戦
緊張感の見られないゲームだった
結果は0−0の引き分け
予選の最終目的は出場権を得ることで
サウジアラビアからすれば、とにかく負けないことが最優先となる
勝つに越したことはないが、負けなければC組の3位で
3位ならプレーオフで一縷の望みが残っている
(下が詰まっているから負けは絶対にいけない)
きっとそんな判断をしたのだろうと思われたのが昨日の試合
サウジアラビアは最終ラインに5人を並べる超守備的な戦術
つまりはシュートゾーンを消している
そして日本は後ろでのボール回しは苦労しなかったが
攻める手立てがなかなか見つからない
こんな時、今まで出番の少なかった選手を試すのは良いが
ちょいと心配だったのは、スペースがない時の前田は
機能するのだろうかという点
猛烈なスピードの走力の持ち味はスペースがあって有効だ
あれだけ混雑している守りのなかでどうなのかな?
と思ったが、走力の片鱗は見せたが、細かいところの精度がイマイチだった
ポストを叩いたシュート
一人で持ち込むドリブルも途中でうまく行かずキーパーに阻まれた
入らないなあ、、と残念だが、得点できる人とできない人の違いは
こうしたところに現れる
久保は徐々に調子を上げていった感じ(でも連戦の疲労は想像できたので交代は仕方ないかな)
彼の良いところはゴチャゴチャしたところでもちゃんとしたプレーができること
パスのスピードも適切なゆるさを選択している
昨日の試合ではパススピードが速すぎたためにうまく行かないシーンが
中村には数回あった
あれだけ守りに入られたら得点は大変だ
菅原の代わりに伊東を交代で入れたが彼のクロスは久保のそれとは違い
シンプルなそれで守備側は数で対応している
この時の攻めは前田あるいは古橋では高さが足りない
なんで高さのある選手にしないのかな、、と思ったりした
現実的なところ、出場権を得たので絶対に勝つ
という気持ちを持ち続けるのは難しかったんだろうなと感じる
甘いといえば甘いかもしれないが、
それが人間、仕方ないかもしれないとも思う
今後の日本代表は選手間同士のサバイバルだ
所属のチーム内での活躍や数字が大事だが
怪我も気をつけなければならない
しかし、ドーハの悲劇から日本は随分強くなったと思う
それは経験という言葉に代表されるようないろんな積み重ねのおかげだ
スポーツ大国と世界に認められるのには
ワールドカップに出ること、F1レーサーがいること、
そしてもう一つあったが忘れてしまったが、とにかくやっとここまで来れた感じ
サッカーワールドカップ最終予選 バーレーン戦は2−0で勝利
勝ち点が19点となり、残り3試合を全部負けても
2位以上は確定しているので、ワールドカップ出場は世界最速で決定した
世界ランキングは日本が15位、バーレーンが81位なので
よほどのことがない限り負けはないと日本中が思っていただろう
ただし、大の大人が気合を入れて死ぬ気で戦えば
物事はそう簡単にいかないのが世の常
立ち上がりは、そんな感じだった
日本選手が一緒に練習できたのが四日前らしく
しかも前の試合からだいぶ時間が経過しているので
パスのタイミングとかアイデアの共有は上手く行かなかった
バーレーンは混戦状態のCグループで、まだワールドカップへの挑戦権は
可能性として残っていたので、だいぶ前に日本に来て充分な練習が出来たそうだ
(国内リーグ戦を急遽休みとして)
なんか上手く行かないなあ、、前半はそんな感じだった
全体が三笘を上手く活用しようとする意識は感じられて
パスは第一優先で彼を探していた
だがそれはバーレーンも予想できたので、きっちり上手くいった
とは言えなかった
後半のメンバーチェンジは上田綺世を前田との交代と想像したが
中盤の盛田と田中の交代が最初で、次に南野と鎌田、堂安と伊東
三笘と中村に代わった
鎌田が入ってパスの選択肢が増えて流れが良くなって最初の得点が生まれた
斜めに走ってパスを貰って、自分を追い越す鎌田に絶妙なパスを提供した久保
個の技術の高さを感じさせるもので、少し違うなと感じさせるものだった
得点とかアシストをすると気分が良くなっていいプレーが続くことはあるもので
久保の右足のシュートもその流れから生まれたものだ
これはキーパーのナイスセーブで得点には至らなかったが
気持ちよくプレーできている様子は感じられた
そして得点シーン
ショートコーナーからパスを受け取って、中にドリブルで切り込んで
左からの角度のないところからシュート
反対側の角度からはラ・リーガでも時々見せるシュートだ
あの角度からよく撃ったな!という思いと、再生画面でそのキックが
インサイドキックで正確に、しかも強く蹴られているのを見て
この時の落ち着きとか技術の高さは、違いをつくる選手という感じだった
出場権は確保したので、残り3試合(サウジアラビア、オーストラリア、インドネシア)は
今まで出場機会の少なかった選手に時間を与えることだできる
監督がそう考えるか、無敗で最終予選を終えるつもりかはわからないが
ハラハラしながら試合を見ることはなくなっている
サッカーはチームプレイと言われるものの、個の力はやはり必要だ
日本代表がこの成績をあげられているのは選手たちが厳しいヨーロッパ
での戦いを経験して体に染み付いた強度、速さに慣れてきたからと思う
今後はワールドカップの抽選が気になるが、今回は参加チームスが
一気に48チームまで増ることになっている
それでど制度的にどのように勝ち上がっていくかわからないが楽しみだ
ところで来年のワールドカップはアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催だ
トランプ大統領がこの2カ国との関係がギクシャクしているので
悪いことが起きなけれ良いと、つい心配してしまう
日曜日、どんな話題にしようかと迷ったがお気楽な方にする
昨日のサッカー、ルヴァンカップの決勝戦 グランパス対アルビレックスの試合は
国立競技場に悪天候にもかかわらず6万人以上の観客(サポーター)を集めて行われた
連日テレビ放送される野球に比べてサッカー界は一部のマニアに支えられて寂しい限りだが
この試合、いろいろ思うところがあった
試合は前半グランパスが2点先行したが、2−0の試合ではで負けてるほうが1点入ると
すっかり流れが変わる典型的なゲームで、アディショナルタイムにアルビレックスが
しぶとく同点に持ち込む
延長線でもグランパスが前半先行するが、またもやアルビレックスが同点に持ち込む
結局、PK戦となってグランパス5−4アルビレックスでグランパスの勝ちとなった
この試合は熱戦ではあったが高いレベルの試合ではなかった印象が残った
それは肝心なシュートのまずさ、いつも気になっているゴールの上を通過するものが
相変わらず多かったこと
そして縦に出すパスの質もイマイチだったこと
これは久保の属するラ・リーガの試合を見て比較すると圧倒的に劣っている
日本全体として取り組むべきはシュートの質をあげることで
いつまでもシュートセンスの一言で済ませてはいけないと思う
(もちろん、シュートセンスのあるひとは必要だが)
この試合、真の勝者は会場に出かけたサポーターではないだろうか
特に新潟のサポーターは、120分の間に目まぐるしい感情の揺れを覚えたようだ
グランパスが先行してハーフタイムに入った時、テレビカメラは新潟のサポーターを写した
その中である女性はもう涙を浮かべていた
点が入らないサッカーにおいては2点差は絶望的と思い
新潟の初栄冠を望んで足を運んだことが報われないと思い込んでいるような表情だった
ところが、この試合新潟が頑張ったというよりは勝負の神様は粋な計らいをした
印象としてはグランパスのほうが一日の長がある印象だったが
勝負事としてはサポーターに味方し二度同点に追いつく状況をプレゼントした
この試合を眼の前で応援したアルビレックスのサポーターは
1点返したことで絶望から歓喜へ、しかし時間内に追いつけるかハラハラした気持ち
時間経過がものすごく速く感じる焦り、そして同点で終えたときのホッとした感じ
延長線ではまた1点先行されて失望、絶望感に陥ったと思えば
またもや同点に追いつく喜び
そして勢いは自分たちにあると思う希望
だが、それは叶わなかったという失望感
短い間に行ったり来たりの感情の揺れは、そう滅多に味わうことのできる経験ではない
そしてこの感情の揺れの経験は、最終的には「面白かった」
の一言で総括できるのではないだろうか
負けたのは悔しい
今度勝つためには何が必要かをサポーターの時点でも考える
そして、それは「もう一度こんな感情が揺れ動く経験をしたい」
と実感したのではないだろうか
ということで、本当に幸せだったのは勝ちでランゲラックの有終の美を
実現できたグランパスのサポーター
悔しいけど、めったに味わうことのできない感情の揺れ動く経験をした
アルビレックスのサポーター
それが一番の勝利者だった気がする
ワールドカップアジア最終予選 対オーストラリア戦は1−1
2つのゴールが共にオウンゴールという珍しい試合
この試合の後行われたバーレーン対サウジアラビアの試合は
0−0の引き分けで2位・3位のチームが勝点を上乗せできなかったので
首位日本との勝ち点差は5のままだ
昨日の試合、日本は先に失点したが
オーストラリアが勝ちに値する試合をしていたかといえば、そうとは言えない
日本が勝っても妥当な試合経過だったので、最後の最後で神様が微笑んだというところか
日本はスタートダッシュで猛烈な得点をとっていたので
対戦相手は必然的に失点をしない戦い方をする
その方法としてオーストラリアは真ん中を固めるという戦術をとった
サッカーはバスケットと違って、どこからの位置からのシュートでもゴールは1点
シュートの入る確率を考えてみると、シュートはゴールに近いところから撃ったもの
真ん中の位置からのシュートが入りやすい
簡単に得点を重ねるメッシは、左右からのシュートよりも真中付近からの得点が多い
そしてロングシュートよりはミドルレンジとか近い距離からのシュートが多い
つまりは、入るのはこの2つの場所に行けるかどうかが問題となる
この得点の可能性の高い位置に行くのを自分の力で行けるのがメッシ
この位置にいることはいるが、自分の力ではなく味方の適切なパスが必要
とされるのが今の日本の姿
つまりは、真ん中あたりと近くではシュートさせないというのが守りの方法となる
だから昨日のオーストラリアは、三笘や久保に縦に行かせて、センタリングさせても
真ん中はガッチリ固めて、FWに提供するパスは引っかかっていた
またパスが通った場合でも圧倒的な存在感のFWがいれば状況は変わっていたが
残念ながら日本のFWは特別な存在とは言い難い
ところで昨日は中村敬斗の出来が素晴らしかった
三笘と似たようなフェイントから中に切れ込んで速いグラインダーのパスを入れ
オウンゴールを誘ったが、プレーは三笘と似ているようでもちょっと印象が違う
中村のほうが体幹が強そうな感じ
中村はシュートも上手いし、プレーの切れ味もあるので
もう少し時間を与えても良いような気がする
ところで、昨日の一番ラッキーだったのは負けなかったことではなくて
サウジ対バーレーンが引き分けになって、勝ち点差が縮まらなかったこと
どの国も勝つというのは難しいようだ
昨日、サッカーコーチ時代のことを思い出したので
引き続き心に残っていることを取り上げてみる
確かGWの頃、三遠南信のチームが飯田市に集まって競い合う大会があった
三河の代表として我々のチームが参加したのだが
その時に対戦した試合のこと
メンバーが揃わないのはこちらも相手も同じようなもの
勝負に徹し切る事ができるほどのチームではなく
サッカーを楽しむくらいのチーム同士の対戦だった
我がチームのエースは左サイドの前目のポジション
チャンスがあるとすれば彼が作り出すものと思っていた
しかし、何故か生彩がない
対峙する選手は女の子だった
ハーフタイムに彼に声をかけた
「君が相手にする選手は女の子だけど、それで彼女を抜いたり翻弄しても
それは少しもずるかったり、卑怯ではないよ 弱いところをつく
人はそれを知恵と呼ぶんだよ」
彼が活躍できなかったのは、弱い女の子を相手に残酷に抜いたりすることは
卑怯な行為と思い込んでいたから!と想像してアドバイスしたのだった
後半、彼は息を吹き返したように活躍をし始めた
左足での低い弾道のシュート、他にもチャンスメイクにも常に関わって
後半は一方的な試合となった
やはり、前半の彼は想像した通りの気持ちだったのだろう
その呪縛がとれて普段の力を発揮できたと思う
でも、勝負に徹しきれない前半の彼の気持ちは、田舎の優しい男の子そのもので
普段通りに活躍できなかったことを批判できるものではない
それよりむしろ優しい心遣いがあったことに、何かしらホッとした
10年以上も前の懐かしい思い出!
サッカーワールドカップ最終予選は、思いのほか順調に推移して三連勝
普通なら大騒ぎするところだが、放映権の問題で地上波テレビは大騒ぎできないようだ
大谷の活躍はフジテレビと日テレがあまり伝えられないようだが
(例の自宅の暴露報道のため)それでも、それ以外では異様に多く
これで良いのか?と不安を思えないことはない
今日は昔サッカーで考えたことを思い出して書き残してみる
一つは子ども会(小学生)のサッカー大会でのこと
冬になると我々の地区は各子ども会同士でのサッカー大会があった
サッカーに経験のない子も女の子も混じって、サッカーを楽しむのが目的だが
やる以上は勝ちたいのは正直なところ
試合前に数回だけの練習だが、監督を受け持った時に子どもたちに聞いてみた
「サッカーで勝つには相手より一点多ければ勝つという考え方と
相手よりも失点が一点少なくて勝つという考え方があるけど
みんなはどっちが良いかな それに合わせて練習をするけど」
この答えは、ほとんど得点をたくさん取って勝ちたいとする子が多かった
女の子で一人失点しない方を選んだ子がいたが
練習はとにかく点を取る、相手のゴールに近づく練習をした
と言っても、数回の練習でうまくいくほど甘くはない
結局、みんながひたすらボールに触れる機会を作って練習した
試合形式の練習では2つのボールで戦い
上手い子ばかりがボールに触れる時間が多くならないようにした
これはみんなが熱くなって、サッカーに馴染みのない女の子が
サッカーにハマるきっかけとなった
(彼女は高校に入ってサッカークラブに入ったらしい)
相手より一点多く取るスタイルは、自分のクラブでもそうだった
後ろから、うじゃうじゃと人が溢れてくるようなそんな超攻撃的なチームで
頻繁にカウンターで失点しても、それを反省する知恵がないので
同じことを繰り返した
そのうちに、前からの攻撃が多いために
相手はカウンターすらできない状況も多くなった
このクラブチームも定期的に他の地区との戦いが設けられた
正式な試合となれば、子どもたちもみんな試合に出たいし、勝ちたい
先発11人にはどうしても外れる子が生まれる
このとき、自分はみんな試合に出たいだろうから、でたい人に手を上げてもらって
じゃんけんで勝った人が出ることにした
チームには先発間違いなし、、と思われる、運動神経のいい子がいたが
彼はじゃんけんで負けてスタメンではなくなった
その時の子どもたちの不安そうな顔
でも仕方がない
そのチームは明らかに一つ不安なポジションが生まれた
試合はその場所から相手の攻撃が始まると想像したが
いざ試合が始まってみると、子どもたちはその不安なポジションを
みんなで緊張感をもってカバーしていた
もし仮に、運動神経のいい子が先発していたら、楽な試合運びはできただろうが
みんなで戦っているという実感はあっただろうか
この試合、最後は途中交代の運動神経のいい子が得点し勝利して
みんな大喜びということになった
そこで自分が不意に思ったのは、どこか不安のあるチーム構成のほうが
チームには緊張感を与えて、結果的にうまくいくかもしれないということ
飛び抜けた子がいると、つい彼に全てを任せてしまうことになってしまい
一人ひとりが少しサボりがちになってしまうのではないかということ
この考え方は想像上のこと
しかし大外れでもないという実感はある
だが、ワールドカップ最終予選のような結果が全ての試合では
不安のあるポジションがあるのは危険極まりない
特に後ろの方は責任重大だから、現在の先発メンバーが怪我をしないことを願う
それにしても、サッカーの報道は少ないな
日本7−0中国
ワールドカップ最終予選の初戦
普通なら初戦はお互い慎重に守りを固めて緊張感のあるものになる
Jリーグでも開幕戦は比較的引き分けが多いのはその傾向の現れ
ところが昨日は全くそうはならなかった
点の入りにくいゲームのサッカーは、主審をしているとこんなに点が入ると
一体何点入ったのだろか?と迷うことがある
4点以上は頭の中ではカウントできないかのようになる
気がついたこと2つ
その1、先制点が大きかった
力の差があったとしても、あの時間帯(13分)に入らなかったらもう少し緊張感に
富んだゲームになっていただろう
その2、正確なクロスボールは大事だなということ
久保のコーナーキックも、三笘のヘッドにつながる堂安のクロスも
まさにドンピシャで、日本人はとかく足元のごちゃごちゃするところを
高い技術と言いたがるが、実戦に大いに役立つクソ正確なキックは
あまり評価しない傾向にある
これはもう少し考え直した方が良い
もう一つ、縦に出すパスが通るか通らないかも大きな違いがある
左右に出すパスは誰が出してもそんなに違いはない
だが、楔とか勝負の縦パスは通る人は通るが、通らない人は通らないということが多い
正確に蹴ることができること、パスコースが読まれないこと、タイミングが適切であること
昨日でもいま一歩というシーンは見られた
いずれにせよ、大量得点は後の戦いを考えても良いことだった
中国選手の途中から闘志が萎えていく表情は、それを見せてはいけないぞ!
と伝えたくなるほどだった
大量得点の場合、試合運びやプレイが雑になりやすいが
昨日は情け容赦なくといった気分に溢れていて、良い面が現れすぎていた感じ
結果良ければ全て良しと言いたいところだが、日本は点取り屋がいないことをまたもや実感した
南野が2得点したが、彼はシャドーストライカーだ
本来ならば上田綺世が少なくとも一得点はしないとダメだ
上田は他のプレイに効果的に寄与しているからと大目に見る評価もあるが
あのポジションは結果が全て、少なくとも一点は必要だ
ということで、緊張感のない試合だったが、とりあえず結果が全て
良いスタートになった
日本では相変わらず大谷の活躍が盛んに報道される
その圧倒的な多さに世界は野球で回っているかのような錯覚を覚える
(活躍が今日のことか昨日のことかわからない時がある)
だが少なくともヨーロッパのスポーツ世界は全く違う話題で沸騰している
それはサッカーのユーロ選手権で、ワールドカップよりも質が高い戦いが展開される
今朝はスペイン対イングランドの決勝で、結果は2−1でスペインが4度目の優勝
ユーロの放送権を持つのはWOWOWで、自分は加入していないので
一日遅れのYoutubeダイジェストを見るだけになっている
それらを見ると、サッカーが違うスポーツのような印象を覚える
それは確かに戦いだ
スポーツというようなどこか品の良いものではなくて
もっと原始的な勝ち負けに拘る、しかも国をかけての戦いは
観客もハイテンションで、会場にいたならば興奮するだろうなと思われる
相変わらず実感するのはシュート力の違い
日本は以前から指摘しているがシュートが下手だ
ゴールの上を通過するシュートが多すぎる
だが、ヨーロッパ諸国のシュートは少なくとも高さは抑えたシュートになっている
上は何かハプニングがあっても点は入らないが、左右に行ったのもは
誰かにあたって入るということはある
そしてシュートの上手さが影響してゴールキーパーがこれまた上手い
ポジショニングだけでなく、瞬間的な反応などもすごい
これを見るとサッカーで一番人気のポジションがゴールキーパーというのが
わかる気がする
日本のサッカー選手もだいぶレベルアップしてきているが、
圧倒的に欠けているのがゴールキーパーとストライカーだ
どちらも花形のポジションでが、それが育たないところが
日本の社会なのかも知れないと思う
(この2つのポジションの人物像は目立ちたがりや、、との分析がある)
それにしても、スポーツに限らず世界はアメリカだけではない
と知ったほうが良い気もする
最近の世界の動きを見ていると、世界中が脱アメリカの傾向を志向しているようだ
だが日本は相変わらずで不思議なくらい変化のない国
本当にそれで良いのか、、と思えて仕方ない
ワールドカップ二次予選の北朝鮮戦
自分は同時刻に行われた大谷さんではなくこちらの方を見た
スタメンに違和感があったが、前半はまずまず
開始早々の田中碧の得点で楽に進められそうな試合展開
個々の戦いも勝っていたし、パスミスを誘ったりして
アジアカップの不調は解消されたかに見えた
もう少し点を取れそうな雰囲気があったが
最後の最後で決めきれない
残酷なほど冷静な点取り屋は日本にはいないようだ
(堂安、あれは決めなきゃ!)
後半の幻の失点シーンからいきなりおかしくなった
明らかに流れは北朝鮮に行った
クリアしても直ぐに拾われ、守りの時間が長くなって
デュエルも相手に有利なものになった
堂安も南野も画面に出てこなくなった
単発的に前田が頑張っていたが、彼はワールドカップのときもそうだったが
点取り用の人間ではなく、守りのため人間のようだ
どうしても最後のプレーが少し雑で、スタメンの違和感というのは
スタメンではアシストする役目の人はいないのではないか
と思われたことだ
流れが傾くということはサッカーの試合にはよくある
ただ、今回は少し情けなかった
アジアカップで日本の弱点は丸裸にされたのだが
それが北朝鮮もそこをついてきた
今後、中東の国は日本と戦う場合は洗練された戦いよりは
こうしたフィジカルを活かした戦いに挑んで来ると思われる
そしてそれは自分が他国の監督であったなら選ぶ戦い方だ
日本には圧倒的な点取り屋が生まれない
韓国ではソン・フンミンのような選手が生まれるが
日本では献身的に動き回る選手はいるが、長い間消えていても
肝心な時に決めるような選手はいない
いないというより、そういう選手は日本では選ばれない(使われない)
このあたりは国民性なんだろうか
日本は一生懸命走り回る選手が好き!
岡崎も中山も巻もそうだった
サッカー選手は一試合のうちにボールに触る時間はとても短い
その短い時間で、誰もが簡単にはなし得ない得点をあげる能力というのは、
もう少し評価されてもいいと思う
願わくば来たボールに合わせるだけでなく
自分でシュートに持っていける選手が出て欲しい
上手い選手より怖い選手
FWにはこれが必要と思う
ところで、26日のアウェイの北朝鮮での試合は中止になったらしい
日本で流行っている感染症を防ぐためにそうしたと報道にあったが
日本で生まれ日本で育った北朝鮮のサッカー選手が
日本人選手と戦えないのはサッカー選手として可愛そうと同情してしまう
昨日の解説に出ていたチョン・テセさんはそういう経歴の人だが
この人、本当にいい人で自分は大好きだった
国の都合で、同じように努力している人たちと戦えないのは
彼らの気持ちを思うと、少し悲しい