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パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

新城市の住民投票について(覚えていない人が多いのがショックだった)

2025年07月03日 09時33分33秒 | あれこれ考えること

豊橋市では参議院選挙と同時に新アリーナ建設に関する住民投票が行われる
今日が参議院選挙の告示で、推進派、反対派とも自分たちの主張を伝える
集会はできないらしい
もっと時間がほしいというのが反対派の思いらしいが
ネット上での主義主張は許されているようだ

ところで住民投票は新城市でも2015年に行われた
新庁舎建設の規模に関して計画されたものは将来の人口減を踏まえると
分相応ではなく大きすぎて、その結果金額的な負担を将来の世代に
残すことを恐れて規模縮小の案を住民投票で市民の声を聞こうとしたものだ

この住民投票の時のことを新城市民に聞いていみると
自分とは全く違った印象を持っている人がほとんどであることに驚く

自分は今での思い出す度に怒りを覚えるのだが
住民投票の選択肢があまりにも酷かった

画像の囲んだところにあるように選択肢は
●市道東新町桜淵線の路線の変更を伴わない現計画の見直し
●市道東新町桜淵線の路線の変更を伴う現計画の見直し
の中で選べというものだ
違うのは路線の変更を「伴わない、伴う」の違いだけだ

この選択肢には本当に頭にきた
選択肢が何を言っているか理解できる人は殆どいない
そもそも市道東新町桜淵線というのがどの道かわからないし
その道は(議会で)法的に従来の道とは違う様になっていた
ただ法的にそうなっているだけで、見た目は以前と全然変わっていない

自分は新庁舎はどのような規模とか庁舎が良いのかはわからないでいた
だから、一度市民の声を聞く住民投票は意味あることと思っていた
しかし議会が提案した住民投票条例はこのようなひどい選択肢だった

こんなわかりにくい選択肢で住民投票をする意味があるのか?
と思えたので、当時行われた議会報告会の会場で
臨時議会を開くなりして選択肢を変更するように求めた
しかし、それ変わらなかった

結局のところ選択肢はこのまま行われた
ただ、このひどい選択肢のせいで、テレビ局、新聞社が新城市の住民投票について
連日取り上げられたので、市民の関心は盛り上がり、投票率は53%ほどになった

この間の出来事はこのブログでも取り上げていて
今振り返ると、多少の間違いがあるが、それでも必死になんとかしようと
もがいていたのがわかる

そして冒頭に挙げた普通の人との印象の違いというのは
自分は怒りを持ってこのことをいつまでも覚えているのに対し
多くの人は住民投票をしたことは覚えているがその選択肢のことは覚えておらず
それに対して怒りも感じていないということだ

自分にとってはとても大事な出来事で、それは市民にとっても同じことと思っていたが
現実は時の流れと同様に忘れ去られていくものでしかないようだ
その認識のギャップが自分には驚きだった

多数決という選択は(あるいは社会の空気というのは)
実は無関心層の漠然とした判断に支配されてしまうものだな
と思いを今も深く実感している

何かを詳しく知っている人の話は、理解するための情報や法的背景を知ることが大事だが
それはなかなか直ぐ様わかるような直感的な理解というわけにはいかない
だから自分なりの理解の仕方をする
そしてその自分なりの理解は必ずしも正確な理解ということにはならない

豊橋市の新アリーナ建設の事業についてはPFI BTコンセッション方式らしいが
この方式はどういうものかを知っている人はそんなに多くないようだ
(豊橋の人に聞いたらその人はわかっていなかった、多分、豊橋市民の姉も)

こうしたことを思うたびに、人は何かを正しく選択する能力があるのだろうか?
と思えて仕方ない
(と言って嘆いていても始まらないので、まずはできることを考えようとするが)









 

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