先日久しぶりに図書館から本を借りた
普段は借りている期間は2週間だがGWがあるので3週間だった
借りたのは3冊、歴史の本「享保改革と社会変容」と
ハン・ガンの「ギリシア語の時間」奥泉光の「雪の階」の二つの小説
いずれも厚みがしっかりある
3週間あっても読み終えることはできないかもしれない
でもその時は、継続して借りればいい
最初に手にしたのは「享保改革と社会変容」大石学編
小説は最初から最後まで読むのが通常だが、この手の本は関心のあるところだけ
拾い読みしても問題はない
でも最初から読むと、これはなかなか面白い
享保の改革は歴史で習ったが、8代将軍の徳川吉宗の行ったもので
記憶にあるのは「目安箱」の設置くらいだ
時代劇では彼は「暴れん坊将軍」として活躍しているが
これは「目安箱」という世間の声を聞いているところから
市中に出て情報収集していると想像力を働かせたのだろうか
話は変わるが、同じような例ではドラマになっている水戸黄門の助さん格さん
との旅は光圀が編纂を命じた「大日本史」から想像力を働かせて
諸国を回っていたとしたのかもしれない
ところで少し読んだだけだが、徳川吉宗は実務家として優秀だった
のかもしれないと考えを新たにした
大岡越前を抜擢しただけでなく、訴訟などを経験と個人的な判断に
任せるのではなく、過去の例を元に判断すべきとして膨大な判例を
アーカイブとしてまとめさせたとか、その他の面でも
微に入り細を穿ち実用的な制度にしている
この人、暴れん坊将軍のイメージよりずっと実務家で
頭のいい人なんだろうな、、と想像してしまった
情けないことに読んだものの細かなものは覚えていない
しかしこに予想外の実務家のイメージはちゃんと記憶されている
全部読まないと、気分的に読んだ気にならないが
後が控えているので、あと2、3拾い読みして小説に移るとしよう
でも、富士山の噴火とその被害に対して江戸幕府がそれなりに
援助しているところなどは、能登の地震被害において今の政府が
情けない状態であることをつい連想してしまった