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現在ゲームをプレイ中~ドラゴンクエスト9星空の守り人

ゲームのプレイ日記を中心にいろいろと。基本的に箱と取説の情報だけでプレイするのでおかしな事をしてたりします(^^;;

「八重の桜」雑記2覚馬と八重と山本家と方言と薙刀対決

2013-06-07 00:49:07 | 八重の桜
「八重の桜」について思うことをつらつらと書く。

覚馬が頭よさそうに見えない。

「井の中の蛙だ」と上役に言って禁足くらってたときのほうがよっぽど頭よさそうだった。これから巻き返せるのかなあ。
京都で藩にこだわらない洋学所作って教えてて、先生と呼ばれるような人で、っていうのがいまいち伝わらない。
「洋学所作る」と言ってたし、「先生」と呼ばれてもいるけど、象山塾のような講義の時間がないから、最初に「先生」と呼ばれたときに「え?いつの間に先生なんて呼ばれるようになったの?」と思ったよ。講義の時間を映す暇ないなら「講義終わったー」→「薩摩(でも他の藩でも可)が訪ねてくる」→「私も入れて」→「OK」みたいなシーンを入れとけば印象違ったろうに。

八重と違ってこの時期には薩摩にも名が知れていて、山本覚馬だと分かったら幽閉の待遇が良くなって、のちに管見書いて新政府をうならせて、というふうに見えないのが不満だ。
本当に管見書けるのか?

八重の描き方は結構気に入っている。

特に、守護職受けることになったことを聞いたときに「名誉なお役目」と言ったところ。父と兄は難しい顔してたのと対照的で良かった。
父と兄に「名誉なお役目」と言わせ、八重に「本当に良いことなんだべか」と言わせた方が楽だし、聡明な娘と印象付けられるのにしなかったのは気にいっている。
同じような状況では「いままでは政権をお借りしてたんだべか」もある。これもお気に入り。

三郎の死と籠城戦をきっかけに、性格激変しそうな感じがあるのも良い。ここで強情な面が出てこないと、明治以降の八重のエピソードと合わなくなってしまう。

それにしてもこの3人似てるよなあ。

覚馬。戦が始まったと聞き無謀に飛び出して、薩摩兵に捕まる。
八重。鉄砲持って飛び出して、尚之助に止められる。
三郎。大蔵の制止を聞かずに飛び出して、敵に撃たれる。

似たものきょうだい(笑)。
史実の覚馬はもう少し慎重に行動して捕まったらしい。ドラマの描き方じゃ頭よさそうに見えない。

八重が活躍しないうえに物語の中心にいないのは自分的には問題ない。だってこのころの八重って、歴史的には本当に何もしてないから。何もしてないのにエピソード捏造されるのは嫌なんだ。あるかもしれないエピソードを膨らませるのは問題ない。結婚話とか視察旅行とか祐筆騒動とか。

祐筆騒動といえば山本家。

会津で八重が行くところは限られていて、基本、山本家、裁縫教室、道場。たまに神社、大きな木の上(本を読んでた)。1回限りなら、川で魚獲り、東山温泉、視察旅行(本人は新婚旅行気分)。

そのなかでも山本家はほのぼの癒し成分だったけど、それがもうすぐなくなるのは、さみしい。
厳しくもやさしいおとっつぁまがいい味出してる。会津出身以外の役者で、一番会津弁が上手いのは、山本権八役の松重豊。西田敏行は郡山なので結構違う。

その会津弁、方言が聞き取れないという苦情でも来たのか、最近は方言が弱くなってる。
浅羽忠之助(神保修理に殿がいません、と報告した人)の役者は会津出身なんだが、撮影のとき会津弁で台詞言ったら訛りが強すぎる、と方言指導に言われた。

そんな自分は大山巌と大久保の方言がいまいち聞き取れなかったけど、なんとか聞き取った(笑)。

公家衆の京ことばは美しかった。岩倉具視の京ことばは下手だけど。公家衆の中では三条実美がお気に入り。

中野竹子との薙刀対決はいらない。

八重は籠城戦前は鉄砲撃つけど普通の娘で、エピソードとしては、母が聡明だった、米俵を担げる力持ち、裁縫得意、薙刀も上手かったらしい、二本松少年隊と白虎隊に鉄砲教えてた、くらいしかないのは仕方ない。だから主役としての創作エピソードとして薙刀対決なんだろうけど、これがもう、本当に邪魔くさかった。

祐筆騒動と結婚騒動は邪魔に感じるどころか、ほのぼの癒しパートとして結構楽しく見たんだが、薙刀対決は同じことの繰り返しに見えてしまうのが邪魔だと思う原因なんだろうな。
あとは、自分が政局中心に見てるせいもあると思う。
そうそう、視察旅行もほのぼの癒しパートの部類に入ると思うけど、見ながら、この子たちはこの先…(泣)と思ってしまって、完全な癒しにはならなかった。

「八重の桜」雑記1呼び方と天皇と会津が追い込まれる過程

2013-06-06 00:27:12 | 八重の桜
「八重の桜」について思うことをつらつらと書く。

身分が高い人を呼ぶときに基本本名を呼ばないのが気に入っている。時代劇の基本だけど。

孝明天皇→帝、お上、天子様
松平容保→殿、中将、肥後守、会津殿、守護職、兄上
徳川慶喜→一ツ橋様、公方様、御宗家、上様

こうして見ると、容保が一番多いな(笑)。
自分の場合、孝明天皇を帝と呼び、容保を殿と呼んでいる。帝、殿と書くと読んでる人が分からなくなるから、と思って孝明天皇、容保と書いてるんだけど、自分の呼び方は殿だから、ちょっとした違和感というか葛藤というか、とにかく変な感じがする(笑)。

孝明天皇に容保が一目惚れ(笑)とか前に書いたけど、天皇の描き方は良い。

今の時代だって今上陛下にお声をかけてもらって、直筆の手紙貰ったらそれはもう宝物。この時代、しかも尊王の会津なら自分の命より大切な家宝で子々孫々に伝えるべきもの。実際、容保は書と和歌を風呂以外は生涯肌身離さず身に付けてた。

容保が孝明天皇のオーラにあてられて、ぼーっとなって、くそ真面目に仕えたのが会津藩にとってはあだとなったな。

孝明天皇の崩御がきっかけで、会津が窮地に追い込まれる過程は分かりやすくて良かった。
まさに坂道を転げ落ちるような。

最大の後ろ盾を失い、じわじわと追い込まれる会津。このころ容保は体調不良で動けない。長州派の岩倉具視が復権。巻き返しを図る攘夷派。なんとか踏みとどまってたが、討幕の密勅をかわすため大政奉還。その後の宮中会議で不利な決定。戦争をしたい西郷隆盛は江戸で暴動を起こす。それに怒った庄内藩が江戸薩摩藩邸を焼き討ち。それをきっかけに鳥羽伏見の戦いへ。

鳥羽伏見の初日は幕府軍の惨敗。2日目は錦の御旗が出るまでは互角だったが、出た途端総崩れ。神保修理は「兵を率いて」江戸に下れと進言したのに、自分たちだけで帰る慶喜と容保と定敬。

慶喜は老中解任。会津をはじめ他藩を江戸から追い払う。慶喜と容保と定敬に追討令。朝敵の汚名を着せられる。容保は会津に戻り恭順の意を示しつつ戦の準備。江戸無血開城。新政府軍に不満があるものは会津に集まる。新政府軍の標的は会津へ。

奥羽諸藩は会津助命の嘆願。新政府軍の和平交渉使者世良修三を仙台藩士が斬ったことで戦に突入。
白河で負け、二本松が落ち、会津の各街道で敗走し、鶴ヶ城籠城戦に突入。

ここで八重登場。女狙撃兵大活躍。という流れ。

になるはず。っていうか、ここで活躍しなかったら八重が主役の意味がない。
いままでの脇役状態なら別に何とも思わないけど、ここで活躍しないんじゃ本当に意味がないんだ。多少戦果を盛っても良いから活躍させてほしい。

そういえば、尾張藩も上野戦争も彰義隊もなかったな。
ここまでやってる時間がなかったんだろうが、尾張藩はやってくれても良かったと思うんだ。藩主は容保の兄で、徳川なのに早々と新政府軍に付いて、戦後容保の助命嘆願をした人の一人だから。
それと、春嶽が容保の恭順願いを握りつぶしてたはずなんだが(うろ覚え)そっちもなかったな。
桑名藩と庄内藩はやってる暇なさそうかなあ。

「八重の桜」22話「弟のかたき」

2013-06-05 00:58:10 | 八重の桜
泣いた。泣いたよ。ボロボロ泣いた。

権八父ちゃんが鼻水流すほどの本気泣きだったのがまた泣けた。

江戸に行ってた尚之助が、八重に覚馬と三郎の消息尋ねられて厳しい表情した瞬間、これは三郎戦死報告と遺髪と遺品持ってきたんだな、山川大蔵にも話聞いたな、と気付いたんだが、まさかこんなに泣ける場面になろうとは。空気が重いよ。

「こんなどこにでもある軍服、三郎のものであるはずがねえ」で南天の刺繍発見。三郎のものであることを悟る、というベタな場面。ベタだけに、良かった。
前にも書いたが、こういうのはベタが一番。

武士の死に方で、戦死、切腹、暗殺、処刑じゃ全然違うからな。その辺をきちんと描いてるのは良い。

何にも知らない無邪気なみねがまた泣ける。
冷静さを保ってるように見せながら、角場に行き、そこで泣く権八。ここは前に権八が三郎に「にさも一人前の男になったな」と言った場所だったはず。背中がまた泣けた。

ただ、三郎死亡シーンそのものよりこっちが泣けるってどうよ、と冷静に思ってしまった。

戦争準備に追われる会津。
使える者は女でも使うという方針なんだろう、白虎隊に鉄砲を教える八重。八重がぴりぴりしてるのが良く分かる。戦争が近いからだけじゃなくて、三郎が死んだことも原因。
思わず白虎隊士を三郎と呼んでしまい、鉄砲を手に走り出す八重。それを止める尚之助。感情を爆発させる八重。
八重を押しとどめてる尚之助と、説得されて尚之助の腕の中で泣く八重。泣けた。

多分、八重は三郎が死んでここで初めて泣いたんだろうな。これでやっと三郎の死を受け入れる準備が出来た。受け入れた後は泣くだけじゃなくて、三郎の代わりに戦場へ、なのが八重らしい。ようやく明治時代の八重らしくなってきたよ。
この先籠城戦を経てますます強情に、面倒くさい性格になっていくんだろうな。その片鱗が見えた良い場面だった。

それにしてもここに大蔵を居合わせさせるとは。
そのあとも「八重さんはどうしてます」と聞かせるとは。大蔵の嫁がかわいそうだ。この嫁も籠城戦で……。嫁、報われるときがくるんだろうか。
その大蔵の軍服がコスプレにしか見えなくて困る。この延長で彼岸獅子やられたら困るなあ。大蔵の見せ場なのに。

あんまり感動的だったんで、政局がいまいち頭に入らなかった(笑)。

録画見直して、政局で気になったところをつらつら書く。

会津は恭順するが、新政府軍が攻めてくるなら戦う。
世良修三が次回さっさと死ぬ。会津が崖っぷちに立たされる直接的原因。いや、原因は仙台藩か。
慶喜の出番はもうないのか?残念だ。

江戸無血開城で新政府軍の振り上げた拳は会津に向かう。とんだとばっちりだ。勝海舟も何も言わなかったから黙認か。
新政府軍の理由は、会津が反政府軍の拠点になって一大勢力になりそうだったから(建前)、会津は軍制改革して戦争する気だ(建前その2)、どっかで戦争しないと味方がまとまらない(本音)、長州は会津に恨みがある(本音その2)、革命は血を流さないといけない(本音その3)。
だけど、万国公法で「恭順の意を示したものは攻撃してはならない」とあるのを知っているのに、攻撃する西郷。腹黒だな。岩倉具視並の真っ黒さだ。

会津に勝のような交渉できる藩士がいなかったのが敗因の一つ。神保修理が生きてたら違ったんだろうに。
その修理の誤解は解けたようでなによりだが、なんか釈然としないものがある。
勝が言った「もし戦で薩摩が負けてたら、藩主の首を差し出せるのか」は会津の言い分でもある。会津は孝明天皇から信頼されてたからなおさら。藩主の首を差し出す=容保が朝敵だと認める、ということだし。

年が一つ足りなくて白虎隊に入れなかった子は(泣)。
尚之助がいつの間にか藩の重要人物に。服装が似合ってない(笑)。やってることも似合ってない(笑)。本人は、死んだ覚馬の代わりを務めてるつもりなんだろう。当主覚馬と三郎が死んで権八が当主に復帰、しかし権八は年だし、みねが婿をとるまでは山本家を守るつもりなんだろう。良い人だな。

ドラマの嘆願書と実際の嘆願書の筆跡が違いすぎる。史実だと一緒に捕まった野沢鶏一が口述筆記してるからちゃんとした字。ドラマ的にはぐちゃぐちゃの字の方が盛り上がるが、うーん。
覚馬は声で西郷を判別できなかったのに、時栄は一発で判別できてる。さすが将来の(以下略)。
ガラガラ声だったのに、「西郷」と呼ぶところだけは普通の声っておかしいだろ。

次回サブタイトルが「奥羽の誓い」から「会津を救え」に変更。絶対前の方が良かった。軽くなって台無しだ。

2週連続で感想書くことになろうとは。
今週分見るまでは、気が向いたときだけ感想書くかーって思ってた。山本権八(松重豊)があまりにも良かったんで、書いてしまった。その権八も玄武隊に入隊。そんで(泣)。もちろん感動的に撮ってくれることを期待してる。してるが、三郎があれだったから、あんまり期待しないで期待することにした。

「八重の桜」フラグ立てまくり作品

2013-06-04 00:38:37 | 八重の桜
「八重の桜」はフラグ立てまくり作品だと思ってる。

フラグっていうのは、戦争映画によくある、「俺、この戦争が終わったら恋人と結婚するんだ」と言う人物が高確率で死ぬという、あれ。

松平容保「守護職辞めたい」→辞められない。
徳川慶喜「たとえ一兵になろうとも戦う」→長州征伐中止。
徳川慶喜「強い幕府を作るまであきらめぬ」→大政奉還。
孝明天皇「容保の帰国を手助けしよう」→出来ないどころかそのまま崩御。
会津藩士「この作戦で大丈夫か?」→鳥羽伏見大敗。
田中土佐「藤堂藩が敵に大砲を撃ち込みます」→部下「藤堂藩がわが方に撃ち込んできました」
西郷頼母「長州も会津までは攻めてこねえべ」→攻めてくる。

ぐらいは、史実をもとにすればそうなるよな、でもフラグ立てまくってるな、で済むんだが、

山川健次郎「勉強好きです」→東大総長。
覚馬「次に娘に会うときは美人になってるかも」→娘の顔は見られない。
神保雪「旦那様がご無事でありますように」(鳥居に石投げ)→切腹。
神保修理「必ず無事に戻ってくる」→切腹。
八重「あんつぁまが手柄をたてますように」(鳥居に石投げ)→江戸時代はたてられない。
八重「わだすも嫁にいがねえ」→さっさと嫁に行く。
八重「南天は難を転じるというし」→転じられない。
八重「達磨に目を入れてまっすぐ撃てるように祈願しよう」→まっすぐ撃てるころには……(泣)。
木村銃太郎「人に銃を向けるな」→向けることになる。
尚之助「へばったら置いていきますよ」→置いていかれるのは尚之助。
尚之助「達磨はまた買ってやりますよ」→買えない。
会津藩士「包帯を巻くのが上手い」→看護婦

ここまでくると、すげえ、としか言いようがない。
一部フラグじゃないのも混じっているが、気にするな。

達磨は、二本松少年隊で1つあるんだが、それとは別に、事情を何も知らない新島襄が八重と白河に来た時に買ってやるんじゃないかなあ、と勝手に妄想してる。

まだ回収してないフラグというか伏線としては、
吉田松陰と揚げてた唐人凧。山川大蔵と彼岸獅子。あたりか。籠城戦の中での明るい話題だから、ここは思いっきりカラッと明るくやってほしいなあ。

2013年NHK大河ドラマ特別展「八重の桜」

2013-06-03 00:35:15 | 八重の桜
福島県立博物館で開催してる2013年NHK大河ドラマ特別展「八重の桜」に行ってきた。
この特別展は東京、会津、京都を巡回する。特別展の存在を知ったときは、東京まで行こうかな、と本気で考えたんだが、地元でやることを知って安心した。

この手の展示は、展示品をしっかり見て、説明文もしっかり読むので、他の人よりかなり時間がかかる。で、3時間ほどかかった(笑)。

充実した時間だった。

前半は松平容保展のような様相だが、後半はちゃんと新島八重展になってた。

個人的見どころとしては、

「孝明天皇御宸翰」「孝明天皇御製」孝明天皇からの文書と和歌
「緋色地唐草葵紋錦袋」上記を入れた袋
「奥羽越列藩同盟旗」現存する唯一のもの
「松平容保・照姫書状」萱野権兵衛にあてた手紙
「山本覚馬建白」通称管見。最初にここまで書かないと中身見てもらえなかったのかなあ、とか妄想すると泣ける。本心はこう思ってなかったのが「山本覚馬遺言書の草稿」見ると分かるんだよ。
「新島襄所用コート・ズボン・ネクタイ」今着ても違和感ない。かっこいいぞ
「八重の数々の書」男が書いたと言われても納得できる文字

あたりかな。

後は、会津会場のみの展示になる

「京都守護職役宅上屋敷指図」広い屋敷だ
「大政奉還下図」教科書に良く載ってる

あたりかと。

展示品の入れ替えがあるっていうんで、早売り券2枚買った。
で、作品リストを見てたら、全部見るには4回行かなきゃいけないことが判明……。

「硯箱」5月17日から26日。「煙草盆」5月27日から6月9日。「蒔絵鼓」6月11日から20日。「鼓箱」6月20日から7月3日。

「奥越出兵図屏風」入小屋の戦い5月17日から6月2日。白沢村・大橋村の戦い6月4日から18日。瀧原村の戦い6月18日から7月3日。

「硯箱」の展示はもう終わっていた。

他は6月10日に展示品入れ替えするみたいなので、上に書いたもののどれを見たいかで決めるしかない。さすがに4回行くのはきつい。

関連年表見てて思った。
もし容保が勢津子妃入内まで生きていれば、今回の大河ドラマは容保が主役だったかもしれない。復興大河だから。

自分は行ってないけど、しょぼいと噂の大河ドラマ館がすぐ近くなので、ついでに一緒に見ることをお勧めする。大河ドラマ館もそのうち行くんだー。しょぼさを楽しむんだー。
ちなみに、お城も近い。鶴ヶ城の見どころは石垣とお堀だと思ってる。

「八重の桜」これからの個人的見どころと期待

2013-06-02 00:35:43 | 八重の桜
史実のことではあるが、この先の展開も少し書いているので、気になる人はネタばれ注意。

「敗戦の責任」の再放送を見てて気付いたが、三郎、相手に銃を命中させてた。だったら、倒れる敵の姿を映してくれよ。無謀な突撃の方が印象に残ってしまって、少しだけ活躍したことが印象に残らず残念だ。

前回、キャラのことを色々書いたが、一人書き忘れたので書く。

高木時尾。幼馴染。照姫祐筆。
八重と「嫁に行かない同盟」結んだけど、その八重はさっさと嫁に行った。それちゃんと報告したのか?籠城戦では会うんだからその前に言っといた方が、と余計な心配してしまう(笑)。女の友情は儚いぞ。

「戦いは頂点へ」の10分スポット番組を4月末から5月半ばまでNHKでガンガン放送していた。もちろん見たけど、八重が中心にいなくて笑った。

今やってる5分スポット番組は、八重が中心にいて、やっと主役らしくなってきた感じ。
つまりは殺伐京都とほのぼの会津が一緒になるっていうことで、怒涛の負け戦が待っている。一般視聴者は付いてこれるのか?歴史好きや悲劇好きや判官贔屓の人には受けると思うけど、精神的にきついんじゃなかろうか。
一家自刃、中野竹子、白虎隊、他いろいろ盛りだくさん。7月半ばあたりにやりそうな映像もある。

個人的に一番心配してるのは神保雪。切腹した修理の妻。ちゃんとそこに至る過程をやってくれるんだろうか。もちろん過程そのものは描かず、きちんと見てれば分かるようにやってくれるかっていうこと。きちんと見てなければ分からない描き方でいいから、やってほしい。

神保雪に限らず、結構悲惨なエピソード満載の会津戦争。
ここはしっかり悲惨さを前面に押し出してほしい。最近よくある「敵にも家族がいるんですよ。だから戦争は良くない」みたいな描き方じゃなく、「戦争は悲惨なんだ。だから戦争は良くない」という描き方にしてほしい。

それにここを悲惨に描かないと、明治以降、八重が長州出身者を冷遇したということに説得力が無くなってしまう。
今だと原発事故で避難した福島県民が東電社員の子供をいじめるようなもんじゃないかと。良くないことだけど気持ちは分かる、というふうに持ってって欲しいんだ。

覚馬に「いま戦をしたらこっちが蹴散らされる、だから戦はなんねぇ」と言わせたから、期待したい。

籠城戦だけでまるまる1カ月放送、という大河史上例を見ない長さ。おまけに負け戦。鳥羽伏見からだと1カ月半。
もし五稜郭までやるとするとさらに伸びる。

幕末ものでほとんどやらない奥羽越列藩同盟、白河口の戦い、二本松少年隊と個人的見どころが盛りだくさん。楽しみだ。

後は、斎藤一と時尾の出会い、尚之助と八重の別れが気になる。特に別れの方。

大河ドラマ「八重の桜」が決まってから川崎尚之助の史料が色々発掘されて、今までの「籠城中に行方不明」説が使えなくなった。
史実は結構不遇な最期なので、この大河ドラマのおかげで、川崎尚之助が一番名誉回復したのかもしれん。
この夫婦は多少意見の違いはあるものの結構ラブラブだから、どうするのか気になる。某漫画版だとお互いの利害が一致した政略結婚で、これはこれで気にいってたりするんだが、ドラマはどうするのかなあ。楽しみ。

「八重の桜」キャラの薄さがお気に入り

2013-06-01 00:44:38 | 八重の桜
「八重の桜」の感想。主にキャラクターについて。

細かいことが気になる、でいろいろ書いてて思った。
ここの登場人物ってキャラが立ってない。もしくは弱い、薄い。

「開戦!鳥羽伏見」で死んだ林権助こと元容保公(日テレ白虎隊)。
本気になって見てるような自分以外の、普通にテレビつけて普通に見てるような人は、林って誰?いままで出てたっけ?状態じゃなかろうか。
山本覚馬が禁足になる少し前、山本家に来て両親に「上がへそ曲げるから言動には気を付けろ」と忠告してくれたこと、覚馬や修理を押しのけて何が何でも戦う、と騒いでた人たちの中にいたこと、覚馬に「目が悪くて大変だろうから家に来い」と言ったこと、ぐらいしか覚えてない。

会津藩家臣団って、一言一言は印象に残るんだが、それを言ったのが誰でどういう性格してて、っていうのが全然伝わってない気がする。

神保修理。切腹したけど容保の小姓じゃなかったの?慶喜に進言できるほどの人物だったの?
田中土佐。佐藤B作。「我らは何と戦ってるんであろうの」。江戸城登城禁止を報告した人。
秋月悌次郎。八重が嫁に行くときに面倒見てくれた人。一時期蝦夷にいた。有能らしい。
山川大蔵。八重を好きだった人。嫁がいるいまでも未練があるっぽい。嫁がかわいそう。
梶原平馬。大蔵の姉が嫁。京都で嫁が赤ん坊生んでた。
佐川官兵衛。中村獅童。体育会系。
萱野権兵衛。浮いてる気がする。つーかこの役者で大丈夫か?会津藩的重要人物なんだが。
横山主税。国広富之。元神保修理。体壊して会津に戻る直前に、容保から「体をいとえよ」と言われた人。「お前もな」と突っ込んだのは自分だけではあるまい。ほんのちょっとしか出番なかった。

っていうのが一般人の認識じゃないかなあ。幕末の歴史なんて学生の頃習ったきりであんまり覚えてないような一般人は、会津のことなんて白虎隊くらいしか知らないんだから、一般人向けに強力なキャラ付けしても良かったろうに。史料がいっぱい残ってる幕末だから難しいのかなあ。
でも強力なキャラ付けしたら八重の印象がますます弱くなるからこれでいいのかも。

キャラ立ってるのは西郷頼母くらいか。
西田敏行。元萱野権兵衛。意見の違いで容保と対立。謹慎してたけど解かれた。

家臣団だけじゃなく、八重の周りのキャラも立ってない。
八重の周りどころじゃなく、八重自身もキャラが弱い。

特に、中野竹子に「どうして薙刀じゃなくて銃?」と聞かれて答えられないのは駄目だ。八重の生い立ちから考えるに、この質問は竹子だけじゃなく他の人にさんざん聞かれてるはず。西郷頼母にも聞かれてた。なのに答えられないってどうよ?
「殿に受けた御恩をお返ししたくて。家の稼業が砲術だから。あこがれの兄が銃を撃っているのを見てかっこいいと思って。兄と弟は銃を教えてもらえたのに女の自分は駄目だったのが悔しくて。銃は強いから」ぐらいさらっと答えろ。

主役がキャラ薄くてどーする。脇役じゃないんだぞ。まあいまは実質脇役状態だが(笑)。

むしろキャラ立ってるのって、薩長と幕府側じゃないか?

孝明天皇。うるわしい。うるわしすぎてくらくらきた。容保が一目惚れするのも分かる(オイ)。
西郷隆盛。かっこいい。腹黒くてかっこいい。薩摩ファンは嬉しいんじゃなかろうか。
岩倉具視。京ことばは下手だけど、腹黒さはピカ一。そこがいい。
勝海舟。軽い。ちょっとイメージ違う気もするが、まあいい。
桂小五郎(木戸孝允)。橋の下で女の子と泣いてた人。最近影が薄い。

徳川慶喜。2番目のお気に入り。
最初の頃の御三家無許可登城のシーンで4人でいた時には、あまりの軽さにくらくらきた。重要人物なんだが、これで大丈夫か、と。
ところがだんだんとこの軽さが良くなってきた(笑)。変わり身の早さの違和感のなさはさすが政治家の息子。色々な慶喜が過去に演じられたけど、なんだか妙な説得力がある。小泉孝太郎も「政治家の家に生まれたのが役者で初めて役に立った」と言ってたし。
写真に似ているのも大きい。不満点は政治家として優秀な場面がほとんどないこと。
もうじき出番も無くなると思うと残念だ。

松平容保。1番のお気に入り。
陣羽織を着た有名写真に似ている、というのは大きかった。
毎回のように泣いてるのがうざいと思った時期もあったけど、線が細くて病弱で部下思いなのが描かれているので、満足。

「敗戦の責任」で江戸城登城禁止の報告を受けたときの、家訓をぼそぼそ言うシーンは良かった。
家訓を引き合いに出されて京都守護職を受けざるをえなくて、ひたすら帝と徳川のために尽くし、家訓を引き合いに出されて慶喜と江戸に帰らざるをえなくて、なのに慶喜は自分を見捨てる。いままでやってきたことを全否定されたと容保は思ってしまったのがよく分かる。

長々とキャラが薄い、と書いててなんだが、そのキャラの薄さが実は気にいってる。
あんまりキャラが濃いと、何度も見返すとうざいんだよ。毎回のように泣いてた容保みたいに。適度に薄いと何度も見返すうちに味が出てくるような気がしていいんだ。

「八重の桜」21話「敗戦の責任」

2013-05-30 00:38:33 | 八重の桜
「敗戦の責任」での神保修理の切腹に感動したので、「八重の桜」についての感想を書く。

いままでずーーとハマって見てた。大河ドラマでここまでハマったのってこれだけ。録画して最低2回、土曜日の再放送も都合が合えば見る、という自分史上例がないくらいハマりっぷり。最初の数カ月は1回見ただけで録画消してたんだが、ここ1カ月は3回ほど見てるという…。
まあ、地元大河っていうので贔屓目もあると思う。

鳥羽伏見で負けたのは徳川慶喜が逃げたから。何故逃げたかというと修理が進言したから。松平容保は悪くないので、修理に批判が集中。戦に負けた責任を負って切腹。という流れ。

会津藩士からの突き上げがすごくて、修理をかばおうとした容保もかばい切れず、切腹を命じる場面は、互いが互いの立場をよく理解していたし、切腹を命じられた時の修理は微笑んでいたので、本人的には満足だったんだろうなあ。
「殿は分かっていてくださる。それで十分ではないか」という台詞と妻の雪を思い出すところで、実は未練があるんだけども、それでも、みたいなのが分かるから、ちょっと泣いてしまったよ。

本当に良かった。良かっただけに、細かいところが気になるんだよー!

いままでの神保修理の描かれ方って、容保の小姓みたいで有能な人物って印象ではなかった。
今回の放送で初めて修理がまともに仕事してて、見てるこっちとしては「え?そんなこともしてたの?」と。
戦況視察に行ったり、榎本武明に名前が知れていたり、慶喜に進言したりするのが、「あんたそんなに偉かったのか」と思ってしまった。
他藩にも名が知られた人物で、勝海舟が慶喜を通じて助けようとしてたっていうのは紀行の中で紹介されただけ。本編でやれよ。

山本覚馬と一緒に長崎に行ったときだって、覚馬のお目付け役にしか見えなくて、ここで他藩の人物と色々交流があったはずなのにーと歯がゆかった。ちょろっと伊藤博文の紹介したくらいか。
八重vs中野竹子in黒河内道場。なんていうのは削って、こっちに時間を割いて欲しかった。

修理が有能で、考え方が固い会津藩の中ではバランスのとれた人物で、西国諸藩とも交流があって、そのせいで疑われたっていうのを、ここまでの話の中で描いていて欲しかった。

本当に残念だ。

残念と言えば、三郎もそうだ。

ここで死ぬのは分かっていた。ただ、その死に方が修理と違って納得いかない。
初めての戦で腰が抜けて、それでも気を奮い立たせ、兄や姉に教わった通り銃を使って戦って、まではまあ良かった。
どうして敵の前に無謀に飛び出すかな。新兵にありがちな行動とはいえ、それを三郎にやらせることはないだろうに。おかげで敵に撃たれて死亡だよ。
もうちょっと活躍させてやれよ。
2、3人撃ったところで気が大きくなって、一瞬油断したところを死角にいた敵に撃たれるとかさ。

死ぬ直前の三郎は、台詞が聞き取れなくて台無しだ。
死に際だから台詞ちゃんとしてなくてもOKと思ったかもしれんが、こっちは聴き取るために何度も録画を巻き戻すから、感動できなかった。
江戸に出立する三郎を見て、「もう帰ってこないんだな、鳥羽伏見で死ぬんだな、見送る家族は当然だけど知らないんだよな」とちょっぴり感傷的になって、「こいつ死んだら泣くかもしれん」と思った自分の感情の行き場がない……。

八重が刺繍してくれた南天を軍服に縫い付けてるっていうのは良かった。
ベタだけど。つーかベタでいいんだよ、こういうのは。

ベタと言えば先週戦死した林権助。元容保公(笑)。
かっこいい死亡シーンで良かったが、弁慶を思い出したのは自分だけではあるまい。
林様の戦死報告聞いて涙を流す今容保公(笑)は良かったよ。こういう人物だから会津藩士は付いてったんだろうな。

これまで松平容保といえば風間杜夫だったんだが、綾野剛に変わった。線が細くて病弱で流され体質で部下思い、というイメージぴったり。陣羽織を着た有名写真にそっくり、というのは大きかった。

長くなった。続きは次回。