Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

促成栽培

2021年12月13日 06時30分46秒 | Weblog
伊藤塾、司法試験最年少合格者の母親との対談をオンライン配信
 「第1編は幼少期の関わり方、第2編が習い事をテーマに対談のようすを配信。第3編は小学校受験、第4編では勉強への取組み・読書へのこだわり、第5編ではデジタル機器とのかかわり方、第6編は司法試験への挑戦、第7編は子育てを振り返ってをテーマに配信する。ただし、第3編以降は、Webサイト掲載の「動画視聴アンケート」回答者に向けた限定配信となる。

 「最年少合格」という言葉が飛び交っているが、この言葉で、私は、大学時代のある「秀才」のことを思い出した。
 大学に入学するや、アルバイトで資金を貯めてその資金で司法試験予備校(複数)に通い、その間は講義・サークル活動には殆ど出ず、自家製の「論証」づくりに没頭していた同学年の有名人で、現在は官僚となっている人物のことである。
 大学2年次に司法試験に合格する(つまり「最年少合格」)というのが目標だったらしいが、初回は論文で失敗し、3年次に合格したという秀才で、当時は進路を「〇〇省に入って官僚になるか、憲法学者になる」と定めていたそうである。
 (典型的な)枝分節集団のトップか、さもなければ「最後の一人」を守る学問の研究者か、という自らの分裂した思考には気付いていないというのが興味深い(もっとも、「人権」よりもっぱら「統治機構」に関心があると考えれば、理解できなくもない。)。
 ここですぐに想起されるのは、知的信用(5)で取り上げた、「社会に出て問題を起こしてしまう法学部生」のことである。
 つまり、こんな風に「促成栽培」のルートに乗ってしまうと、社会一般のことが分からず、もちろん「最後の一人」の立場などを理解することなど到底不可能な人間になってしまうおそれがあるだけでなく、例えば賭けマージャンや給付金詐欺などの犯罪に手を染めてしまうかもしれないのである。
 老婆心からかもしれないが、私などは、こんな風に危惧を抱くのである。
 

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