「彼女は東京都内に約百余あるコールドケース(未解決事件)のおうち、大塚署管内で発生した事案を掘り起こす担当で、この事件に疑念を抱いたのです。彼女が着目したのは、自殺というにはあまりに不自然なナイフへの血の付き方でした。」(p27)
「国の政治がおかしくなっちゃう。話が大きすぎる。自民党を敵に回すよ。最終的には東京地検の意見を受けて、警察庁が『やめろ』という話。GOを出すときは当然警視総監の許可もいる。普通のその辺の国会議員だったらまだしも木原だよ、相手は・・・・・・」(p28)
文春砲がある政治家にロック・オンしているが、逆に刑事告訴を受けそうな情勢である。
ちなみに、この政治家は、巷では”イケオジ”と呼ばれているらしい。
家系図(木原家(木原誠二・木原雄一郎・木原正裕の家系図))をみると、いわゆる「華麗なる一族」の出身であり、金融資本主義の権化のような人物である。
もっとも、単なる二世・三世ではなく、武蔵高校→東大法学部→大蔵省というスペックから分かるとおり、「親の七光り」を批判する維新勢力を黙らせるだけの実力も兼ね備えているようにみえる。
というわけで、(世襲の)首相をはじめとする自民党幹部の覚えめでたく、かといって維新などからも叩かれないはずの彼だったのだが、今回は文春砲を食らってしまったことになる。
これについては、私見では、やはり落選期間中の有り余るエネルギーに原因があったと考える。
というのも、彼は落選期間中とその前後、頻繁に銀座のクラブに出入りしていたらしく、現在の妻や愛人とされる女性ともその時期に知り合ったようなのだ。
落選中のため、政治活動に注ぐためのエネルギーと時間を持て余し、複数の女性との交際に没頭したというのは、自然な推理だろう。
但し、お子さん(たち)が生まれたのは国政復帰後で、その後の彼の活躍ぶりはもはや言うまでもない。
こうしてみると、「異次元の少子化対策」言葉も、あるいは「子どもが増えれば予算が増える」という彼の発言も、なんだか深い意味を帯びて聞こえてくる。
そういえば、過去には、彼を上回る”性豪”政治家が存在していた。
ここまで行くともはや動物に近い。
・・・さて、今週の文春はどうなりますことやら?