茅ケ崎副市長死亡は「サーフィン中の事故」説明一転、市長が謝罪
「公務中の事故」と発表してしまうと、(副市長に公務災害の適用があるかどうかは分からないが)公務災害である点に争いがないかのように見えてしまい、適切ではないと思う。
公務災害の該当性は、「公務遂行性」と「公務起因性」とによって判断される。
市長が指摘したように、「出張自体が公務」というのであれば、「公務遂行性」が肯定され、公務災害として認められるのかもしれない。だが、そう簡単に割り切ってよいか疑問があり、実務上も、出張時における積極的な私的行為については「公務遂行性」が否定されているようである。
そうすると、本件では「公務起因性」が問題となると考えられるところ、「公務起因性」(疾病の場合)は、当該疾病が「他の危険因子にくらべ職務遂行が有力な原因で発症したこと」によって判断される。副市長の死因が心臓発作であるとすれば、一般に、最も有力な危険因子は、激しい運動や急に冷たい海水に入ったことと考えられるから、「公務起因性」は認めがたいと思われる。
合掌。
「公務中の事故」と発表してしまうと、(副市長に公務災害の適用があるかどうかは分からないが)公務災害である点に争いがないかのように見えてしまい、適切ではないと思う。
公務災害の該当性は、「公務遂行性」と「公務起因性」とによって判断される。
市長が指摘したように、「出張自体が公務」というのであれば、「公務遂行性」が肯定され、公務災害として認められるのかもしれない。だが、そう簡単に割り切ってよいか疑問があり、実務上も、出張時における積極的な私的行為については「公務遂行性」が否定されているようである。
そうすると、本件では「公務起因性」が問題となると考えられるところ、「公務起因性」(疾病の場合)は、当該疾病が「他の危険因子にくらべ職務遂行が有力な原因で発症したこと」によって判断される。副市長の死因が心臓発作であるとすれば、一般に、最も有力な危険因子は、激しい運動や急に冷たい海水に入ったことと考えられるから、「公務起因性」は認めがたいと思われる。
合掌。