『市場の秩序学』(ちくま学芸文庫)
1998年発行の本だが、少しも色あせていない。
文系人間にとっては、数式が多くて読みにくいが、「直観するための数式」という意識で読めば、何とかなるものだ(これは、哲学専攻から経済学者に転じたコロンビア大学のGlenn Sheriffから教わった。)。
スラッファの引用だが、
「実業家たちが、その生産を逐次増加させたいと思うとき、闘わねばならぬ主要な障碍物は、・・・価格を引き下げずには、あるいは、販売費用の増加を忍ばずには、より多量の財貨を売りさばきがたいことにある。」(p174)
塩沢教授は、このくだりを「均衡概念の否定」と断じる。ちなみに、この状況はいまの弁護士業界にぴったり当てはまると思う。「操業率」を下げる事務所も出ているだろう。「不況の理論」の個所だけでも再読すべきだ。
1998年発行の本だが、少しも色あせていない。
文系人間にとっては、数式が多くて読みにくいが、「直観するための数式」という意識で読めば、何とかなるものだ(これは、哲学専攻から経済学者に転じたコロンビア大学のGlenn Sheriffから教わった。)。
スラッファの引用だが、
「実業家たちが、その生産を逐次増加させたいと思うとき、闘わねばならぬ主要な障碍物は、・・・価格を引き下げずには、あるいは、販売費用の増加を忍ばずには、より多量の財貨を売りさばきがたいことにある。」(p174)
塩沢教授は、このくだりを「均衡概念の否定」と断じる。ちなみに、この状況はいまの弁護士業界にぴったり当てはまると思う。「操業率」を下げる事務所も出ているだろう。「不況の理論」の個所だけでも再読すべきだ。