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サーファー院長の骨休め

“ビッグマッサータハラ”のライフスタイル

2対8

2025-01-27 | サーファー院長の骨休め by 毎湘通信
「2対8」                            2025.1月

「2割の痛さと8割の気持ち良さ。」患者さんに治療の感想を聞くとこんな言葉が返ってきた。これを追求してきた。自分が意図してやってきたことを評価してもらい嬉しかった。
 緊張すなわち収縮している筋は触ると痛い。慢性的に筋肉が収縮し、硬くなっているポイントに刺激を与え、血流を促すことで老廃物を除去し、筋の緊張を緩めることを目的にマッサージをする。ポイントを捉え、どういう指の使い方でどのくらいの圧をどのくらいの量加えるのか。それが試されるのだ。

 そしてここからが大事な話だ。収縮した筋の裏側には必ず伸びた筋が存在する。伸びた筋はマッサージで縮めることはできない。眠っていたかのように伸びてしまった筋に対して自分で筋肉を収縮させて呼び起こすのだ。全力で収縮しようとすると縮んでしまっていた裏の筋が自然と緩んで働きを応援するようになっている。こういった生理現象を利用して運動療法を施すことで収縮と弛緩のバランスが整う。そうした療法をマッサージの後に加えることで、正しい本来の体の使い方が蘇り、爽快感を味わうことができるのだ。

「究極のマッサージ」とは、相手の悩みを理解することに始まる。問題の場所はここだということを痛みという飛び道具を使って再認識させる。それだけでも気持ち良くはなる。しかしその感覚は一時的なものに過ぎない。次のステップは自らの体を運動させ、動ける体にすることだ。2割の痛さの後に来る8割の気持ち良さの中にはこの要素が多分に入っているはずだ。


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