太った中年

日本男児たるもの

保毛尾田保毛男と朝青龍

2010-01-31 | weblog

 

別に隠していたワケではないが今日でこのブログもマン2周年になったつーことは明日から3年目に挿入じゃなくて突入することになる。そこで2年目に一番印象に残ったことはナニかと思い起こせば、そりゃもう角川春樹ツイッターで知った「石破茂は保毛尾田保毛男に似ている」ことがダントツ一位だ。

顔だけじゃなくて丁寧な話し方、書く文章だってホモ男的であることを発見して悦に入った。

そんなワケで2年目のオーラスを飾る石破保毛男のブログ記事を以下、転載。堪能してくれ。

通常国会開会にあたって

石破 茂 です。

石川議員も含め自身の元秘書が三人も逮捕されながら、小沢氏は検察と徹底的に「戦う」姿勢を崩さず、鳩山首相も「戦ってください」と述べたことを「不適切とは思わない」と発言し、何ら間違っていたとの認識を持っていないようです。

一体何を相手に戦うのか。「小沢幹事長の(潔白を)信じている」との前段の発言からすれば、検察を相手とした発言としか思われない。

検察も行政の一部であり、行政の長たる総理大臣がそんな発言をしていいはずがありません。民主党内からも何の批判の声も挙がらないようですが、一体これはどうしたことでしょうか。リクルート事件の時には、自民党内からも強い批判が起こったものでしたが、小選挙区制における幹事長の権威の前にただひれ伏すばかりの人たちに、国政を担う資格などあるのでしょうか。

本日から通常国会。国会は裁判所ではないのですし、我々が検察以上の資料を持ち合わせているわけではないのですから、この問題はむしろ「政治のあり方」として論じるべきなのかもしれません。

小沢氏は「いろいろ問題があっても、それを承知の上で国民は民主党を選択してくれた」と述べていますが、それは明らかに間違いです。昨年、現職公設秘書の大久保某が逮捕された昨年の時点と今とでは全く状況が異なることぐらい、本人も十分に知っているはずで、完全に論理が破綻しています。昨年は「自民党が民主党を陥れるために仕組んだ国策捜査だ!」などと言っていましたが、政権党となった今は「検察権力との戦いだ!」と微妙に話をすりかえている。

そもそもこの人は「国民主権」を自らの都合のよいものに解釈し、選挙に勝ちさえすればすべて許されると固く信じ込んでいるようです。だから天皇陛下のご活動にしても、自衛隊の活動にしても、滅茶苦茶な憲法解釈を振り回すのです。

政治とカネの問題をできるだけ少なくするために公的助成・政党助成金を導入したのに、政党の解党・変遷に伴い国民の税金が原資であるその金を結果的に自らのものとするような行為も、法の網を巧みにかいくぐり、たとえ形式的には合法であったとしても断じて許されるべきではありません。

ロッキード事件の際も、検察は一部から強く批判されました。

いつかもこのブログに書きましたが、当時田中派参院議員であった私の亡父は「田中を信じる」とだけ言い、それに徹しておりました。それはそれで一つの生き様であり、田中角栄元総理を心から信頼し、尊敬していた父を否定するつもりもありません。しかし、幾多の事件を教訓にその後政治資金規正法は何度も改正され、「どこから資金が入ったか、そしてそれはどのように使われたか」を明確にすることこそ政治の信頼確保のために重要であり、その違反は単なる形式犯ではないということになったはずなのです。

報道で伝えられる「忙しくて記載を忘れた」「小沢先生が潤沢に資金を持っていることを隠したかった」などという動機はにわかには信じがたいものですし、動機の如何を問わず、虚偽記載の責任は厳しく問われるべきなのではないでしょうか。

内政・外交に課題が山積する中、補正予算・本予算の審議は極めて重要です。

我々は問題点を的確に指摘し、反対する理由を明らかにしなくてはなりません。しかしそれに入る条件として、所謂「政治とカネ」(これに代わるもう少しきれいな言葉はないものかといつも思うのですが)についての集中審議を求めることは最低限必要でしょう。検察の聴取にも応じず、マスコミにも答えない、そして総理までが「戦ってください」という異様な有り様では、国会がその責務を果たす他はありません。それが実現すれば、予算の審議を徹底的にやりましょう。夜に日を継いで、土曜・日曜もやってもよいのです。

思い上がってはなりません。自分だけが正しいのではありません。世の中の真理とは、もっと崇高なもので、我々は強い怖れを持って臨まなくてはならない。ましてや、選挙で票目当ての嘘出鱈目の公約を掲げ、自民党の失態に乗じて獲得した議席などに何の重みがあろうか。

民主主義を弄んだ者は、民主主義によってその報いを受けることを知るべきです。

しかし我々も、この敵失に過度に乗じてはなりません。自民党がよくなったわけでは決してない。内閣支持率も民主党支持率も下がっているが、自民党支持率が上がらないことこそ問題なのです。24日の党大会でどこまで毅然とした姿勢を示せるかが問われており、ここで自民党がそれを示せなければ、国民に残るのはただ絶望の闇だけであることを肝に銘じなくてはなりません。

「外国人地方参政権」について多くのご意見を頂いております。中には「政調会長が賛成している」などとするご批判もありますが、そのようなことはありません。

これは私の手法なのですが、賛成論を徹底的に分析し、如何なる論点にも明確に答えられるようにしなくては論戦には勝てません。ましてや相手は圧倒的多数を持ってこれに臨もうとしているのですから、尚更のことです。精神論や不十分な準備では決して戦には勝てないからこそ、世論の圧倒的な支持を頂くためにも周到な準備を持ってあたります。時間的な制約もよく認識しておりますことを申し添えます。

どうだ奥さん、理路整然と小沢問題を批判する巧みな文章。これぞ保毛尾田パワーと言うもの。

 

その保毛尾田パワーより強烈なのが以下、朝青龍に関するブログ記事。

<< 横綱・朝青龍に殴られたのは関東連合元構成員の川奈と中村だ!!

暴行の原因は横綱・朝青龍が被害者・川奈毅が責任者の脱法飲食店「ファリア」の便所で外人モデルを強姦したからだとの噂!?

横綱・朝青龍事件に関して驚愕の情報が飛び込んできた。関係者の話によれば「事件当夜、朝青龍は外人モデルを次々と脱法飲食店「ファリア」のトイレに連れ込んで強引に性行為におよんでいたのです・・・!」(外人タレント談)。店の責任者である被害者の川奈毅がこれを注意すると激昂した朝青龍が付き人と一緒に川奈を車でさらってボコボコにした。すきを見て車から逃げ出した。川奈が「たすけて~」と悲鳴を上げて警察官に泣きついたので川奈は助かったらしいのだが・・・。情報が事実だとするならば横綱・朝青龍は凶悪犯罪事件をおこした犯罪者ということになる!

強姦事件のあった関東連合元構成員の川奈毅が責任者を務める「ファリア」という外人クラブはビル一棟を使い各階ごとに違う飲食遊戯スペースを作り、ダンスのフロアーやオシャレなバーのフロアーや会員制個室ラウンジのフロアーをもうけたりと、表向きには朝方まで営業できるレストラン形式の店にしている。しかし、実態は違うのだ、アメリカやヨーロッパの10代から20代前半の外人美人モデルを何十人と凄くたくさん集めてホステスにして接客をさせているのである。「ファリア」のずる賢いところは、あくまでもホステスの美人モデルたちは、自分たちもたまたまレストランに遊びに来ているお客であるという形にして、男性客との自由恋愛を装い、客の傍で接客するところなのだ。モデルたちはビルのフロアーを行ったり来たりして、美しい肉体を見せつけながらお客が誘ってくれるのを待っている。当然、店の従業員が女性をそれなりに手配することはいうまでもない。この脱法外人クラブには芸能人やスポーツ関係者も大勢出入りしているという話である!

◆違法ドラックの巣窟で朝青龍もシャブをやっていたのか!尿検査と毛髪検査を急げ!

外人女性モデルたちが、ここで働く理由としては金だけではない。外人である女性たちが異国の地・日本で入手困難なヘロインや覚醒剤・マリファナ・コカイン・MDMAなどの違法薬物が簡単に手に入るからだ。何せここは芸能界薬物事件の温床「エーライフ」の系列店なのだ。しかも責任者の川奈毅は以前からその筋では薬の売人という噂もある人物なのだ!

薬浸けになっているモデルたちは売春でも何でも行うらしいが、中には売春はしない、客に体を許さない美人モデルも大勢いるらしいとの噂。朝青龍はそんな美人モデルを無理やり抑え込み、次々と個室や便所で強姦していったらしいのだ!?「おそらく朝青龍は薬をやっていましたよ!」(外人モデル)朝青龍はこの違法薬物の巣窟で酒に酔っていたのではなく、薬をやっていたから次々と美女たちを強姦をして、その後に大暴れしたのではないか?と噂されている。日本相撲協会はできるだけ早くドーピング検査を行い全容解明するべきであろう!

ジャンキー横綱、うーん、ありそうな噂話。ますます朝青龍のファンになった。

ついに警視庁が動く!朝青龍を事情聴取へ(スポーツニッポン) - goo ニュース

16日に東京都内で知人男性に暴行したとされる大相撲の横綱・朝青龍(29=高砂部屋)について警視庁麻布署は30日、事情聴取する方針を固めた。師匠の高砂親方(元大関・朝潮)が同日、日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)に示談が成立したことを報告したが、事態は収束するどころか、新たな局面を迎えた。もし傷害容疑で立件されれば、解雇処分は免れない。朝青龍はこの日、東京・両国国技館での「皇司引退相撲」に出場したが、無言を貫いた。

朝青龍の暴行騒動で、ついに警察が動きだす。警視庁麻布署が、事実関係を確認するため、朝青龍本人から事情を聴く方針を固めた。

麻布署は、被害者の男性から被害届が提出された場合、事情を聴く方針だったが、社会的な影響を考慮し、示談や被害届に関係なく、男性や現場にいた関係者から事情を聴いた後、朝青龍からも聴取したいとしている。その上で朝青龍を傷害容疑で立件するかどうか検討するとみられる。

麻布署によると、男性は16日午前4時頃、東京都港区西麻布を車で通り掛かった際、交通事故処理中の同署員に「車内で朝青龍に暴行された」と訴えた。朝青龍は車内にいたが、男性が「謝罪してくれるなら被害届は出さない」と話したため、同署は詳しい事情は聴かず、そのまま帰した。

男性はその後、朝青龍から謝罪がなかったため、弁護士と協議。鼻骨骨折など全治1カ月との診断書を取り、初場所終了後の25日になって同署に相談に訪れた。被害届は提出していない。だが、傷害罪は、被害者の告訴が必要な親告罪ではないため、男性の被害届がなくても関係者の事情聴取や立件は可能だ。

朝青龍サイドでは男性と示談の話し合いを進めていた。この日、師匠の高砂親方(元大関・朝潮)が両国国技館を訪れ、日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)に、示談が成立したことを口頭で報告した。しかし、それで事態が収束することはなかった。

朝青龍はこの日、元幕内・皇司の引退相撲に出場した。公の場に登場したのは、武蔵川理事長から厳重注意を受けた25日以来5日ぶり。暴行の被害者が個人マネジャー一宮章広氏ではなく、別の知人男性であることが発覚してからは初めて報道陣の前に姿を見せた。一連の騒動についてどんな発言をするのか注目されたが、無言を貫いた。

支度部屋では親しい関係者、力士と談笑する場面も見られたが、報道陣には口を開かなかった。取組では白鵬に敗れた。その際、場内から「西麻布」「しっかりやれよ」とのヤジが飛んだ。だが、これにも反応しなかった。断髪式では、花道で武蔵川理事長とすれ違ったが、謝罪するどころか言葉を交わすことさえなかった。

現役の横綱が警察の事情聴取を受けることになれば極めて異例。角界の伝統を汚すことになる。協会も、朝青龍に厳しい処分を下さざるを得ない。立件されれば解雇は免れない。一連の騒動は重大な局面を迎えた。

・朝青龍の暴力騒動 16日未明に泥酔して暴力騒動を起こし、パトカーが出動していたことが21日発覚。朝青龍サイドは当初、被害者は肩付近を小突かれた個人マネジャーの一宮章広氏としていた。22日に師匠の高砂親方が武蔵川理事長に謝罪。25日には高砂親方と朝青龍が厳重注意を受けた。だが27日に被害者が個人マネジャーではなく六本木のクラブ責任者だったと「週刊新潮」が報じていることが判明。同誌によれば被害者は鼻骨骨折など全治1カ月の重傷を負ったという。また、男性が麻布署に被害相談に訪れていたことも28日に明らかになった。


平民新聞に清き一票を

2010-01-30 | weblog

Blue Morning

 

「アルファブロガー・アワード2009」の投票を受け付けています!


スケジュール

投票締切: 2010年2月22日(月)23:59まで

結果発表: 2010年2月24日(水)イベントにて発表


なお、2010年2月15日まではリアルタイムに投票数をご覧いただけますが、2010年2月16日以降は投票数部分が「?」になって見えなくなります。

しかし、投票自体は締め切っていません。締切日のラストスパートに向けて、より一層のご投票、お待ちしております!

※イベント詳細は後日ブログでお知らせします。


投票方法

以下の2種類を用意しました。お好きな方法でご推薦ください。

このページから推薦: 投票したいブログの隣にある「投票!!」ボタンをクリックして、投票してください。

アルファブロガーアワード2009

アルファブロガー・アワード2009、投票受付中!

さて奥さん、たまたま上記を発見した。

見ればブックマークしている平民新聞がノミネートされているではないか。

んで、heimin氏のツイッターをみた。

http://twitter.com/heimin

heimin氏はアルファブロガーの写真ではなくて手マン部門と言っていた。

だから手マン好きの奥さんは平民新聞に清き一票を!ってことさ。

そして手マン部門があれば手コキ部門もあってよかろうと思った。

あと天才heimin氏はツイッターでゴリラブーツを推薦していた。

世の中には強烈なブログもあるものだと感心した。

しかしアルファブロガーってよくわからない、どんなブログを対象にしているのかな。

噛みつき亀池田信夫blogがアルファブロガーだからやはりお笑い系だろうか。

それから平民新聞はブログデザインを少し変えた。

太った中年も次回からまたまたスタイルを変えようと思う。

冒頭に張り付けるフィリピンの写真が飽きたからそれをヤメるだけなんだけど。

今後も適当にエントリーしよう、世の中そんなものだ。

 

ゴリラブーツの対極をなすのが元経済企画庁長官の田中秀征。

前から一度言いたかったけど、この人面白くもナンともない。

以下、箸にも棒にも引っ掛からないダイヤモンドの鳩山・小沢批判記事。

不信感高まる小沢・鳩山両氏に共通する“3つの疑問”

小沢一郎民主党幹事長が、東京地検の事情聴取に応じたことにより、小沢氏をめぐる政治資金問題も一段落したようにも見える。だが、これもおそらく捜査の一過程に過ぎず、胸をなでおろすのは早計だろう。

このところ、小沢問題に対する関心が深まり、鳩山由紀夫首相の献金問題が隅に押しやられた感があるが、これも一時的なものと思われる。

なぜなら、たとえ両氏の問題が、これで法的に責任を問われなくなったとしても、両氏に対する“素朴な疑問”は残る。そして、この素朴な疑問が解消されない限り、鳩山首相、小沢幹事長、さらには民主党に対する信頼は決して回復しない。

“他人事”のような態度が一層疑念を抱かせる

私が感じる素朴な疑問は、多くの人が共通に抱いている疑問だろう。

(1)2人の説明が真実であるとしたら、予算編成の重要な時期に、なぜ早期に解決しなかったのか。

自ら先頭に立って調査し、自ら要請して説明の場を設ける。それが当然だと思う。民主党にしても、党に調査委員会をつくって徹底的に調査をすればよかったのだ。

そもそも「検察の調査を待つ」という姿勢は、他人事のようである。このような消極姿勢がわれわれの素朴な疑問を強めてきた。

検察や報道に対する最も有効な批判は、何よりも自らの潔白を証明するための最大限の努力ではないか。もしも早期に自らの潔白を証明できれば、検察や報道は国民世論から袋叩きにされる。

逆に、捜査を傍観する態度は疑惑を強めてしまうのだ。

(2)両氏共に秘書からの報告を受けていないと言い張ることでも共通している。億単位のカネの動きを「私は知らなかった」と言ってもにわかには信じられない。一般社会ではもちろん、政界の常識でも考えられない。これも“素朴な疑問”だ。

小沢氏の場合、数億の現金がそのまま移動したり保管されたりしている。こんな危険なことをあえてする理由がわからない。億単位の現金を積み上げている光景を想像するとゾッとしてしまう。なぜそうしたのか。納得できる説明がほしい。

(3)一体そんな巨額な金を何に使うのか。あるいは何に使ったのか。それが一番大きな疑問である。常識的な政治活動にそんな巨額な政治資金が必要なはずがない。これもできる限り明らかにすべきだ。そうでなければ、カネで人を動かしてきたと疑われても仕方がない。

民主党は国会で「政治とカネ」の集中審議を受けて立つべきだ。参考人招致も証人喚問も潔白を明らかにするまたとない機会だから積極的に受け入れてほしい。

議連(議院運営委員会)の決定に従うというのでは逃げていると言われるだろう。

ふり返ると、麻生、福田、安倍、小泉と最近の自民党政権にもこんな巨額な政治資金をめぐる疑惑はなかった。

両氏共に、多少の過ちはあっても率直に自ら事実を明らかにして、“素朴な疑問”を払拭してほしい。

なーんか凡庸過ぎてどうしようもない。この人昔、ホント政治家だったのかね。

テレビや新聞報道を真に受けるそこらのオッサンと変わりねぇぞ。

誰かが田中秀征に「オッサン、ツマランよ」って言って上げないといけない。

“素朴な疑問”なら、以下、日刊ゲンダイの記事がいいツカミだ。

大マスコミはなぜ小沢を犯罪者扱いするのか

小沢を被疑者聴取した検察を応援するかのように、この間の大マスコミ報道は小沢を完全に犯罪者扱いだ。

会見翌日(24日)の大新聞は「小沢氏の共謀焦点」「説明半ば 残る疑問」などと書きまくった。

逮捕された石川議員が「虚偽記載方針を小沢に報告し、了承を受けたと供述」という情報を連日のように書き立て、「小沢はクロ」を印象付けている新聞もある。「小沢容疑者」と報じてお詫びを掲載した社もある。

一連の小沢バッシングを「“革命”を起こした民主党政権に対するアンシャンレジーム(旧体制)の総攻撃だ」と法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が大マスコミの報道をこう切り捨てる。

「今回の捜査は、旧体制側の官僚の総意を代表した検察が組織防衛のために、改革を進める新政権を狙って行っている攻撃です。本来なら、この構図を暴き批判すべきマスコミが、検察、自民とタッグを組んでいるのだからとんでもない話です」

大マスコミが検察リークに乗って“小沢クロ情報”を流し続けるのは、社会部記者には検察信仰みたいなものがあるからだ。政治部記者はマスコミ嫌いの小沢を疎ましく思っているし、メディアの上層部は自分たちの既得権益を脅かす小沢や鳩山政権の存在が、邪魔で邪魔で仕方がない。新聞社は上から下まで反小沢の構図なのだ。

「たとえば、情報公開の姿勢です。これまでは記者クラブ制度の下で、政治家や官僚となあなあで黙っていても情報が取れた。それが鳩山政権になってからは、金融庁を皮切りに会見をオープンにするところが増え、情報を独占できなくなった。さらに、民主党政権はメディアの集中排除に向けた動きをみせている。特定資本が新聞社や放送局など多数のメディアを持つことは言論の多様性からみて問題という認識で、原口総務相がクロスオーナーシップの規制を口にし始めている。大マスコミにとっては、目障りでしかないのです」(メディア関係者)

幸い、民主党は小沢ひとりがコケれば総崩れになる。だから、小沢攻撃が集中する。

山口二郎氏(前出)は「(裏金について)『もらっていない』としか言いようがないのだろう」と書いていたが、本当だ。それなのにメディアは説明不足となじる。自民党も便乗する。おかしな話だ。

>「(裏金について)『もらっていない』としか言いようがないのだろう」

これって当たり前の話だろ。

頭の固い田中秀征はそんなことさえも理解しようとしないのだった。


異常な検察の取り調べ

2010-01-29 | weblog

Blast

 

<「日本国の正義」総力検証リポート>

「小沢を潰せ」で大車輪!

「権力という魔物」検察の内幕

「仮面の下」「出世と天下り」「捜査リーク」「裏金」

「国税とタッグ」――

「怨念の官僚組織」、そして「霞が関の守護神」がふりかざす“小義”は、この国に何をもたらすのか

熾烈を極める小沢一郎vs東京地検特捜部の攻防。特捜部にとって、田中角栄氏の愛弟子である小沢氏は、脈々と連なる金権政治の象徴、一方の小沢氏にとってみれば、検察は恣意的に動く横暴な公権力――そう見据え合っている。怨念渦巻くこの両者の正面衝突は、「政」と「官」、この国の2つの大権力の抗争にほかならない。

週刊ポスト

小沢VS検察の週刊誌報道なんだけど先週、週刊朝日が検察批判の特集を組んでバカ売れしたため、今週から週刊ポストとサンデー毎日がそれまでの論調を変えて検察批判の記事を載せるようになった。実にいい加減なものだが、週刊ポストによると石川議員の拘留期限が終わる2月4日に検察は小沢さんの自宅へ強制捜査、脱税容疑で起訴する予定だと言っている。ホントかね。

で、テーマの検察の取り調べについて以下、ムネオ日記より。

大宅壮一賞作家の佐藤優さんが、様々な分野で健筆をふるっている。私の所にもFAXを入れてくれる。

その中に検察と石川代議士のやり取りについて書かれていたので一部、読者の皆さんに紹介したい。


・月刊『創』3月号

「ナショナリズムという病理・石川知裕衆議院議員の逮捕 取り調べの可視化を急げ」

〈翌14日の取り調べについての話は、15日に聞いた。「熾烈だった」と石川氏は言っていた。午後1時半に銀座某所で検察側と待ち合わせ、そこから検察側が用意した車に乗せられ、検察庁で取り調べを受けた。取り調べでは、「僕を小沢先生から切り離そうとして、さまざまな揺さぶりをかけてきた」と石川氏は述べた。検察官は、「君は小沢先生に忠誠を誓っているが、小沢先生の方はどうかな。小沢側は君を切っているぞ。君は小沢事務所では冷や飯を食わされていたんだね。人生をやり直した方がいいよ。政治家をやめるんだ」とまで言ったそうだ。取り調べは午後2時前から10時頃まで行われたという。

以下、取り調べに関する石川氏と筆者のやりとりの一部を再現する。石川「佐藤さん、頭が朦朧として、時間の感覚もなくなってしまいました。もう政治家をやめてもいいと口走ってしまいました」(泣きながらの発言)佐藤「国会議員に当選するのもたいへんなんだよ。あなたは、十勝(北海道11区)の有権者の代表として国会に送り出されたんだ。その責任があるよ。検察官が国会議員をやめさせることはできない。これは民主主義の根本原理だよ」

石川 「理屈ではわかっているんです。しかし、取調室のあの空間では、検事に引きずられてしまうんですよ」

佐藤 「わかるよ。僕自身、特捜に逮捕され、取り調べ受けた経験があるからよくわかる。検察官は悪い奴らじゃない」

石川 「そうなんです。怒鳴られた後、やさしい言葉をかけられると、この人はいい人だと思ってしまうんです」

佐藤 「取調室の中は、人間と人間の真剣勝負の場だ。検察官は彼らの立場から、石川さんの将来を真面目に考えている。特に担当の検察官は、検察庁の内部では、石川さんの罪の負担が軽くなるように、あなたを守るべく本気で頑張っている。しかし、それはあなたを釜ゆで、ノコギリ引きにはしないで、絞首刑で楽にさせてあげるということが大前提なんだよ。政治家としての石川知裕を『殺す』ことが検察官の仕事なんだ」

石川 「わかっています」

佐藤 「検察官に引きずられて、自分がやっていないことを認めたらダメだよ。その後、一生後悔することになる」

石川 「わかっています。わかっています。しかし、優さんはわかっているでしょう。あの取調室にいくとどういうふうになるか。××検事に引きずられちゃうんですよ。でも、僕は小沢先生を裏切ることはできません」(再び泣く)

佐藤 「どんな状況になっても自分がやっていないことを認めたらダメだよ。一生後悔することになる」

特捜事件では、物証よりも供述が中心となる。どのような取り調べの結果、調書が作成されるかについてを録画、録音する可視化を急ぐべきだ。

被疑者が娑婆にいるうちは、事実に基づいた反論が可能だ。しかし、特捜によって逮捕、勾留された被疑者は、通常、接見等禁止措置(接禁)が付される。接禁になると弁護人以外とは、家族を含め、面会はもとより文通もできない。新聞購読も認められない。取り調べ期間中、弁護士面会は、原則1日1回30分に制限される。これに対して、検察官の取り調べは10時間を超えることもある。ちなみに筆者の場合、検察官が思い通りの供述を取ることができないと思っていたせいか、取り調べは午後6時から7時の間に始まり2~4時間程度だった。土日も取り調べがあった。外界の情報、人間から遮断され、唯一の話し相手が検察官になると通常の人には、検察官が味方のように思えてくるのである。

接禁を付された被疑者が、報道から隔離されている間に検察はリークで、被疑者があたかも「落ちた(全面自供した)」印象をつくりだそうとする。〉


私も佐藤さんと同じ考えである。取調べを録音・録画する全面可視化をしないと、検察のシナリオ・ストーリーに乗ってしまい、人生が終わってしまう。

8年前の私の時も、検察官は将来参考人、証人として法廷に立つ人達から調書を取った。後で関係者に直接聞くと、検察官は「鈴木の復活はもうない」「あなたの会社は談合していますね。それをやると会社は潰れ、役所、団体、業界にも迷惑をかけますね。こちらの狙いは鈴木だけです。あなたは何を言っても罪になりません」と言ったそうだ。世の中、神様、仏様の人はいないのであるから、この発言で一般の人は検察の側についてしまう。

調書主義の日本で、現実にこうした手法によって調書が作られていく。読者の皆さんも、どちらが公平、公正か、冷静に判断して戴きたい。

元大阪高等検察庁公安部長の三井環氏は、検察内部には「風を吹かす」という言葉があり、情報をリークして世論を味方に付けることもあると話している。自分自身の現職時代の経験、対応から、リークをしていると発言している。何が真実か、公の場所で聞きたいものである。

石川知裕代議士に面会した弁護士が、石川代議士の勾留延長に対し、「被疑者をしてもっぱら虚偽自白をさせようとしている。毎日長時間の取り調べで『小沢は虚偽の収支報告をすることを知っていただろう』、『水谷建設からお金を受けとっただろう』と激しく追及され続け、また『嘘をつくな』などと激しく罵倒され続け、肉体的にも精神的にも完全に疲弊させられており、筆舌に尽くしがたい苦痛を受けている」と、東京地方裁判所に準抗告申立をしている。

このことからしても、取調べの全面可視化が必要である。検察のストーリー・シナリオが冤罪を作り出すのである。読者の皆さんも良くおわかり戴きたい。

全面可視化は小沢問題で出てきた話ではない。参議院では既に過去2度、法案が可決されているのである。冤罪を防ぐために何年も議論してきたことを、検察牽制と受け止める一部マスコミは間違っている。

(以下、略)

以上のような検察の横暴にブログ「世に噛む日日」は厳しく糾弾している。

 

検察当局は拷問的取調べを即刻中止せよ!

 

奥さん、上記リンクを一読して怒りの拳を挙げてくれ。

 

亀井氏の「うるさい!」 全閣僚にヤジ自制促す事態に(朝日新聞) - goo ニュース

国会審議中のヤジをめぐって平野博文官房長官が28日、閣僚全員に自制を促す異例の事態になった。2009年度2次補正予算案の審議で与野党の応酬に閣僚も加わり、自民党が「品位を欠く」と猛反発。急きょ開かれたこの日の閣僚懇談会では、「ヤジ禁止令」まで出された。

亀ちゃんの「うるさい!」は確かに「品位を欠く」。だからいいのだ。


不景気でも好調な業種

2010-01-28 | weblog

Cover Me

 

以下、Garbagenewsより不景気下でも影響を受けにくい、逆に好調な10の業種

奥さん、この不況下ナニかのヒントにしてくれ。

ようやく坂道を転がり落ちるのを止めたように見える世界経済だが、まだまだ不況化にあることに違いは無い。しかしこのような経済状態でも、【「借金してでも浪費」から「生活防衛」へ~リセッション入りするアメリカで変わる消費者行動】や【不況下でも「強い」企業たち】にもあるように、頑張っている、むしろ売上や利益を伸ばしている企業もある。中には不況だからこそ活性化するタイプのビジネスすらある。【HowStuffWorks】では「10 Recession-proof Businesses」と称し、不景気下でもその悪影響を受けないような業種を紹介している。

 

1.キャンディ、化粧品、避妊具

……キャドバリーの2008年の利益は+30%超え、ネッスルは+10.9%。

 

2.贅沢品の小売販売業

……新興国の「成金長者」が顧客。2008年にプラダは+66%、エルメスは+13%の利益増。

 

3.抵当に取られた物品の取り扱い業者

……自動車ローンが払えない人の車の回収や、借金の返済がかなわず退去した住宅の後片付け(+廃品回収)、そして破産手続きを行う弁護士など。

 

4.公務員

……【ボランティア精神がアメリカ経済を救う……かも?】にもあるように、慈善活動を行うことも立派な公務。彼らをも含めた公務員のニーズは永続的。

 

5.教育関係

……不景気下でも、むしろ不景気な世の中だからこそ、人は教育に力を入れるようになる。厳しい時代を勝ち残るためには【勉強は大切だということが分かる失業率と収入のグラフ】にもあるように、高度教育を受けていた方が有利な場合が多いからだ。

 

6.たばこ、アルコール、ギャンブル、ポルノ

……いわゆる「大人の遊び」の類。不景気にもこれらの産業は強い傾向がある。

 

7.値引きを得意とする大手小売業

……【ウォルマートの売上高推移をグラフ化してみ6nる】でも紹介したウォルマートに代表される、スケールメリットを使って安売りを断行できる小売。また、1ドルショップ(日本でいうところの「100円ショップ」)やリサイクルショップも堅調。

 

8.情報産業

……固定費や原材料費が少なくて済むため、当たれば他の産業よりも大きな利益を確保できる。ただし海外への発注や世界的な価格競争で、「オンリーワン」のものを生み出さないと堅調さを維持するのは難しい。

 

9.健康関連産業

……不景気下でも人は病気になるし怪我もする。産業が衰退することは無い。ただし(アメリカだけでなく世界的な傾向として)医療費や医薬品価格の問題で、頭を痛めている企業は多い。

 

10.インフラや、他からの影響を受けにくい産業

……例えば電機やガス、ゴミ収集など。そして葬儀関係もしかり。ただし日本の場合のように、仕事はあるが費用対効果の面で割が合わなくて破たんするリスクはある。

 

以上はアメリカでの話だが、本文中でも一部触れているように、日本でもほぼ同様の事柄が当てはまる。【マクドナルド(2702)】や【ファーストリテイリング(9983)】傘下のユニクロ、【王将フードサービス(9936)】などの業績が堅調なのは言うまでも無く、「外食や贅沢はひかえても、教育関係への費用は減らさない」という家計の傾向はこれまでに何度となくお伝えした通り。

もちろん個別差・企業差があるので、これらのセクターすべてが堅調というわけではない。ただ、堅調な理由に目を通すと、いずれも「なるほどな」と納得がいく点が多い。経済全体や、個々の業界、個別企業をチェックする際には、役に立つことだろう。

気になるのは6の「大人の遊び」産業。以下、関連ニュース。

就職内定率大幅ダウンがもたらした「大卒風俗嬢」残酷物語

風俗界に異変が起きている。

不景気の影響で大学生の就職内定率が大幅に下がった。昨年12月1日現在で前年同期比7.4ポイント減の73.1%。就職できない女子大生の一部は風俗界に流れている。フリーライターの田村耕造氏が言う。

「一昨年のリーマン・ショック以来、大卒風俗嬢が2割ほど増えています。あるデリヘル店には昨年秋、リクルートルックの女子大生が“100社受けてすべて落ちた”と面接を受けにきた。彼女は頭が良く、客あしらいがうまいので売れっ子だそうです。千葉・栄町のソープでは早番で勤める大卒女性が増えている。都内在住の女の子たちで、親には“就職した”とウソを言って、朝早くに通勤。知り合いのいない千葉で働くのです」

田村氏によれば、最近の風俗店はウソの給与明細書を配ってくれるという。封筒には「〇〇商事」などと印刷され、女の子はそれを両親に見せて安心させるのだ。

「大卒風俗嬢の多くは地方出身者です。彼女たちは実家に帰っても就職できず、“あの家の娘は大卒なのに仕事がない”と後ろ指をさされるのがイヤで、東京にとどまって風俗界に入る。また、都内の風俗店では“田舎娘のほうが純朴だから客に好かれる”という理由で、地方の女子大生を青田買いしている。彼女たちが就活で上京したとき、体験入店させて金銭的に援助。就職できなかったら風俗嬢として働いてもらうのです」(風俗ライターの神村雪雄氏)

大卒風俗嬢が増加した結果、こんな現象まで起きているという。

「買い手市場なのでかわいくないコは面接で落とす。その結果、美人が増えました。また、ハタチ前の少女もいるデリヘルで22、23歳の大卒者はオバサンの部類に入る。そこで次回の指名を取るためにタダで本番をやらせるコが増えています。就活で挫折してヤケになり、本番させるコも多いようです」(神村氏)

就活ムスメを抱えるオヤジとしては、なんともやりきれない話だ。

(日刊ゲンダイ2010年1月21日掲載)

バイト先がそのまま就職先になるのはよくある話でね、まあ、ガンバッテくれ。

8の情報産業については消滅しそうな業種もある。

以下、大西宏さんのブログ記事。

新聞社は予測通りに消滅するか

2011年新聞・テレビ消滅

自ら新聞記者畑出身の佐々木俊尚さんが、2011年に新聞・テレビが消滅するという過激な警鐘を鳴らしていらっしゃってこのブログでも紹介させていただきましたが、電通総研の「情報メディア白書2010年」で、その予測が現実味を帯びるてくるような昨年の広告費の減少がレポートされているようです。

いち早く、株式会社アール・リサーチさんのブログが紹介してくださっていますが、テレビが17%減、新聞が30%減、雑誌が25%減だそうです。

日本の広告費(アール・リサーチ マーケティング・サロン りゅうぼんの日記)

しかも昨年にネット広告が、新聞広告を抜くと言われていましたが、ネット広告が7000億円を維持したために、6500億円の新聞広告は、ついに第三のメディアに陥落してしまいました。

広告費が削減されていくなかで、ネットやテレビに比べると、広告効果が読めない新聞や雑誌はどんどん不利になってきます。限られた予算で、広告効果を求められてきているマーケティング部門とは相性が悪いのです。

広告費だけでなく、新聞の発行部数そのものもABC協会データでは、2002年をピークに年々減少してきています。ネット調査ですが、マイボイスが昨年に行ったアンケートで、「普段読んでいる新聞」で、2年前との比較がありますが、日経以外は軒並みダウンしており、しかも地方紙よりも大手新聞社のダウンが大きく、メディアそのものが衰退し始めたということでしょう。

この1年、日経わずかに読者増。毎日・専門新聞激減!?

昨年に、日経が中間期決算で55億円の赤字となったことが発表されていますが、その他の大手新聞各社も軒並み経営が赤字といわれています。偏向報道が響いているということを言う人がいますが、大手各社が、軒並み広告減、発行部数減という状況を考えると、これは記事内容を超えた問題でしょう。

大手五紙で、発行部数の減少が大きいのは産経新聞のようで100万部を切るかどうかという瀬戸際の攻防にありますが、こちらも記事内容の問題というよりは、表向きの発行部数を嵩上げするいわゆる「押し紙」を止めたことや、iPhoneにアイフォーンで、新聞とまったく同じ記事がタダで読めるようにした影響かと言われています。しかし、どちらも本質ではないと思います。産経は、100円という価格メリットを出したり、ネットではよく頑張っていると思うだけに皮肉な話です。

そんな状況への焦りか、記事内容がどんどんエスカレートし、今や野党に変わって倒閣運動に走っている感がありますが、それはそれで面白いとしても、広告や発行部数を伸ばすとは到底思えません。

勢いに乗りすぎて、1月22日付けの記事で、「小沢容疑者」と誤記する大チョンボをしてしまったのには、思わず失笑してしまいました。慌てて修正したようですが、関西版はそのまま流れたので、手元に残っています。

日経は店頭売り価格を160円と20円上げ、今年の3月から、電子新聞を創刊し、有料でのネット閲覧をはじめるようですが、読めるだけなら、ビジネスでは他の情報源を利用することが増えてきており、定期購読料にプラス1000円というのは、よほどメリットをつけない限り厳しそうです。

日経電子版の創刊に見る"販売店"という呪縛

ネットで稼げる見通しはない、しかも新聞そのものでの収益はどんどん落ちてくるという状況のなかでは、合併で凌いで、なんとか次を模索するということしか残っていないのかもしれません。年内にも何かの変化が起こりそうな気がします。

やはり産経新聞はピンチのようだ。イカレテルからなぁ。

 

小沢氏再聴取、見送りへ=関与捜査は継続-政治資金規正法違反事件(時事通信) - goo ニュース

小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引をめぐる事件で、東京地検特捜部が、小沢氏への2度目の事情聴取を見送る方針を固めたことが27日、関係者の話で分かった。小沢氏は23日の聴取に、政治資金収支報告書の虚偽記載への関与を全面否定していた。

特捜部は、小沢氏の供述内容に疑問点はあるものの、事件に対する同氏の主張をまとめた供述調書を作成したことで、任意聴取による最低限の目的は果たせたと判断したもようだ。引き続き、同氏の事件への関与の有無を捜査する。

おっ、小沢VS検察も一時休戦か。しかしまあ、また「関係者の話」か、何とかならねぇの。


逆ギレ前原と死のダム

2010-01-27 | weblog

The Manila Hotel

 

前原国交相、自民・町村氏に逆ギレ「さっきから聞いていたが…」

25日の衆院予算委員会で前原誠司国土交通相が、自民党の町村信孝元官房長官の質問に“逆ギレ”する一幕があった。

地方の疲弊ぶりを訴える町村氏に対し、前原氏は「さっきから話を聞いていたが財政赤字を膨れ上がらせて、バラマキの公共事業をやってきたのはどの政党、政権か!ダム、空港、港の維持管理だけでも大変だ。これ、どうするんですか」と逆質問で応酬。

鹿野道彦委員長は「時間なので」と制止に入ったが、怒りの収まらない前原氏は「自分たちのツケを放っといて、今の政権に文句を言うのはやめてほしい」と主張。町村氏が「何かあれば前政権のせいだという論理は拙劣だ」と議論を打ち切ると、前原氏は「一言だけ、委員長!」となおも食い下がっていた。

これはスゴかった。

仁王立ちしてスゴんだので町村がビビリまくり。

いいか、よいこはマネしちゃダメだぞ。

それにしても町村は救われない嫌われ者。

 

では以下、怒り狂う前原大臣担当八ツ場ダムのスクープ・ニュース

発覚!国交省がヒ素データをひた隠し

八ツ場ダムは死のダムになる!?

これが首都圏の水ガメになるのか

前原国交相は24日、八ツ場(やんば)ダムの建設予定地を訪れ、水没予定地区の住民らと初の意見交換に臨んだ。建設続行を求める住民。中止をにおわせながら、付け替え道路など関連施設の建設をやめない前原。どうもJALみたいに先行きが不透明だが、そうこうしている間に国交省の“重大犯罪”が明るみに出た。八ツ場ダムのヒ素汚染について、国交省が重大資料を隠していたのだ。国会の質問王だった保坂展人元衆院議員が言う。

「この問題を追及しているうちに、内部告発があり、役人に問いただすと、『H20ダム湖堆積物など調査分析業務 地質調査・分析結果報告書』なるものが出てきたのです。この資料には八ツ場ダムの上流にある品木ダムの湖底の堆積土のヒ素濃度が記されている。最新データ(2009年)では最高値は1キロ当たり5.3グラム。環境基本法に基づく土壌環境基準の350倍でした」

八ツ場ダムが建設される吾妻川は強酸性の水質で「死の川」と呼ばれる。このままだとダムを造ってもコンクリートが溶けてしまう。そこでダム官僚は46年前から川の中和作業に乗り出した。吾妻川上流の湯川に石灰を投入することにし、そのために品木ダムを造ったのである。国交省が作る品木ダムの定期報告書には中和作業によって、ダム下流の湯川にイワナやヤマメが確認できるようになったと誇らしげに書いている。その一方でダムにはとんでもないヒ素がたまっていたわけだが、昨年8月に開かれた吾妻川水質改善対策検討委員会の資料にも89年の計測値しか出てこない。当時のヒ素汚染度は今の半分で、意図的な汚染隠しと言うしかない。これが八ツ場ダムにどういう影響を及ぼすのか。

「品木ダムはいまや、大量のヒ素貯蔵庫になり、堆積土はダムの容量を超えてしまった。そこでダム湖の湖底をパワーショベルで浚渫(しゅんせつ)し汚泥を周辺の山間に捨てています。対策は待ったなしだし、当然、上流の品木ダム周辺に堆積したヒ素が下流の八ツ場ダムにもたまっていくだろうという懸念がある。問題はこうした状況が地元住民にまったく知らされなかったことです。八ツ場ダム建設を期待する地元住民はダム湖を観光の目玉にしようとしている。ダムは首都圏の利水にも有効とうたっている。ヒ素は大丈夫なのか。マズイと思った国交省は数字をヒタ隠しにして密室の議論をしていた。とんでもない話です」(保坂氏)
 
八ツ場ダムはますます、呪われてきた。

(以上、日刊ゲンダイ)

以下、スクープ元保坂展人さんのブログ記事。

 

「品木ダム、隠された真実」

今週発売の『週刊朝日』の記事が波紋を拡げている。八ッ場ダムの現地に前原国土交通大臣が24日に出向くこともあって、「それ以前に前原大臣にこのことを説明してはどうか」という提案を民主党筋からいただいた。ただし、今週はタイトなので現地から帰ってからということになりそうとの連絡もあり、じっくり話せる機会があれば取材上知り得たことをお話するつもりだ。

品木ダムにヒ素が蓄積しているのではないか。また、浚渫土砂が土捨て場に置かれていて、この土砂が汚染されているのではないかという指摘は以前からあった。ルポライターの高杉晋吾さんが熱心に取り組んでいて、議員会館でこの話を聞いたこともある。ただし、今回の記事は、以前からの「ヒ素流出情報」とは格段と違う「スクープ」である理由はいくつかある。

第1に、最新の「H20年 ダム湖堆積物調査分析業務 地質調査・分析結果報告書」を国土交通省河川局から入手して、この報告書の分析数値で、ダムサイトに近い部分は、1キログラムあたり、4~5グラムのヒ素が存在するという数値をあげていることだ。この数値は、これまでひた隠しにされてきたものだ。

第2に、さらにこの数値より高い「分析結果」の数値を入手していることだ。ヒ素の「異常数値」に驚いて、何とかしなければと対策も含めた提案をした技術者に対して、「自分の在任中はそっとしておいてほしい。騒いでほしくない」と握りつぶされたという証言を得て、この取材を始めているということ。

第3に、国土交通省は、非公開で有識者を集めて「吾妻川水質改善対策検討委員会」と「八ッ場ダム環境検討委員会」で3年以上にわたって「ヒ素堆積問題」と八ッ場ダム建設後のヒ素の堆積シュミレーションを行ってきたという分厚い会議資料を入手していることだ。

今回の記事は、すべて国土交通省の「税金による秘密調査」の結果に基づいて、その問題点を指摘しているもので、「憶測」「風評」などの入り込む余地がない。私は、このブログの継続的な読者なら知っている通り、八ッ場ダム建設はやめるべきだと考えている。しかも、前原大臣の方針である「本体工事以外は続行」は問題があると感じている。

しかし、今回の記事で指摘したヒ素問題は、八ッ場ダム建設賛成か反対かのレベルを超えて、議論されるべき質の課題だと認識している。反対なら問題視、建設推進なら無視という類の問題ではない。まずは、国交省が品木ダムに大量のヒ素が蓄積しているのを知ったのは、もっとも遅くて今から5年前(当時、品木ダムの堆積物分析調査をしている)である。その時の調査結果は、浚渫土砂を管理している群馬県には報告されたのだろうか。

また、筆者か2回取材した「八ッ場ダム建設推進」の長野原町町長は、「ダム湖観光」に大変大きな期待を抱いていた。一方で国交省の資料では、八ッ場ダムにもヒ素が堆積していくことを想定している。その事実を長野原町長は知らされたのだろうか。

また、品木ダムは「上州湯の湖」と命名され、「死の川が蘇った」と宣伝されてきた。また、子どもたちや観光客に向けて「自然環境体験ツアー」まで企画して実現している。国交省による中和事業を宣伝するだけで、対策が急がれる「ヒ素堆積問題」は知らせる必要がないという論理は成立しない。

そもそも、ダムは「治水」「利水」などの人々の「安全」のために機能すると説明されてきた。しかし、半世紀にわたるダム建設の途上で予想をしなかった「ヒ素堆積問題」を抱えてしまった以上、このことを闇の中に伏せて、ダム建設の利点だけを宣伝してきた国交省の姿勢はおかしい。今日はここまで。

(以上、保坂展人のどこどこ日記)

八ッ場ダムのヒ素堆積については国会で議論してもらいたいね。

 

亀井氏「国民の相当数、冷静な判断能力ない」(読売新聞) - goo ニュース

国民新党代表の亀井金融相は25日、衛星放送BS11の番組で、小沢民主党幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件に関して「今の国民は相当数が大脳皮質で冷静に判断する能力をお持ちでない。新聞が『けしからん』と書いたりすると、その人(小沢氏)が何を言っても耳を貸さない」と述べた。

>今の国民は相当数が大脳皮質で冷静に判断する能力をお持ちでない

奥さん、ここはひとつ脱税脳茂木博士のコメントが欲しいところだな。

亀井金融相「くだらん質問には答えられん」(読売新聞) - goo ニュース

26日の参院予算委員会では、「政治とカネ」の問題をめぐって閣僚が答弁拒否や不規則発言を繰り返し、審議が何度も中断したほか、経済対策では、論客で知られる菅財務相が答弁に窮する場面も見られた。

西田昌司氏(自民)は、小沢民主党幹事長の資金管理団体の土地購入事件に関連し、資金管理団体が不動産を所有する是非を全閣僚にただした。

鳩山首相は「モラルの問題は出てくる」と答えたが、亀井金融相は座ったまま、「そんなくだらん質問には答えられん」と前代未聞の答弁拒否。

亀井氏はさらに「大臣をバカにするな」などと不規則発言を続け、審議は中断した。結局、「そんな質問に答える必要はないと言っている」と答弁して、ひとまず収束した。

今国会では、閣僚が興奮して声を張り上げたり、質問者にヤジを飛ばしたりする場面が目立つ。自民党の大島幹事長は26日の記者会見で、「大臣の答弁、ヤジは品性に欠け、けんかを売るような態度だ。(イタチの)最後っぺみたいに言うのは子供の議論だ」と不快感をあらわにした。

亀ちゃん、飛ばしてますなぁ。


小沢さんは田沼意次

2010-01-26 | weblog

Tricycle

 

小沢問題に戻ろう。

さて奥さん、以下、高野孟さんとホリエモンによる検察批判の記事。

 

"鼠一匹"も出ない? 小沢事情聴取ーー追い詰められているのは検察である

東京地検特捜部が目指しているのは、政治家=小沢一郎の抹殺すなわち議員辞職であり、それは無理だった場合でも、せめて幹事長辞職に追い詰めてその影響力を決定的に削ぐことである。

すでに逮捕されている3人の元秘書に対する容疑は、政治資金報告書の「不記載」(規正法第25条1項2号)や「虚偽記入」(同3号)など、平たく言えば「帳簿のつけ間違い」で、本来は、問題があれば修正すれば済む程度の経理係レベルの形式犯にすぎない。こんなことで3人を起訴すること自体、「言いがかり」に近い不当起訴であり、ましてや帳簿記載方法のいちいちを知るはずもない小沢本人に累が及ぶことではない。

もちろん、問題の土地を購入すること自体は小沢の指示・了解に基づくものであり、またそのための資金調達にも彼が携わっているのだから、仮に帳簿に何をどう記載したり記載しなかったりすることには直接関わっていなかったとしても、「不記載」や「虚偽記入」の「共犯」として小沢を起訴することは可能である。しかしこれもまだ形式犯の範疇であり、それで与党の大幹事長を失脚させようというのはいかにも無理な話である。

そこで検察としては、これが単なる「帳簿のつけ間違い」でなく、ゼネコンの裏献金を用いて土地を購入し、またそのような資金の出所を偽装するためにわざと銀行融資を立てるなど、小沢自身が指揮して行った極めて悪質な意図に基づく「帳簿操作」だったというお伽噺を作り上げる必要に迫られた。そのために、無理は承知で3人の元秘書を逮捕し、また小沢本人にも任意聴取を求めて、何とかしてこのデッチ上げの材料を掻き集めようと計ったのである。

これは無茶苦茶で、この大騒動の結果"鼠一匹"も出て来ずに検察が大恥をかくことになる公算が大きい。

・水谷からの5000万円?

検察がデッチ上げたいお伽噺の中核は、この購入資金に「水谷建設からの5000万円の裏献金が混じっている」ということだが、これがまず実証不能だろう。

第1に、水谷側の供述の信用性に大いに疑問がある。郷原信郎が指摘しているように、水谷側が検察の言いなりになって注文通りの供述をしている可能性がある。

第2に、一般論として、この手の公共事業で政商的な地方の中堅ゼネコンが大手スーパーゼネコン(この場合鹿島建設)の下に入って下請け仕事を請け負おうとする場合に、「ウチは前々から○○先生(この場合小沢)とは昵懇で、しかるべき手は打っておきましたから」とか「この地元はヤクザ(この場合岩手県の田舎ヤクザ)がうるさくて私のほうで始末しておきましたから」とか言って、その"実績"を手土産に下請けに入り込み、しかもそのための闇経費分を下請け工事代金に上乗せしてスーパーゼネコンから支給して貰っていたりする。ところが、てなことを言って中堅ゼネコンがスーパーゼネコンから裏工作資金の支給を受けても、実際には政治家やヤクザに金を払っていなかったり、もっと少ない金額を払っただけだったりして、全部または一部をネコババしているケースもある。

水谷あたりだとせいぜい年商100億円程度で、それで表献金として自民党政治家を中心に10億円も配っていては利益など吹っ飛んでしまう。そこで裏献金分のネコババが実質的な利益になったりするのである。そこを突かれると、裏支給を受けているスーパーゼネコンへの申し開きとしても、税務当局への言い逃れとしても、「いや、確かにあの政治家の秘書に金を渡しました」と言い張ることにならざるを得ない。従って、本当に水谷が石川にその5000万円を渡したかどうかは分かず、「受け取っていない」と言っている石川が正しいのかもしれない。

第3に、これも一般論として、政治家秘書の側でも、しょせんはそういう闇の金であるから、帳簿に記入しないで済ませたり、自分でポケットに入れてしまったりする場合がある。石川が水谷から受け取ったにもかかわらず、自分でネコババしてしまったから「受け取っていない」と言い張っている可能性も絶無ではない。

とすると、検察が思い描くお伽噺が成り立つには、(1)水谷から石川に本当に5000万円が渡っていた、(2)その金を石川はどこにも流し込まずにそのまま封も切らずに取っておいた、(3)土地購入資金を調達することになった時に、石川が「ここに水谷からの5000万円があるので、残りを小沢先生のほうで何とかお願いします」と言い、小沢が「おおそうか。では後は私のほうで何とかしよう」と答えたとかいうやりとりがあったことを、石川・小沢双方が認めた――という事実が確定できない限り難しい。仮に事実がそうであったとしても、それを裏付ける供述が2人から出揃う可能性はゼロである。

・マネー・ロンダリング?

もう1つのポイントは、小沢がゼネコンからの汚い金で土地購入をしようとして、それを誤魔化すために、しなくてもいい銀行融資をしたのかどうかということである。

検察が根本的に分かっていないのは、ごく普通の中小企業の月末の資金繰りというのはこんなものであるという世間常識である。

まず第1に、良いか悪いかは別として、小沢は1つの「党内党」を作り上げている。彼個人が所有する私兵集団として20名ほどの秘書を丸抱えして、彼らを合宿状態で住まわせて、いつでもどこへでも派遣可能な選挙プロフェッショナルとして鍛え上げてきた。本来から言えば、そのようなオルグ機能は民主党本部が党として持つべきであるが、そうはなっていない現実では、小沢が私的に代位してきた。それこそが選挙上手=小沢のいわゆる"実力"の源泉である。

第2に、その小沢私兵集団の経営形態は、「小沢商会」とも言うべき個人商店である。事業主としての小沢個人が君臨して、中心的な企業としての「陸山会」があって、他にもいくつか休眠状態のものも含め子会社があり、それらの間で資金を融通し合ったりするのは当たり前だし、会社本体が資金が苦しい時に事業主が自分や夫人名義の預金を崩して一時立て替えしたり会社に貸し付けをしたりしてその場を凌いだりするのも大いにあり得ることである。立て替えや、短期に相殺される個人の貸し付けを、帳簿にどう付けるかは微妙なところで、税務当局との間で「見解の相違」が生ずる場合もあったりする。

第3に、定期預金を積んでそれを担保として銀行融資を受けるというのはごく普通にあることで、それがマネーロンダリングを目的とした不正操作ではないかと疑うのは世間常識とかけ離れている。不動産購入のためにまとまった代金を支払わなければならない時に、それを手持ち資金で賄ってしまうと手元現金が枯渇して月末の支払いに窮するという場合に銀行借り入れを起こすのは不自然ではない。本件の場合は恐らく、銀行借り入れで土地を購入しようとしたが、その手続きより以前に不動産屋に支払わなければならない事情が生じたため、至急に別途資金を掻き集めて支払いを済ませた上、後に銀行融資分と差し替えることにしたが、それと月末の支払いが重なって余計にバタバタした、というようなことではないのだろうか。

こうして、私の見るところ、水谷建設の5000万円を絡めることで単なる形式犯でない悪質性を立証しようとする検察の思惑は、成り立たない可能性の方が大きい。追い詰められているのは検察のほうである。

 

リーダー不在の時代

語らないことにも意味がある・小沢氏の聴取の後にくるもの

あえて小沢氏を攻撃する側の自民党議員のブログにリンクしてみた。

まるで検察の意を汲んだかのように「市民団体」が告発するというのも何とも良い手はずだが、黙秘権があることを検察が小沢氏に告げたということで被疑者という扱いになるのもそのとおりである。

ただ、重要なのはあくまでも政治資金規正法違反での取調べであり、そもそも石川議員が記載ミスがあったことは認めているので、わざわざ身柄を取ってまでプレッシャーをかけるのは、その先に何か別件があり、それを探し出すための逮捕だったわけで、本来の目的とはかけ離れている。憲法違反の恐れがある別件逮捕である可能性が高いわけだ。

なんとか、政治資金規正法違反で小沢氏の関与を少しだけでもあぶり出し、在宅起訴でもいいから小沢氏をやるという意思の表れかもしれない。しかし、知らないことを知っているように話せといわれてもそれは無理がある。石川議員になにか別の個人的にやましいところでもあれば、それをネタに小沢氏の関与を無理やり供述調書に取るなんてことをやることは出来るだろうが、それも今はハードルが高いだろう。

しかし、私が問題だなと思っているうちの一つは、そもそも小沢氏が蓄財しているとしてそれは何のためなのか?ということだ。昨日のニコニコ動画で自民・民主両議員と田原総一郎氏に伺ったところ、それは政治資金のためだということだ。つまり彼が集めた金が民主党議員のモチ代になっているのだと。つまり、彼は個人的に蓄財をしたいというよりは政治活動を円滑に進めるために蓄財をしていることは間違いないそうだのだ。

鳩山首相はたまたま両親が資産家だったからいわゆる井戸塀政治家のように自分の財産を政治活動につかっているが、それほどまでの裏づけのない小沢氏は献金に頼るしかないだろう。それほどまでに情熱を傾ける政治家は日本にとって重要だと思うのだが、そうではないんだろうか?

政治資金規正法は年々厳しくなり、いわゆる昔ながらの贈収賄は成り立たなくなってきているだろう。企業団体献金はこの際全面禁止にするなり、一旦国庫に納めるようにして議員数で配分している政党助成金の原資にすればいいではないか。少しでも紐付きになってしまうと企業側の利得を求める姿勢が前面にでてしまいがちだ。

もしこんなことで小沢氏が政治の表舞台から去ると、次は誰がリーダーシップを取るのだ?そもそもうやむやになっていた大久保元秘書の問題で首相になるはずだった小沢氏が引き、鳩山氏が首相になった。それを二重権力体制などと揶揄する向きがあるが、その原因を作ったのは検察だろう。本来ならば力のあるリーダーシップが取れるものがトップに就くべきだ。

リーダー不在のままあと4年近く民主党政権は漂流してしまうのではないか、それは日本にとって大きな損失だろう。100%聖人君子のようなリーダーが存在するわけがない。細かいミスがあったとしても、その実力で世の中をよくしてくれるんだったら、いいんじゃないかと思うんだよね。

なんか、小沢氏を見てると、失脚した田沼意次とかを思い出すんですよね。

青雲の梯 老中と狂歌師

まず、高野さんの単なる帳簿のつけ間違いに過ぎない形式犯を検察が無理筋を重ねて立件しようとする批判は順当かつ正攻法。検察の大失態で決着するのではないかな。後は、検察リークでマスコミを使ってどれだけ民主党政権がダメージを受けるかが問題だろう。続いて、ホリエモンの検察批判はちょっと意外だった。小泉・竹中派のホリエモンは小泉さんのように民主党批判をすると思いきや冷静に事件を分析して小沢さんを擁護している。まあ、ホリエモン自身も検察と徹底抗戦しているからなぁ、そう考えると当然のことか。

>なんか、小沢氏を見てると、失脚した田沼意次とかを思い出すんですよね。

ホリエモンが小沢さんを田沼意次に擬えて評価しているところが面白い。前にも言ったけど世の中に清廉潔癖な聖人君子なんていないワケよ。特に人の欲望が渦巻く政界ではね。人の欲望を理解しえない政治家は排除する構造になっていて叩けば誰でも埃は出てくるし、それは検察だって同じこと。裁判中のホリエモンはそこまで言ってないけどね。政治家、検察それぞれに清廉潔癖、正義の聖人君子像を求めること自体が誤りで古今東西、人は誰しもミスを犯すもの。それに対して適切な判断ができる度量を持ちうるかが問われているのだ。

 

石川容疑者「本当のこと言う」、逮捕直前父に(読売新聞) - goo ニュース

石川容疑者の父勲さん(70)が24日、北海道足寄町の自宅で報道陣の取材に応じ、逮捕直前の様子を明かした。

逮捕前日の今月14日午後10時過ぎ、石川容疑者から電話があり、「虚偽記載で2004年にまずいことをした」と打ち明けられた。この時は、「(検察に)本当のことを言うしかない」と話していたという。

一方、勲さんは今月2日、帰省中の石川容疑者に、水谷建設から金を受け取ったのかと尋ねたところ、石川容疑者は「もらってない」と血相を変えて否定したという。勲さんは「事実が明らかになり、職務に復帰できることを願っている」と語った。

石川さんの親父への取材記事らしいから珍しいニュースだ。

これからウソを言う人間が「ウソを言います」と言うだろうか、とナゾ掛けしてみる。


偽カツマー

2010-01-25 | weblog

Happy Holidays

 

小沢問題から離れよう。

さて奥さん、OLのカリスマ、自己啓発の鏡、カツマーを知っているだろうか。

実は噛みつき亀が噛みついて話題になるまでカツマーのことをよく知らなかった。

勝間和代氏のためのマクロ経済学入門 - 池田信夫blog

 

このお二人はツイッターでもバトルしていた。

「池田信夫 VS 勝間和代 因縁の対決!ついったー決戦!」の巻

 

なんと日本最強の噛みつき亀相手にカツマーの勝利、スゲェ女。

こうして場を盛り上げてから以下、アエラのカツマーネタ記事を転載。

上司池田信夫、部下カツマーをイメージしながら読むと堪能できることを発見した。 

職場で暴走中偽カツマー

──あなたのまわりにいませんか?

実力もないのにプライドが高く、仕事を断り、口だけ達者な社員。

それはもしかしたら「偽カツマー」かもしれません。──

机のあちこちに前向きなフレーズが書かれた付箋。ビジネス書がずらりと並んだ本棚の中央には、学生時代の部活動の記念写真と仲間からの寄せ書き。「努力家で尊敬されている私」をアピールしている机の持ち主は、サービス業のマーケティング課長エリコさん(34)の部下(25)。入社2年目だ。

入社してすぐに彼女が宣言したのは「脱コスト」。時間の有効活用や費用対効果という用語が飛び出し、日報の書き込みも「仕事の意義とは……」と哲学めいていた。ぱっちりアイメークとショートパンツという見た目とは裏腹に、「よく勉強してるな」が第一印象だった。

しかし、締め切りを過ぎても企画書は上がってこない。

「考えていたら時間内にできませんでした」

そんなことが数回重なり、エリコさんは悟った。彼女が主張する「脱コスト」は、仕事を効率化して時間内に仕上げることではなく、月給を時給換算してそれを超える仕事は放棄するという意味。あくまで自分ベース。そうやって仕事を「脱」して得た時間は英会話学校や異業種交流会でスキルアップしていると豪語するが、その割には仕事にフィードバックがない。


■上司の誘いにも断る力

彼女は経済評論家の勝間和代さんの著書を愛読している。たしかに勝間さんも“効率化”を唱えているが、それを自分に都合よく解釈しすぎじゃない──? そもそも勝間本ではビジネスに臨む基本姿勢を説いているが、彼女は「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」すらできず、わからないことがあっても質問しない。新規顧客の開拓のために片っ端から企業に電話をかけるよう指示しても、いつまでたっても受話器を取らない。

「部長がいるとかけづらくて」

けんもほろろに断られる様子を上司に聞かれるのが恥ずかしいという。プライドが高く、みじめな姿をさらさない。そのくせ「断る力」だけはしっかり身につけている。女性が2人だけの部署だから腹を割って話そうと飲みに誘っても、「お酒は飲みません」。営業帰りのランチでさえ「ダイエットしてるんで」。

成功者のアイコンとなった勝間さんが提供する仕事術や生き方をまねする人たちはカツマーと呼ばれる。隙間時間を有効活用し、家事をしながらオーディオブックを聞き、ネイルを乾かす間も本を読む。そして生まれた時間を、本当に自分のやりたいことのために使う。
 
だが、精神科医の香山リカさんは、勝間さんとの共著『勝間さん、努力で幸せになれますか』でこう指摘している。
「勝間さんのまねをすること自体が、ある種の目的になっているような気がします。もっと言えば、本人は意識をしていなくても、勝間さんのまねをすることで勝間さんと同じ成功体験をしているかのような満足感を得ている印象を受けます」


■本音では甘えたい

しかし、勝間さんと同じように隙間時間の無駄を削る努力をしているならまだいい。最近は、本を読んだだけで勝間さん気取りになる勘違い社員も現れている。態度は強気だが実力と実績が伴わない「偽カツマー」だ。

人材業のミキさん(41)の男性部下(29)は優秀で勉強熱心だが、本家カツマーとは言いがたい。2年前からプロジェクトを任されるようになり、「自分が一番」と自信を強めたようだ。

「課長の言うこともわかりますが」

と指示は必ずいったん否定。チーム仕事でも調整役でなくリーダーになりたがり、トラブルが起きると相手の理解力が足りないと一蹴する。効率第一で、後輩や契約社員のフォローには無関心。そこで突き進むならまだいいが、時々、

「力を試してみたいんです」

「退職っていつまでに伝えればいいんですか」

と転職をほのめかす。上司をバカにした態度を取りながらも、本音では甘えたいのだ。


■勝間本を「誤読」


それでもミキさんは、そんな部下を突き放せない。

「虚勢を張って理論を振りかざすのは、不安や未熟さの表れかもしれません」

2年前まで労務部で社員のメンタルケアを担当していた。「ゆとり教育」を受けた世代が入社まもなく次々と産業医面談を申し込んでくる。聞くと、明らかに職務不適格で無理をしているケースが多かった。ある営業職の女性は打ち明けた。

「人見知りで上手に話せないので、鍛えたくて入社しました」

ビジネス書やマニュアル本のおかげで就職試験は突破したが、結局ストレスで出社できなくなった。努力すればかなわないものはない。そんな風に考えたのかもしれない。

「採用側の判断ミスもありますが、社会人なんだから、苦手を克服することとお金をもらうことは違うはず」

勝間さん本人も先の共著『勝間さん~』で、カツマーが「間違った方向に頑張る」ことを懸念している。

「自己実現や自立という名目で会社に迷惑をかけるとすれば、それは単なる独りよがりです」


■育てれば最強の人材に


勝間本を「誤読」して増殖する偽カツマー。彼らの暴走を止めるにはどうすればよいのか。

大手流通会社で商品企画を担当するヨシミさん(33)が女性部下(25)にアイデアを提案するよう指示すると、企画書のフォーマットがほしいと言われた。ヨシミさんが作って渡したが、なかなか企画を出してこない。背中越しにパソコン画面をのぞくと、1日かけてフォーマットを修正していた。

「このほうが効率的ですから」

仕事の提出期限や重要性にかかわらず、「頼んだ人の役職の高さ」順に仕上げてくる。わからないことがあっても聞かないから仕事が滞る。それで残業する羽目になり、遅くまで働いているという事実だけで自分が会社にとって重要な存在だと思いこんでいる。

「残業してまでやってほしい仕事があるときは言うから!」

ある日、思わず声を荒らげてしまった。彼女は一瞬ポカンとし、やっと怒られているとわかったようだ。一見デキる風だから遠慮していたけど、結局イチから教えないと伝わらないのだ。それから毎朝、彼女の仕事の時間割りを作って渡している。

「勝間さんが本で書いていることを、私がリアルにわかるようにしてあげればいい。彼らは素直で吸収が早いから、きちんと育てれば最強の人材になるはず」

きつく言い過ぎたと感じたら、会社を休まれないようにフォローもする。飲みに誘っても断られるからランチを奢り、

「少しずつ覚えていこうね」

と励ます。

「10年後は私、この会社にはいませんから」

そんな冷たい態度を取られてもめげない。リアル上司は私なのだ。(文中カタカナ名は仮名)


検察の裏金

2010-01-24 | weblog

Palm Tree

 

もう奥さん、毎日小沢関連になるけど仕方ないだろ。今回は昔、検察の裏金問題を告発しようとして逆にタイーホされた元検事三井さんのネタ。三井さんは今月18日に刑期を終えて出所した。

三井さんとは

大阪高検公安部長時代に検察庁の調査活動費の裏金化を内部告発。2001年1月に『噂の真相』に西岡研介記者による記事が掲載された。人事で冷遇されたことへの不満が告発の動機の1つであるといい、普段から、優秀な自分が同期の検事より昇進が遅いのはおかしいとなどと周囲に漏らしていたという。同期には横田尤孝(最高裁判所裁判官、元次長検事)、大林宏(東京高等検察庁検事長)、中尾巧(大阪高等検察庁検事長)、熊崎勝彦(元最高検察庁公安部長)等がいる。

2002年4月22日に暴力団組長の親族名義で、競売された神戸市のマンションを落札したが、居住の実態がないのに登録免許税を軽減させたとして、詐欺容疑で逮捕される。逮捕当日、三井は裏金問題に関してテレビ朝日の報道番組『ザ・スクープ』の収録ならびに『週刊朝日』副編集長との対談が予定されていた。現職検察幹部が初めて裏金問題について、「検察庁が国民の血税である年間5億円を越える調査活動費の予算を、すべて私的な飲食代、ゴルフ、マージャンの「裏金」にしていることを、現職検察官として実名で告発する・・・」として証言するビデオ収録当日の朝に任意同行を求められそのまま逮捕されたことから、三井の支援者並びにマスコミからは検察による口封じであると批判され、『ザ・スクープ』をはじめテレビや新聞、週刊誌でも口封じ逮捕に関する特集が組まれる事態へと発展した。また、拘置中には持病の糖尿病治療が満足に受けられず、獄死させられる危険も指摘された上、意識朦朧になった様であり裁判をまともに受けらない恐れがあった。

その後で捜査情報を得ようとした元暴力団組員から利益供与を受けたとして、収賄罪や公務員職権濫用罪でも起訴される。

2005年2月1日、大阪地方裁判所(宮崎英一裁判長)は三井に対して懲役1年8か月、追徴金約22万円の実刑判決を下した。判決前にほぼ同じ判決文が政界に流布、河村たかし衆議院議員(後に名古屋市長)が入手し告発する事件が起こっている。三井は控訴するも、判決言い渡しから4か月が経過しても、判決の全文が出て来ず、控訴趣意書を書けない異常事態になっていた。2007年1月15日、大阪高等裁判所(若原正樹裁判長)は控訴を棄却、地裁の実刑判決を支持した。三井は上告。2008年8月29日最高裁(中川了滋裁判長)上告棄却決定。2008年10月17日大阪拘置所収監。2010年1月17日の深夜零時に満期。18日朝に釈放、静岡刑務所出所。

(以上、三井環 - Wikipediaより抜粋)

検察の裏金を告発した三井さんが以下、小沢問題について提言している。

緊急! 元大阪高検公安部長三井環氏による検察対策「緊急3提言」の文字要約

提言に先だって三井氏は次のような趣旨を述べた。

小沢氏が全面対決を宣言したが、ホントにその覚悟があるならこれは(手段を選ばないことをためらってはいけない)戦争だという認識を持たなければならない。そして三井氏はこう続けた。「捜査というのは戦争です。説明責任ではありません。」つまり戦争認識無くして検察に勝つ道は無い、戦争であるから一切しゃべってはいけないと言う意味である。そして世論扇動のネタを狙うマスゴミと扇動を目的に流す検察リークを封殺するには、取り調べに対して絶対しゃべらないことだと言う。こうすればネタ元が無いから扇動によるイメージダウン作戦が効かないし、今のように問題がゴチャゴチャにならない。一方検察に対する攻撃は、検察の最大の弱点である「裏金スキャンダル」を徹底的に攻める、これ以外に無いと言う。

また、今の石川議員及び弁護団の検察対応はお話にならず、検察のカモになることを自ら率先してやっている、小沢氏側はマスゴミ封殺もまったく出来てないと言う三井氏のいらだしさが随所に見える。

以上の観点から三井氏は元検事の立場から、検察が今やられたら困る小沢氏と民主党側の戦い方を以下のように提言した。


三井氏の提言のポイントは以下である。

①関係者はすべて完全黙秘をする

②検事総長を「検察の裏金」で証人喚問する

③②を受けて法務相に指揮権発動を求める


次に具体的対応策を述べる。

なお、下記の各個条書きは発言通りの書き起こしではなく筆者が要約したものであるが三井氏の発言の趣旨に間違いないことを断っておく。提言のうち6,16及び( )内注釈は筆者が提言インタビューの表情や文脈から三井氏の企図や感情を推察したものである。ビデオ音声が良く聴き取れず不足、舌足らずのとこも若干あるかもしれない。お気づきの人はフォローして頂けると幸いである。

・小沢、石川議員、弁護団の対応(世論操作の手口を封殺するのが最大ポイント)

1.相手(検察)の手の内(入手証拠の有無)を知らないでぺらぺらしゃべるのは一方的に相手に攻撃材料を与える(愚かな)やり方だ。

2.石川議員はぺらぺらしゃべり過ぎだ。これは検察側からみればリークネタが入手出来きそれをマスゴミに流せる(世論操作をするための)いいカモである。徹底的に完全黙秘しなければいけない。

3.石川議員にぺらぺらしゃべらせているような指導をしている間抜けな弁護士団は解任せよ。

4.小沢も完全黙秘でいい。捜査においては戦争である、説明責任などという(甘い)話しではない。

5.(調べあげ)説明する仕事は検察のほうである。

6.以上を実行すればリークネタがないのだからマスゴミを手先にした世論扇動操作は封殺できる。


・検察・マスゴミに対する攻撃の仕方

7.徹底的に検察の弱点をつけ

8.それは検察の裏金である

9.小沢問題などとは無関係に裏金一本で検事総長を裏金の件で証人喚問する。

小沢問題での喚問でないから検察、マスゴミは捜査介入と理由付けした喚問非難攻撃は出来ない。(検察、マスゴミの封殺)

10. 検事総長は絶対に偽証出来きない。裏金を認めるのは確実。

11.なぜなら三井裁判で裁判所は裏金の存在を認定してしまっているからである。

12.証人喚問のさい三井氏をはじめ検察のスキャンダルを叩ける者を動員する。    (裏金追求で完膚無きまで叩けということ)

13.検事総長証人喚問の動きを民主のトップレベルで始めれば、その動き情報だけでも検察はビビル。しかも次期検事総長の大林宏東京高検検事長も裏金に関与してるから検察のビビリは大変なものになる。

14.検事総長は裏金を(必ず)認めるから、そこで千葉法相は行政上の指揮権発動をし裏金を返還させる。

15.この行政上の指揮権発動をマスゴミは責めることが出来ないし、(民主&政権は)国民の大喝采を受ける(検察組織をガタガタにすると同時に民主の株も上がる一石二丁ということ)

16.以上で検察の権威や暴走をガタガタに出来き、同時に民主&政権支持の挽回が達成出来る。

(以上、阿修羅より抜粋)

あのね奥さん、世の中に清廉潔癖な聖人君子なんていないのよ。仮にいたとしてもそいつは世の片隅で人知れず生きているワケなの、この太った中年みたいに。で、三井さんが検察の裏金を告発しようとしたのは持ち前の正義感ではなく、トロイくせに出世する同僚への嫉妬心からだった。優秀な検事だってそんなものだから検察も所詮人の子、嫉妬もすれば公金をちょろまかして裏金を作りキャバクラ遊びをしたりするものである。ところが、そうした実態にもかかわらず、官僚やその尖兵である検察に対して国民が清廉潔癖な聖人君子という幻想を抱いていることが問題なのだ。検察は聖人君子幻想に支えられているのでマスコミを手先にして世論誘導するのである。太った中年は昔、偶然スカトロ官僚と出会ったことがあるのでその実態を理解できるのだった。

有らぬ幻想は抱かぬほうがいいに決まっているワケだが、嫉妬心から虚言を振りまく輩がネットにいる。誰かって奥さん、そりゃもう噛みつき亀に決まっている。前エントリーの最後を参照してくれ。

検察は「リーク」しているのか - 池田信夫blog

そもそも検察は「リーク」しているのか。一般論としては、捜査当局が夜回りしてくる記者に捜査情報を明かすことはあり、容疑者をクロにする材料を教える傾向もあるが、そんなに簡単に教えてくれるものではない。記者が独自に取材して「こういう話を聞いたが本当か?」と捜査官に「当てて」顔色を見て書く、といったきわどいやり方でやっているのだ。もちろん司法クラブ以外の記者にはそういう特権もないが、クラブに所属していればリークしてくれるといった甘いものではなく、捜査官との個人的な信頼関係がないと教えてくれない。

(以上、エントリー記事より一部抜粋)

抜粋部分は岸井成格や青山繁晴が言っていることの横流しで、コメント欄も混乱している。上記は前エントリーで紹介した上杉隆くんの反響の大きかったコラムへの嫉妬心によるもので、元NHK職員の池田センセは以前、上杉くん同様に記者クラブを批判していたが、今回は「記者クラブに入れない上杉くんを嘲笑するため記者クラブの特権をネタに使用した。なんともコスイ噛みつき亀の池田センセなのである。

 

「一方的なリーク記事、冤罪の被害出る」中井公安委員長(朝日新聞) - goo ニュース

中井洽国家公安委員長は22日の閣議後の会見で、1990年に栃木県足利市で当時4歳の女児が殺害された事件の再審公判が開かれていることについて「今の自供中心の捜査、捜査当局から一方的にリークされる記事しか書かないマスコミ。そういう中では、冤罪の被害はこれからも出る」と発言した。

報道陣から「リークしか書かないマスコミとはどういう意味か」と問われると、「捜査当局のリーク情報しか書かないマスコミと言った。ずっとそうじゃないか。一度被疑者になると、徹底的に被疑者になるじゃないか」と語気を強め、「10年、15年たってから名誉回復しても大変つらい。そういうことが起きないようにお互い気を付けてほしいと申し上げた」と付け加えた。

まあ、そういうことだ。

足利冤罪事件の菅谷さんこそ清廉潔癖な聖人君子なのよ。


検察ジャンキー

2010-01-23 | weblog

Ruins

 

さて奥さん、小沢ジャンキーとくりゃー検察ジャンキーだろーが。

検察リークという「麻薬」と「検察ジャンキー」の時代、どう、イケテルだろ。

では以下、ダイヤモンド上杉隆くんの記事を転載。

 

小沢問題で検察リークに踊らされるメディアへの危惧

今週の「週刊朝日」に書いた原稿「検察の狂気」への反応の大きさに驚いている。タイトルは編集部のつけたものであり、筆者の意図は単純な検察批判にはない。むしろ、批判の矛先は報道する側の記者クラブメディアにある。

記者クラブ問題に関しては、本コラムの読者であるならばもう説明は不要だろう。今回も、小沢一郎秘書らの逮捕に際して、相変わらず不健全な「報道」が続いている。

ニューヨークタイムズ東京支局長のマーティン・ファクラーは、無批判に検察の捜査方針に追従する日本の記者クラブの一連の報道姿勢を、昨年12月の紙面で痛烈に批判している。

〈記事の中で私は、記者クラブのことを「一世紀続く、カルテルに似た最も強力な利益集団の一つ」と書きました。(略)

そのことを実感したのが、西松建設事件を巡る報道です。記者クラブによるほとんどの報道が検察のリーク情報に乗るだけで、検察の立場とは明確に一線を画し、なぜこの時期に検察は民主党代表の小沢氏をターゲットにしているのか、自民党の政治家は法律上問題のある献金を受けていないのか、といった視点から独自の取材、分析を行う(記者クラブ)メディアはなかったように思います。西松建設事件の時、私も東京地検に取材を申し込みました。しかし、「記者クラブに加盟していないメディアの取材は受けられない」と拒否されました〉(「SAPIO」筆者インタビュー記事より)

確かに、小沢一郎も権力である。だが検察もまた国家権力である。なぜ日本のメディアは、双方の言い分を公平に扱って、読者や視聴者に判断を委ねることをしないのか。なぜ日本の記者クラブは、世界のジャーナリズムで当然に行われている権力報道のルールから逸脱することが許されるのか。

ファクラーのみならず、これは万国のジャーナリストたちが抱き続けてきた日本の記者クラブメディアに対する共通の疑問である。

検察と司法記者クラブで作られる「官報複合体」の影響力は絶大だ。あらゆる事件に対してそこに疑義を差し挟むことは許されない。とりわけ日本のメディアで仕事をする者は全員、その「権力複合体」の前では、黙るか、傅くか、あるいは排除されるのかのいずれかしか道は残されていなかった。

筆者の体験を記そう。

情報リークをする検事の実名を出すタブー

昨年3月、西松建設事件の発端となる大久保秘書の逮捕された直後、筆者はフジテレビの報道番組『新報道2001』に出演した。

当日のゲストは、宗像紀夫・元東京地検特捜部検事と、笹川尭自民党総務会長(当時)、小池晃共産党政審会長などであった。

大久保秘書の逮捕について発言を求められた筆者はこう語った。

「私自身、議員秘書経験がありますが、その立場からしても、政治資金収支報告書の記載漏れでいきなり身柄を取るのはあまりに乱暴すぎるように思う。少なくとも逮捕の翌日から、小沢一郎代表(当時)はフルオープンの記者会見で説明を果たそうとしているのだから、同じ権力である検察庁も国民に向けて逮捕用件を説明すべきだ。とくに記者クラブにリークを繰り返している樋渡検事総長と佐久間特捜部長は堂々と記者会見で名前を出して話したらどうか」

筆者は、当然のことを言ったつもりでいた。ところが、番組放送終了後、笹川総務会長が烈火のごとく怒っていた。私に対してではない。番組の幹部に対してである。

「あんなやつを使うな! あんなのとは一緒に出ない」

昼過ぎ、スタジオを出た筆者の元に検察庁担当の社会部記者から電話が入った。

「お前まずいぞ、(検察側の)実名を出しただろう。『調子に乗りやがって』と、検察は怒っていたぞ。心配して言ってんだ。本当に、気をつけた方がいいぞ」

彼の話によると、本気でやろうと思えば、痴漢だろうが、交通違反だろうが、あらゆる手段を使ってでも、狙われたら最後、捕ってくるというのだ。たとえば道を歩いていて、他人の敷地に間違えて足を踏み入れただけで不法侵入の疑いで持っていかれるかもしれないということだった。

繰り返すが、小沢幹事長も公人であり権力であるが、検察も同じく公的機関であり国家権力なのだ。その一方を大々的に実名で報じておいて、一方を隠し、守り通す。

記者クラブの持つその精神の方が、明らかにアンフェアだと筆者は思うのだが、日本の報道界ではそうした意見は聞き入れられないようだ。

戦前の過ちから学ばない新聞ジャーナリズム

組織同士の共生関係は、外部からの攻撃に対して、強い耐性を持つ。単体では弱い組織体も、お互いの弱点を補うことでより強固な権力構造に生まれ変わるのだ。

たとえば米国の「軍産複合体」もそうだ。軍部と産業が手を握ることで強力な権力構造を作り、お互いが利権を補い、利権を享受している。

過去の日本もまた同様であった。戦前、軍部と新聞が共生関係にあったことで戦争の惨禍に国民を引き摺り招いた。本来、権力をチェックすべき新聞ジャーナリズムが、権力に寄り添ったために起きた悲劇である。

果たして、そうした教訓は活かせたのだろうか。現在の検察と記者クラブメディアの関係をみると悲観的にならざるを得ない。本当に、新聞は戦前の過ちを反省しているのだろうか。

つまり、いまだ「大本営発表」は存在するのだ。

国が破れ、何百万人という日本人の尊い命を犠牲にした先の戦争の悲劇の責任はひとり軍部の独走だけに帰すべきではない。批判精神を忘れ、権力に寄り添ったメディアが一体となって不幸な戦争に突き進んだ結果なのではないか。

報道は権力から独立しなくてはならない。

だが、日本では、今回の小沢金脈報道をみるように、再び同じ過ちを繰り返しているようだ。

捜査が順調な場合、検察は情報リークしない

石川裕知議員と小沢秘書ら3人が逮捕されると同時にまたもや供述内容がメディアに漏れ始めた。

〈「これ以上は小沢先生に相談しないと話せない」(中略)特捜部の聴取には涙ながらに、「親分」の承認なしに真実を口にできないかのような供述をしていたという。〉(産経新聞)

果たしてこうした捜査情報はどこから出てくるのか。密室であるはずの取調室の会話が即時に新聞紙上に踊るのだろうか。なぜ、検察からのリーク情報は止まないのか。

そもそも捜査が順調な場合には、検察は絶対に情報を洩らさない。筋のいい事案を追っているときは、たとえば朝刊に「きょう○○を逮捕へ」という具合に、結果が出た段階で初めて世間に知らされる。

ということは、事前にメディアに捜査情報が漏れる場合は、捜査が芳しくない状況にあるか、あるいは「死に筋」であったりする。つまり、リークによって局面を打開するためにメディアを利用するのだ。

この1年弱の小沢報道も同様の可能性が高い。贈収賄、斡旋収賄、脱税などの文字が躍り続けているが、現時点では、元秘書と現職秘書の政治資金規正法違反にぎすない。

とりわけ石川議員の逮捕は、検察による立法府への挑戦と受け止めてもおかしくない内容である。

なぜなら、公職選挙法でもない事案で、しかも秘書時代の政治資金収支報告書の不記載という違反によって、現職の国会議員を逮捕するということは異常以外のなにものでもない。民主主義の根幹である選挙を無視したものである。仮に逮捕するというのであるならば、百歩譲って、国会開会中、逮捕許諾請求を取ってから行うべきではないか。

さらに、国権の最高機関である立法府の一員を逮捕したというのに、検察は何一つ説明を果たそうとしていない。また、記者クラブメディアも説明を求めていない。

検察の暴走を報じない日本の新聞・テレビなどの記者クラブメディア。日本は再び、「大本営発表」が蔓延る、あの戦前の暗黒時代に戻ろうとしているのではないだろうか。

上杉くん、報道機関は検察ジャンキーだから「大本営発表」は当然でそれを楽しめばよい。

つまり、現在マスコミはのりピー化しているのである。

 

政治団体、ダミーと思わず 西松公判で元総務部長

西松建設の巨額献金事件で、政治資金規正法違反の罪に問われた小沢一郎民主党幹事長の公設第1秘書大久保隆規被告(48)の第2回公判は13日午後も東京地裁(登石郁朗裁判長)で続行、西松の岡崎彰文元総務部長(68)が検察側の再主尋問に「(献金していた)当時は、政治団体がダミーとは全く思っていなかった」と証言した。

献金元の政治団体について、検察側は西松が名前を隠して献金するための、ダミーだったと主張している。

検察側は、政治団体の会員だった社員の賞与に上乗せ支給する手法で、実際には西松が会費を負担していたのではないかと質問したが、元総務部長は「知らない」と答えた。

弁護側の反対尋問では、政治団体について「OBがやっていて、届け出もしている、と被告に説明したと思う」と述べ、続いて裁判官に西松と政治団体の関係を質問されると「事務所も会社とは別に借りて、資金も別だった」と説明した。

上記を読めば西松献金事件は政治団体をダミーとする検察の敗北が濃厚なことがわかる。第2回公判は13日に行われたワケだが、この日は検察によって陸山会の事務所や鹿島が家宅捜索された。つまり、強制捜査は公判の敗北を隠蔽すべく検察による目くらまし戦法だったのだ。検察ジャンキーのマスコミは上記公判ニュースをほとんど取り上げなかった。それほど検察リークの麻薬は強烈だから手を染めた記者クラブに更生を期待するほうが間違いで、ラリパッパのマスコミをアナーキックに楽しんだほうがいいというのが再三の主張である。

検察自体も今回の小沢問題に関して言えば「正義」という名のドラッグに染まったジャンキーである。そして、テレビに登場するヤメ検と呼ばれる、特に元地検特捜部の弁護士が重い中毒症状のように思える。彼らは一様に検察の正義を信じて疑わず、なかでも日テレ解説員の河上和雄は最悪のヤメ検だ。

 

【alternative、日テレ解説員・河上和雄元・検事総長、自民党から受け取っている「裏金」】

 

ドラッグ中毒の症状はアッパー系とダウナー系に分類される。のりピーやマスコミはアッパー系に属するが河上和雄はダウナー系に他ならない。日テレで河上和雄の顔を見ただけでメシが不味くなる。

 

ダウナー系河上和雄とアッパー系東国原の対決

ダウナー系の顔と言えば国会質疑で質問に立った自民党小里の息子。なんかいつもヨダレを垂れていそうだ。しゃべりも時々カムのでプラス白痴系。石破茂に対抗できる有望なロドンの顔つきだった。

さて、検察ジャンキーの自民党にも検察リークの麻薬に犯されていないヤツがいた。

以下、ごまめはホリエモン事件の経験をもとに推定無罪の基本原則について書いている。

 

河野太郎公式サイト - 副大臣がやり残したこと 

 

>日本の司法制度をもう一度きちんとあるべき姿にしていく必要がある。

では、そのために政治家としてナニをしなければならないのかってのが問題だろ。

 

元検事、謝罪応ぜず 足利事件第5回再審公判 菅家さん質問「無実の罪で…」- goo ニュース

謝罪しない理由は謝罪すれば検察の正義が根底から揺らぐと尋問した検事が考えているから。

いいから謝罪しろ、実に愚かだ。

 

ちょっと目を離していたら噛みつき亀がツイッターで上杉くんの記事に噛みついていた。

http://twitter.com/ikedanob/status/8058794818

 

上杉くんもツイッターで池田信夫に逆襲だ。

http://twitter.com/uesugitakashi/status/8060597545

http://twitter.com/uesugitakashi/status/8091783137


小沢ジャンキー

2010-01-22 | weblog

Makati Giants

 

「小沢氏もう持たない?」民主内に懸念強まる(読売新聞) - goo ニュース

民主党執行部が、鳩山首相の偽装献金事件や小沢幹事長の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件で、野党の参考人招致などの要求をかわそうと躍起になっている。

野党時代は「政治とカネ」の問題でクリーンさを標ぼうしてきただけに、党内からは「このままでは、『変節』のそしりを免れない」と執行部の姿勢に批判的な声も出ている。

「『秘書の責任にして逃げるのは 卑怯 ( ひきょう ) である』と言ってきたことに、どのようにけじめをつけるのか」

自民党の尾辻秀久参院議員会長は20日の参院本会議代表質問で、偽装献金事件を「決着済み」とする首相の姿勢をただした。

首相は党代表だった2002年3月、加藤紘一・自民党元幹事長の元事務所代表による脱税事件を厳しく追及し、「金庫番だった人の不祥事は(議員も)共同正犯だ。即議員辞職すべきだ」とまで語っていた。その後、加藤氏は民主党の要求などで参考人招致に応じ、同年4月、議員辞職した。

尾辻氏の追及に首相は、「私の過去の発言に関して弁解するつもりは一切ない。批判は 真摯 ( しんし ) に受け止めさせていただく」と答えるのが精いっぱいだった。

自民党は首相と小沢氏の事件に関し、小沢氏や首相の元秘書ら17人の参考人招致や、「政治とカネ」に関する集中審議を求めている。衆院予算委員会で加藤氏と首相を直接対決させることも検討している。

民主党執行部は「国民が最も求めているのは予算成立だ」として参考人招致などには一切応じない構えだ。国会運営を指揮する山岡賢次同党国会対策委員長は「立法府で司法のやるようなことをやろうとすること自体、本質的なあり方から外れる」としている。

しかし、その山岡氏も07年10月の臨時国会で、守屋武昌・元防衛次官(収賄罪で公判中)と防衛分野の専門商社との関係が不適切であるとの疑惑を「守屋氏の証人喚問が法案審議入りの前提だ」などと追及。証人喚問を与党側に受け入れさせた“実績”があり、野党から「野党時代に言っていたことを与党になったら変えるのはおかしい」(自民党の石破政調会長)と批判を招いている。

小沢氏の資金管理団体の土地購入を巡る事件に関しては20日、逮捕された石川知裕衆院議員が04年当時、小沢氏が土地代金に充てる4億円を同年分の政治資金収支報告書に記載しないことを了承していたと供述していたことが判明するなど、新事実が次々に明るみに出ている。それでも、党内で表だって声を上げる議員はほとんどいないが、水面下で「小沢氏はもう持たないのではないか」との懸念は強まっている。

さて奥さん、連日小沢問題のエントリーで申し訳ないけど世の中冴えたヤツがいるものだ。

 

小沢一郎という「麻薬」と「小沢ジャンキ―」の時代

 

記事内容は当たり前の民主党批判なんだけど、「小沢ジャンキー」つー切り口が見事。

本もそうだけどタイトルだよなぁ、やっぱり。 

上記ブログ記事とは逆に切り口の冴えないのが極東ブログ

 

小沢氏の民主党大会での説明は嘘だったか

 

記事は凡庸で小沢シンパの終風先生も検察リークの産経ジャンキーになってしまった。

しかし、以下、凡庸な記事への冴えたコメントがあった。捨てる神ありゃ拾う神があるってもの。

印象ではあるが、小沢(小澤)氏にはむしろ積極的に個人資産勘定と政治資金/資産勘定を分別しようとする意志が感じられる。 お金に色はないので書類上の分別管理(Physical Segregationに対してBook Segregationと言われますが、至極まっとうな方法と認められます)となるのは現行制度上他に仕様がない。 

不動産については、政治目的であっても自家用であっても個人所有としておいて、政治分については(時には自家用についても)事務所費として政治資金から個人所得を得るのが通常とすれば、政治団体の報告書に資産を記載するのは公私混同を避ける明確なやり方に思える。政治団体に資産計上するのは相続等に向けて個人資産ではない旨の積極的表明とさえ思える。

借入/貸付金についても、恣意的ではない銀行の提示する客観的な金利を政治に負担させるため、一般には不要と思われる又貸しのための個人借入をあえてすることが分別管理の発想にはかなう。

あえて邪推すれば、本来は、①検察?の指摘するように2重に計8億円を貸し付けとその返済を政治団体の収支報告に載せるか、あるいは②個人勘定かつ名義(一部報道では陸山会代表のタイトル付き名義らしい)で定期預金を作成し、それを担保として借入れ(個人経由又貸しであれ政治団体直接であれ)するつもりが、つい名義に陸山会タイトルをを入れてしまい(第1のミス)、かつその名義の混乱から現金や普通預金と異なり議員の資産報告書に記載すべき定期を報告から漏らしてしまった(第2のミス、いずれも経理のベテランでなければ充分あり得る単純ミス)のではないでしょうか。

結局問題は「記載の方法」ではなく、「裏金の有無」だと思います。そしていくら記載方法を論議しても、それが実質的に裏金解明につながるとは到底思えない。印象操作だけがその効果でしょう。 

投稿: 元監査法人勤務

個人資産と政治資金を分離する会計処理は阿修羅と雑感に投稿、エントリーされている。

 

「小沢」と「小澤」にまつわる驚愕の新事実! (阿修羅)

 

小沢一郎と小澤一郎は違う (雑感)

 

上記リンクの内容を小沢さんは検察の事情聴取で説明するんじゃないのかな。

 

それから、検察をキーワードにしたブログ記事、切込隊長とChikirinの日記。

 

反検察の言論人は概ね出揃った感じかな (切込隊長)

 

“検察が逮捕したい人”一覧 (Chikirinの日記)

 

切込隊長の反検察批判は面白味に欠けるが、Chikirinの検察批判は発想がイケテル。

 

以前、裁判員制度をエントリーしたときに触れたけど、裁判とはその時代、その場所の共同体が必要とする物語のことであり、裁判員や検察官はその物語の語り部に過ぎない。例えば中世ヨーロッパの魔女狩り裁判は文字通り魔女狩りの物語のために魔女を捜し出して火あぶりにしたのである。無論、魔女などいるワケがなく、つまり、中世ヨーロッパは魔女狩りを必要としたため、魔女狩り裁判という物語が自己目的化したワケだ。したがって裁判制度は構造的にえん罪を生むのである。さて、今回の小沢問題に関すれば「巨悪の政治家小沢に対決する正義の検察」物語であり、「正義の検察」が自己目的化して暴走していると読んで堪能しているのだった。

 

石川議員「偽装工作」認める=小沢氏関与の4億円融資-東京地検(時事通信) - goo ニュース

小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反容疑で逮捕された衆院議員石川知裕容疑者(36)が、東京地検特捜部の調べに対し、土地代金の支払い直後に同会が金融機関から受けた4億円の融資について、「原資を隠すための偽装工作だった」と供述していることが22日、関係者の話で分かった。

融資手続きには小沢氏本人が直接関与しており、特捜部は23日の任意聴取で、融資の経緯について詳しい説明を求めるとともに、虚偽記載の認識についてもただすとみられる。

また関係者の話かよ、検察も必死だな。


田原フルボッコ

2010-01-21 | weblog

Fireworks

 

 

さて奥さん、世の中小沢問題以外に面白いことがなくて困っているワケだが、電波芸者田原総一郎によるThe Journalの記事コメントでフルボッコにされていたのを発見して喜びに浸った。以下、転載。

すでにはじまっている小沢vs東京地検特捜部の駆け引き

小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題がいよいよ佳境を迎えようとしています。

東京地検特捜部は、石川知裕民主党衆院議員に続き、小沢氏にも参考人として事情聴取に応じるよう求めました。水面下で繰り広げられている「小沢vs検察」戦争はこれからどのような展開となるのか。昨年3月に西松事件が発覚して以降、地上波放送や新聞ではタブー状態だった検察批判を「サンデープロジェクト」や「朝まで生テレビ!」で展開してきた田原総一朗氏が、今回の検察の捜査について語ります。

*

いま、日本でもっとも死に物狂いの戦いをしているのは、小沢一郎民主党幹事長と東京地検特捜部だ。

読売新聞は、1月1日に石川知裕議員の供述として「小沢氏から現金4億円受領」と一面トップで報じ、3日には日本経済新聞が社会面のトップで報じた。おそらく、これらは検察のリークだろう。言うまでもなく、検察の最終ターゲットは小沢で、これは「お前(小沢一郎)をやっつけるんだぞ!」という検察のデモンストレーションにほかならない。

東京地検は昨年、小沢の公設第一秘書を虚偽記載の疑いで逮捕した。これは、西松建設がつくったダミー組織が小沢さんの資金管理団体に献金したカネが虚偽記載だと判断されたためだった。このとき、私は元検事や弁護士に話を聞いたが、誰もが「検察は裏で西松建設がらみで何かをつかんでいるに違いない」と話していた。しかし、その後の展開を見ると、完全に検察の空振りだった。結局、秘書の逮捕は虚偽記載の域から一歩も出なかった。

虚偽記載でいうと、鳩山首相の秘書による故人献金問題も同じ。法律論からすると、どちらかというと鳩山首相の方が問題だろう。小沢の政治資金収支報告書には嘘はない。一方、鳩山首相の方は明らかに嘘の記載をしている。にもかかわらず、鳩山首相の元秘書は在宅起訴で、小沢の秘書は逮捕させた。このバランスは明らかにおかしい。

■検察はいつ勝負をかけるのか

本来、検察は「正義」で動いているはずだ。ところが、小沢に対して検察に正義はない。恣意的に小沢をやっつけようとしている。昨年の事件が結局は空振りに終わったことで、最近になって土地購入の問題を出してきて、小沢を事情聴取しようとしている。おそらく、検察は国会の前に小沢を事情聴取したいと考えているだろう。だが、小沢は国会の後に伸ばしたいに違いない。このあたりは双方の駆け引きだろう。

検察は死に物狂いなのだ。もし、ここで空振りに終わったら、すでに崩れかけている「検察の正義」が完全に信用されなくなってしまう。はっきり言えば、検察の現場は小沢を逮捕して身柄拘束をしたいと思っている。が、このやり方を検察の上層部がどう判断するのか。また、5月から6月には検察のトップ人事がある。検察はそれまでに勝負したいと考えているのではないか。

以下、コメント欄より抜粋

老いましたね、田原さん。
なにか凄いネタでも披露してくれるのかと記事を目で追いましたが、この程度のことはとっくに皆思っていますし、ここに限らず阿修羅掲示板でももっとディープな情報が投稿されておりますし、小沢VS検察に関しては既存のメディアが検察のリーク垂れ流しで囲い込みをかける中、カウンター情報にかけては日刊ゲンダイが秀逸なフォロワーを反対の論陣を張り官と記者クラブの55年体制最後の悪あがきと喝破していますよ。
しかしまあそれにしてもこの書き口はないですよ。

>東京地検は昨年、小沢の公設第一秘書を虚偽記載の疑いで逮捕した。これは、西松建設がつくったダミー組織が小沢さんの資金管理団体に献金したカネが虚偽記載だと判断されたためだった。このとき、私は元検事や弁護士に話を聞いたが、誰もが「検察は裏で西松建設がらみで何かをつかんでいるに違いない」と話していた。しかし、その後の展開を見ると、完全に検察の空振りだった。結局、秘書の逮捕は虚偽記載の域から一歩も出なかった。<

周回遅れの話を後生大事にいまさらなんですか。
ジャーナリストならば、

>検察は死に物狂いなのだ。もし、ここで空振りに終わったら、すでに崩れかけている「検察の正義」が完全に信用されなくなってしまう。<

なぜ検察は死に物狂いなのか、そもそも検察の正義の裏づけは何であり、何によって崩れようとしているのかを書いてくださいよ。
小沢逮捕が検察の正義の体現になる根拠がどのようにして成り立つのか、そもそも公判維持さえ難しい大久保秘書の天の声裁判は西松建設の社長の公判でも検察の読み上げた天の声は裁判長から具体性に欠く(当然ですけど)と指摘を受け、信用性に足るとはいえないものなのにそれが検察の正義の有り様ですか?
凡庸過ぎますよ、田原さん。
週刊朝日のギロン堂の冴えない文章をここで再掲したかのようなそんな感じしか受けません。

あなたはいつも詰問で相手を指弾したり、上から目線で切ったりサンプロや朝生ではやりたい放題なのに自分のテリトリーであるジャーナリストとしての見識がこんなものではボケたと揶揄されても仕方ありません。
どうしちゃったんですか田原さん?

投稿者: 伊藤ゆうき

*

「ガダルカナル化する東京地検  からの田原発言」

去年の3月に西松問題が起ったときに、ジャーナリストの雄志が集って「ガダルカナル化する東京地検」と銘打ったフォーラムがありましたね。あのときにはじめて郷原信朗氏を知りました。
ワクワクしてWEB上で拝見しました。東京地検の問題操作に対する雄志の発言を10名ほどのジャーナリストが独自の論点で発言していました。
が、田原氏だけは 発言しているのに声が聞取れない。マイクの調子が悪いのかと思ったが、どうやら私は気がついた。田原氏は自信の声を録音させないようにわざとマイクを操作したのではないかと、 だって、田原氏も東京地検の操作は疑問だらけだと発言しているみたいなのに、サンデープロジェクトでは真逆な発言をして小沢氏を弾圧していたからです。
そのときから、田原氏の発言は信用出来ないと確信しました。

今回のジャーナルでの発言内容を見ても、問題意識を持って集った我々よりも 浅い考察で、驚きです。

枯れてしまったのですね。。。。ご自愛くださいませ。

投稿者: setu55

*

田原様
今さら何を言っているのですか?
あなたの書いた「検察を支配する悪魔」という元特捜検事田中森一さんとの対談形式の著書の中で田中さんが特捜部は法の番人では無く、体制維持のための安全装置だと言っているではないですか。最初から特捜に正義などは無く、霞ヶ関の守護神である事は田原さんはとうにご存じではないですか。
>検察上層部がこのやり方をどう判断するか。
総理大臣や与党幹事長の捜査を特捜部長が独断で出来るはずはありません。検事総長、次長検事、検事長クラスが指示しているのです。その事も田原さんは知っているはずです。とぼけないで下さい。

投稿者: 早雲

*

勝負だとか、なんだらかんだら

マァー、勝手にたらしてますが、
相変わらず、老人の年になりながら、屁理屈並べいる姿が、見苦しい。

証拠を、法に照らし、淡々と、処理すべきが、民主主義だ。
普通の国家なら、常識だ。
非常識を、老人が広めて恥ずかしくないのか?

小沢さんは、ある日突然後ろから
つつかれた09、3月3日から攻撃を受けて、堂々と受けているでは無いか。

法冶国家の常識は守るべきでしょう。

田原が、ほざくのは、暴言で、聞き捨てならない内容だ。

静かに、余生を送れ、これ以上は
醜い、老人だ。

投稿者: 平均的国民

*

老害 田原さん 
特に珍しい情報もなく、自分が一番知っているとでも言いたげな語り口に嫌気がさします。
まず、日刊ゲンダイやネットでの情報でもチェックしてからコメント言った方がよいのではないですか?
もともと「検察の正義」なんてありませんよ。
そんなもんは30年以上前に無くなってるでしょう。

投稿者: 角田

*

田原総一郎

この人の嘘や明らかな偏向した扇動発言に対しても、猛烈に抗議を行うか訴訟位起こすべきでしょう。

それか「明らかな嘘や偏向司会を行う人物の番組には出ない」と通告して、サンプロと朝生だけ与野党問わずにまともな議員は出なければいいんですよ。

いくら視聴者が馬鹿でも明らかに一部議員しか番組に出なくなったら気づくでしょう。

本人は一切悪くなかった管さんの年金問題を問題として糾弾して代表をひきずりおろして叩きまくったこの人の所業は本当に許せない。

投稿者: 匿名

*

君等は何を勘違いしてるのかね、田原先生は「事実を曲げてまで脚色を行なう」ディレクターで、かつ「日本で初めてのAV男優」である。先生の作るものは作品なんだ、理解したまえ。

※ 「」は by wikipedia.

投稿者: 酒ノ上管巻

最後のコメント「面白い場面を造りだすことにかけては日本一の大家だ」は奮っている。しかし、その大家も限界で先般開催された検察批判のシンポジムでパネラーとして参加したけど存在感はゼロだった。水に落ちた老犬田原を棒で叩くって感じで、小泉・竹中太鼓持ちの末路は悲惨なものだ。

>はっきり言えば、検察の現場は小沢を逮捕して身柄拘束をしたいと思っている。

上記は田原記事の最後で最も「面白い場面を造りだす」空想部分だが、政治資金規制法違反に連座制の適用はない。小沢逮捕にはまったく別の案件でなくてはならない。一体どういうつもりなのかね。

 

さて、ジャーナリストとして切れ味鋭く東京地検に疑問を呈しているのが江川紹子さんのブログ記事。

以下、リンクを掲載。

Egawa Shoko Journal 東京地検特捜部の判断は常に正しい、のか

 

「完全な誤報」石川議員の弁護人が報道各社に文書 

小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で逮捕された衆院議員石川知裕容疑者(36)=政治資金規正法違反容疑=の弁護人は20日、石川容疑者が小沢氏の事件への関与を認める供述をしているとの一部報道について、「完全な誤報」とする文書を報道各社にファクスで送付した。

弁護人は安田好弘、岩井信両弁護士。連名で「石川氏がそのような供述をしたことは全くない」としている。

こうしたニュースはほとんど報道されない、なんでだろう。


闘って下さい

2010-01-20 | weblog

Clouds

 

首相の「闘って」発言、広がる波紋

鳩山首相が検察との対決姿勢を強める小沢民主党幹事長に「闘って下さい」と述べた問題は18日も波紋を広げた。

政府は火消しに躍起だが、与党内にも発言を批判する声が出ている。

「検察は公正中立の立場で仕事をしていると信じたい。『闘う』というのは、幹事長としてそのような思いを持っているということだから、その思いに対して『身の潔白を示すために頑張って下さい』という意味で申し上げた」

首相は18日夜、首相官邸で記者団にこう語り、検察と闘ってほしいという趣旨ではないと改めて釈明した。

平野官房長官も同日の記者会見で「行政の長が行政と闘って下さいなんて言うはずがない。幹事長職にとどまって頑張ることに対する激励の言葉だ」と強調。政府筋は記者団に「国民は誰でも裁判で争う権利があると言いたかっただけだ」と述べ、沈静化を図った。

しかし、民主党の生方幸夫衆院議員は18日、自らのメールマガジンで「自分の指揮下にある検察に対して『大いに闘って下さい』と励ましたのは明らかに行き過ぎ」と指摘した。また、民主党の参院議員は記者団に「内閣として関与しすぎだ」と述べ、政権運営に与える影響を懸念した。

自民党も「小沢幹事長不正資産追及チーム」の初会合を開催。座長の後藤田正純衆院議員は会合後、「党の幹事長を守るために、首相が司法と闘うと言うのは異常だ」と批判した。

首相の発言が問題視されるのは、首相は間接的にとはいえ、東京地検の捜査に影響を及ぼすことができる立場にあるためだ。

検察庁は行政機構上、法務省の一機関に位置づけられている。検察庁法は、法相が個別事件に関して検事総長を指揮する権限(指揮権)を持つと定めている。首相は法相の任免権を持っており、内閣は検事総長の任免権も持っている。指揮権を発動できる法相に指示できるのは首相だけだ。野党側は「首相が個別事件に関して『検察と闘う』と言うのは、指揮権を発動しているのと同じだ」(菅義偉・元総務相)と今後も追及していく構えだ。

(読売新聞)

鳩山首相の発言を廻り以下、対象的なムネオ日記と城内実氏のブログ記事を転載。

 

本日から通常国会。昨今の状況から、何かと緊張感が漂う。

国会は国民生活を守るため、まずは予算を通すことが一番の責任である。予算審議が終わった後、十分聞きたいことを聞けば良い。

野党は小沢幹事長の議員辞職や参考人招致などと言っているが、「国会に議員を辞めさせる権限はない。国民、選挙民のみ、この権利を有しているのである。何を勘違いしているのか」という指摘、声が多数届く。私もその通りだと考える。

冷静に現下の経済情勢、日本の置かれている現状を踏まえた、国民生活第一の審議を心から期待したい。国会議員の資質が問われるところである。

鳩山首相が16日、「どうぞ戦って下さい」と発言したことが、行政のトップとして検察の捜査への介入ではないかとして批判され、尾を引いているが、見方、受け止め方がそもそもスタートから違っているのではないか。

小沢幹事長が「やましいことはしていない。断固戦う」と決意表明し、幹事長続投の決断をした以上、民主党代表として「頑張って下さい。信じています。戦って下さい」と言うのは当たり前の礼儀ではないか。また、歴史的な政権交代を一緒に成し遂げた同志として、当然の対応と思うのだが。

鳩山首相とて、検察が小沢幹事長を狙っているということは、鳩山政権、鳩山内閣が狙われているということを十分わかっていることだろう。だからこそ、ここは一心同体、一蓮托生(いちれんたくしょう)だという心構えは正しいのである。

国会で鳩山首相、小沢幹事長にお会いし、言葉を交わしたが、堂々としておられた。鳩山首相も小沢幹事長も正しい分析をなされていると受け止めた。
 
鳩山首相の胆力(たんりょく)、小沢幹事長の人力(じんりょく)を信じてやまない。

(以上、ムネオ日記)

鳩山総理、あなたは行政府の長ですよ!

鳩山総理が検察とがちんこ勝負の宣言をした小沢一郎民主党幹事長に対して「(検察と)闘って下さい」と述べた。私は、この報道に接して唖然とした。

東京地検特捜部は行政機関の一つである。法務省の事務次官経験者が検事総長に就任することが多いことからも明らかである。こういう発言をされたということは、行政府の長として指揮権発動(検察の判断を権力でもってくつがえす)を決断したと受け止められてもしかたがない。(いまからちょうど50年ほど前の吉田茂内閣での犬養法務大臣の指揮権発動の結果どうなったかを思い出したしていただきたい。)

自民党のすねに傷のあるお方が民主党批判をするのも噴飯ものであるが(目くそ鼻くそを笑うとはこのことを言う)、鳩山総理の憲法意識の低さは目に余る。

日本は議院内閣制である。いい悪いは別として、立法府、行政府、司法府の三権分立が憲法でうたわれている。にもかかわらず、行政府の長が部下である行政府の一機関の決定に対して擁護することなく、立法府の最大与党のナンバー2の立場を重視するのであれば、行政府の長の役割を放棄したことになる。

民主党政権になった直後私は、民主党は旧ソ連共産党や北朝鮮の朝鮮労働党、第三帝国のナチス(=NSDAP、国家社会主義ドイツ労働者党)のような一党独裁的な傾向を帯びていると警鐘を鳴らした。しかし、それから事態は何ら変わっていない。

私は、日本の行く末を心配している。こうなるともはや政界再編しかないであろう。たった数人のいわゆる新党構想ではなく、与党第一党としての役割を果たせる新しい国民政党をつくることがこれからの課題である。沈黙を貫いてる民主党の同志よ!刮目せよ、行動せよ!自民党の同志よ、沈みゆく船から早く脱出せよ!!

(以上、城内実ブログ)

>いい悪いは別として、立法府、行政府、司法府の三権分立が憲法でうたわれている。

うーん、城内くん、ちょっとヤバイぞ。日本国憲法は権力分立の区分がなされているだけであって条文には三権分立なる語句はない。したがって三権分立は憲法でうたわれていないのだ。

>にもかかわらず、行政府の長が部下である行政府の一機関の決定に対して擁護することなく

これは気になるレトリックだ。首相は検察官僚のみならず官僚機構の言いなりになれというのか。憲法解釈といい城内くん、大丈夫かのう。で、以下、城内くんの親分である平沼さんのニュース。

平沼赳夫氏:蓮舫議員の仕分け批判「元々日本人じゃない」

平沼赳夫元経済産業相(岡山3区)は17日、岡山市内で開いた政治資金パーティーのあいさつで政府の事業仕分けを批判し、仕分け人を務めた民主党の蓮舫参院議員について「元々日本人じゃない」と発言した。

平沼氏はあいさつの中で、次世代スーパーコンピューター開発費の仕分けで蓮舫議員が「世界一になる理由があるのか。2位では駄目なのか」と質問したことは「政治家として不謹慎だ」とし、「言いたくないが、言った本人は元々日本人じゃない」と発言。「キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」と続けた。

平沼氏はパーティー終了後の取材に対し、「差別と取ってもらうと困る。日本の科学技術立国に対し、テレビ受けするセンセーショナルな政治は駄目だということ。彼女は日本国籍を取っており人種差別ではない」と説明した。

蓮舫議員のウェブサイトによると、蓮舫議員は67年、台湾人の父と日本人の母の間に生まれた。当時は父親が日本人の場合にしか日本国籍を取得できなかったが、改正国籍法施行後の85年に日本国籍を取得した。

>「言いたくないが、言った本人は元々日本人じゃない」

ウソつけ、言いたいから言ったんじゃねぇか。

>人種差別ではない

誰もが人種差別だと思うだろうな。平沼さんは外国人参政権反対の立場だからこうした発言は非常に不利だ。しかも蓮舫ちゃんは外国人参政権反対。平沼さんと城内くんはどうしちゃったんだろう。

 

法相、「捜査は公平公正」=小沢氏団体事件で閣僚発言(時事通信) - goo ニュース

小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる事件に関して、各閣僚から19日の閣議後の記者会見で発言が相次いだ。

千葉景子法相は、検察との対決を宣言した小沢氏に鳩山由紀夫首相が「闘ってください」と伝えたことについて、「(東京地検の)捜査は法令に基づいて公平公正に執行されていると思う。その発言が圧力になったということにならない」と、影響がないことを強調。野党が指揮権発動もあるのではないかと懸念を示していることに対しては、「行使するかしないかはコメントすべきでない」と述べるにとどめた。

前原誠司国土交通相は、小沢氏が東京地検特捜部の事情聴取に応じる方針を固めたことについて、「大変結構なことだ」と評価した。

これまでの小沢氏の説明に関して、長妻昭厚生労働相は「捜査中ということもあり、説明の中身は限界がある」と理解を示した。一方、小沢鋭仁環境相は「本人としてはかなり踏み込んだ発言をしたのだろうが、まだ国民の聞きたいこともあるのだろう」と、なお説明を尽くすよう求めた。

中井洽国家公安委員長は「(小沢氏の胸中には)ここまでやってきて、一番大事な時にという悔しさ、いろんなことが混ぜ合わされているのだろう」と指摘。さらに「特捜も説明責任がある。何の事件なんだろうと。よく分からない」と語った。

◇ 

小沢VS地検の闘いは佳境を迎えたか。小沢さんが地検の事情聴取に応じるそうなんで少し旗色が悪くなった。中井さんの「特捜も説明責任がある。何の事件なんだろうと。よく分からない」は言い得て妙。

このような事件はワケがわからなくなるほど面白い、と断言する。


小沢翼賛会

2010-01-19 | weblog

Colors

 

民主党議員は腰抜けか 政治部長・乾正人

いやはやびっくりした。

石川知裕衆院議員が東京地検特捜部に逮捕されたことでも、民主党の小沢一郎幹事長が続投を宣言したことでもない。

現役の国会議員が逮捕されるのは(むろんあってはならないが)、議員も神ならぬ人間である以上、たまには不心得者も出る。

小沢幹事長の「続投宣言」も小沢氏の年来の政治手法からいって驚くに値しない。

ここで幹事長職を辞すれば、事実上、罪を認めたと世間が受け取るのは間違いない。師と仰いできた田中角栄元首相と庇護(ひご)者であった金丸信元自民党副総裁をお縄にした宿敵の東京地検特捜部に膝(ひざ)を屈するのは彼にとって屈辱以外なにものでもない。

これまで営々として築いてきた「小沢神話」は一夜にしてかき消え、民主党の若手議員が称賛してやまない「小沢王国」が崩壊しかねないと判断したのだろう。

鳩山由紀夫首相が傷ついた幹事長を励まし、続投を容認したのも当然といえば、当然である。

昨年3月、西松事件で小沢氏の公設第1秘書が逮捕され、5月に小沢氏が代表を辞任。直後の代表選で、鳩山氏が世論調査の好感度でリードを許していた岡田克也氏に勝利した経緯を思い起こしてみれば、よくわかる。

「選挙のプロ」ぞろいの小沢軍団の支持なしには、鳩山氏の勝利はなく、むろん鳩山政権誕生もあり得なかった。

一般に鳩山政権は、政府(鳩山首相)と党(小沢幹事長)が対等に近い力をもっている「二重権力」構造といわれるが、そうではない。鳩山政権の実態は、党と国会を掌握している小沢氏が実権を握る「小沢政権」であり、鳩山氏は表紙にすぎない。

マニフェスト(政権公約)通り、ガソリン税などの暫定税率を廃止しようとした藤井裕久前財務相の辞任劇が鳩山政権の現実を象徴している。辞任の理由は表向き「健康問題」だが、関係者によると、昨年末、小沢氏の主張通りに暫定税率維持が決まった直後に財務相は辞意を首相に伝えている。

鳩山政権を懸命に支えていた藤井氏が閣外に去ったいま、首相はますます小沢氏に頼らざるを得ないのだ。もし鳩山政権が「二重権力」構造なら、小沢氏の威信が落ちた機に乗じて、権力を一元化するため幹事長を交代させる人事を断行するはずだが、まったく念頭になかったようだ。

首相が幹事長に「どうぞ戦ってください」と三権の長としておよそ非常識な発言をしても恥じないのは、「表紙」としてそれ以上のことを言えないからである。

では、何にびっくりしたのか。民主党の国会議員たちのあまりの腰抜けぶりに、である。

党幹事長の秘書と元秘書2人が相次いで逮捕された事態は、誰がどう考えても異常である。オフレコで聞けば、「小沢さんは辞めるべきだ」「鳩山さんはもっとしっかりしてほしい」と語る民主党議員は結構いる。しかし、実名でのコメントを求めると、「それは勘弁してほしい」となる。16日の党大会でも批判ひとつ出なかった。

「検察ファッショだ」と思うのであれば、新党大地の鈴木宗男代表が「検察の行動に二・二六事件の青年将校たちの横暴のようなものを感じる」と痛烈に批判したように、堂々と異議を唱えればよい。そうでもなく、「ノーコメント」と逃げまわる議員がほとんどなのである。日ごろは威勢のいいことをテレビで吠(ほ)えている若手・中堅議員ほど口をつぐんでいる。

そんなに小沢一郎という政治家が怖いのか。渡部恒三元衆院副議長は「戦前の大政翼賛会のようだ」と嘆くが、その通りだ。いざというときに物言えぬ政治家に、とても国政は任せられない。

(以上、産経新聞)

小沢幹事長「辞任すべきだ」70%…読売調査(読売新聞) - goo ニュース

小沢民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、元秘書の石川知裕衆院議員らが逮捕されたことを受け、読売新聞社は16日夕から17日にかけて、緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。

鳩山内閣の支持率は45%で、前回調査(8~10日)の56%から11ポイント急落し、不支持率42%(前回34%)とほぼ同水準となった。元秘書が逮捕された事件の責任を取って、小沢氏は幹事長を辞任すべきだと思う人は70%に達し、「その必要はない」21%を大きく上回った。小沢氏の「政治とカネ」の問題に対する国民の厳しい視線は、18日召集の通常国会や今後の政局に影響を与えそうだ。

「小沢氏は幹事長を辞任すべきだ」と答えた人に限って、小沢氏が衆院議員を辞職すべきかどうかを聞いたところ、「辞職すべきだ」70%、「その必要はない」25%だった。全体の5割弱が議員辞職が必要だと考えていることになる。小沢氏が国民に説明責任を果たしているとは思わない人は91%(同91%)を占め、東京地検が求めている事情聴取に「応じるべきだ」との答えは88%に達した。

小沢氏に幹事長を続投させる考えを示した首相の判断については、「適切だと思う」と答えた人は21%にとどまり、「そうは思わない」が68%に上った。今回の事件が鳩山内閣の政権運営に与える影響を聞くと、「非常にある」42%、「ある程度ある」43%となり、合わせて8割超が事件を深刻に受け止めていた。

「小沢問題」については、民主支持層に限って見ても、「幹事長を辞任すべきだ」と思う人は過半数の53%、「東京地検の事情聴取に応じるべきだ」は83%に上った。幹事長続投を容認した首相の判断についても、適切だとは思わない人は51%、「適切だと思う」は37%で、批判が強かった。

政党支持率は民主が34%(前回39%)に下がり、自民は20%(同16%)。支持政党のない無党派層は33%(同35%)だった。今夏の参院比例選での投票先に関しては、民主は28%(同35%)に後退し、自民は21%(同20%)で横ばいだった。

さて奥さん、小沢さんの秘書逮捕でマスコミは連日大騒ぎをしている。太った中年は西松事件以来、検察の暴走と睨んでいるワケだが、ズーと同じ視点で考えることを避けるため今回はタイトルを反小沢っぽくしてみた。なるほど産経政治部長の主張通り民主党議員は「小沢幹事長は辞任しろ」或いは「検察ファッショだ」、「産経新聞の乾政治部長は大バカだ」と言えばいいと思う。そのように場を盛り上げる努力をしろと言いたい。

 

河野太郎公式サイト みんなの党が増えないわけ

ある先輩議員と長ーい電話。

総裁選挙で谷垣選対の一員で、推薦人にもなっていたんじゃないかな。

自民党はもう立て直せないから新党を考えよう、といきなり言われる。

思わず目が点。

じゃみんなの党に行ったらどうですかと言ったら、僕は比例復活だから既存の党にはいけないんだよ、でも、新しい党を作ればそこには移れる。

目から鱗。

そうだ、比例復活の議員はその任期期間中は既存の政党には移ることができないんだ。だからなかなかみんなの党に行こうという議員が増えないのか。

しかし、こんな選対に負けたのかと思うと情けない。

なぜ、こんな話が出るかと言えば、そりゃ執行部が参議院選挙に青木なにがしを公認しないという決断ができないことが原因だ。ヤマタクや虎さんでつっかえていて本丸になかなかたどり着けない状況を見ていると、そりゃ嫌気も差してくる。

小沢問題はあくまでも脇役。骨太の政策議論をしっかりやりながら参議院の公認選定で大胆に党の変革を打ち出すことをしなければ。

年寄りに何か言われて身動きがとれないようなら、いつでも替わりますよ。

言っていることは正論。腰抜け民主党以上に自民党が酷いってことか。

 

そんな自民党について以下、ゲンダイネットより

小沢事件をエラソーに批判する自民党幹部の前科違反疑惑

アンタたちにだけは言われたくない!

小沢幹事長の秘書だった石川議員が政治資金規正法(虚偽記載)違反で逮捕されたのを受け、自民党の幹部たちが鬼の首を取ったかのようにエラソーにコメントしている。しかし、「アンタたちにだけは言われたくない!」だ。

「小沢氏は監督責任について明確な説明を果たさなければならない」とコメントしたのは、大島理森幹事長。ところが大島を巡っては、03年2月、資金団体の会計責任者の秘書が、ビルオーナーから選挙資金として600万円を受け取ったことが発覚。収支報告書に記載がなかった。農相だった大島は、「秘書がやった」「私は関知していない」と逃れようとした。だが、衆院法制局に国会での想定問答作成を依頼していたことがバレ、就任半年で農相辞任に追い込まれたのだ。

菅義偉・元総務相は、17日出演したテレビで、小沢の政治資金について「不透明なカネの流れが多いんですよ」と力説していた。しかしその菅は、07年8月、自らが所有するビルに入居する関連政治団体の不透明な事務所費問題で追及されている。

「直後の内閣改造で官房長官になるはずだったのに、組閣人事から外されたものです」(永田町事情通)

だいたい、収支報告書の記載漏れは、小沢が党大会で言っていたように、「形式的なミスは修正、訂正で許されてきた」のだ。つい最近も、1月8日に、野田聖子・元消費者担当相の関連政治団体が、政治資金パーティーの収入120万円の記載漏れを訂正したばかりだ。森喜朗元首相と川崎二郎・国対委員長の資金管理団体も、西松建設がらみでパーティー券代の記載漏れがあった。両氏の事務所は揃って「単純な記載ミス」と言っていたっけ。

18日召集の通常国会で小沢の政治資金問題を追及するため、自民党はプロジェクトチームを発足させるというけれど、自分たちのスネの傷をお忘れなく。

小沢捜査強行 東京地検ネタ元の正体

小沢事務所のガサ入れまで強行した東京地検。地検の“ネタ元”になっているのが、昨年7月まで石川知裕議員(36)の私設秘書をしていた金沢敬(41)という不動産屋だ。金沢氏は、秘書を辞めた直後から地検にネタを持ち込んでいた。かつての親分を売り渡した金沢氏とは一体、どんな人物なのか。

・不動産でボロ儲け、愛車はフェラーリ

金沢氏は14日自民党が開いた「勉強会」に出席。「石川議員が西松建設や鹿島の幹部の名刺を処分していた」「西松事件の時、証拠を隠した」「証拠隠しは小沢先生の指示だと聞いた」と、小沢幹事長や石川議員を告発。「参考人の要請があれば、いかなる場でも発言したい」と自民党を喜ばせる発言を連発している。

金沢氏は、昨年7月と8月には地検特捜部に資料を提出し、12月には「西松事件の時、証拠を隠した」という上申書を出している。「それを踏まえて小沢事務所などの家宅捜索になった」(金沢氏)という。

仕えた親分を裏切るのは、よほどのこと。てっきり正義感からかと思ったら、私憤私恨も理由らしい。

金沢氏が石川議員の私設秘書をしていたのは、08年9月から09年7月までの約1年間。もともと政治に興味があり、石川から「だったら将来は参議院選挙で民主党の公認を取らせてあげます」と言われ、無給で私設秘書をすることになったという。

ところが、昨年7月、石川から「金沢さんの公認話は無理だ」と告げられて激怒。政治のド素人がたった1年間、私設秘書をしただけで公認がもらえるはずもないが、この一件で石川議員と袂を分かち、地検に駆け込んだ、という経緯だ。

「金沢さんは、政治家になりたくて仕方がない。どうしても民主党から立候補したかったのに、かなわなくなり逆ギレした形です。諦めきれず、7月の参院選に出馬するつもりなのか、『新党北海道』という政党まで立ち上げています。一部では、自民党に協力することで、自民党からの出馬が約束されているのではないか、という憶測も飛んでいます」(政界事情通)

石川議員もとんだ人物を秘書にしてしまったものだが、この金沢氏、かなりクセのある人らしい。

「金沢さんは、札幌生まれ。北海学園大学の出身と聞いています。20代から不動産業を始め、バブル崩壊後、不良債権を安値で仕入れてボロ儲けしたそうです。カネは持っている。六本木ヒルズにも事務所を構えています。愛車はフェラーリにベントレー。ただ、ルイ・ヴィトンのネクタイにスーツケースといかにも成り金ぽい」(関係者)

どこまで本当か信用できないが、ネットには金沢氏が経営する不動産屋に対する罵詈雑言(ばりぞうごん)が書き込まれている。

こうした人物の密告に地検が動いたなんて、国民は仰天だ。

石川議員はトンデモナイ男を秘書にしたものだ。人生ツイていない。

こんなクセ者のネタに振り回される地検と自民党は怖いほど低レベル。

でも、金沢の正体で事件の本質が覗える面白い記事だった。

自民党と金沢よ、楽しませてくれてありがとう。


検察リーク

2010-01-18 | weblog

Morning Class

 

さて奥さん、以下、週刊金曜日編集長ブログより小沢さんの記事を転載。

小沢一郎氏にはなぜか、権力者特有の生臭さがない

不思議な政治家だ。小沢一郎氏には権力者特有の生臭さを感じない。若くして自民党幹事長に就任、その後は”壊し屋”の異名通りに政界を揺さぶり続けた。政権奪取した今は、「鳩山由紀夫氏が消えても民主党は残るが、小沢氏なしでは崩壊する」とさえ言われる。これほどの力を持ちながら、どこか淡色感がある。

岩手県出身の小沢氏は自らをアテルイになぞらえる。平安時代初期、蝦夷の軍事指導者アテルイは朝廷軍と戦い、最後は処刑された。つまり小沢氏は、本心はともかく、「賊軍の立ち位置を失っていない」と公言する数少ない政治家といえよう。敗者の美学に憧れる者は生臭さを嫌う。彼もその一人なのかもしれない。批判すべき点はいくらでもあるが全否定する気になれないのは、その立ち位置にある。

本誌05年1月21日号、編集委員本多勝一による小沢インタビューの一部を再録する。

本多 小沢さんはアテルイの末裔だそうですね。その意味では、日本国憲法の1条から8条あたりに対して違和感があるのかと思っていたのですが(以下略)

小沢 僕らの先祖は130年前の明治維新のときも賊軍の汚名をきせられた。賊軍だから靖国神社にも祀られていない。それにもかかわらず、今も勤王の志を抱いているのだから、たいしたものだ。先祖はその昔「俘囚」と呼ばれ、大和朝廷に最後まで反抗した。アテルイは1200年前だ。僕は、末裔として反骨精神が強いと思うが、ものの考え方は論理的、合理的だ。

そういえば、小沢氏が師事した田中角栄氏にも、どこかしら庶民の反骨精神を感じた。その精神は歪んだ形で大邸宅や錦鯉につながっていき地に墜ちることになる。しかし、ある時期までは「今太閤」として圧倒的な国民人気を誇っていた。

それに比べ、小沢氏は常に不人気な政治家であり続けている。田中氏と異なりマスコミのうけも悪い。確かに、あのぶっきらぼうな態度はいただけない。記者も人間だ。むろん望ましくはないが、不快な印象を持つと筆に影響するのが現実である。とはいえ、新聞・テレビの報道は目に余る。今回の一連の事件でも、検察のリークと思える記事の氾濫は常軌を逸している。
 
国策捜査ならぬ国策報道が「賊軍」を追い込む――ロッキード事件もしかり、鈴木宗男氏の事件もしかり、相も変わらぬいつもの図式。(北村肇)

左の週刊金曜日も小沢さんやムネオさんを擁護するようになったんだなぁ、気持ち悪いけど。

「小沢さんはアテルイの末裔」。これは以前エントリーしたことがある。

それから噛みつき亀の池田センセがアゴラで噛みついていた。

アゴラ : 経世会的なるものの終焉 - 池田信夫

検察リークを鵜呑みにする噛みつき亀はこれで小沢さんが失脚すると睨んでいるのだった。

 

「小沢先生が激怒する」 憔悴した石川容疑者、犯意認める

小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は15日夜、陸山会の事務担当だった同党衆院議員石川知裕容疑者(36)=北海道11区=らの逮捕に踏み切った。石川容疑者が政治資金収支報告書への虚偽記載の犯意を認めていることも新たに判明。検察側の聴取要請を拒む小沢氏は窮地に追い込まれた形だ。

「このことを知ったら小沢先生は激怒するだろう」。関係者によると、特捜部の任意聴取に対し、石川容疑者はこう述べながら政治資金収支報告書への虚偽記載の犯意を初めて認めたという。

特捜部が石川容疑者の任意の聴取に踏み切ったのは、年の瀬も押し迫った昨年12月27日。年が明けた今月13、14日にも任意聴取を重ねた。

関係者によると、石川容疑者は13日まで、東京都世田谷区の土地購入の原資となった4億円の収入などについて、陸山会の収支報告書に記載しなかった理由を「単なるミス、忘れていただけ」と説明していたという。

ところが、14日昼すぎから行われた聴取では、聴取が進むにつれ、石川容疑者は憔悴(しょうすい)した様子を見せ始め、やがて「わざと記載しなかった」と供述した。

聴取を担当した検事が、その理由を何度問いただしても「言えない」「言えない」と繰り返したという。

さらに、虚偽記載の犯意を認めたことについて「このことを知ったら小沢先生は激怒するだろう。自分の立場もなくなる、知られたら政治生命は終わりだ」と供述したという。

特捜部は15日午後5時、石川容疑者に出頭を求め、逮捕状を執行した。

◆通帳に「住」の文字

石川容疑者が、現在は小沢氏の秘書寮がある東京都世田谷区の土地購入をめぐり、3億8千数百万円を陸山会の複数の銀行口座に分散入金した際、各口座の預金通帳すべてに、秘書の住宅を示す「住」の字を書き込んでいたことが、関係者への取材で分かった。

関係者によると、陸山会は2004年10月29日に土地を約3億4千万円で購入したが、石川容疑者は購入代金の一部として、同月18日に陸山会の口座に5千万円を入金。この口座の通帳にも「住」の字を書き込んでいたという。

岩手県の胆沢ダム工事の下請けに入った重機土木大手「水谷建設」(三重県桑名市)の経営トップは、特捜部の任意聴取に「04年10月15日の午後、都内のホテルで石川氏と面会し、5000万円を手渡した」と証言している。

石川容疑者が5000万円を入金した日は、水谷建設側が5000万円を提供したとする日の3日後になる。特捜部は、水谷建設側からの裏献金が土地購入の原資になった可能性が高く、この部分を事件の核心とみているもようだ。

水谷建設の経営トップは「05年4月にも、陸山会の会計責任者だった大久保隆規被告に5000万円を渡した」とも証言。計1億円の提供は「胆沢ダム工事の受注の謝礼として、大久保被告から額を提示された」と述べているという。

石川容疑者は本紙の取材に「水谷建設の経営トップとは会ったこともない。あり得ない話だ」と全面否定。小沢事務所も本紙の取材に回答していない。

またまた「関係者」。記事タイトルは検察リークによる最たるものだ。記念に保存しておこう。

 

桑田真澄さんの父、火事で死亡「誕生日だった」(読売新聞) - goo ニュース

17日午前4時20分頃、浜松市中区上島の鉄骨2階店舗兼住宅から出火、約73平方メートルを全焼し、2階の焼け跡から、この建物に住む元巨人の桑田真澄さん(41)の父、泰次さん(67)が遺体で見つかった。

浜松中央署の発表によると、死因は一酸化炭素中毒。2階にいた泰次さんの知人の女性(36)も煙を吸って病院に運ばれた。1階の飲食店内が激しく燃えており、同署で出火原因を調べている。

近所の人などによると、泰次さんは3、4年前から飲食店を経営しながら、地元の少年野球チームを指導。17日が誕生日で、16日夜、チーム関係者数人と店で誕生パーティーを開いたという。

病院で泰次さんの身元を確認した真澄さんは、現場に花を手向け、「僕に野球を教えてくれた一番のコーチだった。誕生日だったので、今夜にも電話しようと思っていたのだが。春になったら一緒にキャッチボールをしようと話をしていたので心残りだ」と話した。

これはびっくり。桑田の親父は昔、地元浜松で内装業をしていて一度だけ会ったことがある。合掌。


検察の暴走

2010-01-17 | weblog

Morning Bliss

 

以下、日本中大騒ぎの小沢関連で切込隊長のブログ記事

「米中の綱引き」としての民主vs自民問題

冒頭は、また官報ネタから。

読売新聞が報じた政治資金収支報告書不記載の時系列図

http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20100113-OYT9I01545.htm

【東京アウトローズ一行情報】「陸山会」収支報告書に小沢氏から「4億円借入」の記載、擁護派の郷原信郎弁護士らは何故、これを持ち出したのか

http://outlaws.air-nifty.com/news/2010/01/post-6692.html

「4億円不記載」とは一体何なのか

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100112/212110/

小沢さんがさっさと事情聴取に応じて、収支報告書を修正してシャンシャンにするのかと思いきや、まさかの全ツッパリですでにガサされているところにまで名誉再ガサの状況なので、これは果たしてどういう力学なのか、と思うわけですけれども。これ単体はそんな重大犯罪というわけでもないし、突破口にされていいことひとつもないと感じていたんだけどね。

郷原氏が「官報に記載されてるじゃん」と再度強弁している内容は、読売新聞が摘示した図の右側真ん中の矢印のところだけです。今回、事情聴取に応じている石川氏自身の政治団体の資金出納自体に不審な点は現段階ではないので、純粋に当時秘書であった石川氏を通じて小沢さんがどういう性質のカネを陸山会に流していたのかが問題になっているはずです。

で、ことここに及んで池田信夫さんがまた面白エントリーを。いや、池田さんが悪いという話ではなく、やはりそういうレトリックで読み解かれる傾向が強いのだなあと。池田さんが指摘しているのは、政治思想上の保守主義ではなく、伝統的な保守的価値観を護持する政党としての自民党と捉えていると考えられます。

自民党の迷える保守主義 - 池田信夫

http://agora-web.jp/archives/886669.html

他の著者が月刊誌などで論じている場合の多い「民主=革新」とか「自民=保守」という切り分けって、もう古びすぎていて解釈としては通用しないのだろうという話なんですけど。

むしろ、普天間問題を含む鳩山政権の対米外交の内容や、天皇謁見問題や中国代訪問団、さらには外国人参政権問題に関する態度を見るに、鳩山政権は「日本の対米従属的な姿勢を是正する活動を重視している」と言えます。これが中国の影響下にあるからだ、と言い切ることは困難だけれども、ただ少なくとも福田政権よりもはるかに中国に対して格別の配慮をしている状況は読み解けます。

日米シンポやその他分科会でも話題になったけれども、結局日本は外交上どちらを向くつもりなのか、アメリカと中国&韓国中心のアジア主義と、どちらを重視するつもりなのか、という図案は必ず出る。

だからもうシンプルに

・民主党 アジア主義=中国&韓国に好意的=西洋合理主義的な商習慣は制限すべき=経世会and社会主義者が主体

・自民党 親米主義=親民主国的な外交姿勢=自由主義の経済アプローチ=清和会の流れand反経世会組が主体

という基本的な対抗軸になってくるんじゃないでしょうか。まあ、ジョセフ・ナイ氏が論文でそれの触りのようなことは書いておられましたけれども。小沢さんの首を取るの取られるのとやっているレジーム関連の議題は、この対抗軸を念頭に置くだけで随分楽に読み解けるんじゃないかと思うんですけどね。

とはいえ、検察が格別な親米的な態度であるかどうかというのは疑問ですけれども。

切込隊長は小沢政治資金問題の背景を親中民主党と親米自民党の対立軸で捉えているワケだ。しかし、西松献金問題から小沢さんの元秘書石川議員逮捕に至ってはやはり東京地検暴走の感が強い。

 

あと、産経新聞系のブログポータル「イザ!」で産経を罵倒し続けている「雑感」は以下の見解を示す。

4億円の記載が問題なのか? 出所が問題なのか?

話を戻しましょう。

ようは、土地を買うお金があるのに「何でお金を借りたんだ」と言うのがマスコミ報道と言うか、視聴者をその方に向けようとしているように思う。その上で「説明責任」を口にしている。
 
お金があるのに何で借りたんだ。という質問に関しては、大竹まことが面白い話をしている。
 
http://qurl.com/1jmyy QuickTimeじゃなきゃ聞けないかもw
 
まずは、小沢氏から4億円を借りたことばかりに目が行っていますが、なぜに4億円の定期が組めたのかを考えると解りやすいと思う。つまり、4億円ではなく「小沢氏が土地代の3億4千万円を陸山会に貸しつけたらどうなるか」である。
 
気がつかれた方がおると思う。そうなんです。定期の4億円が組めないのです。同時に陸山会の手持ち資金に加えて土地代の不足分だけを小沢氏が貸しつけても、陸山会そのものが資金ショートをするのです。
 
話を少し整理しましょう。陸山会の残金(定期を組める)が4億円になるように小沢氏が貸しつけて、それで土地を買ったらいいだろうと考える方が出てくるだろうと思う。ところがこれをした場合に不具合が生じてしまう。資金管理団体が4億円を銀行から借り入れた場合に、土地支払い残金が6千万円しか残らない事になる。これは、ある意味で資金ショートを起こす可能性がある。
 
資金ショートをしたのなら「又借りたらいいのではないか」と言う意見もあろうとは思うが、果たして右から左へ数千万を湯水のごとく動かせるものであろうか。毎年陸山会の翌年繰越を見ると6~7千万円はある。しかし、ここ数年は毎年収入より支出が多い状態が続いているのである。それでいながら毎年、期末には数千万円繰越をしている。

ようは、小沢氏の事務所は、本来なら赤字に近い状態でありながら経費を切り詰めていることがみてとれる。もっとも、小沢氏がこだわっていた「家賃で秘書を住まわすのは良くて、土地を購入をして秘書を住まわすとダメ」という矛盾に突き当たることも微妙に関係はするんですけどね。

一番不幸なのは、マスコミと言うか記者の方が、出金伝票・入金伝票でしか考えない点も大きな誤解の原因であろうと思う。ようは、振替伝票で借入と資産、そして銀行預金を入力記帳をした場合に考え方(捉え方)でかなりに違いが出そうに思える。実はうちの会社の経理事務(2名)に同じように書かせてみたが、PCに打ち込むと1名が陸山会と同じ結果になった(笑
 
恐らくであるが、地検もその周辺の事情は飲み込んでいるのであろう。その上で、針小棒大で鹿島や水谷の名前を出してきたのであろう。しかし、鹿島や水谷を狙うと出てくるのは自民党議員の名前ではないのかと思えてくる。そこで、視点を変えてみると小沢氏と特捜の手打ちが済んでいたとしたら、狙いは自民党ということなる。

特捜が、小沢氏と組んで自民党つぶしに入ったのであれば全てに納得がいく。小沢氏は、「自民党は、一度潰れなければならない」と常日頃言っているのを思い出す。さて本当に民主党に牙を向いたものなのか、その牙を自民党へ向けるのであろうか。

どちらにしても樋渡・佐久間も人事異動という時期にきている。楽しい老後を過ごせるのか、それとも・・・w

しかし、4億円の原資が、小沢氏の奥方からの借入で、通帳まで確認をしているという情報まで流れている。さてさて真偽の程は不明ではあるが、本当にその通りであった場合に東京地検は、どのような「オトシマエ」をつける気であろうか。同時にマスコミに対して「テロ」を起こすような馬鹿がでなければいいのだが。

「特捜が、小沢氏と組んで自民党つぶし」は深読みだろう。東京地検はオトシマエをどうするのかね。

 

石川議員逮捕 鈴木宗男氏「異常としか言えない」

石川議員の北海道帯広市内の事務所には15日午後9時半、男性秘書2人が到着し、明かりがともった。事務所を撮影しようとするマスコミに、秘書が「撮るな、撮るな」と叫ぶ場面も。「逮捕へ」のニュースが流れた直後、電話取材に「今、事実関係を確認中」とだけ答えた。

16日の民主党大会に出席するために上京中の佐野法充・民主党北海道幹事長は「在宅起訴かとの報道もあり、逮捕はないと思っていたので、こういう事態になって大変残念で、衝撃を受けている。事実の把握に努め、推移を慎重に見守りたい」と話した。

同じ足寄町出身で、自分自身も受託収賄罪などで有罪判決を受けて上告中の新党大地の鈴木宗男代表は、16日午前0時前、議員会館前で「15日昼に石川議員から電話があった。水谷建設(の元幹部)に会ったこともないし、金をもらったこともない。接待もないと訴えていた。検察は全く聞いてくれない、私自身大変つらいです、と泣きながら話した」と、様子を述べた。

「家宅捜索を受け、証拠隠滅の恐れもないのになぜ身柄をとる必要があるのか。異常としか言えない。官僚政治の打破を掲げて政権交代したが、検察も官僚組織の一部。このまま民主党政権が続けば自分たちがどうなるかわからないから暴走したのだろう。鳩山政権つぶしだと受け止めている」

自民党道連会長の伊東良孝衆院議員は「不明朗な会計処理だったので真相を明らかにすべきだ。逮捕は重大な問題。小沢さんは今、総理より偉いとさえ言われている。参考人聴取を拒否するのではなく、自分の口から説明してもらいたい」と語った。

一方、小沢氏の地元である岩手県では、民主党県連代表の工藤堅太郎参院議員が「信じられない思いだ。国会が始まる前だから逮捕したんだろうが、逮捕できるだけの証拠があるんだろうか。無実を信じている」と話した。

(以上、朝日新聞)

ムネオ氏曰く「検察の暴走」。そう思うけどね、暫く目が離せませんなぁ。

 

フジテレビに自民党の保毛尾田ホモ男こと石破茂が出演。大トカゲの目つきを堪能した。