太った中年

日本男児たるもの

闘って下さい

2010-01-20 | weblog

Clouds

 

首相の「闘って」発言、広がる波紋

鳩山首相が検察との対決姿勢を強める小沢民主党幹事長に「闘って下さい」と述べた問題は18日も波紋を広げた。

政府は火消しに躍起だが、与党内にも発言を批判する声が出ている。

「検察は公正中立の立場で仕事をしていると信じたい。『闘う』というのは、幹事長としてそのような思いを持っているということだから、その思いに対して『身の潔白を示すために頑張って下さい』という意味で申し上げた」

首相は18日夜、首相官邸で記者団にこう語り、検察と闘ってほしいという趣旨ではないと改めて釈明した。

平野官房長官も同日の記者会見で「行政の長が行政と闘って下さいなんて言うはずがない。幹事長職にとどまって頑張ることに対する激励の言葉だ」と強調。政府筋は記者団に「国民は誰でも裁判で争う権利があると言いたかっただけだ」と述べ、沈静化を図った。

しかし、民主党の生方幸夫衆院議員は18日、自らのメールマガジンで「自分の指揮下にある検察に対して『大いに闘って下さい』と励ましたのは明らかに行き過ぎ」と指摘した。また、民主党の参院議員は記者団に「内閣として関与しすぎだ」と述べ、政権運営に与える影響を懸念した。

自民党も「小沢幹事長不正資産追及チーム」の初会合を開催。座長の後藤田正純衆院議員は会合後、「党の幹事長を守るために、首相が司法と闘うと言うのは異常だ」と批判した。

首相の発言が問題視されるのは、首相は間接的にとはいえ、東京地検の捜査に影響を及ぼすことができる立場にあるためだ。

検察庁は行政機構上、法務省の一機関に位置づけられている。検察庁法は、法相が個別事件に関して検事総長を指揮する権限(指揮権)を持つと定めている。首相は法相の任免権を持っており、内閣は検事総長の任免権も持っている。指揮権を発動できる法相に指示できるのは首相だけだ。野党側は「首相が個別事件に関して『検察と闘う』と言うのは、指揮権を発動しているのと同じだ」(菅義偉・元総務相)と今後も追及していく構えだ。

(読売新聞)

鳩山首相の発言を廻り以下、対象的なムネオ日記と城内実氏のブログ記事を転載。

 

本日から通常国会。昨今の状況から、何かと緊張感が漂う。

国会は国民生活を守るため、まずは予算を通すことが一番の責任である。予算審議が終わった後、十分聞きたいことを聞けば良い。

野党は小沢幹事長の議員辞職や参考人招致などと言っているが、「国会に議員を辞めさせる権限はない。国民、選挙民のみ、この権利を有しているのである。何を勘違いしているのか」という指摘、声が多数届く。私もその通りだと考える。

冷静に現下の経済情勢、日本の置かれている現状を踏まえた、国民生活第一の審議を心から期待したい。国会議員の資質が問われるところである。

鳩山首相が16日、「どうぞ戦って下さい」と発言したことが、行政のトップとして検察の捜査への介入ではないかとして批判され、尾を引いているが、見方、受け止め方がそもそもスタートから違っているのではないか。

小沢幹事長が「やましいことはしていない。断固戦う」と決意表明し、幹事長続投の決断をした以上、民主党代表として「頑張って下さい。信じています。戦って下さい」と言うのは当たり前の礼儀ではないか。また、歴史的な政権交代を一緒に成し遂げた同志として、当然の対応と思うのだが。

鳩山首相とて、検察が小沢幹事長を狙っているということは、鳩山政権、鳩山内閣が狙われているということを十分わかっていることだろう。だからこそ、ここは一心同体、一蓮托生(いちれんたくしょう)だという心構えは正しいのである。

国会で鳩山首相、小沢幹事長にお会いし、言葉を交わしたが、堂々としておられた。鳩山首相も小沢幹事長も正しい分析をなされていると受け止めた。
 
鳩山首相の胆力(たんりょく)、小沢幹事長の人力(じんりょく)を信じてやまない。

(以上、ムネオ日記)

鳩山総理、あなたは行政府の長ですよ!

鳩山総理が検察とがちんこ勝負の宣言をした小沢一郎民主党幹事長に対して「(検察と)闘って下さい」と述べた。私は、この報道に接して唖然とした。

東京地検特捜部は行政機関の一つである。法務省の事務次官経験者が検事総長に就任することが多いことからも明らかである。こういう発言をされたということは、行政府の長として指揮権発動(検察の判断を権力でもってくつがえす)を決断したと受け止められてもしかたがない。(いまからちょうど50年ほど前の吉田茂内閣での犬養法務大臣の指揮権発動の結果どうなったかを思い出したしていただきたい。)

自民党のすねに傷のあるお方が民主党批判をするのも噴飯ものであるが(目くそ鼻くそを笑うとはこのことを言う)、鳩山総理の憲法意識の低さは目に余る。

日本は議院内閣制である。いい悪いは別として、立法府、行政府、司法府の三権分立が憲法でうたわれている。にもかかわらず、行政府の長が部下である行政府の一機関の決定に対して擁護することなく、立法府の最大与党のナンバー2の立場を重視するのであれば、行政府の長の役割を放棄したことになる。

民主党政権になった直後私は、民主党は旧ソ連共産党や北朝鮮の朝鮮労働党、第三帝国のナチス(=NSDAP、国家社会主義ドイツ労働者党)のような一党独裁的な傾向を帯びていると警鐘を鳴らした。しかし、それから事態は何ら変わっていない。

私は、日本の行く末を心配している。こうなるともはや政界再編しかないであろう。たった数人のいわゆる新党構想ではなく、与党第一党としての役割を果たせる新しい国民政党をつくることがこれからの課題である。沈黙を貫いてる民主党の同志よ!刮目せよ、行動せよ!自民党の同志よ、沈みゆく船から早く脱出せよ!!

(以上、城内実ブログ)

>いい悪いは別として、立法府、行政府、司法府の三権分立が憲法でうたわれている。

うーん、城内くん、ちょっとヤバイぞ。日本国憲法は権力分立の区分がなされているだけであって条文には三権分立なる語句はない。したがって三権分立は憲法でうたわれていないのだ。

>にもかかわらず、行政府の長が部下である行政府の一機関の決定に対して擁護することなく

これは気になるレトリックだ。首相は検察官僚のみならず官僚機構の言いなりになれというのか。憲法解釈といい城内くん、大丈夫かのう。で、以下、城内くんの親分である平沼さんのニュース。

平沼赳夫氏:蓮舫議員の仕分け批判「元々日本人じゃない」

平沼赳夫元経済産業相(岡山3区)は17日、岡山市内で開いた政治資金パーティーのあいさつで政府の事業仕分けを批判し、仕分け人を務めた民主党の蓮舫参院議員について「元々日本人じゃない」と発言した。

平沼氏はあいさつの中で、次世代スーパーコンピューター開発費の仕分けで蓮舫議員が「世界一になる理由があるのか。2位では駄目なのか」と質問したことは「政治家として不謹慎だ」とし、「言いたくないが、言った本人は元々日本人じゃない」と発言。「キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」と続けた。

平沼氏はパーティー終了後の取材に対し、「差別と取ってもらうと困る。日本の科学技術立国に対し、テレビ受けするセンセーショナルな政治は駄目だということ。彼女は日本国籍を取っており人種差別ではない」と説明した。

蓮舫議員のウェブサイトによると、蓮舫議員は67年、台湾人の父と日本人の母の間に生まれた。当時は父親が日本人の場合にしか日本国籍を取得できなかったが、改正国籍法施行後の85年に日本国籍を取得した。

>「言いたくないが、言った本人は元々日本人じゃない」

ウソつけ、言いたいから言ったんじゃねぇか。

>人種差別ではない

誰もが人種差別だと思うだろうな。平沼さんは外国人参政権反対の立場だからこうした発言は非常に不利だ。しかも蓮舫ちゃんは外国人参政権反対。平沼さんと城内くんはどうしちゃったんだろう。

 

法相、「捜査は公平公正」=小沢氏団体事件で閣僚発言(時事通信) - goo ニュース

小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる事件に関して、各閣僚から19日の閣議後の記者会見で発言が相次いだ。

千葉景子法相は、検察との対決を宣言した小沢氏に鳩山由紀夫首相が「闘ってください」と伝えたことについて、「(東京地検の)捜査は法令に基づいて公平公正に執行されていると思う。その発言が圧力になったということにならない」と、影響がないことを強調。野党が指揮権発動もあるのではないかと懸念を示していることに対しては、「行使するかしないかはコメントすべきでない」と述べるにとどめた。

前原誠司国土交通相は、小沢氏が東京地検特捜部の事情聴取に応じる方針を固めたことについて、「大変結構なことだ」と評価した。

これまでの小沢氏の説明に関して、長妻昭厚生労働相は「捜査中ということもあり、説明の中身は限界がある」と理解を示した。一方、小沢鋭仁環境相は「本人としてはかなり踏み込んだ発言をしたのだろうが、まだ国民の聞きたいこともあるのだろう」と、なお説明を尽くすよう求めた。

中井洽国家公安委員長は「(小沢氏の胸中には)ここまでやってきて、一番大事な時にという悔しさ、いろんなことが混ぜ合わされているのだろう」と指摘。さらに「特捜も説明責任がある。何の事件なんだろうと。よく分からない」と語った。

◇ 

小沢VS地検の闘いは佳境を迎えたか。小沢さんが地検の事情聴取に応じるそうなんで少し旗色が悪くなった。中井さんの「特捜も説明責任がある。何の事件なんだろうと。よく分からない」は言い得て妙。

このような事件はワケがわからなくなるほど面白い、と断言する。