7月24日。一眠りして真夜中頃に目が覚めたので、水の調達に行くことにした。幸い、飲料水は飲むくらいはまだある。疲れも取れていた。六合目山小屋を目指す。途中で道が切れているように見えたところがあり、山の上の方に道筋が見えたような気がして、上に登ってしまい、ルートをはずれたが、YAMAPで道はずれを確認して元のルートに戻る。六合目の山小屋に着くと自動販売機があったが、夜間のせいか使用できず。小屋の前に回ると中で女性が2人で話し合っていたか、化粧をしていた。扉に触れると開いたので中に入り、ソフトドリンクの扉に触れるとまたまた開いたので、水とソフトドリンクを貰い、金を置いて、ついでにメモも残した。これも自動販売かな。五合目にも自動販売機があると知っていたので、その後、五号目バス停に行く。自動販売機が並んでおり、六合目よりも50円安く、自動で販売していた。建物は休憩室になっており、中にコインロッカーが並んでいた。そこで、本州横断ゼロフジゼロ2023の参加者に会う。糸魚川から走り出し、富士吉田を通って富士山に登り、これから田子の浦に行くという。それだけでも信じられないような話だが、今年から往復コースができたので、往復コースに参加しているという。実は翌日の富士下山中に六合目と七号目の間で再び見ているのだが、言葉を交わす間もなく行ってしまった。富士山登山ルート3776など本州横断ゼロフジゼロのほんの一部だ。それはさておき、五合目からビバーク地に戻り、アルファ米とフリーズドライの親子丼とみそ汁を食べる。キャンプ道具や空きペトルボトルや紙ごみなどを持って登るだけの体力がないことがはっきりしたので、五合目に荷物を預けることにして、五合目に行く。五合目であまり人目につかない空き地を見つけ、テントを張る。昼食を取り、昼寝をして、体力の回復を待つ。夜中登って山頂でご来光を拝むことにする。午後10時頃の出発でも良いのだろうが、待ちくたびれて、午後6時に登山を再開。あまり早く上に着くと寒いので、ゆっくり登る。10時頃八合目に着いたので、寝袋に入って眠る。
7月25日。騒がしくなったので、起きだすと、小屋に泊まっていた高校生らしき若者が大勢いる。ならば、この行列について行こうと決める。大群なので、困難なところでは渋滞もするが、若くて体力があるせいか、直ぐに前との差を縮める。こちらは置いてゆかれないように必死で追いかける。私たちの後ろにも高校生らしき大群がいて、ヘッドランプの行列が闇の中に続く。空が明るくなり始めた朝の4時頃 富士山頂上浅間大社奥宮に着く。そこからご来光を見るのに適した場所を見つけるために、東側に移動する人と、西側の剣ヶ峰に移動する人とができた。私は、東側に行く。しかし、天気は悪く、厚い雲が覆っていて、ご来光をあきらめかけていたとき、雲の背後にオレンジ色の富士山が現れた。感動とまではいかないが、一応見られたことに満足して、反時計回りにお鉢を巡る。吉田口の方は人が多い。剣ヶ峰では最高所で写真を撮りたい人が列をなしていたので、そのまま通りすぎる。富士山頂上浅間大社奥宮に戻る。直ぐ傍に富士山頂郵便局があったので、手紙を出すことを一瞬考えたが止めた。天気があまり良くないせいもあり、気分はあまり優れない。そのまま下山することにした。午前11時頃に五合目バス停に戻る。
富士山登山ルート3776の完歩としては成功なのだが、私の当初の考えは、精進湖側に降り、毛無山を越えて身延に行き、さらには日本アルプスに行くことも視野に入れていたので、挫折感がある。でも、自分の体力に合わせて目的地を見つければよいので、まだまだやれることは多そうだ。
日の出