西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

市議会最終日

2011-07-14 13:54:53 | 石木ダム
このところ急に暑くなったせいなのか?それとも「佐賀だ、長崎だ。」と連日動き回っていたせいなのか? 
昼食後には睡魔に襲われ昼寝をし、夜は夜で早くから爆睡し朝までぐっすりという日々。

友人によると、「60歳を過ぎればそんなもんよ。もう、年よ年!」ということになる。
いろいろと書きたいこともあったのに、こんな体たらくだ。

でも、遅くれても市議会最終日のことを書いておかなければならない。

12日14:00~は、佐世保市議会最終日だった。
各委員会で審議された議案や請願を、各委員長が審査報告し本会議で質疑・討論、最後に表決となる。




数ある議案や請願の中で、私が聞きたかったのは[石木ダム建設促進特別委員会]が提出している「石木ダムの建設促進に関する意見書」についてだった。

先日も書いたが、今年3月議会まで「水資源対策特別委員会」と呼ばれていた委員会を、この6月定例市議会から「石木ダム建設促進特別委員会」に変更し、ダム建設に反対している議員の締め出しを図った委員会なのだ。

委員長の意見書提出理由や、質問に対する答えをぜひ聞いてみたい。

14時から始まった本会議は、各委員会から上がってきた補正予算などが審議され、表決されて、石木ダム特別委・意見書についての説明が始まったのは16時45分。いい加減くたびれた頃から委員長の提案理由が述べられ始めた。

委員長は、先日、石特で採択された意見書を読み上げた。



これに対して社民党のH議員と共産党のY議員の二人から質問がなされた。

社民党・H議員

①慢性的な水不足といっているが、いつからいつまでのことなのか?
②水不足のために進出しなかった企業はあるのか?
③国防上水が必要と言っているが、米軍・自衛隊はどのくらい使っているのか?
④地元地権者の理解が得られなかったのはなぜ?

これに対する委員長答弁は

①何回もあった。平成6~7の264日間、、、。
②委員会で意見は出ていない。私は知らない。
③米軍が年間3%、自衛隊が年間2% 合計5%程度だ。
④県・市ともあくまでも話し合いを求めている。(質問の答にはなってないよ~。)

②の答えを聞いて、私は思わず笑ってしまった。

共産党・Y議員

①意見書提案の経過は?
②ダムの完成は平成28年となっているが、あと5年でできるのか?石特委も同じ考えか?
③反対地権者の土地はどうやって入手するのか?強制収用なのでは?
④慢性的な水不足というが、22年の平均配水量は72.499t 内漏水が7.000tである。どう思うか?

委員長答弁

①6月30日の議運で取り上げることが決まり、石特で案文を作った。
②委員会では、これに対する意見は出ていない。
③意見書は反対地権者との話し合いのためのものである。
④数字は把握していない。

もう、驚き桃の木山椒の木!だよ。

市民が使っている水の量も知らないで、慢性的な水不足、ダムが必要と言っているんだ!
この程度の考えで、ダムを作らせていいのか?巨額の税金を使っていいのか?

H議員の反対討論

4万tの水需要予測は過大である。地権者の土地取得は不可能である。ダム建設ありきの意見書は間違っている。

Y議員の反対討論

市民は本当に水不足で困り果てているか?
水源を新たに増やせば、水道料金もさらに上がる。
佐々川の合理的運用で、水源はできる。行政の誤りをチェックすべき議会は石木ダムを推進すべきではない。

お二人の質問、反対討論ともに熱のこもったものだった。

しかし、この意見書は賛成多数で採択され、国?に送られる。まったく市民として恥ずかしいよ~!!