西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

頭の中は飽和状態

2011-07-09 09:25:14 | 原発事故
昨日は、忙しい一日だった。

県議会でも、佐世保市議会でも石木ダムの問題が取り上げられるとのことで、夫とMさんは県議会「環境生活委員会」へ、私とSさんは佐世保市議会「石木ダム建設促進特別委員会」へ。

昨年度までは、「水資源対策特別委員会」だったものを、当局やダム推進派議員の思惑で、わざわざ「石木ダム建設促進」と名称変更をしたのだ。
委員会が開かれる毎に、反対の論陣を張る論客のY議員の締め出しを図ったのだ。

13:30から開かれた委員会は、唖然とするものだった。



↑の文書を意見書とするか、それとも決議とするのかが話し合われ、意見書にすることが決まった。



その後、民主党のK議員より、上記のような文章の訂正案が出され、全会一致でこれが承認されて、「はい、おしまい。」たった15分の委員会だった。

民主党といえば、「コンクリートから人へ」を提唱している現政権に繋がる議員ではないか! 怒るより情けない、、、。


…気持ちは重いが、今日は忙しいのだ。 15時44分発の電車で、佐賀へ。

佐賀県多久市では、佐賀県主催の「玄海原発・住民説明会」が行われるが、佐賀市では、市民たちの手による「住民による玄海原発説明会」が行われるのだ。





藤田祐幸さん、小山英之さんなど、脱原発・反原発の論客が参加しての説明会なので、ぜひ話をお聞きしたいと思っていたのだ。

会場のメートプラザさがに着くと、顔見知りの方に出会う。
先日、どんX3の森でご一緒になったMさん、熊本のKさん、株主の会のKさん、大村のTさん、長崎のAさん、古くからの友人Bさん、それに、大瀬戸のTさん、、、。

みんな遠くから駆けつけて来ていた。 みんな、もう無関心出ではいられないと思っていた。



ゲストのみなさんのお話を要約すると

○小山英之さん

「原発の指針が間違っていた」と原子力安全委員会の斑目委員長が言っている。
全国にある54基すべての原発が間違っているということだ。

○菊池洋一さん

GE社(アメリカの原子力産業を担っている会社)の人間として、福島第一原発を作ってきた。原発推進論者は事故があっても、絶対に事故だとは言わない。東電・国も地震の影響はなかったように言っているが、それは嘘。津波までの時間に、配管は破断しメルトダウンも起こっていた。原発は計算のようには行かない。

○藤田祐幸さん

国は情報操作・隠蔽している。
福島県には、放射線管理区域になったところが25ヶ所もある。日本の13県から輸出した食品がヨーロッパで輸入制限になっている。原発が稼動しないと停電になるような宣伝がされているが、原発がなくても大丈夫。原発に変わるものとして、ガス・コンバインドサイクル発電がある。これは安全で、街中で発電できる。横浜ベイブリッジの中で発電しているが原発よりも効率がいい。

○戸田清さん

平常運転をしている原発で、80キロ圏内で乳がんが増えると言われている。
原発労働者は、5ミリシーベルトで白血病になり労災認定を受けている。
毎日だらだらと放射能汚染にさらされている福島の人たち、子供たちはどうなのか。
フィンランドでは、放射性廃棄物を10万年管理するという法律ができた。
日本で、管理できるのか?

さまざまなお話があったが、そのどれもが納得のいく話だった。

最後に、福島から来ている若いお母さんが、涙ながらに「子供たちを助けてください!」と言われた時には胸が痛くなった。

藤田さんが、「存在のすべてをかけて、原発を止める」といわれたが、昨夜は参加したみんなが、そんな気持ちだったと思う。

自分にできることは微々たることだけど、それでも原発を止めるためにやっていかなければ、、。