「楽しみ」と言うものには、二種類のものがあるようだ。

楽しみ」と言うものには、二種類のものがあるようだ。
読書、編み物、生け花、レコード鑑賞等形のあるものが対象の場合、他方平凡で何の意識もなく日常生活にとけこんでいるもの、それは「家族団欒」の一時である。
それが楽しみとだと取り立て感じたことはないが、こう言う題名を貰うと多趣味な私は、楽しみと言うものは、限りのないあきの来ないものを言うのではないか？　趣味とは、少し異なるのではないかと思う。
夕食事の一家団欒は、どんなものより心が平和になる。
常識的に言えば物を食べながらおしゃべりをしたり、大声で笑うのは、行儀の悪いことでは、あるのが、我が家は、高１、中２、小１の顔を合わせるのは、この夕食の１～２時間だけである。
話題にはことかかない。現代の中学生が家で使う三つのことばは、「メシ、カネ、ウルサイ」が家庭の中での使う三つのことばだそうである。悲しい現象である。
そう言う中で学校での出来事、友人の話、ニュースの中の話題、音楽、本、時には軽い冗談も飛び出す。テレビ人間は自分の声と意見を取り戻す。
この「団欒」を大切に保つためには、私は心をこめてささやかな食卓をつくる。
ショッピング、井戸端会議、長電話、楽しいには違いないが限りがある。
お金もかからず他人への気兼ねもなく、自由に話し合える親子の会話から、子供の望み何を不満に思っているか、言葉の端々に汲みとることが出来よう。
この楽しみをささやかな私の楽しみを永久に失いたくないものである。

★Jii-Jiiは残念ながら楽しい夕食に殆ど参加できなかった。妻から「家族団欒」の様子をあとから伝え聞いていました。