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家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

田植えの手伝い

2025-06-01 17:06:08 | Weblog

親戚筋の友人から「梅があるから取りに来な」という連絡が入った。

彼からはいろいろ農産物の貰い物が多くて実は困っていた。

「俺に何かできることはないか?」と聞いてみると

「じゃあ田植えを手伝ってくれる?」と言うので「おお。いいよ」と二つ返事で返した。

やることは温室内にある稲の苗を農業用二輪車に4箱ずつ積み、田んぼまで持って行くというものだ。

彼の温室も田んぼの位置も知らない私は待ち合わせの前日に見に行ってみた。

すると温室と田んぼとは、さほど離れていないことが分かった。

当日現地に行ってみると、もう一部田植えをしてあった。

彼は70歳過ぎてから初めて稲を育てる。

70歳過ぎたから引退するという話は普通なのだが逆だ。

そして正に引退する人から田植え機など一式をもらい受け初めて田植えをする。

その彼を72歳の私が初めて手伝うのだ。

彼が初めて田植えをするというので彼の隣保の人が教えに来てくれたそうだ。

で、手取り足取り教えてくれた後に私が加わったのだ。

温室には箱の中に20㎝ほどの稲の苗が置いてありこれが約1Kgあるという。

それを4箱ずつ約50m以上移動させる。「楽勝だ」と直感した。

移動させた後少し伸びすぎた苗を約5㎝カットする。

そして彼の運転する田植え機が4条ずつ植え、あちら側まで行って向きを変えてこちら側まで戻ってきて、その時に苗が少な過ぎれば、そこで補充する。

その時には苗の箱を近くまで持って行かなくてはいけないからあらかじめ予想してそこに置いておく。

それらを8時45分から約3時間続けた。

物は軽くても回数が多いのと道路に置いた苗の箱をあぜ道まで下すたびに苗の箱を持って下に約50㎝幅60㎝ほど降りる。

全部終了する直前に田植え機が故障して完了の姿は見られなかった。

トータルで私の歩数は13000歩を越え距離にして10Kmくらい。

疲労困憊した私はシャワーを浴びて昼食を摂り昼寝した。

翌日は背筋の筋肉痛が必至であろうと思っていたのが左足の腿に筋肉痛が出た。

そしてそれは翌々日まで続き3日目には消えた。

苗の箱を持ち上げるより道路からあぜ道に降りる時の負荷が大きかったようだ。

翌朝彼が玉ねぎを持ってお礼を言いに来た。

妻が「彼のあんな笑顔は初めて見た」というほど嬉しそうだった。

私も彼の役に立てて嬉しかった。

こういう恩の返し方が最適だと思う。


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