家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

巣を見て安心した

2015-08-29 14:57:10 | Weblog
巣を見に行った。

巣の周りにまたミツバチがいない。

近づいてみた。

気のせいだった。

巣の金網に1匹とまっていた。

もっと近くに寄ってみた。

金網の中に1匹キイロスズメバチの姿が見える。

横になっているから死んでいるようだ。

そのうちに脚に花粉をつけたミツバチが戻ってきた。

「よし。ちゃんと生活できているな」

私は安心してドライバーを取りに戻った。

金網を止めているビスを3本外して金網をめくり上げてみた。

驚いたことに4匹のキイロスズメバチが横たわっていた。

スズメバチに襲われたときミツバチは集団でスズメバチを覆い、その体温でスズメバチを殺してしまうと聞いた。

多分その手で1匹ずつ殺していったと想像する。

巣の外と中しか無かった今までの現状に比べて今度は集団で戦える場所がある。

身体の大きなキイロスズメバチが何とか入れてもミツバチの働きバチを捕らえて、それを抱えたまま外に出ることはできない。

その金網の内側でミツバチの集団は捕食者を撃退できるのだ。

ミツバチの死骸が1匹も見当たらないということはミツバチの完勝に違いない。

「よし。俺の作った金網は正解だ」と満足した。

こういう作業をしている間にもキイロスズメバチが次から次とやってくる。

だが奴らは攻撃する自分たちがやられてしまうことを知らない。

巣から少し離れた場所にスズメバチトラップが設置してある。

今日は、その中にキイロスズメバチが3匹入っていて、まだ動いていた。

最近オオスズメバチの姿をあまり見かけない。

たぶん私が春にオオスズメバチの女王をトラップで取ったから激減したのだと思う。

「どうだい。俺の作った環境は住みやすいだろ?」

いつも「ここに長く住み着いて欲しい」と願うだけだったが今日は私の対策を誇らしく感じた。







巣箱に金網2度目

2015-08-23 08:52:37 | Weblog
入口に金網を貼った巣箱なのだが、相変わらずキイロスズメバチの襲来は続いている。

棒で追い払っても払いきれるものではない。

逆に攻撃された。

あわてて後ずさりし携帯している蜂用スプレーを取り出したら逃げていった。

一発で払い落とせるようにハエタタキを置いておくことにした。

金網の設置でキイロスズメバチが巣の中に入り込むことはできない。

だが入り込めないだけで攻撃は止まない。

この解決策として金網の貼り方を変えた。

飛んで帰って来て、まず着地する場所にキイロスズメバチが我が物顔で歩いている。

キイロスズメバチはミツバチの働きバチそのものを捕まえに来ている。

だから効率が良いように巣箱に来るのだ。

その歩き回る場所を金網にしてしまう。

キイロスズメバチは当然歩きにくいはずだ。

ミツバチは巣から出ても、いきなり外ということはなくなった。

キイロスズメバチが来ても金網の内側から様子を伺うことができる。

また金網がベランダの上に貼ってある形となり今までの着地点は絶好の日向ぼっこの場所となる。

実際金網を張り終えてしばらくすると中に隠れていたミツバチが大挙して出てきて安心して歩き回っていた。

今までのように巣の中に隠れるしかないということはなくなった。

現実的な話、それでもキイロスズメバチはミツバチを捕らえて連れ去るに違いない。

キイロスズメバチの数が少ないのでミツバチは捕らえられても数からいえば

大したことはないのであろう。

そのための大所帯であるのかもしれない。

弱者の方策なのかも知れない。

それでもミツバチに余地を与えたい。

逃げ込む 出る前に確認できる 複数箇所から一気に外に出るなどなど。

賑わっている巣箱を見るとミツバチの可愛さが強く感じられる。

「上手に乗り越えろよ」と声をかけた。





講師は増田末知子さん

2015-08-21 08:14:18 | Weblog
認知症にならない老後のためにという内容だった。

決して早すぎない年齢に達した私は真剣に聴く。

だが私よりも高い年齢層の女性が多いにも関わらず真剣さが足りない。

「レーガン元アメリカ大統領は12年間苦しみました。長いんですよ、この病気は」

「この中の130名中40名がなりやすい。ちょうどこの列の人くらいですね。誰がなるのか分かりません」

など先生は少し脅かすような話題を振る。

だがつまらない箇所で笑い思い当たることが出てくると、その都度私語が止まらなくなる。

「明日は我が身でじゃなくて今日の我が身だろ」と大声を出して会場を静まらせたかった。

先生は途中で洋服を着た。

それを見て「裏に着ている」という声がヒソヒソ始まる。

肩パットが肩から上に出ている。

そう。先生はわざと裏に着てみせたのだ。

「こういうことなのです認知症は。他人には分かりますが本人は全く気づかない」

なるほど分かり容易いと思い、また先生の気づかせるやり方に感心した

私の生活の仕方は合格のようだ。

友達が多く 会話や笑いが多く 日記を書き 趣味があり 散歩をし 

などなどどれを取ってもバッチリだ。

おまけに酒も飲む。

グー チョキ パーを使って「どんぐりころころ」を唄う。

まるで養老院か幼稚園。

自分には、まだ少し早い気がした。

「隣同士で誉め合うということをしてもらいます」

と言って「あなたとあなた。そこは、あなたとそちらの方ね」と決めていった。

私は偶然隣りあったおばあさんだった。

「今から1分間褒めてくだい」と号令がかかる。

おばあさんは私の右肩と左腕に手をかけて

「いい男ですね」と言ったあと口ごもってしまった。

交代して私は、おばあさんの指輪 メモする姿勢 友人と来ていること ご主人のお見舞いに毎日行っていることなどを8つ誉めた。

最高は25回誉めたという。

1分間に25回誉めるというと、とにかく全て目に付いたものを誉めるという頭を使わない、つまり真心のないものになるはずだ。

だが当人は喜んでいた。

よほど毎日の生活で誉められることのない人だと気の毒に思えた。

隣のおばあさんは口ごもった後自分のことを話し始めた。

「85歳になり、もうおばあちゃんです」

何と答えるべきか。

実は昨年7月25日の日記に出てくるおばあちゃんと同一人物だった。

タイトル 講師は石亀美夜子さん

http://blog.goo.ne.jp/begonomanagu1324/s/%B9%D6%BB%D5%A4%CF%C0%D0%B5%B5%C8%FE%CC%EB%BB%D2

この時も、このおばあちゃんと偶然隣り合い誉め合った。

また今回も手を握られた。

これが赤い糸でないことを切に願う。





巣箱に金網

2015-08-20 07:47:51 | Weblog
ミツバチの巣箱を見に行った。

いつも入り口付近に群がっているはずのミツバチが1匹もいない。

しばらく見ていた。

「おお出てきた」と思ったが次の瞬間凍りついた。

なんと中から出てきたのはキイロスズメバチだった。

「やられた」と直感。

巣箱の後ろに回り巣箱に耳を当てて中の音を聞いてみた。

音は何もしない。

聞くところによるとミツバチは、ちょっとしたことで出て行ってしまうという。

きっとキイロスズメバチに襲われたせいで皆で出て行ってしまったのだろうと思った。

しばらく別の作業をしていたが、やはり気になって仕方がない。

もう一度巣箱を見に行った。

今度はキイロスズメバチは来なかった。

すると中からミツバチが出て来た。

数は少ないが勢いよく飛び去る。

「よっしゃあ。まだいるぞ。なんとかしなくちゃ」

巣箱の入口は広すぎるから金網を貼ろう。

とりあえず余った金網を見つけて、それを貼ることにした。

金網をビスで巣箱に固定し、そのあとミツバチが通れるほどに穴を広げる。

その作業している間にもキイロスズメバチがやってきた。

持っている物で叩き落としたり巣箱との間で押しつぶしたり。

全く止まる素振りを見せないものにはスプレーを吹きかけた。

金網を貼り終わる頃には出かけていたミツバチが戻ってきた。

入口がないので探す。

私がテーパーになった金属で金網の穴を大きくしてやると、そこから中に入っていった。

「よし。これでいける」

何箇所も入り口を作った。

金網を貼り終わった後もキイロスズメバチは、やってきた。

だが入れない。

「これで何とかキイロスズメバチの攻撃をしのいでくれるかな」

一時は諦めかけたミツバチとの共存が再び可能になりそうだ。

キイロスズメバチも生きようとして、しつこく狙ってくるのだ。

分かってはいるし不自然だが、この巣箱のミツバチを守りたい。

繁華街で暑気払い

2015-08-14 08:33:18 | Weblog
里山の滝の周りで食べたおにぎりが最高のゼイタクに思えた。

そう強く感じた翌日今度は繁華街でアルコール付きのランチをした。

舗装道路やビルが熱気を帯びて、たまに吹く風まで温風だ。

揚げた串で有名な店に入った。

串ランチ800円を注文した。

串7本とご飯 味噌汁 漬物が付いている。

それと肝心な生ビール。

ビール付きランチのAセット800円というメニューも用意されているので違いを聞いたところ主にビールの大きさが違うとのことだった。

つまりビールはビールで頼んだほうがビールの量と串が2本多い。

選択の余地なく両方多い方にした。

店内は、ほぼ満席だったがカウンターだけが空いていて、そこに通された。

冷房が程良く効き暑くも寒くもない。

カウンターの奥でフライを揚げていて美味しそうな香りが漂い、それだけでジョッキの1杯は飲めそうだ。

職人は手馴れた作業を淡々としている。

その落ち着きが客には心地よい。

皿の中央に盛り上げられたキャベツの上に並んだ串が届いた。

串の長さとネタの長さがきれいに揃っている。

少し小ぶりなネタがおしゃれに思えた。

ピーマン ナス つくね エビ 白身魚など。

カリッとした衣に対して柔らかくネタの持ち味をうまく出している。

だがやはり、もう少しネタが大きいほうが私にはありがたいかな。

ビールを飲み干しご飯を食べ始めたら妻が飲みきれなかったビールをくれた。

この次はご飯をやめて串とビールだけの方が私の胃袋にあっているのかなと感じた。

食べ終わったあと再び灼熱の繁華街に出たが、ほろ酔いの脳が暑さを少し緩和させてくれたようだ。








水遊び

2015-08-13 07:23:32 | Weblog
午前中の作業を終えてランチタイムになった。

安普請の家の中にいると暑いので外に出ることにした。

家の前の道を車で5分走る、というより登る。

車から出てすぐに感じた。

気温にして2度は低いし湿度もかなり低い。

でも小さな滝があるから水分は漂っているはずだ。

これがマイナスイオンってやつかな。

とりあえず山から落ちてくる水に手を入れてみる。

「ウォー冷たい」

手を入れておけるように流れの中の石をどけて穴を作る。

既に子供のように水遊びが始まっている。

最近TVでサバイバルものを見る機会が多い。

ウォーター シェルター ファイヤー フード といって生きるのに必要なものを知る。

この湧き出して間もない透明な水を見て喜ぶのには私のご先祖様というより、もっと前の人間以前の時代からの喜びのような気がした。

飲める水を確保できたときの歓喜。

私の内側から出てきてしまう動物的な喜び。

「これで生きていける」という安堵。

座る場所がないので車の中で持参したおにぎりを食べた。

たわいもない食べ物が最高のゼイタクのように感じられる。

食後今度は少し大きな水の流れの中に足を入れてみた。

思わず肩が上がり「ヒャー」という声が出た。

冷たいのなんの。

この冷たさを利用して持ってきた麦茶のボトルを置いておいた。

ここでも石を並べ替えて水の流れを変え枯れ枝を取り除いてきれいにする。

人の声が聞こえないほど大きな流水の音が私の耳を通して体全体を包み込む。

なんと心地良いのか。

少しの砂利にでも痛がる私のひ弱な足。

だがどんなに弱った肉体でも本能的な喜びには変わりない。

靴下を履き靴を履いて生活するから失ったものはたくさんあるはずだ。

クーラーを効かせて生活しないと熱中症になるこの頃。

足で感じた冷たさが失っていく何かを教えてくれたような気がした。

麦茶のボトルを取り出してみると、まるで冷蔵庫から取り出したばかりのように少し曇っていた。


ミツバチの巣を4階建てに

2015-08-12 08:50:21 | Weblog
ミツバチの巣箱を3階建てから4階建てにした。

ミツバチの入居していない巣箱を分解し、そのうちの一つを継ぎ足したのだ。

どちらも同じサイズで作ってあるからどうにでもなる。

先月巣箱の中を覗いてみた時に3階建ての上から二つ目の中程まで、つまり2階の中程まで巣ができていた。

それ以上伸ばしやすいように1階継ぎ足すことにした。

だから今は4階と3階の中程まで巣ができていることになる。

それから中が広いほど室温は下がる。

少しでも居心地が良いようにとの思いだ。

この作業は当然一人ではできない。

妻に手伝ってもらうことにした。

巣箱が、かなりの重さになるので私が巣箱を持ち上げている間に妻が空の巣箱を設置する。

二人共防虫網を着けた麦わら帽子をかぶり巣箱に近付く。

黄色スズメバチが、しつこく巣箱の周りで攻撃しようとしていた。

まずは、こいつを撃退してからだ。

こいつはウラぶたを外して中を見ている時にも現れて、あわよくば中に突入しようとした。

何度か棒で振り払ってみたがダメだ。

ハチ用スプレーをミツバチに掛からないようにして発射した。

やっと退散してくれた。

さていよいよ始める。

私が3階の乗った2階部分を抱え込み「えいやっ」と持ち上げた。

すかさず妻が私の持ち上げた2階分の箱と1階の間に箱を置く。

素早い連携プレーであっという間に終了した。

もちろん1階と2階の間にいたミツバチを挟み込んだということもない。

3階建てが4階建てになり少し不安定になった。

だが固定用の針金を取り付けるとビシッとなった。

ミツバチたちは終始おとなしくしていた。

少し離れて防虫網を開けると涼しい風が心地よかった。