家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

落とし物を拾った

2023-01-31 10:25:35 | Weblog

財布の落とし物を拾った。

その場所は我が家の駐車場だ。

道路から1メーターほど中に入っている。

だから我が家の敷地に入って落とした感じ。

道路から投げ入れたとしたら道路に近い。

妻に「あなたの生徒じゃない?」と聞いてみると休みだから違うよ」と返ってきた。

拾って中を確かめてみると現金151円とシェル石油で使用可能なスティックが入っていた。

この程度の現金なら落とし主は困らないだろうけどスティックは他人に使用されてしまうと自分にいわれのない支払い義務が生じてしまう。

以前私も、このようなスティックを落としたことがある。

ガソリンスタンド内で使用した後に落としてしまったらしく、しばらくしてガソリンスタンドからの連絡で取り返すことができた。

この経験上落とし主はすぐに取り戻したいはずだ。

我が家の周りのシェル石油をグーグルマップで出してみると、そんなに近所でもない。

もう夜になっていたので明日の午前中にシェル石油まで出向いて落とし主を探してもらおうと思った。

翌朝近くの交番に寄って話をしてからシェル石油に向かおうと思った。

交番に入ると私の話を聞くというよりも所定のフォームに書き込むことを勧められた。

私の義務としては、ここまでで後は警察所定のやり方に依頼するほうがいいかなと思い直した。

仮にシェル石油で不正が行われるかもしれないし、落とし主が「この他の現金はどうした」とか言い出しても困る。

今の世の中、その程度の事は容易に起こりそうだ。

だから拾ったものの全てを放棄し落とし主に私の住所氏名を明らかにすることにも同意しなかった。

拾得物件預かり書という紙切れが手元に残っている。

交番の担当者が困っていた物件の書き方は現金 100円硬貨1枚 50円硬貨1枚 1円硬貨1枚と小銭入れ(チャック式)の他 Shell Easy Payとなっていた。

イメージから言って落とし主はスーパーカブで動いている人だと思うけどなぁ。

 


無料動物園

2023-01-24 09:19:03 | Weblog

無料動物園に行ってきた。

といっても全員が無料ではない。

70歳以上は無料なのだ。

今日から妻は無料になるので、その記念に行ってきた。

私は先日無料になった。

免許証を見せると「ああ。今日からですね」としっかり確認して入れてくれた。

何年振りかの動物園だ。

日なたでウトウトしている動物たちを見ると気の毒に思えた。

エサをもらえることはいいとしても飛び回ることも別の所に移動することもできない。

興味を引いたのはクロヒョウだ。

だらしない姿勢で眠る仲間のなかで2頭のクロヒョウが目を光らせて一点を凝視している。

眼が活き活きしている。

何を見ているのか。

その先を見てみると幼稚園児くらいの子供たちが3人できゃあきゃあ言いながら走り回っている。

ああ。これを捕らえて食べたかったのだなあ、と想像した。

私の横を飼育員らしい男性がノコギリを持って通り過ぎた。

眼で追うとサルの施設の裏に入っていった。

どこかの修理をするのだろうと思っていたら、サルのオリの後ろの上を歩き、そこからオリに枝を投げていた。

彼らのエサを与えていたのだ。

今そこに生えている木の枝と葉っぱがエサだ。

新鮮ではあるが自分の選んだものではない。

私たちはと言うと、この後どの店に入って何を食べるのかも決めていない。

人間としてこの地に生まれて良かったと実感した。

食物があればそれでいいというものではない。

こういうことを学びに来ているのかと感じた。

感謝して今この時間をまじめに楽しみたいとつくづく思う。

 


玄関錠交換

2023-01-17 08:12:27 | Weblog

冬になると玄関戸が反ってしまうらしく2枚の戸がぴったり合わない。

その場合手を添えてピッタリ合わせてから施錠する。

開錠も同じだ。

ところが最近の戸締り状況はというと、いつものように手を添えて鍵を回すが「カシャッ」という確かな閉まり具合の感覚はなく緩くやっとかかった感じだ。

戸が何かの刺激を受けると「サラッ」と外れてしまいそうだ。

「換え時期」を感じた。

この錠と鍵セットは複数買い込んである。

この家を建てた段階で、こういう事態を想定していたからだ。

木製の戸というのはアルミ製の戸とは違い細かな部分での痛みが激しい。

風合いは良いが木製特有の狂いがある。

本来的に木が水分を吸ったり吐いたりしているからだろう。

隙間が空いたり風でガタガタ鳴ったりする。

さて交換部品を見てみると鍵を替えずに錠本体だけ換えた時もあるので残っているものも多数残っているものと無くなっているものとがある。

今回は全てを交換する。

表側裏側そして戸の中側の3種類から成り立っている。

それらのネジを緩めて、それぞれ外す。

新品を取り付けていくがうまくネジが入っていかない。

その上もう一度外して鍵を差し込み回してみてもギクシャクして回りが悪い。

考えてみれば新品ではあるが、もう30年も前の物なのだから当たり前だ。

錠の中の動きをよくする「キースムーズ」というスプレーと金属同士の摩擦を減らすシリコンスプレーの2種類を使うと、やっと動きが良くなった。

組み込んでネジを締め2枚の戸を合わせて施錠してみると「カシャッ」と軽いが確実に締めた感のある音と感触を感じた。

戸にそぐわない程ピカピカの錠と鍵だ。

メッキが剥がれて真鍮がむき出しになった金属も好きなのだが仕方がない。

鍵は3枚入っているので、それぞれ旧の物と交換しておいた。

10分で終わるところが30分以上もかかった。

まだスペアーは複数在るので私が生きている間は充分であろう。

 


直って戻ってきたゼンハイザー

2023-01-15 08:53:39 | Weblog

妻がレモンジャムを作り私がナタとノコギリを入れる兼帯のベルトループを作った午前だった。

前回も革で作ったが今回も同じように革を使うことにした。

普通は兼帯にヒモを付け、それを腰に巻いて使用する。

私はヒモだと腰にしっかり付いていない感じがイヤでベルトで腰に留めたい。

さて午後になって暇になった私はレモンジャム作りを手伝った。

あとは妻がガスレンジで煮るのみとなり私はのんびりしていた。

するとボー、ボーという車の低い排気音が聞こえた。

誰が来たのかすぐ分かった。

姪の夫だ。

玄関で待っていると、やはり姪と彼女の夫が来た。

来た意味は分かっていた。

年頭の挨拶の時ヘッドフォン端子の半田付けについてお願いしておいたのだ。

だが、そのヘッドフォンを渡したのは昨日だ。

しかも偶然立ち寄った姉にだ。

今日来たということは、そのまま返しに来たのかな、とも考えた。

部屋に通してすぐに姪の夫が「僕のスマホでは聞こえましたが聴いてみてください」と言った。

もう直ったのかと少し驚きながら、言われるままに自分のスマホと接続して音楽を流してみた。

私は聞きながら右手の親指を立てて見せた。

ヘッドフォンを外しながら「よく直したなぁ。ありがとう」と言った。

彼はスマホの画像を見せながら「この二本のケーブルは、それぞれ右と左になっていて、どちらにもプラスとマイナスがあるんです」と言った。

私は一本がマイナスつまりアース側でもう一本が左右に分かれているのだと勘違いしていた。

だから私が試した時には当然片側の音しか聞こえなかったわけだ。

ここに大きな間違いがあったことに気づき、そしてキレイに直っているので、その器用さに驚いた。

彼は電気関係の仕事をしているとはいえ常に半田付けをしているわけではない。

半田付けもできます、というだけだ。

「見直した」と正直に言った。

電気屋で断られ、電子部品屋で断られて自分でダメ同級生は手が震えてダメだった。

いよいよ捨てるしかないのかなと考え始めていたところだった。

案外身近なところに直せる人がいたのだ。


古希の自分

2023-01-09 07:39:01 | Weblog

古来稀なりという年になった。

とはいっても現在は100歳を超える人も増えているから自分はまだ小僧状態だ。

視力の衰えはメガネが何とかしてくれるし聴力の衰えは母方譲りで仕方がない。

妻は私には聞こえない鳥のさえずりを聞いて「かわいそうね。好きな鳥の声が聞こえなくて」と言う。

しかし何だかんだ今が一番楽しい。

母は老後、家族の中で自分の役割を果たすということを目標にしていた。

母の母つまり祖母は、母の愚痴をさんざん聞いた後に、「で、お前ができることはないのかえ」と言ったそうだ。

去年は友人を亡くし年の近い隣人が亡くなり同級生が病気だ。

終末が確実に近づくのを感じる。

どうということのなかったストレッチやラジオ体操をすることが今は貴重な時間を過ごす正しい行動をしていると毎日実感している。

最近は本を読むよりも youtubeを見て現代政治や賢い人の考え方を学び掃除の方法や自動車の手入れ方法を真似している。

1万歩は歩き過ぎという人もいるが知ったこっちゃない。

子供の頃神社の境内で遊んでいると紙芝居のおじさんがやって来た。

お菓子を買わない子は紙芝居が見られない仕組みだった。

「おまえはあっち行ってろ」と言われて自分だけ松の木陰で、かすかに聞こえるストーリーを想像して過ごしたこともあった。

だがほどなくして再び皆と一緒に遊べば問題なく楽しかった。

苦しいほどの貧乏ではなかった。

我慢の後の楽しさの方が、より濃いことを覚えた。

これからの人生に何が待ち受けているか分からないが妻子そして友人たちが寄り添ってくれるはずだ。

母が祖母の言った自分ができることを見つけたように私も何か役割

を見つけて暮らそうと思う。

幸い健康状態は申し分のないものだ。

体重 61.9Kg 血圧脈拍 126-75-74 昨夜の睡眠時間 8時間10分 歩数 10407歩

 


鹿の苑

2023-01-04 08:46:07 | Weblog

初仕事があった。

去年末に友人たちを山に案内して気付いたことだ。

シイタケを食べられないように囲ってあるフェンスが倒れている。

1m×2mのワイヤーメッシュを横長にして繋いであるそのフェンスが10枚ほど。

フェンスは、所々金属製の杭を打ってある。

だがその杭もグンニャリ折れ曲がっている。

フェンスに毛が付いていたしフェンスの中も外もフンだらけなので、侵入犯は

シカであると断定した。

シイタケが無い時期でもシカにとっては、いろいろな植物が美味しいエサなのだ。

それぞれのワイヤーメッシュを繋いであるので1枚起こせば全体が起きてくる。

妻には、ここをお願いした。

妻が内側から押している間に私が杭を立ち木にハウスバンドというヒモで固定して元通りにした。

その際この中に入り込んだであろう場所を見つけた。

もう何度も何頭も出入りしたため足場が踏み固められている。

そこからならば坂を利用して簡単に侵入できる。

だが出る時には登坂となるのでジャンプ力の差によって失敗することもある。

その時にフェンスを倒してしまい証拠である毛を残してしまった。

「あれさえなければ、ここは鹿の苑だったのに。所有者が気付いてしまった」と鹿たちが言っていそうだ。

そういえば随分前にシイタケが変な食べ方をされているときがあった。

傘が残っていて茎だけが食べられていたのだ。

まるで地面からシイタケが生えてきたかの様相だった。

今回フェンスを元通りにしたということは再びシカ有利にしてしまった、ということでもある。

シカの入らない方法を取らないと鹿の苑復活となってしまう。

もう一仕事残っている。