家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ハチがアオムシを

2010-09-30 09:23:47 | Weblog
ハチがアオムシを運んでいるのをまた見た。

「バカに頻繁に見るなぁ?」

次は写真を撮ろうと思ってカメラを用意しておいた。

「来たー!」

私の作業台の周りをウロウロしていた。

一旦地面に下りた後再び飛び上がって消えた。

消えた先が分かった。

作業台に付いているプラスティック部品の穴だった。

作業台の上で木材を切るときなどに使う部品で今は、ほとんど使用しない。

そっと部品を外してみた。

覗き込んでみると中に居た。

今運び込んだのとは違う別のアオムシも奥に見える。

それでは別の同様の部品の穴はどうだろうと思って見てみた。

すると穴は泥で塞がれていた。

これがドロバチの営巣なのだと分かった。

巣の中にアオムシを運び込みハチが注射をして仮死状態にする。

そして卵を産み付けて出入り口をドロで塞ぐ。

卵から孵ったハチの幼虫は、そのアオムシを喰って大きくなるというわけだ。

私が目撃したのはドロバチが運び込んだアオムシに薬物を注射していたところなのだろうか。

なにやら秘密めいた出来事を目撃したようで嬉しかった。





セッコク

2010-09-29 06:58:27 | Weblog
妻がヒメシャラにセッコクを植えた。

植えたというより縛り付けた。

こうしておくと根が出てヒメシャラに着生するらしい。

水撒きしている時様子を見てみた。

「おお、すごい」

根が出て木を掴むように伸びている。

まるで根に意志があるようだ。

右に左に回転し上に下に伸びる。

根は自分の生まれ出た位置を知っているかのようで、また自分の進むべき方向が決まっているかのようだ。

迷わず「ちゃーんと」伸びていく姿は健気だ。

しかしこれを録画して早送りしたらホラーっぽいSF映画みたいになるのだろう。

木の根を掘り起こすと石を掴んでいるときがある。

これなんかも非常にコワーイ映像になりそうだ。

根の先端が伸びてきてありとあらゆる物を掴んで伸びてゆく。

根は成長して太くなり掴んだ物をつぶして、その栄養を吸い取る。

そういう根同士の闘いが地中では日夜行われている。

地中の映像を見たいような見たくないような。


ミモザのアオムシ

2010-09-25 07:21:19 | Weblog
今年の2月入り口の脇にミモザを植えた。

半年でけっこう大きくなってきた。

ところが風に揺すられて石垣と擦れて半分近く葉が落ちてしまっている。

と、誤解していた。

妻は「虫が葉っぱを食べている」と指摘していた。

メガネをかけて見てみると「いた」。

あちらこちらにたくさん見つけた。

小さくて可愛い感じのアオムシだ。

だがいくら可愛くても素手で持つのは嫌だ。

手袋をして1匹1匹捕っていった。

全部で30匹位は捕っただろうか。

黄色い小さな蝶がヒラヒラ舞っていたから、その幼虫であろう。

さてこの幼虫をどうしようか?

我が家のミモザを喰った罰としてエサになってもらおうと考えた。

ヤマガラのエサ入れに置いてみた。

だがヒマワリの種だけ持って行ってアオムシ君は置き去りだ。

どうやらヤマガラは生餌を好まないらしい。

次に金魚のいる水鉢に投下した。

最初は水に浮いていたが、やがて沈み始めた。

そうすると金魚が下から浮き上がってきてつついた。

だが食べない。

結局一旦捕らえられたアオムシ君たちはご赦免となりチリチリバラバラに逃げていった。

まさかここからミモザまで10メートルの長旅をすることもあるまい。

蜂がアオムシを抱えて落ちそうになりながら飛んでいくのを見かけた。

あの中の1匹かもしれない。

ミモザの中にいたアオムシは目立たなかったが他の場所に置いたら目立つこと目立つこと。

たぶん冷や汗ものだろう。

ミモザさえ食べなかったら後はどれでも食べてちょうだい。



スターバックスで「ない」

2010-09-24 07:27:35 | Weblog
2ヶ月ぶりくらいでスターバックスに行った。

注文しようとしている矢先

「ない」と言われた。

まだ私は何も言っていない。

レジの女性は私を覚えていた。

私の注文は「ディカフェ」というカフェイン抜きのものに決まっている。

前回までに3回ほどディカフェが、すぐ出てきたことがある。

これは私の直前にディカフェを注文した人がいて立てたばかりの残りが有るということだ。

いつもは「今から立てますから5分ほど、お待ちください。お席までお持ちします」というのだ。

その3回目に

「いやぁ、この頃スゴイね。すぐ出てくるね」という話をしたのだ。

これは全くの偶然であったと教えてくれた。

彼女としても、その偶然に驚いたようだった。

「お客様の前にたまたまディカフェを頼まれる方がいらっしゃって」と言うのだ。

その経緯を覚えていて今日の「ない」に繋がったというわけだ。

彼女もユーモアのある人だ。

私の注文の前に「ない」と言うのだから。

二人で大笑いをして、いつもの注文となり「今から立てますから・・・・」という返事になった。

「お水飲まれます?」と聞くので

「はい」と答えるとレジから離れて席まで届けてくれた。

今日は、たまたま図書館から借りてきたばかりの本を持っていた。

ディカフェの到着まで本を開かなかった。

手帳に書き込みをしたりして時間をつぶした。

「お待ちどうさまでした」という声と共にディカフェが届いた。

ディカフェを一口含んでからページをめくった。

午後のひと時コーヒーを飲みながら本を読む。

思っていたよりも濃そうな内容の本にのめり込みながら。

この贅沢な時間の過ごし方が気に入っている。


25kgを20袋

2010-09-23 07:57:17 | Weblog
春野の家の奥で作業していた。

Y爺さんがやってきた。

「ナニをしておいでるね?」

いつも忙しそうに仕事をしているY爺さんも今日は時間が有るようだ。

ちょうど作業を終えたばかりだったので次にやりたい作業のことを伝えた。

「ここからこの辺りまで砂利を敷きたいのです」と。

ふんふんと聞いていたY爺さん。

「そうだなぁ。10袋じゃきかんなぁ。15袋ありゃいける」と言う。

私の言った場所の広さを見て砂利の入った袋の個数を算定した。

そして「今日オレの軽トラが空いているから使えばいい」と言ってくれた。

「今日はランチの約束があるので1時半頃にお借りします」と言ってその場を別れた。

1時15分頃戻ってくると軽トラがキーを付けたまま我が家の隣に置かれていた。

そのまま車を借りて砂利販売所に行った。

車を駐車場に入れて下りると窓から女性が顔を出して

「Yさんの紹介の方?」と言う。

「はいそうです」と言うと

「こっちに車を入れて」と案内された。

電話でY爺さんが頼んでくれてあった。

「どのくらい欲しい?」と聞くので

「迷っているのです」と答えた。

「ちょっと待ってね、若い人を呼ぶから」と言う。

「若い人が積んでくれるの?」と聞くと

「うん。そうだよ」と言う。

迷いは取れて20袋頼んだ。

1袋25Kg入って70円。

土嚢袋は1枚20円だから中身は50円だ。

それが20袋で1400円。

しかも積み込んでくれた。

敷地の中に軽トラを入れて、そこからは2輪車に乗せ換えて運んだ。

撒こうとした場所に袋を置いていく。

やはりY爺さんが言ったとおりの量がピッタリであった。

軽トラから移す時と袋を下ろす時だけが重さを感じる。

だが25Kgを20袋というと500Kgということだ。

少し動いただけだが3日後に筋肉痛が出そうな感覚を持った。




バリカン

2010-09-18 08:38:50 | Weblog
バリカンを買い替えた。

使い終わって掃除するときにプラスティック部分を折ってしまったのだ。

機種番号をメモしてホームセンターに行った。

同じ物が売られていた。

帰宅して中を見ると全く以前の物と変わっていない。

説明書まで同じだ。

古いほうの説明書の中に「販売証明書」が挟んであった。

見てみると購入日は2008年3月5日となっている。

約2年半使用したことになる。

2週間に一度髪を切っていたから・・・・・・。

365日×2.5=912.5日

912.5÷14日=65.17

65回くらい使用したのかな。

65回床屋に行ったとして1回が3000円だとすれば195000円になる。

丸刈りで半額だったとしても97500円だ。

このバリカンの値段は2980円。

65回で買い換えると1回当たりの使用料は45円。

作業賃は妻だからナシ。

最近は丸刈りの頭が増えたから別に目立つわけでもない。

汗を大量に掻くから衛生的にも良いと思っている。

年齢的にも10日から2週間に一度整髪していれば清潔そうに見える。

また当分の間このバリカンのお世話になろう。

新しいバリカンに新しい販売証明書を挟み込んだ。



視力低下

2010-09-17 07:42:03 | Weblog
もう何年も前から老眼鏡が必要になっている。

パソコンには+1 本読みには+1.5 細かい物を見るときには+2.0を使用している。

先日春野から帰宅しTVを付けた。

画面がボケている。

+1の眼鏡をかけてみたらクッキリ見えた。

TVまでの距離は、およそ2m。

この距離は老眼鏡を掛ける距離だと思ってもみなかった。

妻は私より少し度が進んでいる。

TVを見るのに老眼鏡が必要だと言っているのを思い出した。

その時には「その距離なら老眼鏡は必要ないでしょう」と言った。

老眼鏡は近くを見るときに使うものだから。

考えてみたら老眼鏡を常にかけている老人がたくさんいる。

+1の老眼鏡をかけて、いろいろな距離を試してみた。

日によって違いは出るが5mくらいまでは、かけた方がよく見える。

いよいよ私もワンランクアップが必要になったようだ。

つまり今までの+1を+1.5に+1.5を+2にする。

今でも家の中や車の中は老眼鏡だらけになっている。

更に増やすことになりそうだ。

妻は最近眼科に行った。

遠近両用の老眼鏡を作り常にかけて生活することを勧められた。

年齢的に「もうすぐ度が進まなくなります」とのことだ。

少しだけ救いになった。

見る対象との距離や大きさによって、かける眼鏡を換える必要のない元々の眼というのは何て素晴らしいのだろうと実感する。

しかし過去のように視力は戻らないのだから仕方がない。

カメラのピント合わせは今ほとんど自動だ。

そんな眼鏡ができないものか。


ヤマガラの催促

2010-09-16 06:17:40 | Weblog
金魚とメダカにエサをやろうとしていた。

突然の羽音で気がついた。

ヤマガラがやってきた。

いつものような「ジージ」という私を呼ぶ声はない。

物置を開けると見えるヒマワリの種。

緑の海苔のビンに入れてある。

彼らは、それを知っている。

「その種をここに入れて」と言わんばかりに、いつものエサ入れに停まる。

「分かった分かった」と私。

魚よりヤマガラを優先した。

「ザラッ」とエサ入れに蒔いたあと、そのまま掌に一掴み持って立っていた。

いつものエゴノキに停まったヤマガラは考えている。

「さあ。おいで。恐くないよ」 と呼んだ。

梢に停まって恐怖心と戦っているヤマガラは決心した。

「サーッ」と近寄るが、あと1メートルの所の空中で向きを変えてエゴノキに戻っていく。

「恐くないよ。おいでー」  と私。

ここに有るよと掌にあるヒマワリの種を放り上げて音を聞かせた。

だが梢に立ち止まったままだ。

飛んでくるが向きを変えてしまうことを3回繰り返した。

「自分が催促したからエサをくれた」ということは分かっているはずだ。

だが、どうにも人間への恐怖心を抑えることが出来ない。

私の掌からはエサを取れないしエサ入れにも近寄れない。

もはや困っているように見えてきた。

もう終了だ。

これ以上は恐怖心を更に強くしてしまいそうだ。

掌にあったエサもエサ入れに移して移動した。

私が去るとヤマガラは一目散にエサ入れに行き1粒くわえて飛び立っていく。

ヒマワリの種が無くなるまで繰り返していた。

私は、あと1メートル縮められないという、そのもどかしさを感じた。

でもヤマガラにしてみれば生死を分ける恐怖心との闘いだ。

しばらくするとカケスが「ギャー」と鳴いた。

たぶんヒマワリの種をめぐって争いが起きたのであろう。

「だからオレの手から直接取ればよかったものを」と思った。

だがカケスに譲ってでも私の手から取るほうが難しいのかな。

そうだ魚にエサをくれるのを忘れた。



竹取物語

2010-09-13 07:18:40 | Weblog
白ヒゲの翁が腰にノコと斧をつけて林に入っていった。

イノシシの掘った穴を通り過ぎて竹林に着くと陽に照らされて全ての竹が光り輝いていた。

翁は4本の竹を切り倒し、その枝を払った。

竹を束ねて急坂を登る。

地面を見て歩くと竹の先が杉の木に当たる。

坂に差し掛かると竹の先端が土に刺さる。

向きを変えると後が杉の木に当たって跳ね返る。

右肩に乗せて運んでいたが斜面のため左肩に移した。

右手で手すりを持って最後の坂を登る。

竹が前後左右に揺れて左肩に食い込む。

やっと道に出てきたとき翁は疲労困憊だったとさ。

その竹は裏口のフェンス代わりとした。

鹿をはじめとして小動物が入ってこないように、そしてこちらからよく見えているようにした。

無料の材料で作ることが山の常識。

駄目になったら、また取り替える。

これで入ってこられないのは鹿だけかもしれないが。



ジャイロ日除け

2010-09-12 09:21:08 | Weblog
ジャイロキャノピーのフロントガラスに日除けのフィルムを貼った。

「どこかに余りがあるはずだ」と車庫の中を探した。

あれを退け、これを移して、その下から出てきた。

車に貼ったり家の窓ガラスに貼ったりして残ったフィルムの端切れ。

色も大きさも透過度もバラバラだ。

どれでもいいのだがイチバン手ごろな大きさの物にした。

15センチの高さで貼りたかったので、ちょうどそれくらいの物だ。

幅は50センチ。

フロントガラスに石鹸水をつけて、その上からフィルムを貼っていく。

中ほどからヘラで空気を押し出しながら横方向や上下に広げていく。

隅はフロントガラスの角度が急なので剥がれてしまう。

無理やりヘラで押す。

「ペキ ペキ」というフィルム独特の音を出す。

中ほどは、うまく接着したが角は空気穴だらけになってしまった。

接着できたと思っていた中ほどであっても、しばらくすると空気穴が空いてきたりする。

カッターの先端でフィルムに穴を空けて空気を追い出すが、また膨らんでしまう。

「この仕上がりでは絶対お金を取れない」

という自信作になった。

空気穴が気になるが全体が剥がれ落ちることはない。

「これでOK」と得意の妥協をした。

要は私の顔が太陽光で照らされ続けなければ良いのだ。

これで少しはヒズルシイ(まぶしいの遠州弁)のも抑えられるだろう。

太陽が私の広い額をジリジリとあぶり油を湧き出させ滲み出た汗と混ぜる。

それでも風が当たればまだ涼しく感じるのだがフロントガラスがそれを確実に遮る。

ヘルメットをかぶらない分まだ頭皮を掻きむしりたくなる衝動はないのだが。

間伐後の林のように地面まで見える、すっきりとした髪になってきたこの頃。

いたわるほどのものでもないが涼しいことが安全と繋がっているだろうと思っている。