家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

雪と屋外プール

2012-01-30 08:31:14 | Weblog
粉雪の舞う季節と場所に屋外プールがある。

そのプールに入って水泳を楽しむ。

極楽ではないか。

勿論温水だ。

下田市にある蓮台寺「清流荘」に行ってきた。

ここは元アメリカ大統領も宿泊したことで有名だ。

さすがに何から何まで行き届いている。

施設のみならず従業員も料理も。

一流とは、こういうことなのだなと実感。

友人S氏の口利きで、この極楽を激安で楽しむことができた。

ついでに箸袋に書かれた書はペリーロードにある草画房の女流書家の文字だ。

この女流書家にも、この日は会うことができた。

さきほど会ってきた人物の作品が、ここで使われているとは感激だ。

それもS氏のおかげ。

翌日ランチ会場のある伊豆高原ミッシェルガーデンコートに向かう。

勿論もちろんこの朝もしっかり泳ぎ北欧風サウナも楽しんだ。

道すがら「積雪 凍結 天城峠」と電光掲示板の案内が目に飛び込んできた。

嫌な予感がした。

出発するまで妻が言っていた「ヴィッツで行きなヨ」が脳裏に浮かぶ。

雪や凍結には最も弱そうなモーガンで走っているのだから。

しかし地元民は、いたって冷静に「中伊豆抜けりゃいいんだよ」と言う。

ランチはイタリアンだった。

海を独り占めできそうな場所に佇むリゾート風建物。

レストランにはステンドグラスが輝き外の海を眺めることをさせない工夫と自信を感じた。

出された料理に集中できる。

1品1品どれもこれも昨夜と今朝の豪華な和食とは比較できない美味しさだ。

「美味しい」の言葉を皆そのまま吐く。

ここはY氏の口利きだ。

S氏とY氏という地元民のおかげで楽しませてもらった。

積雪も凍結も無く無事帰宅できたことは言うまでもない。



ネジは深かった

2012-01-21 07:49:52 | Weblog
モーガンの屋根の幌を張ろうとして気がついた。

幌の下には3本の鉄骨が通っている。

その3本の鉄骨は同じ軸に通してある。

そこの箇所のナットがない。

現在着いている物を外してホームセンターに走った。

ボルトやナットを確定するために用意された場所でナットを回してみる。

なんのことはない6ミリというごく一般的なサイズのボルトにスンナリはまりスイスイ回る。

しかし当初間に合わせで、はめたナットは確か6ミリだったはず。

ボルトの頭にグッと、はまったまま動かなくなってしまった。

「6ミリなら自宅に予備はたくさん有るから買わなくてもよい」

しかしせっかく来たのだからと4分の1というインチサイズのナットを買って帰った。

帰宅して1/4のナットをはめてみると全く入らない。

じゃあ6ミリのナットはというと、これも入らない。

「はて?どうなっているのだ???」

6ミリのボルトに通した6ミリのナットとモーガンに着いていたナットをはめて、いつもお願いしている修理工場に行ってみた。

おやじさんに見せると「こりゃぁネジが違うぞ」と即座に言う。

「これ触ってみな。ガタがあるじゃん」と言って手招きする。

工場の隅のボルトナット入れを開けて、それらしいボルトをつまみ出した。

「これだなぁ」

私が触ってみると確かにナットにはガタがない。

6ミリボルトに、はまるのはガタがあるからだと教えてくれた。

「ナット1個ちょうだい」と言ってみたら「たぶん無いよ。探してみな」と言われて探したが、やはり無かった。

彼に推薦されたネジ屋さんは私がいつも行くネジ屋さんだった。

「これなんですけど」と見せた。

「ああ。6ミリにはまっていますねぇ」と女性店員。

しかし、そのナットが、どの規格のどのネジなのか測るものが無いと言う。

「だめじゃん。ネジ屋さんがそれじゃぁ」と笑いながら私。

店員は、おもむろにある箱の中から1個のナットを取り出した。

「これで合うかもしれません。サンプルですが無料であげます」と言う。

6ミリボルトにはめてみるとスルスルとはまり、やはり若干のガタがある。

「ガタが丁度良さそうですね。いただいていきます。ありがとうございました」と言ってもらいうけた。

4分の1というインチサイズのナットでも山数が20の物と28の物があるという。

先日私が買ったのは山数20で目の前の物が28だ。

6ミリのボルトに企画サイズの6ミリナットと、もらい受けたナットそしてモーガンに着いていたナットの3個を串刺しにした格好で持ち帰った。

ナットは果たしてピッタリだった。

子供向けの本

2012-01-20 08:37:33 | Weblog
姉の孫の虎太郎君から本を借りた。

リュックサックに入れて持ってきて、そのまま置いていってくれた。

ドトールコーヒーで読んだ。

スターバックスは人が多すぎた。

初老が子供向けの本をテーブルに置き読んでいる。

あまり見かけない風景だが。

読んでみると面白い。

もう少し説明の欲しい部分があったり、ありえないだろうという箇所もある。

だが自分で想像したり現実的に考えすぎないようにすればよいだけだ。

けっこう夢中になる。

「こんな文章は書けないな」と実感する。

子供以上に子供っぽい人でないと無理かな。

それとは別に「おとぎ話の生物学」という本をプレゼントしてもらった。

美しくて教養高く水彩画も古楽器もたしなむ女性からだ。

もちろん妻も公認の女性だ。

公認しているのは女性の良識であって私ではないことを付け足しておく。

この本は昔話を生物学的に解明している本で興味深いところと「なあんだ」という部分がある。

これを読み終えて今度は虎太郎君に回そうと思っていたら先に「ファーブル昆虫記」を置いていってくれた。

また虎太郎君から借りた本の中で「招福堂のまねきねこ」が面白かったので、その作者の本を2冊ほど図書館に予約した。

予約したときに70番目だった「おとぎ話の生物学」は現在66番目になっていたが、それは予約中止とした。

春野での肉体的重労働も楽しいが頭の中の軽作業も楽しい。



薪ストーブと読書

2012-01-19 06:57:01 | Weblog
最近のお気に入りは薪ストーブの前で読書すること。

天井から吊り下げた電灯の傘を手の届く所まで下げる。

テーブルの上にはコーヒーの入った魔法瓶とカリントウの入った器。

このテーブルも手が届く所まで近づけてある。

組んだ足がストーブで暖められる。

外から炎が内からコーヒーが私を温もりで包み込む。

ヒモを頼りに読み終えた箇所を探す。

読み始める次の一行が嬉しい。

少し読んだら薪をストーブに放り込む。

そしてカリントウを口に入れて続きを読む。

また少し経って今度はコー日を飲む。

至福のときだ。

ちょっと寒いと感じた。

ウトウトしてしまったようだ。

薪を掴んでストーブの扉を開けて投げ入れる。

力仕事をした後の休息は眠気がくる。

楕円の水面に下から私の顔が映りこんだ。

顔はすぐに泡で見えなくなる。

泡は水で洗い流される。

ストーブの扉を開けたときの煙に少し臭いが感じられる。

再び定位置に戻って本を開く。

炎が揺れて美しい。

「パチッ」と炉の中で音がした。



産んでくれてありがとうプレゼント

2012-01-18 07:26:37 | Weblog
先日私の誕生日祝いのことを日記に書いたら友人が

「お母様が、がんばった日なのだよ。お母様にもプレゼントをどうぞ」と教えてくれた。

「なるほど」と納得した私は何かプレゼントをと探した。

私は、このところ何もしていないが、妻は自分で作った干し柿やら手製バッグをプレゼントしている。

「嫁がしているのに私がしていない」とあらためて感付いた。

しかしプレゼントというのは難しい。

母は、ない物はない。

趣味の違うものは送られても迷惑だ。

食べ物飲み物は、母だけで楽しめない。

高価な物は、もともと送れない。

「いっそ数あっても困らないものにするか」ということに決めた。

選んだものは靴下とレッグウォーマーだ。

靴下は伸びるから小さな小さな母の足にも合う。

妻の意見を聞いて5本指が全部色違いになっているものとシックな色でワンポイントの入っているものにした。

レッグウォーマーはイギリスの伝統的な柄のものを選んだ。

母に渡すとき「産んでくれてありがとう祝いです」と言った。

「あれ。ありがとう」と言って受け取った。

そばにいた姉は「なんだそれ」と聞き慣れないプレゼントの意味に苦笑いしていた。

姉には春野で取れたバンペイユを渡しておいた。

母と一緒に母の兄の入院見舞いに行った。

ついでに買っておいた靴下をおじさんに「お年賀だよ」と言って渡した。

おじさんも母も嬉しそうな顔を見せた。

靴下もレッグウォーマーも穿いていない私を暖めてくれた。

もう一羽のイケメン

2012-01-17 07:30:34 | Weblog
このところ週に一回はカワセミを見る。

たぶん近くに巣があるのだろう。

朝決まったように同じ枯れ枝にとまって水面を見つめている。

時おり首を「グイッ」と持ち上げる仕草が可愛い。

これが海に近い住宅街で見られるのだからありがたい。

さて春野では私の作業を見守ってくれる鳥が現れた。

ジョウビタキのオスだ。

真っ黒い顔にシルバーの髪がとってもお洒落だ。

羽の一部に白斑があり、だからY爺さんは、この鳥を「紋付き」と呼ぶ。

石垣の間にモルタルを詰める作業をしていた。

水を使うから長靴を履いてヤッケのズボンを穿いている。

歩くたびにズボンが「バサバサ」と音を立て長靴が「ゴッポゴッポ」と鳴る。

しかし彼は逃げない。

逃げないどころか至近距離に飛来して様子を見ている。

私が現場を離れて道具を持ちに行くと石垣の上に降りて何やらエサを探すようなことをしている。

あまりにも逃げないものだから「この近くに巣があるのかな?私を排除したいのかな?」とも考えた。

しかし私に対する攻撃らしいものはない。

必然的に話しかける。

「こんにちは。今日は曇っていて寒いね」とか「そこ作業するから、退いてね」とか。

孤独でやるよりずいぶん気分が休まる。

昼休みに部屋で昼食をとっていると今度はベランダにやってきて歩いている。

「早く出てきて作業を続けな」とでも言いたげに感じる。

午後の作業の間もズット近くに居た。

帰りがけ、もう一度覗きに行くと作業を終えた場所の地面に降りてジットしていた。

エサを与えて手なずけた鳥ということでなく彼の方から近付いてきてくれた。

この清い関係が長く続くことを望んでいる。


菌打ち

2012-01-15 09:08:26 | Weblog
昨年末切り倒しておいたコナラをシイタケのホダ木として立派な商品価値のある木とした。

またもY爺さんの手助けで始まった。

といっても私が現地に到着したときには作業は始まっていた。

まずはコナラを110センチに切りそろえた。

枝をはらい細い幹は除く。

といっても1000個単位で売っているシイタケ菌なので、少しくらい細くても使えそうな物は使う。

だいたい目測で「これで1000個に少し足りないくらいかな」というところでY爺さんは帰っていった。

切ったその日の内に菌を購入した。

「森式のなんだっけ?」というと「肉丸ですか?」と店員。

Y爺さんから聞いたときにケータイにメモしたはずなのに店に来たら書いてなかった。

「ほとんどの人がそれです」と言われて、うろ覚えのシイタケ菌を購入することができた。

シイタケ菌1000個とナメコ300個。

ばら売りは少し値段が上がる。

翌日は妻と春野に。

シイタケ用のホダ木に穴あけをする。

Y爺さんから聞いていた通り縦間隔と横間隔を適度に揃えた。

午前中一杯で穴あけ終了。

午後早々から菌打ちを始めた。

木製のビンのフタのようなテーパーになった物(駒)を空けた穴に入れて木槌で打ち込む。

この駒に菌が充満させてあるらしい。

少しヌルッとしていて湿り気がある。

左手で駒を複数掴んで打つ。

斜面での作業だし地面に置かれた木に直接打つので座り込んで作業した。

日は、かげり川面から吹き上げる風が冷たい。

孤独で地道な作業を続ける。

いつまで経っても帰ってこない夫を妻が見に来た。

「手伝おうか?」

「おう。じゃナメコ打ってくれ」と言って駒の入った袋と木槌を渡した。

妻はもらってあった街路樹の桜の木に打ち始めた。

コナラ林の中に2本の木槌の音が木霊すようになった。

妻は200個終了したが私は、まだ終わらない。

100個ほど余りそうなので既に打ち終えた木に更に穴あけして打ち込んだ。

打ち終えたホダ木を集めて枯れ木で覆った。

これはY爺さんのやり方らしい。

自然に菌が増殖するように自然と同じ形で寝かすらしい。

余ったナメコ100個も翌日こちらはY爺さんからもらった栗の木に打った。

今度は作業台の上で打ったので楽に短時間で終了した。

今年の9月まで寝かせておくという。

シイタケ農家作業の主なところは完了した。



取水制限

2012-01-14 07:49:20 | Weblog
今朝の中日新聞県内版に天竜川水系での取水制限の記事が出ていた。

天竜川水利調整協議会は流域市町で制限を始めたと書かれてある。

原因は少雨にあるのだが春野に行く度に、それを確認している。

天竜川沿いに上ってゆくのだが至る所で明らかに水量が少ない。

二俣川には水がなく川底が露出している。

我が家が気田川に接する所でも異常に少ない水には驚いた。

いつもは水量が多くて流れも強いのだが、ほとんど流れていないので中州に歩いて渡れたのだ。

この中州に足を踏み入れ中州から我が家の土地を初めて眺めることができた。

また去年の台風15号で沢から石や砂が流れ出し河の中にあった岩は我が家の土地と陸続きとなった。

土地の形状が変わっただけでなく岸辺の木々の根が水で現れて今まで以上にむき出しになった。

雨の嫌いな私でも「ひと雨欲しいな」と思うこの頃である。


誕生日祝いを30階で

2012-01-10 07:23:14 | Weblog
浜松市で30階に登ると他に遮るビルもないため市全体が見渡せる。

自衛隊基地も浜松医大も、そしてその奥の山々も直線距離は、かなり近いと感じた。

この店は夜は何回か来たことはあるが昼間は初めてだ。

私の誕生日の祝いをするために妻が予約してくれた。

59歳までの道のりを思い出したり新年の予想をしたりして話は尽きない。

デザートの皿には「おめでとう」の文字がチョコレートで書かれてあった。

その文字を欠かさないように食べた。

コーヒーで最後を締めるまで約二時間の誕生会だった。

遠くに見える山の中で過ごすことの多い私の生活だが、このように繁華街のビルで過ごすのも良いものだ。

店を出てトイレに入った。

今度は浜松市の南側の景色が目に飛び込んでくる。

穏やかに広がる遠州灘はごく近い。

いやおうなく「津波」が頭に浮かび、この情景の変化を想像すると去年の3.11からは良いイメージは湧かない。

新しくできたデパートに初めて入ってみた。

旧館と新館をつなぐ部分のみが目新しく感じ商品には全く興味も新鮮味も感じなかった。

ここで忙しく働く娘(勝手に決めた)に挨拶して早々に引き上げた。

帰りのバスの中でウトウトしてしまい妻に声を掛けてもらわなかったら、どこまで乗っていたか分からない。

これが私の今の生活状態であり、あるいは脳状態なのだと確信した。

家族や私と接点を持つあらゆる人たちと物たちに感謝して、この一年もほどほどに楽しむことを誓った。


初モーガン

2012-01-09 07:39:43 | Weblog
初モーガン。

一発で目覚めた。

車庫から出してトップを取り付けた。

妻と出かけるためだ。

ピボットスイベルというトップを取り付けるためのグッズを装着してあるにもかかわらず全くすんなりトップが着けられたためしがない。

いつもは独りで乗って楽しんでいるのだが二人になれば経費は半額楽しみは倍だ。

だが風の巻き込みを防ぐアクリル板に当たってドアが少ししか開かない。

しかもナビのマウントが脚に当たる。

妻には申し訳なかった。

行く先はネットで調べた。

1時間ほどの距離で行ける範囲内。

豊橋市にある喫茶店に決めた。

ナビは使わずパソコンで見た地図の主なところをメモして走り始めた。

無事到着した。

「よっこらしょ」と声を出さないとモーガンから出られない。

モーガンという車はオープンならよいがトップを着けると狭くてしかたがない。

喫茶店の中に入ると「写真撮影禁止」と書かれてあった。

「私は、こんな器で、こんなケーキも一緒に味わいました」と記録したいのに。

写真を撮っても差し障りのあることは無さそうなのに。

少し気分を損なった。

コーヒーは少し冷め気味の温度。

外の景色はキャベツ畑と一旦停止の標識。

田舎の人たちが一旦止まらない運転を見ながらのコーヒーだ。

値段だけは一流だった。

早々に出て「今日はドライブが目的だったから」と思わなければやっていられねえ。

帰路はずいぶん早かった。

やはり国道より農道がノンビリと走れて、しかも早い。

行きは向かい風でドアが外れそうな感じだったが帰りは静かだった。

帰宅して車から降りると妻の腰は、しばらく曲がったままだった。

ナビの取り付け位置を何とかするのが近々の緊急課題だと実感した。