家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ハチミツ採取2019

2019-06-25 17:55:28 | Weblog
去年は6月25日だったから今年は少し早くなった。

去年は10箇所刺されたので今年は防御服を来てズボンを這い上がってこないように地下足袋を履いた。

手袋はもちろん革製で肘まである。

作業手順は分かっているが今年は既に刺されているので少し心の準備が必要だった。

作業自体は自分ひとりで行うが、何かあってもいけないので妻を呼んでおいた。

小雨が降ったり止んだりする中を開始した。

電ドルでネジを外していく。

屋根が取れた。

いよいよハチミツ採取だ。

天板のネジを外し始めると中から唸り声が聞こえる。

何が起ころうとしているのかは分からなくても巣に異常事態が起きていることは騒音や振動で分かるはずだ。

この巣は去年は手つかずで置いておいた。

そのせいなのか天板と巣板の接着がきつい。

それでも無理やりワイヤーを入れて天板と巣板を剥がした。

次にこの4階建ての4階部分を外す。

これも強固な接着なので隙間にマイナスドライバーを差し込む。

先端をねじ込んでハンマーで叩き込んだ。

そこにできた隙間にワイヤーを入れる。

番兵が数回やってきたが白装束の私にはスキがなく刺すところもないから戻っていく。

というより私が狼藉を働いている本人だと気付かないようだった。

始めてから約20分で採り終えて妻の待機する場所に持っていった。

あとは天板を3階部分に戻し屋根を付けて終了だ。

今までは4階建てだったが今日からは3階家になる。

4月16日に住み着いたが、その割にはたくさんの蜜を集めたようだ。

巣の中から出てきたミツバチが巣の周りにベッタリ張り付いている。

あとは自宅でハチミツを精製する。

今年は1匹のミツバチも殺してしまうことなく作業できた。

このまま、この巣に住み続け越冬して子孫を増やしてほしい。

私の巣の周りには3箇所で10ほどの巣が設置されている。

その中でミツバチが入居しているのは私の1箇所だけだ。

ミツバチが激減していると聞くが我が家から盛り返して欲しいと願う。

やっと取り除いた杉の木

2019-06-14 17:12:06 | Weblog
去年の10月2日に台風24号があり春野では約20本の倒木があり、そのうちの1本を取り除くことにした。

着手したのは4月20日だ。

まずは根から切り離して、なるべく短くしてから引っ張ってコナラのY字部分に挟まったところから引きずり落とす。

だがY字部分が、かなり食い込んでいるようで、どれだけ強く引いてもビクともしない。

滑車を介してローププラーという道具でロープを引っ張っているわけだが張力を精一杯にしても動じない。

その日は、そのままにして帰宅した。

今後雨の日もあれば強風の日もあるはずだ。

雨で滑りやすくなったり木が揺れたりすれば外れるかも知れない。

だがひと月が経過しても一向に外れない。

よく観察してみると杉側には突起があり、それがコナラのY字部分に完璧にはまってしまっている。

ワイヤーソーという物を使おうと思い立った。

ワイヤー自体がノコギリのようにしてあって手で左右に交互に引っ張って切る。

その前に切る杉に重りをつけた釣り糸を掛けてみた。

それが5月23日で10mのワイヤーソーを購入して現場に持っていったのが6月1日だった。

釣り糸を利用してワイヤーソーに付け替えたが、それでも長さが足りないためロープを継ぎ足した。

さて引っ張ってみる。

すぐに杉の木に食い込んだ。

「よし」と感じて思いっきり引く。

「バツン」とワイヤーソーの溶接部分が切れて落ちてきた。

約5秒で作戦失敗。

次の作戦は手持ちの高枝切りノコギリで出来るだけ長く切り落とすというもの。

それはうまく出来た。

その後切った少し上のところをロープで縛り違う方向に引っ張って落とす。

もし落ちてこなければ再び引っ張ったままにして雨の日や風の日を待つという手だ。

今度は高枝切りバサミを持ち出してロープの輪っかの部分を木にかけて引っ張り外れないようにした。

今までは杉の根の方向に引っ張っていたが、90度変えて今度はコナラの木のY字部分から杉の上部が上に上がるように引いた。

ぐっと引張ってみると「ガサーン」という大きな音を立てて木が動いた。

支点 力点 作用点ということばが浮かんだ。

「ヨオーシいけるぞ」と思い「それっ」と引いた。

「バサーン」と音とともに杉の木が落下した。

やっと終了した。

倒れてから約半年、着手してから約2ヶ月の作業だった。

これで頭上を気にしないで通れる。




スズメバチトラップを設置した

2019-06-08 09:45:36 | Weblog
スズメバチに脅された。

歩いている時に「目障りだ」とでもいうような動作だった。

私に対して「ブーン」という大きな音とともに上空から降りてくる。

当然私は後ずさりする。

だが、まだ来る。

もっと下がる。

一転して上空に舞い上がっていった。

忘れていた。

スズメバチに脅されること自体を忘れていた。

それとスズメバチトラップの設置だ。

例年4月には設置していたのだが。

脅された少し前にもオオスズメバチの女王バチを見かけた。

それは植物に水をまいていた時だった。

なぜか水をかけて立ち退かせただけだった。

水じゃなくてハチ用スプレーだろう、と気づいたのは逃がしたあとだった。

オオスズメバチの女王を殺れば巣をまるまる一つ全滅させたことと同じになる。

ボーっと生きていた。

脅されてやっと思い出した。

自宅で酒と酢と砂糖を混ぜて誘引液を作った。

そしてミツロウを作ったときにできる副産物の液体を混ぜ込む。

前年使用したペットボトルをそのまま使うことにした。

前年ペットボトルの中で死んで堆積した物を捨てる。

強烈な臭気を発している。

多少中に残った状態で水洗いし、新しい誘引液を入れた。

それぞれを元の位置に戻す。

設置しても入る場所と入らない場所があるので、それは例年通りにする。

そしていつもハチスプレーを持ち歩くことにした。

ハチアブマグナムジェットという駆除スプレーだ。

塩ビのパイプを利用してスプレーのケースを作った。

ノコギリとナタとを持ち歩くが、そのベルトに一緒に通しておく。

また持ち運ぶのは新品で、使った物は、あらゆる場所に置いておくことにした。

敷地の中にミツバチ箱があるということは、スズメバチのエサを置いてあるということと同じだ。

自然の中で非力な人間が生きていくというのは、大変なことだ。