家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

タケノコ茹で

2022-04-25 15:43:05 | Weblog

4月になりY爺さんから掘りたてのタケノコをもらい、それからは春野に行く度にタケノコを茹でる。

自宅で調理するのとは違い、ずいぶん便利なのだ。

カマドを利用するので電気代もしくはガス台がかからない。

それからタケノコの皮を捨てやすい。

燃えるゴミに出すために袋に入れていたら、いったい何枚要るのか分からない。

カマドに火を熾し羽釜に水を張りタケノコを入れる。

タケノコが大きすぎる場合は最初に皮をむいてしまう。

あとは沸騰するまで火をくべるだけだ。

まあ30分もあれば足りると思う。

あとは、そのまま放っておく。

その間カマドはずっと茹で続ける。

まあ4時間くらいは、そうしておく。

私はその間別のことに専念できる。

むいた皮は、そのまま自宅敷地内に捨てる。

別にハエがたかるわけでもないから問題ない。

帰りがけに湯から出して持ち帰るだけだ。

その時まだ指を入れられないほどチンチンに湧いているから何とも効率が良いのだろう。

お湯を少しこぼし水を足して触れるほどの温度にしてから作業する。

自宅で妻に引き継ぎをするまでが私の担当だ。

あとは妻が何とかする。

ゴミを捨てる手間とか燃料費の事を考えると妻は必ず毎回私に感謝してくれる。

「お安い御用だよ」と言いつつ美味しく味を調えてくれる妻に感謝して頂く。


アナグマは分かっているが

2022-04-21 15:30:58 | Weblog

もう3年目だ。

アナグマらしき動物がやってきて我が家の物置の下に入り込もうとする。

入り込み阻止のために置いてある石をどかし、ネットも引っ張り出して努力の跡が見られる。

だが奥深くまで石を置いておいたので、あきらめたようだ。

やって来ては諦める、という繰り返しを3年間続けている。

一度入り込んだ経験が、この場所の快適さを物語り、同じことを3年も繰り返させた。

ということは来年も、この時期にまたやって来るであろう。

 

シイタケ場に去年使えなくなったホダ木を捨ててある。

朽ちて土に返るだろうと思って重ねてある。

できるだけ重いものを運びたくないという思いでシイタケを並べてある場所から2メーター程の所だ。

重ねてある、もう一つの目的は、そこにカブトムシが卵を産み付けに来るかもしれないと思ってだ。

ところが謎の事が起こった。

確かに私の思い通りに、その場所にカブトムシの幼虫は居た。

捨ててある木の間に入り込み土をほじって在り、カブトムシ幼虫を引っ張り出してある。

謎というのは、それらを食べていないことだ。

アナグマであってもタヌキであってもハクビシンであってもサルであっても必ず食べると思われる。

ざっと見ただけで5匹は捨ててある。

では一体なぜカブトムシ幼虫を掘り出し、そのまま外に放置したのか。

自分の住処だけが欲しくて木々の下に穴を掘ったが、その際に出てきたカブトムシ幼虫は食べる気にならなかったのか。

雑食でなく完全草食動物なのか。

 


カメノテ

2022-04-17 10:42:39 | Weblog

車がバッテリー上がりを起こした、その日。

西伊豆のはんばた市場の中で妻が私を呼びに来た。

同じ店にいたが私の判断を欲しかったようだ。

好奇心旺盛な私が「食べたい」と言うのではないかと思ったが私が食べなければ意味はないし妻が特に食べたいわけでもない。

だいいち妻も売られているカメノテを見たのは初めてで、もちろん料理したことなどない。

私の答えは「食べたい」だ。

帰宅して何はなくともビールで乾杯した後妻が台所で料理を始める。

同時にPCで「カメノテ料理」をyoutubeで探す。

台所とPCの往復をしながら初めてのカメノテに挑戦する。

私は、その挑戦の邪魔をしないように写真を撮る。

「できた。これでいいと思うよ」

妻が皿に広げたカメノテをテーブルに乗せる。

「この部分を破って中身を食べるらしいよ」

妻も分かっているわけではないので二人で探りながら食につく。

カメノテを入れていたプラスチック製の入れ物をカラ入れにした。

あまりうまく中身が出てこないので切れてしまった身の部分を引っ張り出すことに集中する。

つま楊枝を使い果物用のフォークを使い箸を使った。

口をつけて吸い出そうともした。

破る部分が少ないので中身を引き出すチャンスが訪れれば「スコッ」と出てくるし、そうでなければ千切れ千切れた部分のみ食べることになる。

もしくは、ほんの少し出た後すぐに千切れてしまって、その後出てこなくて諦めてしまうこともある。

「美味しいー」と言うほどのものでもなく、もちろんまずくはない。

これが自分で採ってきたなら美味しさに関係するかもしれない。

次は、どこかで採ってみたい。

妻は茹で汁を捨ててしまったことが残念だったようだ。

カメノテの出汁の味噌汁が美味しいらしいのだ。


久しぶりのバッテリー上がり

2022-04-14 09:04:34 | Weblog

友人夫婦と西伊豆に行った。

堂ヶ島のトンボロという現象が気になっていたから、それを体験するのが楽しみだった。

宿に車を置いて皆で歩く。

国道136号線から既に干潮に向かって潮が引きいつもは海の中に浮かんでいる島が陸続きになっているのが分かった。

潮が引いてからしばらく経つ中ほどの石は乾いていて、その上に乗っても滑ることはない。

ただ整備された場所と違って、一つ一つどの石に乗るのか決断して歩む必要があった。

私はただ島まで到達したかっただけだが妻は水際の石をどけて巻貝などを探し出した。

さて温泉に入り豪華な海鮮料理を腹いっぱい堪能し、翌朝も食べきれないほどの海の幸を頂いて翌朝の目的地に出発した。

私のケータイが充電不足を起こしシガーライターからコードを引いて充電を始めた。

すぐに地元の物産を扱う「はんばた市場」に到着した。

充電はなおも続けた。

ところが癖でエンジンを止めてしまった。

皆が車に集合した時、やはり起こってしまった「バッテリー上がり」。

今日は充電用の器具を持っていない。

何しろ車検から戻ってきたばかりで充電は満タンだと思い込んでいたからだ。

と言い訳しておく。

同乗者がJAFに加盟しており彼のおかげで40分間の時間ロスで済んだ。

駆け付けたモータースによると「今はコンピューターの搭載された車が多いので」と言ってジャンプする前に何やらもう一つコードをつないだ。

「ブオーン」とエンジンが掛かると女どもは拍手した。

男どもは、ことの進み具合を知っていたから拍手などしない。

さあ次の目的はシャクナゲだ。

以前から何度も利用していた道の駅「天城越え」に到着した。

国道414号線を渡って天城グリーンガーデンに入ればシャクナゲの大木が周りの緑や空の青に映える赤やピンクなどの花が咲かせていた。

シャクナゲを上から見られる場所まで登って来ると遠くに富士山も見えた。

入園料無料で駐車場無料だから心いくまで鑑賞できる。

シャクナゲを見に来て何故かエドヒガンザクラが記憶に残ったりする。

キレイな物を見てバッテリー上がりという私の失敗は面白かった記憶としてだけ残された。

と思いたい。


それでも咲く

2022-04-01 09:47:26 | Weblog

最近の散歩では桜の撮影者が目立つ。

散歩コースには多くの桜がある。

今では老人までケータイを持っているので思いついたときに「パシャッ」と写真を撮る。

だがこうまで美しいと思いつきというより待ちに待って、そのタイミングで、この角度で、という人も多いと思う。

老夫婦がシダレ桜の所で思い思いの位置から桜を撮っていた。

自分たちが若いころには撮り終えた後フィルムを現像に出して写真にプリントしてもらってから見た。

そこで初めてピントがずれていたり逆光だったりと思い知るのだ。

今は思い通りに何枚も撮れてありがたい世の中になったものだと思う。

私も満開になる手前あたりから何枚か撮った。

で、心に残ったのは去年の強風で枝2本が折れてしまった桜だ。

ピンクではなく白い花びらが美しい。

折れた枝の先にはちゃんと花が咲いている。

花だけ見ればその枝の元が折れているとは思えない。

その花たちの苦労話を聞けば「なるほどねー」といって涙するかもしれない。

満開の美しさ、桜吹雪の美しさ、道路に溜まり重なり合った花びらの美しさ。

どれもとても美しい。

だが心に残るのは太い幹から直接出た小さな枝に咲く花。

そして折れて先端が道路に付いてしまった枝に咲く花。

何かいわくがありそうな花だ。

だが苦労話は語らないし、お前もこうしろとは言わない。