たしか3年ほど前だったかな❓木更津は岩根のドブロク親方から「所々錆びて刃こぼれ」していた出刃包丁をいただいた。
裏庭の梅が咲きました
砂山金三郎商店
鏡面仕上げだおぉ〜
久しく使われていないのは一目瞭然。
でも何と形容したらよいのか今まで見たことのない全体的にダークな色合いでして、調べてみるとこれが「黒打ち」の一品とのこと。
裏庭の梅が咲きました
初めて拝見したけど中々に渋いのよ、うふふのふ
主に漁業関係の加工業者等が使用すると書かれておりましたな。そして銘は有次。
れっきとした打刃物のメーカーで驚くなかれ、その伝統およそ400年とか・・・凄いじゃないですか、親方万歳〜!
ちなみにこのドブロク親方は骨董収集が趣味でありまして、あの国民的長者番組「開運!なんでも鑑定団」に過去3度出演したこともあるツワモノ。
昨年などは見事大トリをつとめ、ハイおめでとうございます〜と皆々から、やんややんやの喝采を浴びておりました(笑)
しかしこの黒打出刃包丁に関しては、わざわざ築地有次まで研ぎに出したというに、最後研いでくれた本人から「これ左利き」だからと(怒)まさかまさかの衝撃的真実を告げられたオチがありまして・・・。
幸い「箸は右手の包丁は左手持ち」という、変則左利きの愛しのママに進呈して、この有次騒動は一件落着と相成ったのだけど?
砂山金三郎商店
いや〜真実を告げられたときのがっくし感は、言葉には言い表せないほど惨かったからな〜 ←普通に有り難いと思えバカ
今回その親方から久しぶりに声が掛かり、ほれくれる!と頂いたのがどこぞの包丁。
しかも我が家お初の牛刀ってやつをいっきに3本も。
見ればやはりどれも使い込まれており、そのうちの一本は刺身包丁のように、細く細くなっておりましたぞ。
そして3本とも錆び付いて、しかも縦に波打っているすんごい状況。たぶん砥石ではなく棒状のシャープナーか何かで研いでいた結果なのだと思う。
う〜ん頂いたのはよいが、果たしてコレものになるのかしら?
自分ではどうにもならないため、とりあえず富津周辺で刃物研ぎやってくれるお店を探しました、かなり真剣に。でほどなくして一件ヒット!
ヒットだぉ〜、ヒット
たまたま強風の土曜午後であったため、ヒマを持て余していたこの空気頭とママの2人で速攻そのお店に駆け込んだよし。
その研ぎ専門❓の店は、富津岬途中にある
砂山金三郎商店👌
この店の前は年に何回も通りますが、まさか本格的に「やっつけて」くださるとは知りませなんだ。
店の中に入ると、おぉっ!様々な研がれた包丁やら剪定鋏などが、所狭しと並べられている。誰々様1万3千円とか。
情報は間違っておらなんだ。
しっかしな〜。自分潮干狩りに使う派手な熊手を売っているお店とばかり思っていたよ・・・店構えでは分かるまいか、いや悔い改めねば
約3週間後お店から連絡があり引き取りに行けば、そこにはあの錆びだれけで刃こぼれ著しい廃棄品ましっしぐらであった牛刀が、まるで目を疑うほどの美しく魂が吹き込まれた一品に!
のんきさんもそうだが自分が出来ない技を持つ人は、無条件でそして両腕上げて尊敬出来る。
いや全くもって素晴らしい!
あまりに感動してキッチンから使わなくなった包丁やらを掻き出し、追加2回目の研ぎに店へ走った空気頭なのでありました、お粗末。
・・・刃物研ぎ興味が有ればYouTubeをそれとごらんあれ。様々なおひとが色々とやっつけている動画がみられることでしょう。
ほんと凄い技ですよ。自分には無理ですたい。
羽生結弦選手ほどではないが、これ以来結構見入ってしまう空気頭です(笑)
ドブロクの親方、近々腰にピカピカの牛刀三振り下げて遊びに行くので、そのときはお相手よろしくお願いいたしますね、ぶふっ。
それと次こそ業物の出刃包丁をよろしく頼んます、うふふ。←自分で買えよ
鏡面仕上げだおぉ〜
それでは今夜はこの辺で、さらばさらば!