木更津あだ波団

碧丸とゆかいな仲間達!

まぼろしに終った 裏庭メダカ計画!

2017年02月23日 15時07分24秒 | 日記
我が家の真東に位置する裏手には、およそ15㎡ぐらいの空き地が広がっている。


三方をうすら高く囲まれており、まともな雨が降った後など、にじにじと1週間ほども水がしみ出してきて「無理やり地面に溝を掘って集められた」水は、自宅のわきを通って雨水の排水溝に流れ込んでおります。


ただ一本梅の木が植わっているだけ、あとはなにも畑にするわけでもなく、たまに地主らしき人が草むしりに来るのみという、何となく「持ち腐れ」的な土地のよう。


裏手では


事実2年ほど前、その隣で宅地造成の話が舞い込んできたときは、そのからみの不動産屋が挨拶がてらこの私に「いらないって言っていますが、どうですか?」なんて声を掛けられましたよ。


う~ん・・・タダでもらっても、ちょっとここは





裏手のその先の境界線には南房総の丘陵地帯にはおなじみのタブノキが、密にびっちりと植えられているので、まことにもって日あたり悪し。


先に書いた理由で季節関係なく絶えず「しめって」おり、水はけも悪いことから、地面を30cmほども掘れば、しっかり水がわいてくる。


ついでにいうと夏はあの憎き蚊の巣窟となるんだよね。


そんな空き地に変化が現れたのは、今から4か月前、秋口のころ。


怪しい


例年になく寒い日が続き、雨も多くふっていた時期です。


いつになく自宅の庭が濡れていて、しかも晴天が続いてもいっこうに乾かない。


おかしいな、どうしたことか?


そこで裏の空き地を長ぐつはいて勝手に調査したところ、どうも南側のコンクリート塀の下、ぶった切られたタブノキを積んで山にしているところが、どうも怪しい。


いつも水たまり


そこら辺だけ実にじめじめしており、うっすら水たまりになっているところもある。


地主はこのことを知ってか知らずか、全くなにもアクションを起こす気配すらないので、他人の土地で少々気が引けるが、勝手に土木工事用のスコップでもって、我が家の境界線にそって別ルートの溝を掘ってみたところですね・・・


おおぉっ、なんとまぁかわいらしくもミニチュア的な細流が出来たではあ~りませんか


おおっ


しみ出る水はなぜか?絶えることなく、ずっと流れこんでくる。 気になって翌日も見に行ったら、まだ流れている。


いや~驚きました。地震だの噴火だの天変地異がおこらなくても、水が突如として湧いてくることがあるのですね。しかもこんな平地で。


けっこう流れる


ワタクシこれを見るため、毎日この裏手に来るのが日課となったほどです。


わかるかな?


昔から湧き水に興味があって、今でも定期的に滋賀県高島市「針江かばた」のYouTubeを見るくらい。


台所に鯉 針江かばた


うふふ、湧き水ってロマンがあると思いませんか?


そうだ、春になったらここにメダカを泳がせてみよう


その2


このままにしておくには、全くもって芸がないし、もったいないであろう?


流れの上部に田んぼの土などを少量移し入れ、ミジンコを発生させる場所をもうけて・・・あっ、あとは水草か。


流れ水ばかりでは疲れるだろうから、途中横に止水域をもうけて、陰になるところも作ってと。


誰も知らない、知られちゃ(とくに地主)いけない、裏箱庭メダカ計画・・・う~ん良い、良いったら良い!


まぁ~全ては春になってからのことよ、うはははは!


ここにメダカを


しかし、しかしこの固いとふんでいた、極私的バラ色計画が、先日いっぺんに吹っ飛ぶ事態に直面することになって


つい数日前の昼下がり、なんの気なしに自宅前を車で通りかかったところ、見知らぬ車が二台、我が家の駐車場にとまっていた。


組み合わせはダンプと軽トラで、何かの工事に来たことは明白。


しかし事前にそんな連絡も受けていないし、まさか勝手に入り込むことはないであろう?


いちど車をバックさせ、路肩によせたワタクシ。今度は携帯電話を取り出し、取り急ぎママに連絡を入れてみることに。


ママ   はいは~い!


空気頭  うちの庭に知らない車がいてさ、知ってる? 


ママ   え?  知らないよ。


空気頭  なんとか鉄工って、ダンプに書いてあるぞ


ママ   鉄工(・・?


空気頭  あっ、よく見たら裏で何かほじってる!


ママ   あぁ、それほら、水の工事だよ


空気頭  ・・・水ってなに?


ママ   昨日「住民票」を取りにいったついでに話したのよ


空気頭  役所へか? どんな話? 


ママ   水がずっ~と何か月も出てくるって


空気頭  ・・・・・・!


ここで急速に事の成り行きを理解した私、おもわず車から飛び出して、勝手知ったる我が家を抜け、件の裏庭へ来てみれば・・・ああっ、やっぱり


なんだいきなり


ユンボに乗ったじい様とスコップ担いだおっさんのコンビが、まさにあの場所、ぶった切られたタブノキが積まれている、あの怪しいとふんだ場所をほじくり返している真っ最中であった。


くっ、遅かったか・・・。


止めたかっけど


よぅ~俺っちの「庭」で、あにしてる


相手も相当に驚いたのでしょう、いきなり血相を変えた男が現れて、居丈高に叫んでくるのだもの。


ポンプ登場


あっ、いやすみません。ええ~とですね、漏水の工事に参りまして、聞いてませんでしたでしょうか?


最初「・・鉄工」という看板見てピンとこなかったけど、そうかそうであったか。


漏水・・・この場合、地中に埋まっている水道管が何らかの原因で破裂し、その水がそとに漏れ出ること


翌日の風景 工事終了


うかつと言えばうかつだが、当初からそのコトに思い当たらなかったとは。


積まれた木が邪魔で、直接見分けることも出来なかったし。


水が無い


そもそもそんな簡単に水が地下から自噴するなんて、本来ありえないものな~。


水が湧いたのは、単に漏水が原因だったなんて。嗚呼~こんなバカげた話はないぞ。


夢のあと


ちっくしょ-、なんだかと途方もなく「ごっつい」おあずけ喰らった気分


当然だがこの工事業者たちに非は全くない。


計画が・・・


市から委託を受け市民の大切な水のために、正しくこうして立派に仕事をなさっているのだから。


直接の引き金になったとはいえ、ママの役所への「ついでの一言」が、余計なことだったとも思えない。


メタボ泰三キャップのお店で


大学の休みを利用して車の免許習得のため、一時帰宅しているマナムー(愛娘の略)に必要な書類を、市役所に集めに行ってくれただけ。そして思わぬ漏水箇所を発見、報告できたと思えばね。


お疲れさまとは言えても「余計なことを」なんて、言うわけがない。


沖縄の鍋だそう


誰も何も悪くない。 


悪くない、悪くないしむしろ正しいことをしたと思う・・・が?


胡椒の粒を卵と混ぜて


うぎゃ~~~ 


悪くはないがしかし、なんなのだこの巨大な喪失感は


5年ほど前、シマノのステラ「SW4000PG」を、久里浜沖で海に奉納してしまったときよりも、ずっとずっと大きいぞ。


なるほど


ちらちらと、コチラを伺う業者の視線を感じながら、しばらく漏水工事に見入っていた私。


おもむろに「ご苦労様です」と、深~く頭を垂れてのち、すかさず反転。


テグタンのほうが好き


すたすたと家に入り一番奥の10畳間にて、コトのショックにうわぁぁぁ~と叫びつつ、部屋の端から端まで30数回、ごろごろと
悶絶回転したのでありました、お粗末。


まぁ~でもいま冷静に考えてみると、計画が実行に移されてからではなくて、本当によかったと。


兄弟でクッキーを焼く


もし移された後で突然の工事、なんてコトなったら・・・部屋の中を転がりまくるだけじゃすまなかったであろう。


ワカメ ゴマラー風


そう前向きに考えながら、今宵もYouTubeの「湧き水動画を」見て、己の心を落ち着けようと思います。


それでは今夜はこの辺で、さらばさらば!