先日は木更津岩根の「どぶろく親方」より、これはこれは立派な出刃包丁をいただきまして
以前から骨董収集が趣味の親方に「でものがあれば」大きな出刃包丁ひとつよろしくとお願いしてから約半年・・・。
頼んだ本人も忘れたころに、いきなり「手に入ったよ」と、その連絡来たのでありました。
わたくしプロの料理人でもないですし、したがって自宅で今現在使っている刃物は、これすべて結婚式の引き出物で選んだものばかり。
別にそれでもさして不自由は感じません、家庭料理の範疇であれば。
ズッシリきます
だけどこの空気頭、沖でたまにぼかんと間違って鯛の大物なんか拾ってきたりするので、そういう時は「うんうん唸って手こずるより」は、まともな出刃包丁でバシッと捌いてほうが楽ではないかと、今さらながらに愚考しまして。
うふふふ、さすがは「どぶろくの親方」よ。
それですかさずお会いして色々とお話をうかがったところ、どこで立つ市かはうっかり聞きそびれましたが、なんでも包丁専門で出店するところがあり、そこで店主に勧められるまま(笑)お持ち帰りしたのだそう。
親方 なかなかに良いモノだってよ!
空気頭 ほほぉ~
どれどれと、さっそく包装されている新聞紙を取り広げてみたならば・・・おわっ、なんかモノ凄まじく黒びかりしていませんか
そうまず驚いたのは、何とも言えないその鋼の色。
普段目にするぴかぴかと光る磨かれた色ではなく、いぶし銀と言うのかな?全くもって今まで目にしたことのない色合いです。
それにこの重厚さときたら。厚みもさることながら、柄から刃先までなんと410㎜もあるのですぜ!
う~むこれなら真鯛の頭も、余計なチカラ使わずに割れそうです。
親方ありがとうございました。お礼はこの次、海で獲れた(お代どうしても受け取ってもらえんかった)新鮮な魚介類で。
自宅にその頂いた出刃を持ち帰り、まずしたことは・・・またもや、しげしげとその出刃に見入ること、ぶふっ。
自分で言うのもなんだが、いったい「どんだけ」なんですかね
いやはや、家の外から他人に見られたなら、まず間違いなくお上に通報されたことでしょうや。
しかしそのおかげか、刀身に銘が入っているのを今さらながらに気づいて、何の気なしにPCで検索してみました。
「出刃包丁 有次 特製」
すると、なんと一発でヒットです。
しかも調べてみると、日本でこの包丁を制作及び販売している大本は、京都と東京の築地、この2店舗しかないとのこと。
う~む・・・。
この包丁の元の持ち主は、使って「なまくらになった」とき、自身で適当と言っちゃなんでしょうが?砥いだものとみえ、刃が波打った様になっている。
研がねば
最初にこれを見たとき、近所のスーパーに月一で回ってくる「研ぎ屋のけんチャン」に出そうかとも思っていたのですよ。
切れりゃそれで良いわけだし。
だけど「知っちまったからには」ね。生まれ出でたその場所に戻り、再び研ぎ澄まされること叶えば、なんぼかこの出刃も喜んでくれるかと思いまして。
行って来ましたよ、自身お初となる東京は築地場外市場へと。
これね
これより前の日、有次のホームページから、私の住所連絡先を送信して、研ぎの依頼かけたところ、その翌日返信が簡潔に送られてきた。
それによると「直接の持ち込みも可」というではないか、おおおっそれは全く素晴らしい!
それが今回、直接築地へと出向くようになった主なきっかけです。
混んでる
宅急便で送るのが常道でしょうけど、それではあまりに味気ない。ほんのちょっとでも築地周辺の雰囲気ってやつを味わってみたいじゃないですか。
たとえ時間がなくてもね。
木更津市街から車にて、海ほたるを経由して約1時間30分。初めて訪れた築地場外は、車もろくにとめれんほどの混雑ぶりじゃった
あの狭いエリアに、どこもかしこも人だかりと言ったあり様。
入っていけない
実際に歩いた感覚だと、観光客のおよそ8割が外国人で、そしてその過半数が中国の方とお見受けしましたね。
まっ、どんな様かはここでは省く・・・しかしエネルギッシュで、良い良い良い。
ありました
目当ての店はすぐに見つかって、表で写真を撮ったあとは徐々に店内へと侵入。
店側の人間はこのとき二人、そして店内の外国人客は白人のみ3名。観光でたまたま訪れたのか、最初から狙ってきたのかは分からないけど、包丁が飾られているガラスケースを、食い入るように見つめていました。
おそらく日本の包丁界ではかなり有名と思われるこのお店、見た感じ飾り気もそして売る気もあまり感じられませなんだ(店の奥が研ぎ場になっていてかなり忙しいそう)が、私がここに来た旨を伝えたとき、その短い会話の中になにか安心出来るものがあって、大いに満足したとそう報告する次第。
ただしちょっと計算違いと言うか・・・本当はこの場で研いでもらい、そく持ち帰るつもり算段していたのだけど、店側はこの時間から一人体制にシフトするとのことで、う~ん残念。
この日は出刃包丁を預けるのみでありました、お粗末。
大きなシュウマイのみ購入
それから数日後、またまた築地「有次」へ訪れ、今度こそ見事に研がれた黒出刃を手に、満足のため息。
そう一番最初親方より手渡されて見たとき、その色合いに驚いたと書きましたが、これは打ってそのまま、磨かないためであったのね。
うははは
表面のでこぼこも、何かの間違いともおもったが聞いて納得、これで完成なのでした。
しかし、しかし最後に衝撃の事実が待っていたとは
店の主 これ左利きだからね。
えっ・・・なんですと
そう「詳しくない」から分からなんだと言えばそれまでだが、この出刃は左利き仕様、浮かれ騒いでいるこの空気頭は当然右利き。
錆び、刃が欠けるそう
うぎゃー、なんてこったい。
今さら包丁のために利き手を変える、なんて器用なコト出来ねーぞ俺は、このドちくしょうめ
あっ待てよ、ママはたしか左利き。だけどリンゴの皮は右で剥くという、変則左利きであったな。
ママよろしく
よし築地二往復までしたこの出刃包丁は、愛しのママちゃんに横流的プレゼントだ。
・・・そう言うわけで親方よ、ここはもう一丁、今度こそ右利き仕様で手に入れてくれぇ~い。
鯨ステーキ
もちろん銘は仲良く有次でね、ぶふっ。
それでは今夜はこの辺で、さらばさらば!
以前から骨董収集が趣味の親方に「でものがあれば」大きな出刃包丁ひとつよろしくとお願いしてから約半年・・・。
頼んだ本人も忘れたころに、いきなり「手に入ったよ」と、その連絡来たのでありました。
わたくしプロの料理人でもないですし、したがって自宅で今現在使っている刃物は、これすべて結婚式の引き出物で選んだものばかり。
別にそれでもさして不自由は感じません、家庭料理の範疇であれば。
ズッシリきます
だけどこの空気頭、沖でたまにぼかんと間違って鯛の大物なんか拾ってきたりするので、そういう時は「うんうん唸って手こずるより」は、まともな出刃包丁でバシッと捌いてほうが楽ではないかと、今さらながらに愚考しまして。
うふふふ、さすがは「どぶろくの親方」よ。
それですかさずお会いして色々とお話をうかがったところ、どこで立つ市かはうっかり聞きそびれましたが、なんでも包丁専門で出店するところがあり、そこで店主に勧められるまま(笑)お持ち帰りしたのだそう。
親方 なかなかに良いモノだってよ!
空気頭 ほほぉ~
どれどれと、さっそく包装されている新聞紙を取り広げてみたならば・・・おわっ、なんかモノ凄まじく黒びかりしていませんか
そうまず驚いたのは、何とも言えないその鋼の色。
普段目にするぴかぴかと光る磨かれた色ではなく、いぶし銀と言うのかな?全くもって今まで目にしたことのない色合いです。
それにこの重厚さときたら。厚みもさることながら、柄から刃先までなんと410㎜もあるのですぜ!
う~むこれなら真鯛の頭も、余計なチカラ使わずに割れそうです。
親方ありがとうございました。お礼はこの次、海で獲れた(お代どうしても受け取ってもらえんかった)新鮮な魚介類で。
自宅にその頂いた出刃を持ち帰り、まずしたことは・・・またもや、しげしげとその出刃に見入ること、ぶふっ。
自分で言うのもなんだが、いったい「どんだけ」なんですかね
いやはや、家の外から他人に見られたなら、まず間違いなくお上に通報されたことでしょうや。
しかしそのおかげか、刀身に銘が入っているのを今さらながらに気づいて、何の気なしにPCで検索してみました。
「出刃包丁 有次 特製」
すると、なんと一発でヒットです。
しかも調べてみると、日本でこの包丁を制作及び販売している大本は、京都と東京の築地、この2店舗しかないとのこと。
う~む・・・。
この包丁の元の持ち主は、使って「なまくらになった」とき、自身で適当と言っちゃなんでしょうが?砥いだものとみえ、刃が波打った様になっている。
研がねば
最初にこれを見たとき、近所のスーパーに月一で回ってくる「研ぎ屋のけんチャン」に出そうかとも思っていたのですよ。
切れりゃそれで良いわけだし。
だけど「知っちまったからには」ね。生まれ出でたその場所に戻り、再び研ぎ澄まされること叶えば、なんぼかこの出刃も喜んでくれるかと思いまして。
行って来ましたよ、自身お初となる東京は築地場外市場へと。
これね
これより前の日、有次のホームページから、私の住所連絡先を送信して、研ぎの依頼かけたところ、その翌日返信が簡潔に送られてきた。
それによると「直接の持ち込みも可」というではないか、おおおっそれは全く素晴らしい!
それが今回、直接築地へと出向くようになった主なきっかけです。
混んでる
宅急便で送るのが常道でしょうけど、それではあまりに味気ない。ほんのちょっとでも築地周辺の雰囲気ってやつを味わってみたいじゃないですか。
たとえ時間がなくてもね。
木更津市街から車にて、海ほたるを経由して約1時間30分。初めて訪れた築地場外は、車もろくにとめれんほどの混雑ぶりじゃった
あの狭いエリアに、どこもかしこも人だかりと言ったあり様。
入っていけない
実際に歩いた感覚だと、観光客のおよそ8割が外国人で、そしてその過半数が中国の方とお見受けしましたね。
まっ、どんな様かはここでは省く・・・しかしエネルギッシュで、良い良い良い。
ありました
目当ての店はすぐに見つかって、表で写真を撮ったあとは徐々に店内へと侵入。
店側の人間はこのとき二人、そして店内の外国人客は白人のみ3名。観光でたまたま訪れたのか、最初から狙ってきたのかは分からないけど、包丁が飾られているガラスケースを、食い入るように見つめていました。
おそらく日本の包丁界ではかなり有名と思われるこのお店、見た感じ飾り気もそして売る気もあまり感じられませなんだ(店の奥が研ぎ場になっていてかなり忙しいそう)が、私がここに来た旨を伝えたとき、その短い会話の中になにか安心出来るものがあって、大いに満足したとそう報告する次第。
ただしちょっと計算違いと言うか・・・本当はこの場で研いでもらい、そく持ち帰るつもり算段していたのだけど、店側はこの時間から一人体制にシフトするとのことで、う~ん残念。
この日は出刃包丁を預けるのみでありました、お粗末。
大きなシュウマイのみ購入
それから数日後、またまた築地「有次」へ訪れ、今度こそ見事に研がれた黒出刃を手に、満足のため息。
そう一番最初親方より手渡されて見たとき、その色合いに驚いたと書きましたが、これは打ってそのまま、磨かないためであったのね。
うははは
表面のでこぼこも、何かの間違いともおもったが聞いて納得、これで完成なのでした。
しかし、しかし最後に衝撃の事実が待っていたとは
店の主 これ左利きだからね。
えっ・・・なんですと
そう「詳しくない」から分からなんだと言えばそれまでだが、この出刃は左利き仕様、浮かれ騒いでいるこの空気頭は当然右利き。
錆び、刃が欠けるそう
うぎゃー、なんてこったい。
今さら包丁のために利き手を変える、なんて器用なコト出来ねーぞ俺は、このドちくしょうめ
あっ待てよ、ママはたしか左利き。だけどリンゴの皮は右で剥くという、変則左利きであったな。
ママよろしく
よし築地二往復までしたこの出刃包丁は、愛しのママちゃんに横流的プレゼントだ。
・・・そう言うわけで親方よ、ここはもう一丁、今度こそ右利き仕様で手に入れてくれぇ~い。
鯨ステーキ
もちろん銘は仲良く有次でね、ぶふっ。
それでは今夜はこの辺で、さらばさらば!