昨日書いた国民年金について、もう少し書きたいと思う。
未納についてだが、フリーターにいたっては7割が保険料を払っていないという話を聞いた。すごいことになってきている。国も本腰を入れて改革しないと本当にとんでもないことになる。なぜこんなに未納が多いのか、それは保険料を支払う側が国民年金を理解していないというか、誤解しているからではないだろうか。
国民年金を商品としてみてみると、優れた商品であると言える。国民年金は老齢年金(老後に受け取るいわゆる生存保障)だけではない。家族のための死亡保障がついているのだ。しかも最大約
1841万円にもなる保障が。それだけではない、病気やケガで障害を負ったときに支払われる
障害年金など。これらの保障を自分で確保するのは至難の業であり、民間生保で同じような商品を作るとなると2倍以上の保険料になるであろうと言われている。もちろん、国民年金とまったく同じ商品を作ることは不可能であるが。
約1841万円の死亡保障と書いたのは、
遺族基礎年金のことである。小さい子供(18歳まで)のいる家庭でに限られ、また世帯主の亡くなる年によって受取額は年々逓減していくが、手厚い保障であることはまちがいない。
相互扶助という言葉に嫌悪感を示す人も、「30年後の年金なんてどうせもらえないさ」という人も、さすがに自分の家族の為の保障は興味があるだろう。こういうお得な情報をどうしてもっとPRしないのだろう。国民年金を販売しているのが民間企業なら、もっとうまく考えるし、工夫もするはず。残念である。