言の葉収集

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投資か浪費か

2007-01-04 18:26:38 | Weblog
今日の日経新聞から。
ニッポンの家計、イエコノミーという1面の特集記事にこんな記事が載っていた。

20代から60代までの500人に「日本の教育は投資か浪費か」と聞いたところ、「浪費」と答えたのは6割だった。
国民生活金融公庫によると塾代を含めた教育費は家計の3割にも上るという。

教育が浪費。ショッキングな活字であったが、考えてみると「投資」と呼ぶのも私は少し違和感がある。
投資とは効果を期待すものではないだろうか、子供に莫大なお金をかけて、いい大学、いい会社に就職したとしても、果たしてそれが親に費用対効果として還元されるのだろうか。
いやらしい言い方かもしれないが、親の期待に添ってエリート街道を驀進した子供は、やがて結婚し、家を建て、子供を育てる。昔のように親を養うといった親孝行の「効果」は期待できない。
私の周りでは、学生はおろか、結婚している子供に援助している親はいても、子供から援助してもらっている親は一人もいない。
もちろん、金銭的な面だけを「効果」と捉えるのは危険だ。子供自身とその家族が幸せに、安定した生活を送ってもらうことが親の願いであり、最終的な「効果」であるのかもしれない。
子供に見返りを求めるなんて…とんでもない事だと言われそうだ。「無償の愛」の証だから。

でも、そういう意味ではなく、わが子が人として「成長」していく為に費やす時間や金銭の援助を「投資」と言うなら、それはそうなのかもしれない。
金銭的な見返りではなく、子供が親に対しての「恩」をどう考えるか、それは我々親の「投資」の仕方ひとつであろう。その子に合った「投資」の仕方があると考えるべきだ。
ただ闇雲に高学歴、高収入をこどもに押し付けるのは「浪費」と呼ばれてもしかたがないのかもしれない。

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