言の葉収集

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パトラッシュ

2007-12-25 16:11:39 | Weblog
「フランダースの犬」に心打たれるのは日本人だけ

英国人の作家が1870年代に書いたとされる「フランダースの犬」は、欧州では「負け犬の死」としか映らず、評価されなかったらしい。
アメリカでは過去に5回映画化されているが、いずれもハッピーエンドに書き換えられたという。
今回映画化された「パトラッシュ」の監督ディディエ・ボルカートルさんは、制作のきっかけを、大聖堂でルーベンスの絵を見上げて涙を流す日本人を見たことだと言っている。

-以下YOMIURI ONRINE記事より抜粋-
悲しい結末の原作が、なぜ日本でのみ共感を集めたのかは、長く謎とされてきた。ボルカールトさんらは、3年をかけて謎の解明を試みた。資料発掘や、世界6か国での計100人を超えるインタビューで、浮かび上がったのは、日本人の心に潜む「滅びの美学」だった。
-抜粋終わり-

滅びの美学、そう言われると確かにそうだ。
それが日本独特の文化であったかと思うと何だか誇らしいのは私だけであろうか。
潔く敗北を認め勝者を称えたり、真実を黙して語らずといった言動がとても美しいと感じるのは日本人のDNAの仕業か。
人として美しい文化であると胸を張りたい思うのは、歳のせいもあるのかもしれない。

-以下YOMIURI ONRINE記事より抜粋-
プロデューサーのアン・バンディーンデレンさん(36)は「日本人は、信義や友情のために敗北や挫折を受け入れることに、ある種の崇高さを見いだす。ネロの死に方は、まさに日本人の価値観を体現するもの」と結論づけた。
-抜粋終わり-

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