言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

湿った風の背中越し

2008-07-03 19:48:00 | Weblog
午前中は雨がぱらつき、ジトッとした梅雨独特の不快指数満載の天気であったが、午後からは青空が広がり温度もぐんぐん上がった。
かといって湿度が下がる気配はなく、さすがに事務所のエアコンのスイッチをオン。

いくつかの水たまりを残して、梅雨が駆け抜けてしまえば
湿った風の背中越しに君の好きな夏が来ます

と表現したのはたしか「さだまさし」。グレープ時代の歌だったと思う。曲名は忘れたが。
高校1年の時、クラスメートが持っていたアルバムに入っていた。
「湿った風の背中越し」という表現が気に入って、なぜかそこばかり歌っていた。

アイポッドなどない時代、ましてや着歌なんて欠片もない。
レコードからカセットテープに落とせるのがステイタスだった学生時代。
「おおっ、これドルビー録音やん」
なんて、羨ましく最新機種のオーディオを覗き込んだ小金持ちのヤツの部屋。

「batta君に録音してもらうと、声(歌っている人の)が変わるんだけど」

とクラスの女の子に言われた。
どうやら安物カセットデッキの回転数が歌い手を急がせていたようだ。
その娘からは頼まれなくなった(笑)。

でもまだましな方で、○○君に録音を頼んだ友人は、カエルの鳴き声が入っていたという。

「音楽を、持ち歩く日が来るとはね」

思いもつかなかったなあ、こんな時代になるんだなあ。