馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

弓の毛の汚れ 汚さない 毛を洗う

2018-10-07 17:27:07 | 馬頭琴の基礎知識
チベットの寺院を訪れた日本人が、置かれてあった馬頭琴を手に取り、弾こうとしたが音が出ない。
弓の毛に松脂が塗られていない事に気付き、手持ちの松脂を塗ったところ、無事に音が出たそうな。
寺院の関係者は、奇跡が起きたと狂喜乱舞し、この馬頭琴はあなたを待っていたのだと、贈呈した。

弓の毛に、松脂を塗らねば、音は出ない。弓の毛に塗られた松脂が汚れると、音は出難くなる。
弓を、布袋に入れたり、布で巻いている方を見かけるけれど、やってはいけない代表例である。

弓の毛の松脂に、布の繊維や埃が、付いてしまう。屋外での練習も、土埃が付くのでお勧めしない。
馬頭琴や弓を見せてくださいと言われるのも、かなり嫌である。不用意に弓の毛に、触れるからだ。
私がケチで、許容力に欠けるのでは無い。弓の毛の松脂に、手指の脂分が付着するのが、困るのだ。

毛替えの前の段階で、弓の毛の松脂が汚れた場合、弓の毛を洗うという技を、スーホ先生に学んだ。
毛箱の部分を外して、弓の先端部分の楔が抜けないよう注意して、石鹸を付けて指で揉み洗いする。
丁寧に濯いで、十分乾燥させて、毛箱を戻して、新たに松脂を塗り直す。まあ、1回程度は有効だ。

画像は、自作した弓運搬用のケースである。バルサ材なので、楽器と接触していても、害は無い。
毛替えの依頼など、弓を単独で持ち歩くために作った。調整ネジの先端の形状で、2タイプある。


引き篭もりというか寝ていたので、判らないが、晴れて暑かったらしい。気温は22−32℃。

(75−114)
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