馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

編み込み済みの弦の 長さが足りない問題・・・2回目の経験

2024-02-14 12:19:32 | 馬頭琴の基礎知識

かつての馬頭琴は、相当に大きかったそうだ。モンゴル国の首都ウランバートルの国会議事堂だったかに

収蔵されている馬頭琴は、ジャミヤン先生が弾いている表紙の書籍などで見掛けるが・・・物凄く大きい

モンゴル国で一番大きな馬頭琴を作っていたのは、アジナイホールに所属していたエンフジャルガル氏の

楽器で、他の馬頭琴よりも拳ひとつは大きい・・・私の1号でもある。今は馬頭琴製作を辞めて、故郷に

帰ったらしい。近年モンゴル国では、馬頭琴のサイズを統一すべく、規格サイズが決められた・・・とか

渋谷の某国営放送の近所に、馬頭琴と関連の小物を扱う店があった。1号の弦を交換したく偵察で伺って

編み込み済みの弦を購入した。が、1号には拳ひとつ短く、編み込みを解いて編み直した。モンゴル国の

普通サイズの馬頭琴であったなら、ちょうど良い長さだったのかもしれない。20世紀初頭の経験である

先日行った魂柱の立て直しの際、私のお師匠筋から頂いたという編み込み済みの弦を、依頼者が持参した

で、合わせてみたら・・・短かった。モンゴル国では、普通サイズの馬頭琴だったが。モンゴル国で一番

小さいサイズの馬頭琴は、バイガルジャブ親方率いるエグシグレン工房の馬頭琴で、今の内モンゴル製の

馬頭琴とほぼ同じ大きさである。手の小さい女性に好まれている様だ。もしかしたら、エグシグレン工房

製の弦だったのかもしれない。編み込み済みの弦を購入する際は、ちょっとだけ注意したほうがよいかも

で、私の手持ちの編み込み済みの、バヤルサイハン君が率いるペガサス工房製と思われる弦で張り替えた

編み込み済みの弦を張り替える際の注意点は、テイルピースから出たところから編み込まれた部分までを

拗らない様に組み付ける事である。基本は絡まぬように編まれているので、拗らねば問題は発生しないが

端をくぐらせてしまった場合などは、他の弦に巻き付いたりしている場合もあるので、その場合には巻き

付いた弦を鋏で切ってしまえば良い。慣れていればカッターでも良いが、正常な弦まで切らぬよう慎重に

テイルピースの穴が狭く、 編み込み済みの弦が通らない(特に外弦は太めなので)事がある。 3.5ミリ

径のドリルの刃で、穴を広げてやれば、通る筈である。解けぬ様に先端が瞬間接着剤で固められているが

この部分が広がっている場合は、鋏で尖らせれば通る筈だ。鬼門の三つ編みを避ける、編み込み済みの弦

雲ひとつ無い晴れ空、陽射し強く無風で暖かく、気温3〜18℃。 正午の気温15.6℃、湿度は25%

(11・163)36.1℃(81〜118)

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