満月通信

「満月(バドル)」とは「美しくて目立つこと」心(カリブ)も美しくなるような交流の場になるといいですね。

アラブ人でなくても

2005-04-08 | 聖クルアーン
بسم الله الرحمان الرحيم

السلام عليكم

聖クル’アーンの第六十二章の第三節は

وَءَاخَرِيْنَ مِنْهُمْ لَمَّا يَلْحَقُوا بِهِم


ー『そしてかれらの中で未だ来ぬ他の者たちに対しても教えを授けられる。』


ムスリムのハディースにこうあります。

アブー・フライラー(رضى الله عنه)の伝承によると
私たちは合同礼拝章が啓示されたとき、預言者(صللى الله عليه و سلم)の所に居合わせました。そして上記の節を朗誦なさいました。そのときある男が”アッラーの使徒よ。それらの人々は誰のことですか?”と尋ねました。しかし預言者(صللى الله عليه و سلم)は彼がそれを二度あるいは三度繰り返して尋ねるまでは答えませんでした。
 さて私達の中にはペルシャ人のサルマーン(رضى الله عنه)がいましたが預言者(صللى الله عليه و سلم)は自分の手をサルマーン(رضى الله عنه)の上に置いて次のように答えたのです。



لَوْ كَانَ الإيْمْانُ عِنْدَ الثُّريَّا٫

لَنَالَهُ رِجَالٌ مِنْ هَؤُلاَىِ



「たとえ信仰がすばる星にあろうともこれらの人々の仲間(ペルシャ人)はそれを手に入れに行くであろう」

サルマーン(رضى الله عنه)<ペルシャ生まれのサハーバ。ハンダク(塹壕)の戦いの塹壕戦術は彼の発案です>もスハイブ(رضى الله عنه)<モスルの近くで生まれ幼少時にビザンチン側の捕虜となり、かの地で育つ。その後奴隷として売られマッカの地に到る。ギリシャ語に通じ、聖クル’アーン第二章二〇七節は彼の場合を啓示しているのだとされています。>もビラール(رضى الله عنه)<エチオピア系の解放奴隷で美声ゆえに預言者(صللى الله عليه و سلم)のムアッジンととしてよく知られています>もアラブ人ではありません。

アラビア語を解せず、多民族・多言語の中で日々を暮らす他の国々の人に比べ、実生活でイスラームに接する機会が極めて少ない日本の中で生を受けた我々は、生まれつきムスリムとして育ったアラブ人と比べるとイスラームへの距離はすばる星との距離に匹敵するかもしてません。それでも求めに行く者にアッラーは恩恵を与え給うとおっしゃっています。

アッラーのご加護と祝福がありますように
والسلام



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