満月通信

「満月(バドル)」とは「美しくて目立つこと」心(カリブ)も美しくなるような交流の場になるといいですね。

ラマダーンまでのカウントダウン

2009-08-15 | ファトワ&フィクフ
بسم الله الرحمان الرحيم

السلام عليكم

過去のブログ記事を貼り付けておきます。

毎日少しずつ月が細くなっていきます。シャアバーン月も残すところ1週間ぐらいですね。
ラマダーン月
に備えて、 ナフス(自我)の浄化をしましょう。



 ラマダーン月は、聖クルアーンが啓示が最初に下された月でもあります。聖クルアーンの月ともいえます。いまから聖クルアーンを読誦し、慣れておきましょう。

 夜の礼拝タラーウィーフ(スンナ・ムアッカダ・・預言者さまサッラッラーフ アライヒ ワ サッラムがいつもなさっていたことです)に慣れるために、時々、夜の礼拝もしてみましょう。

 ラマダーン月のドゥアー(嘆願)は、聞き届けられやすい(特にイフタールの時)ので、ドゥアーのエチケットをいま一度確認しておきましょう。

<基本条件>
・自分の祈りはきっと受け入れられると確信すること
・アッラーを畏れる気持ちと心を込めて祈ること
・急かさないこと
・自分が関わるもの(食べ物や飲み物、着る物や収入源など)をハラール一色にすること

<礼儀>
・両手を天に向けて上げること
・アッラーへの称讃と感謝で祈り始めること
・アッラーのみ使いさま(サッラッラーフ アライヒ ワ サッラム)に祝福と平安と祈ること
・数あるアッラーの美名の一部にすがること
・ひたすら祈ること
・ドゥアーのあとでサダカを出すこと
・祈りが叶えられるために必要な手順を自分で踏むこと(自分で最善の努力をする「タワックル」、自分ではなにもせずおまかせ「タワークル」ではなく)


 周りをハラール(許されたもの)なものだけにし、ハラーム(禁じられたこと)なことを避けましょう。口に入れるものをつい気にしすぎて口から出すもの(言葉・・悪口や噂や憶測)に注意を怠りがちなので、今から訓練しておきましょう。同じように耳から入ってくるものにも注意を払いましょう。

 お腹いっぱい食べないように気をつけましょう。胃の三分の一は食べるために、三分の一は飲むために、残りの三分の一は息をするためと言われます。つまり飲食のみで腹8分でも多く、6分から7分弱ということです。



ダマスカスにいるシスターからの過去のメールをご紹介します。

最初の夜、つまり「明日から断食です」と言われた夜からラマダーン月ははじまり、その夜はタウバ(悔悟)の夜です。こちらでは、みんなモスクにこもって、一晩中お祈りやドゥアー(祈願)をして過ごします。
ラマダーンの間中、すべての日にバラカ(祝福)がありますが、特に、初夜に、タウバ(悔悟)やイステグファール(アッラーに赦しを請う)をするとよいというハディース(言行録)がいくつかあり、それに依るもののようです。
一生のうちに犯した、大きな罪から小さな罪まで、すべての罪の許しを願って、アッラーに悔悟するのです。
そして、ラマダーンを、真っ白になって、きれいな状態で迎える、という感じでしょうか。
インシャアッラー、アッラーが私たちの悔悟をお受け入れくださいますように。

再び、尊敬するシスターのメールからの転記です。

【】 ラマダーンの徳 【】

1.過去の罪の許し

2.地獄の炎からの防御

3.善行が、ファルド(義務行為)は、普段の70倍に計算される。スンナ(義務でないが奨励される行為)は、ファルドと同じ報酬がある。


(これは、すごいです。例えば、ザカート(喜捨)だと、300円払うと、アッラーの元では2万一千円分の報酬になる!!この月に払っていないザカートがあったら、払っておかないと損。)
 

4.ドゥアーが聞き入れられる

5.ライラトゥ=ル=カドル(クルアーンがアッラーの元からこの世に下った夜、千月よりも良いといわれる)

6.アッラーが、僕(しもべ)達が断食しているのを、お喜びになって、お側にいる天使たちに自慢なさる

《 断食のレベル 》

レベル1.食べ物、飲み物を断つ

レベル2.悪行や、アッラーのお嫌いになることを全て遠ざける
     (悪口は言う方も聞く方も、両方とも罪になるので、注意。不道徳を奨励するドラマなどを見ることも、アッラーのお嫌いになること。)

レベル3.心を、アッラー以外のことに煩わされない

1と2は、している人も多い断食ですが、3のレベルは、すべての行動をアッラーのご満足だけを意図する、アッラー以外の事は何も考えない、アッラーのことだけで心をいっぱいにする。というもので、なかなかみんなができるものではありません。
でも、先生がおっしゃったのは、3のレベルを、熱望すること、そうなりたいと思うことで、そのニーヤ(意図)に、すでに、サワーブ(報酬)があるそうです。
できなくても、目指すところだけは知っておいて、そうなりたいと思うことが大事なんですね。

《 ラマダーン月に奨励される崇拝行為 》

1.できるだけ五回の礼拝を合同礼拝でする。家族で一緒になど、モスクに限らず、誰かと一緒にする。

2.毎日サダカをする。たとえば、10000円をラマダーン月にサダカしよと思ったら、毎日300円づつくらいする、という風にして、毎日小額でもいいからサダカをする

3.親兄弟、親戚関係のつながりを強くする。普段会わない人だったら、手紙を書いたり、電話をして、近況を聞いたりして、連絡を取り合う。

4.毎日決まったドゥアーをする。毎日続けることが大事。

5.善行をする。何かを学ぶこと、学んだことを教えること。普段の七十倍の報酬がある。

6.聖クルアーンを完読する。覚えたスーラを、礼拝で読むようにする。
 聖クルアーンがまだ読めない方は、日本語訳のものを読んで、読んだところを実行する。

とにかく、七十倍ですから、普段はちょっと面倒でできないなぁ、ということも、この月にはやっておくと、七十倍の報酬ですからね。できることから、ちょっとずつやっていきましょう。

アッラーの祝福がありますように。実り多いラマダーンになりますように。

والسلام